- 更新日 : 2025年10月31日
研修・セミナー報告書の書き方とは?無料テンプレート・例文つき
研修受講報告書とは、受講者ならびに主催者が研修内容を整理するとともに、その報告書を読んだ人たちが受講者と同程度の水準で研修内容を共有するためのものです。受講者は仕事として研修に参加しているので、そこで費やした時間にふさわしい成果を獲得できるように努めなければなりません。
本記事では、研修受講報告書の適切な書き方と注意点について解説をします。
目次
社外セミナー参加後の研修報告書とは?
研修に関する報告書には、研修の参加者が作成する報告書と、研修の主催者が作成する報告書があります。
前者は参加者が研修に参加したことによって得た成果を確認し、その内容を社内で共有する役割があります。一方、後者は研修の主催者がその研修によって参加者にどのような成果を提供できたかといった実施効果を確認するものです。
本記事では、前者の研修受講報告書の目的や書き方について説明します。
研修報告書を作成する目的は?
研修受講報告書は、参加した人にとっては講義ノートのようなもので研修内容の記録です。会社側からみると、受講者がそこで何を学んだかを把握する材料であって、研修内容を社内で共有するための手段ということになります。このように研修受講報告書は受講者の個人的な記録以外にも重要な目的があるのです。
研修内容を確認する
業務の一環として参加する研修なので、その成果を何らかのかたちで今後の業務に生かすことができるように自分の中に落とし込んでおくことが求められます。そのためには、研修内容のポイントを的確に整理し、文章化するとともに、折に触れて内容を確認するといった取組みが必要です。
研修成果を社内で共有する
一つの研修に大勢の社員を参加させるのは効率的ではありません。業務スケジュールや担当業務との関連性などを勘案して参加者を絞り込むのが一般的です。
そんな場合に参加できなかった社員も必要な知見を共有する方法が、研修報告書です。情報を社内で共有するので、報告書の作成にあたっては、客観的かつ広い視点で研修内容のポイントを押さえておくことが大切です。
社内での共有や効果測定を実施する受講の成果を測定する
研修に送り出した上司からすれば、どれだけのものを研修で学んだのか、その学びを今後の業務にどのように生かそうとしているかを知りたいのは当然です。
研修報告書には、研修の内容だけでなく、参加した目的や参加者の所感を記載する欄があります。これは、参加者がどれだけ主体性を持って研修に臨んだか、どれだけ深く内容を理解したかを評価するうえでも役に立つのです。
研修報告書の構成と書き方の注意点
研修報告書は、いつ[研修期間・時期]、どこで[研修場所]、誰が[講師]、何を話したか[研修の内容]の記録ですが、これに研修に参加した目的、受講者の所感を記載することにより、報告書としての価値が向上します。
研修報告書を書くときの注意点
研修報告書は、単なる講義ノートではありません。自分が体験した研修の内容を他者に正しく伝えるための文書、つまりレポートです。読み手がその内容を正確に理解し、信頼し、その内容を自分の仕事に活かすことができるような構成と文章表現が求められます。
研修報告書の例文は?
研修報告のうち研修の目的、研修内容、受講者の所感について、研修の内容に応じて例文を用意しました。参考にしてください。
ビジネスヒント系の研修【顧客関係管理[CRM]システム研修】
研修内容
受講者の所感 顧客情報の一元管理により、業務の効率化だけでなく、LTV(顧客生涯価値)の向上にも寄与することが期待される。導入の検討を進めたい。 |
コンプライアンス系の研修【パワーハラスメント防止研修】
研修内容
受講者の所感 ハラスメントは個人の尊厳や人格に対する攻撃であり、許されない行為である。自分の言動が相手に与える影響について常に自覚的でありたい。 |
能力開発系の研修【問題解決に役立つフレームワーク】
研修内容
①理想(To be)と現実(As is)とのギャップの洗出し:As is/To be分析 洗出しの順序はTo be⇒As isとすること ②課題の抽出:6W2H When・Where・Who・Whom・Why・What・How・How muchの8つの視点で考える なぜなぜ分析 なぜを繰り返して問題の原因を掘り下げる ③課題の優先順位:目標達成に有効な課題から取組む。 ④課題を行動に移行:行動の内容は具体的に定める。 受講者の所感 問題解決の第一歩は現状についての正確な認識から始まる。ほかにロジックツリー分析、MECEなどの簡単な紹介があった。これを機に知識を深めたい。 |
研修報告書の無料テンプレート
研修報告書は、受講者が研修の内容を整理し確認する確認するうえで役立つだけでなく、他の社員が研修の内容を共有するうえでも役立つような書き方が求められます。
下記のURLから研修受講報告書のテンプレートをダウンロードして、ポイントを押さえた報告書を手際よく作成する際に利用してください。
情報の価値は客観化から生まれる
研修もまた貴重な情報源の一つです。講義のポイントを的確に押さえ、読み手が理解しやすい文章で簡潔にまとめることにより情報の客観視と交通整理ができるようになるでしょう。
また、研修内容をワンペーパーでまとめ上げる作業は、受講者(報告者)の仕事のスキルアップにもつながります。テンプレートを活用しながらわかりやすい研修報告書を作成してみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
人事労務の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
適性検査の玉手箱とは?SPIとの違いや企業が導入するメリットを解説
企業の採用活動で広く利用される「玉手箱」は、候補者の能力と性格を客観的に測定する適性検査です。特に、論理的思考力や事務処理の正確さ・スピードを重視する企業に適しています。よく比較されるSPIとの違いを理解し、自社の求める人材像に合った適性検…
詳しくみるターンアラウンドとは?意味やメリット・注目された背景を解説
ビジネスシーンにおけるターンアラウンドとは、事業再生や経営改革をあらわす言葉です。経営破綻した企業や、経営破綻の危機に瀕した企業の立て直しを意味します。ターンアラウンドの意味やメリット、注目された背景をまとめました。 ターンアラウンドとは …
詳しくみるコーピングとは?意味や種類、やり方を解説!
現代人は、仕事上や私生活上のさまざまなストレスにさらされています。ストレスの発生を完全になくすことは難しいため、うまく付き合わなくてはなりません。 本記事では、ストレスに対処する行動である「コーピング」について解説を行っています。興味をお持…
詳しくみる心理的柔軟性とは?心理的安全性との違いや企業における重要性を解説
心理的柔軟性は、周囲の影響を受けずに、自身にとって適切な行動を選べる能力のことです。 変化やストレスに適応し、前向きに行動できる心のしなやかさは、業務を円滑に進めるうえでも不可欠であり、現代の職場で注目されています。 本記事では、心理的柔軟…
詳しくみる職場で物に当たる人の心理と対処法|パワハラにつながる行動への正しい対応
職場で、イライラした拍子に机を叩く、物を投げるといった行動をとる人に困っていませんか。 物に当たる行為は単なる癖ではなく、強いストレスや心理的な不調、場合によっては心の病気が関係している場合もあります。 放置すればパワハラや職場の信頼低下に…
詳しくみる正常性バイアスとは?意味や具体例、企業のリスク、対処法を解説
人は物事を判断するときに、思い込みや先入観などに支配されてしまうことがあります。目の前で起こった事象を過小評価してしまい、的確な対応を行えなくなる「正常性バイアス」が企業の活動に悪影響を及ぼすこともあるでしょう。本記事では、正常性バイアスが…
詳しくみる