- 更新日 : 2026年1月14日
IPO投資は儲かる?初心者でも始めやすいIPO投資の仕組みや始め方を解説
未上場企業が新規に株式を公開し、一般投資家がその株式を購入できる投資のことをIPO投資といいます。IPOの価格を決める需要調査のことを指すブックビルディングは、IPO投資で利益を狙うための重要なステップです。
IPO投資は当選確率が低いものの、短期的に儲かる可能性を秘めていることから投資初心者にも人気のある投資手法となっています。本記事では、IPO投資はそもそも儲かるのかという話から、IPO投資の仕組み、始め方を解説します。
なお、マネーフォワード クラウド確定申告では、副業をしている人が確定申告する際に知っておきたい基礎知識や、確定申告の準備、確定申告書の作成方法・提出方法などを1冊にギュッとまとめた「副業の確定申告パーフェクトガイド」を無料で用意しております。
この記事を読む方におすすめ
税理士監修のワンポイントアドバイス付きで、はじめて副業の確定申告を行う人でもわかるように解説しています。
副業の売上・経費入力や、申告書の作成から申告作業まで、1つで完結するのが「マネーフォワード クラウド確定申告」。家計簿感覚で簡単に使えるので、初めての方にも多くご使用いただいています。
スマホのほうが使いやすい方は、アプリからも副業の確定申告が可能です。
IPO投資とは
IPO投資とは、未上場企業が新しく上場する際に発行する株式を、上場前に公開価格で取得し、上場後に市場で売却することで利益を狙う投資手法のことを指します。
企業の株式が公開されたタイミングで、投資家は初見会社を通じて上場前の株式購入を申し込みます。この場合人気銘柄は需要が高いため、多くの場合は抽選となります。見事当選した場合は、決定した「公開価格」で株式を購入し、上場日以降は証券取引所で自由に売買できるようになります。
また、上記のプロセスにおいて、新しく上場する会社の株(IPO株)を、いくらで何株買いたいか、投資家の需要を調査する期間のことをブックビルディングといいます。
「この株、いくらなら買いたいですか?」というアンケート調査に参加するイメージです。この調査を行うことで、市場の需要に基づいた適正価格を目指します。
IPO投資のメリットとデメリット
IPO投資には、高いリターンが見込めるといったメリットもあれば、当選確率が高いといったデメリットもあります。ここではIPO投資のメリットとデメリットについてそれぞれ解説していきます。
IPO投資のメリット
IPO投資の最大の魅力は、高いリターンを狙える可能性がある点にあります。多くのIPO銘柄は上場初日に公開価格(公募価格)を上回る「初値」をつける傾向にあります。これにより、短期間で利益を得やすいという特徴があります。
また、通常の株式取引では購入時に手数料が発生しますが、IPO株の購入に関しては、ほとんどの証券会社で手数料が無料となっています。
IPO投資のデメリット
IPO投資のデメリットとして、当選確率の低さがあげられます。メリットが大きい分、人気銘柄には多くの申し込みが殺到します。そのため、抽選に当選して株式を手に入れること自体が非常に難しく、運の要素が大きいです。
また、元本割れのリスクもあります。すべてのIPO銘柄が値上がりするわけではありません。企業の業績や市場環境によっては、初値が公開価格を下回り、損失を被る(元本割れ)可能性もあります。
IPO投資を始めるためのステップ
IPO投資を始めるためのステップは、証券口座の開設、銘柄の選定、ブックビルディングへの申し込み、抽選結果の確認・購入手続きの4つのステップが必要になります。
1. 証券会社の口座を開設する
IPO株のブックビルディングは、証券会社を通じてしか申し込めません。まずはIPOの取り扱いがある証券会社の口座を開設しましょう。口座開設は無料で、ネットで完結する場合がほとんどです。
2. 参加したいIPO銘柄を選ぶ
口座を開設したら、証券会社のサイトで「IPOスケジュール」を確認します。「どの会社が、いつ上場するのか」「ブックビルディング期間はいつまでか」をチェックして、参加したい銘柄を決めます。
3. ブックビルディングに申し込む
参加したい銘柄を決めたら、ブックビルディング期間中に申し込みます。ブックビルディングでは「仮条件(例:1,000円〜1,200円)」という価格の幅が提示されますが、当選確率を上げたければ、必ず上限の価格(上の例なら1,200円)で申し込むのがセオリーです。
4. 抽選結果の確認と購入手続き
ブックビルディング期間が終わると、抽選が行われます。証券会社のサイトで「当選」か「落選」かを確認しましょう。もし当選していたら、指定された期間内に「購入申し込み」の手続きを行います。これを忘れると、せっかくの当選も無効になってしまうので注意してください。
ブックビルディングの当選確率を上げるためのコツ
ブックビルディングの当選確率を上げるためには、複数の証券会社から申し込んだり、主幹事証券を狙ったりすることがコツです。それぞれ詳しく解説していきます。
複数の証券会社から申し込む
IPO投資の申し込みは、1つの銘柄に対して複数の証券会社から申し込むことができます。A証券では落選したけど、B証券では当選した、ということもあり得ます。口座開設は無料なので、できるだけ多くの証券会社から申し込むことで、当選のチャンスを増やせます。
当選確率アップの鍵「主幹事証券」を狙う
IPO株は、証券会社ごとに割り当てられる株数が決まっています。その中でも「主幹事」と呼ばれる、IPOの中心的な役割を担う証券会社に、株全体の80%〜90%が割り当てられます。当然、割り当てが多い証券会社から申し込む方が、当選確率は高くなります。
抽選ルールが平等な証券会社を選ぶ
証券会社によって、抽選のルールが違います。例えば、申し込んだ株数が多いほど当たりやすい証券会社もあれば、「楽天証券」や「マネックス証券」のように、1人1票として完全に平等な抽選を行う証券会社もあります。資金が少ない初心者は、こうした平等抽選の証券会社を併用するのがおすすめです。
人気の低い(=当たりやすい)IPOもチェックする
誰もが知っている有名企業のIPOは当然人気ですが、あえて地味な銘柄(B級・C級と呼ばれる)を狙うのも一つの手です。ライバルが少ない分、当選確率は上がります。ただし、人気がない=公募割れのリスクも相対的に高まるため、見極めは必要です。
家族も口座を開設して申込口数を増やす
もし家族の協力が得られるなら、家族にも証券口座を開設してもらい、一緒に申し込むことで、当選確率を(世帯として)高めることができます。
とにかく諦めずに申し込みを続ける
結局のところ、IPO投資は「継続」が最も大切です。10回、20回と落選が続くと「IPOをやるだけ無駄」と感じてしまうかもしれません。ですが、申し込み続けない限り、当選のチャンスはゼロのままです。無料で参加できる宝くじだと思って、淡々と申し込みを続けることが、いつか「儲かる」体験につながります。
IPO投資をする上での注意点
IPO投資をする上で、損失リスクや詐欺被害、確定申告など、いくつか注意点があります。それぞれ詳しく解説していきます。
損失リスクを理解しておく
IPO投資における最大のリスクは、「公募割れ」です。公募割れとは、上場日の最初につく株価(初値)が、購入時の価格(公募価格)を下回ってしまうことを指します。IPOは「初値が公募価格を上回ることが多い」ため人気がありますが、必ず儲かる保証はどこにもありません。
市場全体の地合いが悪かったり、企業の将来性に疑問符が付くといった懸念があったりする場合、公募割れが起こりやすくなります。IPO投資は「当たれば儲かる」可能性が高い一方で、「外れれば(公募割れ)損をする」投資であることを、まず理解してください。
投資先の企業を徹底的に分析する
IPOの抽選に申し込む際、「どうせ当たらないだろう」と、投資先の企業を分析せずに申し込む人がいますが、これは危険です。当選して購入する権利を得た場合、その企業に本当に投資する価値があるのかを見極める必要があります。
企業の分析には、証券会社のサイトなどで閲覧できる「目論見書」を必ず確認しましょう。
詐欺被害に注意する
「IPO投資は儲かる」というイメージを悪用した詐欺的な勧誘には、細心の注意が必要です。
IPO株は、金融庁の認可を受けた証券会社を通じて、公正な抽選や配分によって販売されるのが原則です。電話やDMなどで「未公開株」の購入を勧誘してくる業者は、ほぼ100%詐欺だと考えてください。
「絶対に儲かる」「元本保証」といった甘い言葉は、投資の世界ではあり得ません。必ず正規の証券会社を通じて取引しましょう。
確定申告をする
IPO投資で無事に利益が出た場合、税金のことを忘れてはいけません。
株式投資で得た利益には、約20%の税金がかかります。会社員の方でも、年間の利益が20万円を超えた場合などは、原則として確定申告が必要になります。
「税金の手続きが面倒…」という方は、証券口座を開設する際に「特定口座」を選択してください。これを選んでおけば、証券会社が利益から自動的に税金を差し引き、代わりに納付してくれるため、原則として確定申告が不要になります。
もし利益が出たのに申告を忘れると、後から追徴課税などのペナルティを受ける可能性があるため、税金のルールは正しく理解しておきましょう。
IPO投資で儲けるためには
ブックビルディングは、副業として「儲かる」可能性を秘めた投資手法ですが、それは「当選」という運と、「公募割れ」を避ける銘柄選びの戦略が噛み合ってこそです。儲かる確率だけを追うのではなく、IPOが「やるだけ無駄」にならないよう、まずは少額から、複数の証券会社で申し込みを続ける「地道さ」が重要です。仕組みを正しく理解し、ご自身の投資スタイルに合うか見極めましょう。
マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
確定申告の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
FXの確定申告のやり方を解説!いくらから必要?【損失・副業対応】
副業としてFXを始めた会社員の方もいるでしょう。儲かった方も、そうではなかった方も、2024年分の損益は、2025年(令和7年)2月17日(月)から3月17日(月)までの間に確定申告する必要があります。 今回は、FXの確定申告のやり方を見て…
詳しくみる「つなぎ売り」は儲かるのか?株主優待の仕組みとデメリットを解説
株主優待は魅力的ですが、権利落ち後の株価下落で「結局損をしてしまった」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 つなぎ売り(クロス取引)は、株価変動リスクを排除して株主優待のみを獲得する手法として知られています。この取引で「儲かる…
詳しくみるNISAは本当に儲かる?儲かった人の割合や1年でいくら増えるか解説
2024年から始まった新NISAは、長期的な運用を継続すれば高い確率で資産を増やせる制度です。ただし、短期間では市場の変動により元本割れのリスクもあり、必ずしもすぐに儲かるわけではありません。 この記事では、実際のデータに基づく旧NISA制…
詳しくみる馬主は儲かる?収支モデルや節税メリットをわかりやすく解説
馬主になることは、多くの方にとって一つの「夢」かもしれません。しかし、経営者や個人事業主の方であれば、馬主は儲かるのか、ビジネスとして成り立つのか、税金対策になるのか、といった側面も気になるでしょう。 結論から言えば、馬主の活動だけで「現金…
詳しくみるブログは今からでも儲かる?ジャンル選びや始め方、確定申告まで解説
ブログに今から参入しても稼げないのではないかと思うこともあるでしょう。しかし、適切な戦略を持って運営すれば、ブログ収益化も十分に可能なビジネスモデルです。 ブログの主な収益源はアフィリエイトやGoogleアドセンスといった広告収入です。かつ…
詳しくみる副業禁止でも不動産投資はOK?収入の目安や始め方も紹介!
家賃収入が魅力的な不動産投資ですが、副業にあたらないかと心配する人は少なくありません。一般的に副業禁止の会社でも、不動産投資は副業にあたらないことがほとんどです。本記事では、不動産投資が副業にあたらない理由や収入の目安、始める際の注意点など…
詳しくみる