- 更新日 : 2026年8月10日
Googleスライドで画像の背景を切り抜くには?手順と注意点を解説
対応プランを契約していれば、画像を選ぶだけで背景の透過ができます。
- 利用には有料のGeminiプランが前提となる
- 画像を編集メニューから簡単に切り抜ける
- 残った背景は図形マスクや変更履歴で整える
対応プランでない場合には外部ツールでの透過が現実的です。
Googleスライドで画像の背景を切り抜くには、対応するGeminiプランがあれば標準の背景削除機能だけで完結します。画像を選んで「画像を編集」から「背景を削除」を選ぶと、AIが被写体を自動で判別します。本記事では、操作手順や失敗したときの対処、対象となるプランの条件まで順に解説します。
Googleスライドの背景削除機能とは?
Googleスライド(Google Slides)には、画像の背景をAIが判別して透過する背景削除機能が用意されています。Geminiを利用できる対応プランで使える機能で、外部の画像編集ソフトを開かずにスライド上で切り抜きを終えられます。
外部ツールを使わずスライド内で仕上がる
対応プランであれば、画像を選んで背景を透過する操作がスライド内で完結します。スライドに挿入した画像を選び、「画像を編集」から「背景を削除」を選ぶと、AIが被写体を判別して背景を透過します。
操作は数クリックで終わるため、デザインの専門知識がなくても進められます。社内資料やプレゼン資料で、写真の背景だけを整えたいときに向いています。
Geminiを含む対応プランで使える
背景削除はGeminiの機能に含まれ、利用には対象となる Google Workspace または Google One AI プレミアムのサブスクリプションが必要です。
自分の環境で使えるかどうかは、画像を選んだときに「画像を編集」から「背景を削除」が表示されるかで見分けられます。
参照:Google 図形描画、Google スライド、Google Vids で画像の背景を削除する
画像の背景を切り抜く手順は?
Googleスライドで背景を切り抜く手順は、画像を挿入し、選択したうえで「画像を編集」から「背景を削除」を選ぶ流れです。操作自体は簡単に終わるため、資料作成の合間にも試せます。
背景削除の操作手順を確認する
選択した画像に対し、「画像を編集」内の「背景を削除」を選ぶだけで透過が始まります。実際の操作は次のステップで進めます。
- Googleスライドを開き、背景を切り抜きたい画像を挿入する
- 挿入した画像をクリックして選択する
- 画像を選んだ状態で「画像を編集」から「背景を削除」を選ぶ
- AIが背景部分を判別し、透過する
- 透過された画像の位置やサイズを整える
メニューは、上部の「表示形式」から「画像」→「画像を編集」→「背景を削除」の順でもたどれます。表示される項目はプランや環境によって変わる場合があるため、見当たらないときはどちらの経路も試してみてください。
参照:背景を削除する手順|Google ドキュメント エディタ ヘルプ
元に戻したいときは変更履歴を使う
背景を削除した画像は「画像をリセット」では元に戻らないため、直後のCtrl+Zか変更履歴で戻します。背景削除の結果が意図と違った場合、すぐ元に戻したいこともあるでしょう。操作した直後であれば、キーボードのCtrl+Z(Macの場合はCmd+Z)で戻せます。
ほかの編集を続けるとCtrl+Zだけでは戻りにくくなるため、背景を削除したらすぐに結果を確かめる習慣をつけておくとよいでしょう。タイミングを逃した場合は、「ファイル」から「変更履歴」→「変更履歴を表示」と進み、背景削除前のバージョンを選んで復元できます。
背景の切り抜きが失敗したときの対処法は?
自動の背景削除は万能ではなく、被写体の一部が消えたり背景が残ったりする場合があります。ただし、Googleスライドの機能だけでも見た目を整える応急処置は十分に行えます。
図形マスクで不要な部分を隠す
背景削除後に残った不要な部分は、図形マスクを使って隠せます。図形マスクとは、画像を円形や四角形などの図形の形に切り抜く機能です。操作の流れは次のとおりです。
- 背景を削除した画像をクリックして選択する
- ツールバーの「切り抜き」ボタン横にある▼を押す
- 四角形や円形など使いたい図形を選ぶ
- 表示された枠をドラッグし、不要な部分が隠れるよう調整する
たとえば人物写真で足元に背景が残った場合、四角形マスクで上半身だけを表示すれば残りを隠せます。元の画像データは保たれるため、マスクの範囲は後から調整し直せます。
スライドの背景色を合わせてなじませる
スライド自体の背景色を画像に残った色と合わせると、削除しきれない部分が目立ちにくくなります。背景削除が完全でなくても、スライドの背景色と溶け込ませれば視覚的に気になりにくくなります。
スライドの背景色は「スライド」メニューの「背景を変更」で設定できます。残った背景に近い色をスライド背景に選ぶとなじみやすくなるでしょう。白い背景の写真ならスライドも白にしておくだけで、多少の削除残りは目立ちません。用途によっては、この仕上がりで対応できる場合もあります。
画像を入れ直してやり直す
切り抜き結果が満足いかないときは、元画像を整えてから挿入し直し、背景削除をやり直す方法があります。Googleスライドの「書式設定オプション」では、画像の明るさ・コントラスト・透明度を調整できます。
背景削除の前にコントラストを上げておくと、被写体と背景の差が広がり、精度が改善する場合があります。それでも整わないときは、次のセクションの画像の選び方を参考に、元の素材から見直してみてください。
参照:画像のトリミングと図形マスク|Google ドキュメント エディタ ヘルプ
綺麗に切り抜ける画像の選び方は?
背景削除の仕上がりは、使う画像の特徴によって変わります。AIは被写体と背景の違いを手がかりに判別するため、その差がはっきりした画像ほど成功しやすいといえるでしょう。
被写体と背景のコントラストが高い画像を選ぶ
背景と被写体の色味や明るさの差が大きいほど、AIが境界線を正しく判定しやすくなります。抜けやすい画像と抜けにくい画像の特徴を比べてみましょう。
| 条件 | 抜けやすい画像 | 抜けにくい画像 |
|---|---|---|
| 背景 | 白や単色の無地 | 複雑な模様やグラデーション |
| 輪郭 | くっきりした境界線 | 髪の毛や毛皮など細かい輪郭 |
| 色の差 | 背景と被写体が対照的 | 背景と被写体が同系色 |
| ピント | 被写体に合っている | ブレやボケで境界が不明瞭 |
たとえば白い壁の前で撮った製品写真は、高い確率で綺麗に背景が抜けます。一方、木目の棚に置いた茶色い製品は、被写体と背景の色が近く、境界の判定が難しくなりがちです。
撮影のひと工夫で成功率を上げる
撮影の段階で背景に気を配ると、あとの切り抜き作業を効率的に進められます。社内で商品写真や人物写真を撮る機会があるなら、次の点を意識してみてください。
- 背景に白い壁や無地の布を置いて撮る
- 被写体にしっかりピントを合わせ、ブレを防ぐ
- 照明を均一に当て、影が背景に落ちないようにする
- 被写体と背景の間に十分な距離をとる
こうした工夫は、特別な機材がなくてもスマートフォンのカメラで実践できます。会議室や白い壁の前で撮るだけでも、背景削除の精度は上がりやすくなるでしょう。
参照:画像の明るさ・コントラストの調整|Google ドキュメント エディタ ヘルプ
外部ツールで背景を透過するときの注意点は?
Googleスライドの標準機能で思いどおりの結果が得られない場合、外部の背景透過ツールを使う選択肢もあります。ただし、業務で使う画像を外部サービスに預ける際は、セキュリティへの配慮が求められます。
機密画像の外部アップロードにはリスクがある
業務用の画像を外部サービスへ送ると、情報漏えいにつながりやすくなります。「remove.bg」や類似の無料オンラインツールは手軽な一方、アップロードした画像がサーバー上に一時保存される仕組みの場合があります。利用規約で「アップロードされた画像をサービス改善に使う」と定めているサービスもあるでしょう。
未発表の製品写真、社内の組織図、取引先の情報を含む画像などを送ると、意図しない形で外部に残るおそれがあります。たとえば新製品のプロトタイプ画像を無料ツールに上げてしまい、社内のセキュリティ部門から指摘を受ける、といったケースも想定されます。まずは社内でアップロードの可否を確認しておくと安全です。
Google Workspace内で完結させると安全度が高い
セキュリティの面では、背景削除もGoogle Workspace内で完結させるのが安心です。Googleスライドの標準機能を使えば、画像データはGoogleのクラウド環境から外に出ることなく処理されます。
外部ツールの使用が社内ポリシーで制限されている場合は、まず標準機能で対応し、精度が足りなければGoogleフォトの編集ツールなど、Google内で完結する方法を併用する手もあります。外部ツールを使うときは、次の点を事前に確かめておくと安心です。
- 利用規約にアップロード画像の扱いが明記されているか
- 画像データがサーバーに保存される期間はどのくらいか
- 社内ポリシーで当該ツールの使用が禁止されていないか
- HTTPS通信で暗号化されているサービスか
とくに情報の取り扱いに厳しい業種では、IT管理部門に確認を取ってから使うのが無難でしょう。
参照:Gemini がデータを保護する仕組み|Google ドキュメント エディタ ヘルプ
Googleスライドの背景切り抜きでよくある質問
Googleスライドの背景削除について、実務で多い疑問をQ&A形式でまとめます。
「背景を削除」が表示されないときは?
主な原因として、対応プランを使っていない、管理者が機能をオフにしている、ブラウザのキャッシュが古い、などが考えられます。
まずは自分のプランが対象かを確かめ、右クリックで見当たらない場合は「表示形式」→「画像」→「画像を編集」の経路も試してください。ブラウザを最新版に更新すると表示される場合もあります。
スマホ版のGoogleスライドでも背景削除できる?
背景削除はパソコンのブラウザ版での利用が基本で、モバイルアプリでは対応が限られる場合があります。スマートフォンで作業したいときは、パソコンで背景を削除してからモバイルで位置やサイズを整えると進めやすいでしょう。
複数の画像をまとめて背景削除できる?
複数枚を一括で処理する標準機能は用意されていないため、画像は1枚ずつ選んで背景を削除します。枚数が多い場合は、あらかじめ背景がシンプルな画像を選んでおくと、1枚あたりの手直しが減らせます。
背景を透過した画像をPNGで書き出せる?
Googleスライドには、背景を削除した画像だけを透過PNG(背景を透明にして保存できる画像形式)として個別に書き出す標準機能は用意されていません。
スライド全体を「ファイル」→「ダウンロード」→「PNG画像」で保存すると、スライドの背景色を含めた画像になります。
確実に透過PNGが必要なときは、Google図形描画やGIMP(無料で使える画像編集ソフト)で仕上げる方法が向いています。
PowerPointの背景削除とは何が違う?
PowerPointは「図の形式」タブの「背景の削除」から、追加のAIプランなしで背景を消せます。一方、Googleスライドの背景削除はGeminiの対応プランが前提になる点が違います。
無料アカウント中心の環境ではPowerPointや外部ツール、対応プランがある環境ではGoogleスライドの標準機能、と使い分けるとよいでしょう。
Googleスライドの背景切り抜きを使いこなすには
Googleスライドの背景削除は、対応するGeminiプランがあれば外部ツールなしで画像の切り抜きを完結できる機能です。
画像を選んで「画像を編集」から「背景を削除」を選ぶだけで透過でき、仕上がりが気になる場合は図形マスクや撮影時の工夫、書式設定でのコントラスト調整で精度を高められます。
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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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