- 作成日 : 2026年2月10日
Word(ワード)でスマートアートを使いこなすには?組織図の作成や移動・編集方法を徹底解説
Word(ワード)の「スマートアート(SmartArt)」は、複雑な情報を視覚的に分かりやすく伝えるためのグラフィック機能です。リスト、手順、循環、階層構造など、用途に合わせたレイアウトを選ぶだけで、誰でも簡単にプロ並みの図解を作成できます。
この記事では、スマートアートの基本的な使い方から、組織図の作成手順、配置がうまくいかない時の対処法、さらには種類のカスタマイズまで、ビジネス文書の質を高めるためのテクニックを解説します。
目次
スマートアートとはどのような機能か?
情報を視覚的に表現するための、Wordに標準搭載された図解作成ツールです。
テキストだけの文書は読み手に負担をかけますが、スマートアートを使えば、手順や組織構造、関係性などを一目で理解できる図形として表現できます。デザインの知識がなくても、テンプレートを選んで文字を入力するだけで、見栄えの良いグラフィックが完成します。
スマートアートで表現できること
情報の種類に応じて、多彩なレイアウトが用意されています。
- リスト:情報の列挙やグループ化
- 手順:プロセスの流れやステップ
- 循環:継続的なサイクル
- 階層構造:組織図や家系図
- 集合関係:要素間のバランスや対比
- マトリックス:4象限などの分類
- ピラミッド:階層や包含関係
- 図:画像を含んだリスト
基本的な挿入方法
Wordのリボンメニューから数クリックで挿入できます。
- 「挿入」タブをクリックする
- 「図」グループにある「SmartArt」をクリックする
- 「SmartArt グラフィックの選択」ダイアログボックスが表示される
- 左側のリストから種類を選び、中央のレイアウトを選択して「OK」をクリックする
スマートアートの編集やサイズ変更はどうする?
作成したスマートアートは、文字の入力だけでなく、図形の追加・削除、色やスタイルの変更、サイズの調整など、柔軟に編集できます。
直感的な操作でデザインを微調整できるため、文書のトーン&マナーに合わせた図解が作れます。特に「テキストウィンドウ」を活用すると、文字入力と構成の変更がスムーズに行えます。
文字の入力と図形の増減
スマートアートを選択した際に表示される「テキストウィンドウ」を使うと効率的です。
- 文字入力:テキストウィンドウの「・[テキスト]」の部分に入力すると、図形に反映されます。
- 図形の追加:テキストウィンドウでEnterキーを押すと、新しい項目(図形)が追加されます。
- 図形の削除:テキストウィンドウで項目を選び、DeleteキーまたはBackSpaceキーを押すと削除されます。
色やスタイルの変更
「SmartArtのデザイン」タブから、全体の配色や立体感などを一括で変更できます。
- 色の変更:テーマに合わせた配色パターンから選択できます。
- スタイルの変更:3D効果や枠線の強調など、見た目の印象を変えられます。
サイズ変更の方法
スマートアート全体の枠線をドラッグすることで、比率を保ったまま拡大・縮小が可能です。
特定の図形だけを大きくしたい場合は、その図形をクリックして選択し、ハンドルをドラッグして調整します。全体のバランスを見ながら調整することがポイントです。
組織図や階層構造を作成するには?
「階層構造」のレイアウトを選択し、レベル上げ・レベル下げ機能を使って上下関係を設定します。
企業の組織図や家系図など、親子関係のある情報を整理するのに適しています。テキストウィンドウでのインデント操作(字下げ)が、そのまま図形の階層レベルに反映される仕組みになっています。
階層構造レイアウトの選び方
「SmartArt グラフィックの選択」画面で「階層構造」カテゴリを選びます。「組織図」や「階層(横)」など、用途に合ったレイアウトをクリックして挿入します。
レベル上げ・レベル下げの操作
テキストウィンドウで項目を選択し、階層を調整します。
- レベル下げ(下位階層へ移動):Tabキーを押す、または「SmartArtのデザイン」タブの「レベル下げ」をクリック。部下や詳細項目として配置されます。
- レベル上げ(上位階層へ移動):Shift + Tabキーを押す、または「SmartArtのデザイン」タブの「レベル上げ」をクリック。親項目として配置されます。
スマートアートが表示されない、移動できない時の対処法は?
「文字列の折り返し」の設定を確認し、「行内」以外に変更することで解決する場合が大半です。
スマートアートを挿入した直後は、文字と同じ扱いである「行内」に設定されていることが多く、自由に動かせなかったり、文字に埋もれて表示されなかったりすることがあります。これを変更することで、画像のように自由に配置できるようになります。
文字列の折り返し設定を変更する手順
- スマートアートの枠線をクリックして選択する
- 右上に表示される「レイアウトオプション」アイコンをクリックする
- 「前面」または「四角形」などを選択する
「前面」にすると文字の上に浮いた状態で自由に配置でき、「四角形」にすると周囲の文字が図形を避けるように配置されます。
スマートアートの種類を増やすことはできるか?
標準のリスト以外に新しい種類を追加する機能はありませんが、パワーポイントでは、図形に変換して自由にカスタマイズすることは可能です。
スマートアートはあらかじめ定義されたレイアウトのセットであり、ユーザーが新しいテンプレートをインストールして種類を増やすことは原則できません。しかし、既存のスマートアートを分解して、オリジナルの図解として加工するテクニックがあります。
パワーポイントで図形に変換してワードに貼り付けする
スマートアートの機能(自動的なサイズ調整や配置)を解除し、通常の「図形」の集合体に変換します。
- パワーポイントでスマートアートを選択する
- 「SmartArtのデザイン」タブの「変換」をクリックする
- 「図形に変換」を選択する
これにより、個々のパーツを独立した図形として扱えるようになり、配置や形状を自由に変更して、標準にはないオリジナルの図解を作成できます。Wordに貼り付けして使用することも可能です。
Wordのスマートアート活用で文書力を向上させる
本記事では、Wordのスマートアート機能について、基本的な挿入から編集、組織図の作成、トラブルシューティングまでを解説しました。
スマートアートは、複雑な情報を瞬時に視覚化できる強力なツールです。テキストウィンドウを使った階層操作や、文字列の折り返し設定による配置のコツを掴めば、誰でも短時間でプロフェッショナルな資料を作成できます。
標準のレイアウトで物足りない場合は、パワーポイントで図形に変換することで、より自由度の高いデザインも可能です。ぜひ日々の業務に取り入れ、伝わる文書作りにお役立てください。
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