• 作成日 : 2026年7月31日

Slackは何がすごい?できることやメリット・始め方を解説

メールやチャットに情報が散らばり、必要なやり取りを探すのに時間がかかっていませんか。Slackは、チャンネルを中心に会話やファイル、外部ツールを1か所へ集約できるビジネス向けのメッセージングツールです。近年はSlack AIやワークフロービルダーも加わり、単なる連絡手段を超えて仕事を前に進める基盤へと広がっています。

この記事では、Slackのすごさや具体的にできること、導入するメリット、他ツールとの違い、最短で使い始める手順までをまとめて解説します。

そもそもSlackとは?何がすごい?

Slackは、チャンネルを中心に会話を整理するビジネス向けのメッセージングツールです。そのすごさは、メールや個別のチャットに散らばりがちな情報・やり取り・ツールを1か所へ集約し、チームの「業務ハブ」として機能する点にあります。

まずはSlackの全体像について紹介します。

Slackは情報と仕事を集約する「業務ハブ」

Slackの中心にあるのは、話題ごとに会話を整理する「チャンネル」という仕組みです。プロジェクトや部署、案件ごとに専用の部屋を作り、関係するメンバーだけで会話を進めます。宛先を毎回指定するメールと違い、後から加わった人も過去のやり取りをさかのぼれるため、情報共有の抜け漏れが起きにくいのが利点です。

さらに、カレンダーやタスク管理、ファイル共有といった外部サービスの通知もSlackへ集約できます。公式マーケットプレイスには2,600を超えるアプリが登録されており、日々使うツールをSlack上にまとめられるのが強みです。過去のメッセージや共有ファイルはキーワードで一括検索でき、必要な情報にすぐたどり着けます。

情報・ツール・人が1か所に集まることで、Slackは業務のハブとして働きます。

チャットツールからAI搭載プラットフォームへ進化している

近年のSlackは、単なるチャットツールから、AIを組み込んだ業務プラットフォームへと進化しています。2021年に顧客管理大手のSalesforceの傘下に入り、以降は機能の拡張が続いてきました。

象徴的なのが「Slack AI」です。長くなったチャンネルやスレッドの内容を自動で要約したり、自然な言葉で質問すると過去のやり取りから答えを探したりと、たまった情報を活用しやすくする機能が加わりました。

定型作業を自動化する「ワークフロービルダー」もあり、申請や日報の収集といった繰り返し作業を仕組み化できます。会話の場という役割にとどまらず、仕事を前に進める基盤へと広がっているのが、今のSlackの特徴です。

世界の主要企業が業務基盤として採用している

Slackは、規模や業種を問わず、世界中の企業やチームで日々の業務基盤として使われています。スタートアップから大企業まで、部署やプロジェクト単位で導入が進んでいます。

選ばれる背景にあるのは、Slackの集約性・検索性・拡張性です。メールの往復や情報を探す手間が減り、チーム内のやり取りがスムーズになるため、コミュニケーションの土台として定着します。小さなチームで試し、効果を見ながら全社へ広げるといった段階的な導入ができる点も、幅広く採用される理由です。

Slackで具体的に何ができる?

Slackでできるのは、日々の連絡だけではありません。会話の整理から音声会議、情報共有、定型業務の自動化まで、チームの仕事を支える機能が豊富です。

ここからは代表的な6つの機能を紹介します。

参考:Slack の料金プラン & 機能|Slack

チャンネルで話題ごとに会話を整理できる

チャンネルは、テーマごとに会話を分けて整理する部屋です。「#営業-日報」「#開発-リリース」のように話題ごとに作れば、必要な情報がどこにあるか一目で分かります。

参加メンバーを絞れる点も特徴で、全員に共有したい内容はオープンなチャンネル、限られた人だけの相談はプライベートチャンネルと使い分けられます。関係のない通知に埋もれず、自分に必要な話題だけを追える環境が整います。

スレッドで議論を枝分かれさせられる

スレッドは、特定のメッセージにひもづけて返信を束ねる機能です。1つの話題への返信をスレッド内にまとめれば、チャンネルの本流が細かなやり取りで流れるのを防げます。

たとえば、ある提案への意見交換をスレッドで進めても、他の話題と混ざりません。後から見返すときに、どの発言がどの議論に対するものか一目で追える点も便利です。会話が同時に複数進んでも、筋を見失わずに済みます。

ハドルで音声・ビデオ会議をすぐ始められる

ハドルは、チャンネルやDMからワンクリックで始められる音声・ビデオ通話です。日程調整やURL発行が要らず、「少し話したい」と思ったときにその場で声をかけられます。

画面共有にも対応しているため、資料を見せながら相談できる点もメリットです。声だけで伝わりにくい部分はスタンプやメッセージで補え、テキストと通話の間を埋める使い方ができます。会議室を用意するまでもない短い相談を、思い立ったその場で片づけられるのが強みです。

検索で過去のやり取りや資料を引き出せる

Slackの検索を使えば、過去のメッセージや共有ファイルをキーワードで一括して探し出せます。「誰が」「どのチャンネルで」「いつ」といった条件で絞り込めます。ファイルの種類や送信者まで指定すれば、目的の情報にさらに早くたどり着ける仕組みです。

メールのように件名や相手を思い出す必要はなく、うろ覚えの単語からでも該当のやり取りを見つけられます。探し回る時間が減り、蓄積した会話そのものがチームの知識の保管庫になります。

canvasで情報をまとめて共有できる

canvas(キャンバス)は、Slack内で使えるドキュメント作成機能です。議事録や手順書、チェックリストといった「流れてほしくない情報」を1枚にまとめ、チャンネルに固定して共有できます。

テキストや画像に加えて、チェックボックスやファイルも埋め込める柔軟さが特長です。会話の中で決まった内容をcanvasに整理しておけば、後から参加した人も要点をすぐに把握できます。フロー型のチャットとストック型の資料を、同じ画面で扱えます。

ワークフロービルダーで定型作業を自動化できる

ワークフロービルダーは、繰り返しの作業をコードなしで自動化できる機能です。「フォームで申請を受け付ける」「特定のチャンネルに投稿されたら担当者へ通知する」といった流れを、画面上の操作だけで組み立てられます。

休暇申請や日報の提出、問い合わせの一次受付などが主な対象です。手作業の依頼や転記を減らせるため、担当者の負担を軽くしながら、対応の抜け漏れも防げます。一度作った流れは保存でき、部署をまたいで使い回せる点も強みです。

Slackを使うメリットは?

Slackを使う一番のメリットは、情報が1か所に集まり、探す手間やコミュニケーションのムダを減らせることです。ここでは、日々の業務に効果がある3つのメリットを紹介します。

途中参加でも過去のやり取りを把握できる

Slackの大きな利点は、途中参加のメンバーも過去の経緯をすぐつかめることです。チャンネルには過去のやり取りがすべて残り、さかのぼって読むだけで議論の流れや決定事項を把握できます。気になる話題はキーワード検索で該当のメッセージへ直接たどり着けるため、膨大な履歴を上から読み返す必要もありません。

一方、メールでは引き継ぎのたびに過去のスレッドを転送したり、口頭で補足したりする手間が生じがちです。Slackならその手間はほとんどかかりません。新しく参加した人が自分でキャッチアップできるため、引き継ぎの時間や伝え漏れによる認識のズレを小さく抑えられる点も魅力です。異動や増員が多いチームほど、この差は大きく効いてきます。

2,600種類以上の外部ツールと連携できる

Slackは、2,600種類を超える外部ツールと連携できます。カレンダー、タスク管理、ファイル共有、Web会議など、普段使うサービスをSlackにつなぎ、通知や操作を1か所に集約できるのが魅力です。

たとえばGoogleカレンダーと連携すると、会議の開始前にSlackへリマインドが届きます。ZoomやGoogle Meetをつなげば、チャンネルから直接Web会議を立ち上げられ、URLを探す手間もかかりません。タスク管理ツールと連携した場合は、担当や期限が変わるたびに通知が流れ、更新のたびにアプリを開き直す必要がなくなります。結果として、どこで何を確認するかに迷う時間を減らせるのが強みです。

自社の業務に合わせて必要なツールを少しずつ足していけば、Slackを起点に一日の仕事を進められます。

Slackコネクトで社外と安全につながれる

Slackコネクトは、取引先や協力会社など、社外の相手ともSlack上でやり取りできる機能です。相手が別の会社のSlackを使っていても、共有チャンネルを作れば同じ画面でコミュニケーションを取れます。ただし、無料プランでは社外ユーザーとの利用が1対1に限られるため、共有チャンネルで複数人と連携する場合は有料プランに加入する必要があります。

メールのように宛先や署名を整える必要がなく、社内と同じ感覚でチャンネルやDMを使えます。各社の管理者が参加範囲や権限を設定できるため、セキュリティを保ったまま社外とつながれるのも安心材料です。やり取りの履歴も1つのチャンネルに残り、担当者が代わっても経緯を引き継ぎやすくなります。

プロジェクト単位で外部パートナーと動くときは、メールの往復に比べて連絡のスピードと透明性を高められます。

Slack AIは何がすごい?

Slack AIは、Slackにたまった会話やファイルを活用し、情報を探す・まとめる作業をAIが代行する機能です。長いやり取りの要点把握や必要な情報の検索にかかる時間を、大きく減らせます。ここでは代表的な3つの機能を紹介します。

会話やスレッドを自動で要約できる

Slack AIは、長くなったチャンネルやスレッドの内容をワンクリックで要約できます。数十件のやり取りでも、AIが要点を短くまとめるため、すべてを読み返す必要はありません。

たとえば、休んでいた間に進んだ議論や参加していないチャンネルの動きも、要約を読むだけで概要をつかめます。長文のログを1つずつ追う手間が省け、必要な会話にだけ集中できます。

自然言語の質問に社内情報から回答できる

Slack AIには、普段の言葉で質問すると、ワークスペース内の情報をもとに答えを返す検索機能があります。「先週の会議で決まった納期は?」のように話し言葉で尋ねるだけで、関連するメッセージやファイルから回答と根拠が示されます。キーワードを厳密に思い出せなくても、聞きたいことをそのまま入力すれば十分です。

回答には参照元のメッセージが添えられ、内容の裏づけをその場で確認できるので、担当者に問い合わせて返信を待つ手間が減り、自己解決のスピードも上がります。

AI搭載のSlackbotが日々の業務をサポートする

Slackには、日々の業務を助ける「Slackbot」が標準で備わっており、リマインダーの登録や定型的な質問への応答などを任せられる点が特徴です。

たとえば「明日10時に請求書送付をリマインド」と伝えるだけで、指定の時間に通知が届きます。よくある質問への自動応答を設定しておけば、同じ問い合わせに何度も答える負担が軽くなるのも利点です。細かな作業をSlackbotに任せれば、人は判断や検討が必要な仕事に集中できます。

ほかのビジネスチャットと何が違う?

Slackとほかの主要なビジネスチャットの違いは、「何を中心に設計されているか」にあります。Slackはチャンネルと外部ツール連携を基盤に設計されている点が特徴です。

ここでは代表的な3つのツールを取り上げ、それぞれの向き不向きを整理します。

Microsoft Teamsとの違い

Microsoft Teamsとの主な違いは、連携の起点にあります。

TeamsはMicrosoft 365に含まれ、WordやExcel、PowerPoint、Web会議のTeams会議と一体で使える点が強みです。すでにMicrosoft 365を導入している企業なら、追加のコストを抑えて始めやすいでしょう。文書の共同編集やビデオ会議を1つのアプリで完結させたい組織に向いています。

一方のSlackは、特定のオフィスソフトに縛られず、幅広い外部サービスとつなげる柔軟さが持ち味です。多様なツールを組み合わせるチームや、Microsoft製品以外のサービスを日常的に使う環境では、連携の広さを生かせます。どちらが合うかは、社内の中心がMicrosoft製品かどうかを目安にするとよいでしょう。

Chatworkとの違い

Chatworkとの違いは、機能の広げ方にあらわれます。

Chatworkはタスク管理やファイル共有、ビデオ通話を最初から備え、シンプルな画面で使える国産のツールです。メッセージをそのままタスクに変えられるため、ITに詳しくないメンバーが多い職場でも扱いやすく、社外の相手とのやり取りも気軽に始められます。

Slackは、外部ツールとの連携や自動化を積み重ね、自社に合わせて機能を広げられる点が特徴です。多くのアプリをつないでワークフローを組みたいチームに向いています。まずは必要な機能がそろった状態でシンプルに使いたいならChatwork、連携を重ねて柔軟にカスタマイズしたいならSlackという選び方ができます。

LINE WORKSとの違い

LINE WORKSとの違いは、操作感と主な利用シーンにあります。

LINE WORKSは、多くの人が日常的に使うLINEに近い画面や既読機能を備え、スマートフォン中心の現場業務でも直感的に使えるツールです。掲示板やカレンダー、アンケートといった機能もそろい、店舗や工場、訪問先などパソコンを開きにくい環境での連絡に強みがあります。

Slackは、パソコンでの情報整理や外部ツール連携を得意とし、デスクワーク中心のチームやプロジェクト管理に向いています。現場スタッフがLINE感覚ですぐ使い始めたいならLINE WORKS、情報の集約と拡張を重視するならSlackと、働き方に合わせて選ぶのが失敗を避けるコツです。

Slackの始め方は?最短で使い始める手順

Slackは、メールアドレスさえあれば無料で使い始められます。最短の流れは、ワークスペースの作成、チャンネルの設計、メンバーの招待、通知ルールの調整という4ステップです。順番に進めれば、その日のうちにチームでの利用を始められます。

ここでは、Slackを始める手順について紹介します。

STEP1 ワークスペースを作成する

最初に、チームの拠点となる「ワークスペース」を作成します。Slackの公式サイトでメールアドレスを登録し、届いた確認コードを入力したら、会社名やチーム名を設定するだけで完成です。

ワークスペースは、会社やチーム全体が集まる入れ物にあたります。事業部やプロジェクトごとに分けることもできますが、まずは1つにまとめておくと、メンバー間の情報共有がスムーズに進みます。作成後に名前やロゴは変更できるため、細かな設定は後回しでかまいません。

STEP2 チャンネルを設計する

次に、会話の土台となるチャンネルを設計します。いきなり多く作らず、「全社連絡」「各部署」「主要プロジェクト」といった大きな単位から始めるのがおすすめです。数を絞れば、どこに何を書くか迷わずに済みます。

命名ルールをあらかじめ決めておくのも大切です。たとえば「#部署-用途」の形にそろえると、一覧から目的のチャンネルを見つけやすくなります。公開範囲は、全員が見られるパブリックと、限定メンバーのプライベートを使い分けましょう。運用しながら必要なチャンネルを足していけば、無理なく整理された状態を保てます。

STEP3 メンバーを招待する

チャンネルの準備ができたら、メンバーを招待します。管理画面から相手のメールアドレスを入力するか、招待リンクを共有すれば、受け取った人は数クリックで参加できます。まとめて複数人を招待できるため、チーム全員を一度に加えることも簡単です。

招待の際は、あわせて参加してほしいチャンネルを指定できます。最初に必要なチャンネルへ入れておけば、参加したその日から会話に加わってもらえます。外部の取引先を招く場合は、権限やゲスト設定を確認し、共有する範囲を決めてから招待すると安心です。

STEP4 通知ルールを整える

通知ルールを設定しないと通知が多すぎて疲れてしまうため、導入初期に必ず見直したいポイントです。Slackでは、通知を「すべて」「メンションとキーワードのみ」「なし」から選べます。

おすすめは、参加者の多いチャンネルを「メンションのみ」にし、自分に関係する連絡だけを受け取る設定です。集中したい時間帯は、おやすみモードで通知を一時的に止められます。よく話題に出る自分の担当分野をキーワード登録しておけば、重要な投稿の見逃しも防げるでしょう。通知を自分に合わせて整えることが、Slackを無理なく使い続けるコツです。

Slackのすごさを理解し、まずは小さく始めてみよう

Slackは、チャンネルを軸に情報・ツール・人を1か所へ集め、チームの業務ハブとして働くツールです。会話の整理やハドルでの通話、検索、canvasやワークフロービルダーによる自動化まで、日々の仕事を幅広く支えます。Slack AIやSlackコネクトを使えば、情報活用や社外との連携もさらにスムーズになるでしょう。

始めるのに必要なのはメールアドレスだけで、ワークスペースの作成からチャンネル設計、招待、通知調整まで進めれば、その日のうちに使い始められます。まずは小さなチームから試し、自分たちの働き方に合う形を見つけてみてください。

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