- 更新日 : 2026年4月28日
ワードでフチなし印刷をする方法は?余白なし設定の手順やできない原因を解説
チラシやポスター、写真を大きく配置した資料を作成する際、用紙の端に白い余白(フチ)が入ってしまうとデザインの魅力が半減してしまいます。画面上では端まで画像を配置しているのに、印刷すると勝手に余白ができてしまい、「どうして余白が消えないの?」と困っている方も多いのではないでしょうか。
実は、Word(ワード)自体には「フチなし印刷」という機能はありません。フチなし印刷を実現するには、ワードのページ設定だけでなく、プリンター側の機能を正しく呼び出す必要があります。
この記事では、ワードでA4用紙などにフチなし印刷を行うための具体的な設定手順と、リコーやキヤノンなどのプリンターで設定が見当たらない(できない)場合の原因と対処法を解説します。
目次
ワードでフチなし印刷を行うための基本的な仕組みと手順
ワード側で「余白を0mm」に設定し、さらにプリンターのプロパティで「フチなし全面印刷」を有効にする必要があります。
フチなし印刷は、以下の2段階の設定を正しく組み合わせることで初めて成功します。どちらか片方だけでは、余白が残ったり、エラー警告が出たりしてうまくいきません。
STEP1:ワードのページ設定で余白をなくす
まず、原稿データの余白をなくします。
- 画面上部の「レイアウト」タブをクリックします。
- 「余白」ボタンをクリックし、一番下の「ユーザー設定の余白」を選択します。
- 「ページ設定」画面が開くので、「上・下・左・右」の余白の数値をすべて「0mm」に変更します。
- 「OK」をクリックします。
※この時、「余白が印刷できない領域に設定されています」という警告メッセージが表示されますが、ここでは「無視」をクリックして強行します。
STEP2:プリンターの設定で「フチなし」を選ぶ
次に、プリンター側の機能をオンにします。
- 「ファイル」タブから「印刷」メニューを開きます。
- 「プリンターのプロパティ」というリンクをクリックします。
- プリンターメーカーの設定画面(ダイアログ)が開きます。
- キヤノン(Canon)の場合:「基本設定」タブなどで「フチなし全面印刷」にチェックを入れます。
- エプソン(EPSON)の場合:「基本設定」タブで「フチなし」にチェックを入れます。
- 用紙サイズ(A4など)を確認し、「OK」をクリックして設定を完了します。
- 最後にワードの「印刷」ボタンを押して実行します。
「余白が印刷できない領域に…」という警告はどうすればいい?
プリンターには物理的に印刷できない範囲があるため警告が出ますが、フチなし設定を行う場合は「無視」を選択して進めて問題ありません。
通常の印刷モードでは、用紙を送るためのローラーが掴む部分など、インクを乗せられない「印刷不可領域(通常上下左右5mm程度)」が存在します。ワードはこの領域に文字や画像があると「印刷されずに切れてしまいますよ」と親切に警告してくれます。
しかし、プリンター側の「フチなし印刷機能」は、画像をわずかに拡大してこの領域を埋める特殊な処理を行うため、ワード側の警告を気にする必要はありません。
端の文字や画像が切れてしまう時の対処法は?
プリンターのプロパティにある「はみ出し量」の設定を「少なく」側に調整します。
フチなし印刷は、元の画像を「用紙サイズよりも少し大きく拡大」して印刷し、紙からはみ出させることで余白をなくしています。そのため、用紙のギリギリ端に配置した文字や図形は、はみ出した分だけ切り取られて印刷されません。
はみ出し量の調整手順
- 「プリンターのプロパティ」を開き、フチなし設定を行った画面を探します。
- 「はみ出し量の設定」や「はみ出し量」というボタンやスライダーがあるはずです。
- これを「少ない」の方へ動かして調整します。
注意点:はみ出し量を少なくしすぎると、用紙のセットズレなどによって、逆にわずかな白い隙間(フチ)が出てしまうことがあります。何度か試し刷りをして最適なバランスを見つけてください。
「フチなし」の設定項目がない、またはできない場合は?
お使いの機種が「ページプリンター(レーザープリンター)」である場合、構造上フチなし印刷に対応していない可能性が高いです。
家庭用のインクジェットプリンターの多くはフチなし印刷に対応していますが、オフィスで使われるリコー(RICOH)や富士フイルムビジネスイノベーション(旧ゼロックス)などの複合機(レーザープリンター/コピー機)は、基本的にフチなし印刷ができません。
レーザープリンターでできない理由
レーザープリンターは、トナー(粉)を熱で定着させる仕組みですが、用紙の端ギリギリまでトナーを乗せると、はみ出したトナーが内部のドラムやベルトを汚し、故障の原因となるためです。そのため、必ず周囲数ミリの「印字不可領域(余白)」が強制的に設けられています。
フチなし非対応プリンターでの解決策(裏技)
どうしてもフチなしにしたい場合は、以下の方法を検討します。
- 大きな紙に印刷して切る(断ち落とし):
A4サイズの仕上がりにしたいなら、B4やA3用紙に「トンボ(断裁用の目印)」を付けて印刷し、カッターで余白部分を切り落とします。 - フチありのデザインにする:
印刷機の仕様と割り切り、最初から周囲に5mm程度の白い枠があっても違和感のないデザインに変更します。
プリンターの仕様を理解して最適な印刷を行う
本記事では、ワードでフチなし印刷を行うための具体的な手順と注意点について解説しました。
きれいなフチなし印刷を実現するには、ワード側で余白を0mmにするだけでなく、プリンター側のフチなし設定も同時に有効にする必要があります。その際、警告メッセージが表示されることがありますが、そのまま無視して進めても問題ありません。また、画像の端が切れてしまう場合は、プリンター設定の「はみ出し量」を微調整することで改善できます。
プリンターの特性に合わせて、データの作り方や用紙サイズを工夫してみてください。
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