- 作成日 : 2026年9月17日
ドロップボックスのエクスポート方法は?PC・スマホ別に解説
使う機器によって手順が変わり、対応できる範囲も異なります。
- パソコンはdropbox.comから直接ダウンロードする
- スマホはファイルを1つずつ本体に取り込む
- 文書作成機能のPaperは形式を選んで書き出す
スマホはフォルダ単位に対応していないため、複数ファイルの操作はパソコンから行いましょう。
ドロップボックスのエクスポートは、クラウド上のファイルをコピーとして手元の機器に取り出す操作です。パソコンとスマホで画面も手順も違ううえ、フォルダ単位では書き出せない場面もあり、途中で手が止まる方は少なくありません。本記事では、Dropboxのエクスポート方法をデバイス別に整理し、Paperの変換や他サービスへの移行、うまくいかないときの対処法まで解説します。
ドロップボックスのエクスポートとは?
ドロップボックスのエクスポートとは、クラウドに置いたファイルの複製をパソコンやスマホに取り出す操作です。
端末にファイルのコピーを取り出す操作を指す
エクスポートで作られるのは元ファイルの複製で、Dropbox上のデータはそのまま残ります。
取り出したあとの使い道は、主に次のとおりです。
- 機器のストレージに保存して、通信のない場所でも開けるようにする使い方
- 他のアプリにそのまま渡して開く使い方
後者は、モバイルアプリの[共有]から[エクスポート]に進む操作です。オフラインで資料を確認したい、取引先へメールに添付したい、といった場面で使う機能です。
フォルダ単位で取り出せるのはパソコンだけ
モバイルアプリはファイル1件ずつの操作にとどまり、階層ごとまとめて書き出すことはできません。
Androidでフォルダごとエクスポートしたいという質問に対し、Dropboxのコミュニティでも「エクスポートの対象になるのはファイル」という案内が出ています。スマホでまとまった量を取り出したいときは、パソコンから操作するか、後述するオフライン設定に切り替えるのが現実的です。
デバイスごとにできること・できないことを整理すると、次のようになります。
| 操作 | パソコン(dropbox.com) | スマホ・タブレット |
|---|---|---|
| ファイル1件の書き出し | 対応 | 対応 |
| フォルダごとの書き出し | 対応(zip形式) | 非対応 |
| 複数ファイルの一括書き出し | 対応(zip形式) | 非対応(1件ずつ) |
| 他アプリへ渡す | 保存後に各アプリで開く | 共有メニューから直接渡せる |
| Paperの形式変換 | 対応 | 非対応 |
取り出したファイルは元データと同期されない
手元で開いて編集しても、その変更はDropbox上のファイルには戻りません。
Dropboxも、別のアプリにエクスポートしたあとは、そのアプリがDropboxと連携していない限り変更内容が保存されない可能性がある、と案内しています。チームで版を管理している場合、手元で直した最新版がクラウドに戻らず、古い版が共有され続ける事故が起こります。
編集した内容を共有する前提であれば、エクスポートではなく、デスクトップアプリの同期や共有リンクを使う方が安全です。
パソコンでドロップボックスからエクスポートするには?
パソコンでは、次のいずれかの方法で書き出します。
- ブラウザでdropbox.comから直接ダウンロードする
- デスクトップアプリの同期フォルダからコピーする
単発ならブラウザ、容量が大きいものはアプリと使い分けると失敗が減ります。
dropbox.comでチェックを入れてダウンロードする
ブラウザからの書き出しは、対象を選んで[ダウンロード]を押すだけで完了します。
- dropbox.comにログインする
- 取り出したいファイルまたはフォルダにカーソルを合わせる
- 名前の横に表示されるチェックボックスをクリックする
- [ダウンロード]をクリックする
保存先は、設定を変えていなければパソコンの「ダウンロード」フォルダになります。ブラウザ側で保存先を毎回たずねる設定にしている場合は、途中で場所を選ぶ画面が出ます。複数まとめて取り出すときは、手順3で必要な項目すべてにチェックを入れてください。
デスクトップアプリの同期フォルダからコピーする
デスクトップアプリを入れているなら、エクスプローラーやFinderのDropboxフォルダからコピーするのが最短です。
ブラウザ経由のダウンロードは通信環境の影響を受けやすく、容量が大きいと途中で止まることがあります。Dropboxも、大容量のファイルにはデスクトップアプリの利用をすすめています。
同期する範囲は、アプリの基本設定にある「選択型同期」で決められます。パソコン側にあるファイルは、通常のコピー&ペーストで別のフォルダや外付けドライブへ移せます。ただし、Dropboxフォルダの中身を「移動」するとクラウド側からも消えてしまうため、必ずコピーで取り出してください。
フォルダはzip形式で圧縮されて保存される
フォルダや複数のファイルをまとめて選ぶと、zipファイルとしてまとめられた状態でダウンロードされます。
受け取ったあとに解凍する手間がかかる点と、上限がある点は覚えておきたいところです。フォルダをダウンロードできるのは、圧縮していない状態で250GB未満、かつファイル数が10,000件未満の場合に限られます。入れ子になったフォルダの中身も、この10,000件に数えられます。
ファイル1件ごとのサイズには上限がありません。フォルダ側の上限を超える場合は、分けて取り出すか、デスクトップアプリの同期に切り替えましょう。
スマホでドロップボックスをエクスポートする方法は?
スマホとタブレットでは、Dropboxモバイルアプリから操作します。iPhone・iPadとAndroidでメニューの並びが違うため、それぞれ手順を分けて見ていきます。
iPhone・iPadは「デバイスに保存」から書き出す
iPhone・iPadでは、ファイル横のメニューから[デバイスに保存]を選ぶと本体に取り込めます。
- Dropboxモバイルアプリを開く
- 左下の[ファイル]をタップする
- 取り出したいファイルの横にある「…」(その他のオプション)をタップする
- [デバイスに保存]をタップする
画像なら[画像を保存]、動画なら[動画を保存]と、ファイルの種類によって表示が変わります。他のアプリで開きたい場合は、[共有]→「…」→[エクスポート]の順に進み、使いたいアプリを選んでください。
Androidは共有メニューの「エクスポート」を使う
Androidでは[共有]に進み、閲覧用リンクの横にある山形記号から[エクスポート]を選びます。
- Dropboxモバイルアプリを開く
- [ファイル]タブをタップする
- ファイルの横にある「⋮」(その他のオプション)をタップする
- [共有]をタップする
- [閲覧用リンク]の横にある「∧」をタップし、[エクスポート]を選ぶ
- [デバイスに保存]で本体に保存するか、渡したいアプリを選ぶ
「エクスポートの項目が見当たらない」という声も見かけますが、これはアプリの画面が刷新され、メニューの位置が変わったことによるものです。トップの階層に見当たらなくても、[共有]まで進めば選べます。本体に保存したファイルは、Downloadフォルダなど端末の既定の保存先に入ります。
複数ファイルはオフライン設定かパソコン経由でまとめる
スマホでまとまった量を扱いたいときは、オフラインアクセスの設定か、パソコンでの作業に切り替えます。
モバイルアプリの書き出しはファイル単位のため、フォルダを丸ごと本体に取り込むことはできません。アプリの中で開ければ十分という場合は、フォルダを「オフライン利用可」に設定しておくと、通信のない場所でも中身を開けます。
本体のストレージにファイルとして並べたいのであれば、いったんパソコンでzipにまとめてダウンロードし、そこからスマホへ転送する流れが確実です。
Dropbox Paperやコメントもエクスポートできる?
Dropbox Paperは、Dropbox上でメモや議事録、企画書などを直接作成できる文書作成機能です。ここで作った文書や、ファイルに付いたコメントも書き出せます。ただし、通常のファイルとは操作する場所が違い、選べる形式や一括処理の可否にも条件があります。
PaperはWord・PDF・Markdownに変換できる
Paperドキュメントは、.docx・.pdf・.mdのいずれかに変換して書き出せます。
- 対象のPaperドキュメントを開く
- 画面上の「…」(その他のオプション)をクリックする
- [エクスポート]をクリックする
- ファイル形式を選び、[ダウンロード]をクリックする
変換するときは、次の点に注意してください。
- YouTubeなどの埋め込みファイルは、プレビューではなくリンクの形で書き出される
- .docxはMicrosoft Word向けで、GoogleドキュメントやOpenOfficeは対象外
- 表やタイムラインは見え方が変わることがある
- Wordのバージョンによっては特殊文字が正しく表示されない場合がある
社外に出す資料は、書き出したあとに一度開いてレイアウトの崩れを確かめておくと安心です。
ファイルのコメントはテキスト形式で書き出せる
ファイルに付いたコメントは、.txtファイルとしてまとめて取り出せます。
- dropbox.comにログインする
- 左側のサイドバーの[すべてのファイル]から、対象のファイル名をクリックする
- 右上のコメントアイコンをクリックする
- 右側のサイドバーの「…」から[コメントをダウンロード]をクリックする
自動的に.txtファイルが作られるので、任意の場所に保存します。デザインの校正や原稿のやり取りなど、指摘の履歴を記録として残しておきたい業務で役立ちます。
一括での書き出しは旧バージョンのPaperに限られる
自分が作ったPaperをまとめて書き出せるのは、旧リリースのPaperを使っている場合だけです。
新しいリリースでは、1件ずつの書き出しになります。どちらを使っているかは、dropbox.comで[新規]→[ドキュメント]にカーソルを合わせて確認できます。ドキュメントの種類の一覧に「Dropbox Paperドキュメント」が表示されていれば新しいリリースです。
旧リリースの場合は、Paperの画面で左下のアバターをクリックし、[作成したドキュメントをダウンロード]から形式(.docxまたは.md)を選んで[エクスポート]をクリックします。また、チームの管理者は、Paper機能を無効にする際にチーム全体のPaperドキュメントを書き出すことも可能です。
ドロップボックスのデータを他サービスへ移すには?
別のDropboxアカウントや他のクラウドへ移す場合は、次のような流れになります。
- 共有フォルダを使ってアカウント同士で直接受け渡す
- いったんパソコンに書き出してから移行先へアップロードする
同じDropbox内か、他のサービスかで選び分けます。
共有フォルダを使ってアカウント間で受け渡す
Dropboxのアカウント同士であれば、共有フォルダにメンバーを招く方法が最も手間がかかりません。
- 移行元のアカウントでログインし、共有フォルダを作成する
- 移したいファイルをそのフォルダに入れる
- [メンバーを追加]から移行先のアカウントを招待する
- 移行先でログインして招待を承認し、フォルダの中身を自分のアカウントにコピーする
ダウンロードとアップロードを挟まないため通信量が少なく、量が多くても作業時間が読みやすくなります。退職者のデータ引き継ぎなど、社内での受け渡しにも向いた方法です。
パソコンに保存してから移行先にアップロードする
Google DriveやOneDriveなど別のサービスへ移すときは、パソコンを経由するのが確実です。
dropbox.comでフォルダをzip形式でダウンロードし、解凍したうえで移行先のサービスにアップロードします。件数が多い場合は、分けて進めると途中で止まりにくくなります。
クラウド間を直接つなぐ外部の移行サービスもありますが、業務データを第三者のサーバーに預ける形になります。利用の前に、社内規程やセキュリティの方針に反しないかを確かめてください。
移行前にファイル名と容量の上限を確かめる
移行の失敗は、ファイル名に含まれる記号と、サービスごとの上限が原因になりがちです。
「/」「」「:」「*」「?」「”」「<」「>」「|」といった記号は、OSによって扱いが異なります。WindowsとMacをまたいでやり取りする場面ではエラーの引き金になりやすいため、移行の前に名前を直しておきましょう。
フォルダ側の上限(250GB未満・10,000件未満)も、事前に確かめておきたい項目です。移行後は、件数がそろっているかと、主要なファイルが開けるかを抜き取りで確かめておきましょう。
ドロップボックスでエクスポートできないときは?
取り出せないときは、アプリの権限、端末の空き容量、一度に扱う量の順に確かめます。多くのケースは、この範囲で解決します。
アプリの権限と端末の空き容量を見直す
モバイルアプリでの失敗は、ストレージへのアクセス権限か本体の空き容量が原因のことが多くあります。
iPhone・iPadは「設定」→「Dropbox」、Androidは「設定」→「アプリ」→「Dropbox」→「権限」と進み、「ファイルとメディア」または「ストレージ」へのアクセスが有効になっているか見てください。権限がないと、書き出す操作そのものが通りません。
高画質の写真や動画は容量を大きく使うため、本体の空きが足りずに失敗するケースもあります。不要なファイルやアプリを削除して空きを作り、あわせてアプリを最新版に更新しておきましょう。動作が不安定なときは、アプリの設定からキャッシュを消去すると改善します。
一度に取り出す件数を減らして再試行する
大量のファイルをまとめて選ぶと、ブラウザやネットワークの制限で途中から進まなくなることがあります。
Dropboxも、一度にダウンロードするアイテムを減らすことをすすめています。分けて実行しておけば、通信が切れたときもやり直す範囲が小さくて済みます。通信環境は、モバイル回線よりWi-Fiや有線LANが安定します。
大容量のデータはデスクトップアプリに切り替える
動画やまとまったフォルダを扱うなら、ブラウザよりデスクトップアプリの方が安定します。
ブラウザ経由のzipダウンロードにはサイズと件数の制限がありますが、デスクトップアプリの同期は同じ制限を受けません。アプリの設定から、同期に使う帯域幅を広げることもできます。
なお、共有リンクの帯域幅制限があり、短時間に大量のダウンロードがあると一時的に止まります。この場合は解除まで待つ形になり、通常は24時間ほどが目安です。ダウンロード全般でつまずいたときは、次の記事もあわせてご覧ください。
ドロップボックスのエクスポートは目的に合わせて選ぼう
ドロップボックスのエクスポートは、パソコンならdropbox.comからのダウンロード、スマホならモバイルアプリの[デバイスに保存]が基本の流れになります。フォルダごとまとめて扱えるのはパソコンだけで、スマホはファイル単位という違いを押さえておくと、操作の途中で迷う場面が減ります。
文書作成機能のDropbox Paperは.docx・.pdf・.mdへの変換、コメントは.txtでの書き出しに対応しており、渡す相手や用途に応じて形式を選べます。うまく取り出せないときは、権限、空き容量、一度に扱う量の順に見直してみてください。そして、書き出したファイルはクラウド上の元データと同期されません。この点だけは、社内で共有する前に必ず思い出しておきたいところです。
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