- 作成日 : 2026年7月3日
Slack AIとは?主要な機能・料金プラン・活用方法を解説
Slack AIは、Slack内の会話やファイルを活用し、要約・検索・翻訳・議事録作成を支援する生成AI機能です。
- プランごとに使える機能が異なる
- ChatGPTと違いSlack内情報に特化
- 導入前に管理者設定と社内ルール確認
Q. Slack AIはどのプランから使えますか?
A. 要約・議事録はプロプランから、検索・翻訳・Slackbotはビジネスプラス以上で利用できます。
Slackに蓄積された会話やファイルが増えるほど、必要な情報を探す時間や、過去の経緯を確認する手間も増えていきます。Slack AIは、要約、検索、翻訳、議事録作成といった機能を通じて、Slack内の情報をすばやく活用するための生成AIです。社内コミュニケーションの場でそのままAIを使えるため、別のツールを開く必要がなく、情報共有や意思決定のスピードを高めたい企業に向いています。
この記事では、Slack AIの機能、料金プラン、ChatGPTやCopilotなど他AIとの違い、業務での活用例、導入前に確認すべきポイントを解説します。
目次
Slack AIとは?
Slack AIは、Slack上の会話、ファイル、チャンネル情報などを活用し、要約・検索・翻訳・議事録作成などを支援する生成AI機能です。
Slack AIを使うと、未読メッセージの要点把握、過去のやり取りからの回答検索、ハドルミーティングの議事録作成などをSlack内で完結できます。業務ツールを切り替えずにAIを使えるため、情報共有や意思決定のスピードを高めたい企業に向いています。
Slack AIでは何ができる?主要機能を一覧で解説
Slack AIで利用できる機能は契約プランや管理者設定によって異なりますが、Slack内の情報をもとに必要な内容をすばやく把握できる点が大きな利点です。
Slack AIの機能(プラン別)
| 機能 | 主な用途 | プロ | ビジネスプラス | Enterprise+ |
|---|---|---|---|---|
| チャンネル・スレッドの要約機能 | 未読や長いやり取りの要点を把握する | ○ | ○ | ○ |
| ハドルミーティングの議事録自動生成 | 会議内容や次のアクションを記録する | ○ | ○ | ○ |
| AI検索(検索フィルター) | Slack内の情報を条件で絞り込んで探す | ○ | ○ | ○ |
| AI検索(検索結果・回答の検索) | Slack内の情報から質問への回答を探す | - | ○ | ○ |
| まとめ機能 | 重要なチャンネルの動きを定期的に確認する | - | ○ | ○ |
| ファイルの要約機能 | 共有ファイルの内容を短時間で把握する | - | ○ | ○ |
| 翻訳機能 | 多言語のメッセージを自分の言語で確認する | - | ○ | ○ |
| ワークフロー自動生成 | 自然言語で定型業務の流れを作る | - | ○ | ○ |
| メッセージの説明機能 | 略語や複雑な内容を理解しやすくする | - | ○ | ○ |
| canvasのコンテンツ生成機能 | 文書や議事録などの下書きを作成する | - | ○ | ○ |
| パーソナルAIエージェント「Slackbot」 | 個人の業務支援や情報検索を行う | - | ○ | ○ |
| エンタープライズ検索 | Slack以外の業務ツールも含めて横断検索する | - | - | ○ |
参考:Slack の料金プラン & 機能|Slack help center
以下では、各機能について解説します。
チャンネル・スレッドの要約機能
チャンネル・スレッドの要約機能は、長いやり取りや未読メッセージの要点を短時間で把握できる機能です。
Slackでは、プロジェクトや部署ごとに会話が進むため、休暇明けや会議後にすべての投稿を読むと時間がかかります。Slack AIでは、未読メッセージ、過去7日間、任意の日付範囲などを指定して要約を作成できます。スレッド単位でも要約できるため、議論の結論や確認すべき論点を追いやすくなります。要約の元になった会話も確認できるため、必要に応じて原文へ戻って判断できます。
AI検索(回答の検索)機能
AI検索機能は、Slack内のメッセージやファイルをもとに、質問への回答を生成する機能です。
通常のキーワード検索では、該当する投稿を自分で開いて内容を読み解く必要があります。Slack AIの検索では、「今月のキャンペーン方針は何か」「A社との商談状況はどうなっているか」のように自然な文章で質問できます。回答には参照元のメッセージやファイルが表示されるため、回答だけで判断せず根拠となる情報も確認できます。自分がアクセスできないチャンネルやファイルの情報は回答に含まれないため、権限管理を保ったまま検索できる仕組みです。
まとめ機能
まとめ機能は、頻繁に確認したいチャンネルの動きを定期的に把握するための機能です。
すべてのチャンネルを常に追いかけると、通知や未読確認に時間を取られます。まとめ機能では、対象に含めるチャンネルを設定し、前日に見逃した情報を毎朝確認できます。関心はあるものの、すべての投稿を読む必要まではないチャンネルの把握に向いています。必要なチャンネルを追加・除外したり、ミュートの有無を調整したりできるため、情報量を整理しながら運用できます。
ハドルミーティングの議事録自動生成
ハドルミーティングの議事録自動生成は、Slackの音声ミーティングで話した内容を記録し、会議後の確認をしやすくする機能です。
Slackのハドルミーティングは、短時間の相談や確認に使いやすい一方、口頭で決まった内容が残りにくいという課題があります。Slack AIを活用すると、会議内容の記録や要点整理に役立ちます。議事録作成の負担が減るため、会議後に担当者、期限、次のアクションを確認しやすくなります。短い打ち合わせが多いチームほど、会議内容の抜け漏れを防ぐ運用に生かせます。
翻訳機能
翻訳機能は、Slack内のメッセージを設定した言語に翻訳して確認できる機能です。
海外拠点や外国籍メンバーとやり取りする企業では、言語の違いによって確認に時間がかかることがあります。Slack AIでは、翻訳言語を設定した上で、対象メッセージを選択して翻訳できます。翻訳結果は自分にのみ表示され、ほかのメンバーには元のメッセージが表示される仕組みです。原文も確認できるため、細かい表現やニュアンスを見比べながらコミュニケーションを進められます。
メッセージの説明機能
メッセージの説明機能は、略語や専門的な表現が多い投稿の意味を理解しやすくする機能です。
社内では、部署固有の略語、プロジェクト名、業界用語が日常的に使われます。新しく参加したメンバーや他部署の担当者にとっては、短いメッセージでも背景を理解しにくい場合があります。Slack AIの説明機能では、対象メッセージの内容を分解し、意味や背景を把握しやすい形で示します。説明は基本的に自分用に確認でき、必要に応じてほかのメンバーへ共有できます。
ファイルの要約機能
ファイルの要約機能は、Slackに共有されたテキストベースのファイル内容を短く把握できる機能です。
PDF、Word文書、PowerPoint、ExcelなどのファイルがチャンネルやDMに共有された場合、Slack AIはファイルの要約を表示できます。長い提案書や会議資料をすぐに読み込めない場合でも、先に概要を確認して優先度を判断できます。詳細が必要な場合は元ファイルを開いて確認できるため、全文確認の前段階として使いやすい機能です。ファイル要約を表示するかどうかは、ユーザー側の設定で管理できます。
canvasのコンテンツ生成機能
canvasのコンテンツ生成機能は、Slack内の文書作成スペースであるcanvasの下書きや編集をAIで支援する機能です。
canvasは、プロジェクト計画、議事録、ナレッジ、作業メモなどを整理できるSlack内の文書機能です。AIを使うと、作成したい内容の説明や用意されたプロンプトをもとに、canvasの文章を生成できます。会議アジェンダ、プロジェクト概要、共有用メモなどのたたき台を作る場面に向いています。既存の文章を整える用途にも使えるため、Slack上で情報共有用の文書を作る手間を減らせます。
パーソナルAIエージェント「Slackbot」
パーソナルAIエージェント「Slackbot」は、Slack内の情報をもとに個人の業務を支援するAI機能です。
Slackbotは、従来の通知やリマインダーだけでなく、AIを活用した情報検索や作業支援の役割も担います。チャンネル、スレッド、DM、ファイルなど、ユーザーがアクセスできる情報をもとに、必要な情報の確認や作業の整理を助けます。個人の業務の流れに近い場所で使えるため、別のAIツールを開く手間を減らし、Slack上の会話から次の行動につなげやすくなります。
ワークフロー自動生成
ワークフロー自動生成は、自然言語の指示からSlackの定型業務を自動化する機能です。
ワークフロービルダーでは、申請、通知、依頼受付、オンボーディングなどの繰り返し業務を自動化できます。AIを使う場合は、「チャンネルに新しく参加した人に歓迎メッセージを送信する」のように簡単なプロンプトを入力し、生成されたワークフローを調整して公開できます。AI回答やチャンネル要約をワークフローに組み込むこともできるため、情報共有や確認作業を自動化しやすくなります。
エンタープライズ検索
エンタープライズ検索は、Slack以外の業務ツールにある情報も含めて検索できる機能です。
Slack内の会話だけでなく、Googleドライブ、Microsoft OneDrive、SharePointなどの外部データソースを連携すると、検索結果やAI回答に関連情報を表示できます。検索結果、AI回答、Slackbotのレスポンスには、検索するユーザーがアクセス権を持つコンテンツのみが含まれます。社内情報が複数のツールに分散している企業では、必要な資料や過去の経緯を探す時間を減らす機能として活用できます。
Slack AIの料金プランはいくら?プラン別の機能比較
Slack AIの料金は、Slackの契約プランによって利用できる機能範囲が変わります。プロプランでは基本的なAI機能、ビジネスプラスプランでは高度なAI機能、Enterprise+プランではエンタープライズ検索まで利用できます。
Slack AIは、以前のような単独アドオンとして追加する形ではなく、現在はSlackの有料プランに機能として含まれています。
| プラン | 料金 | 主なAI機能 |
|---|---|---|
| プロ | ユーザー1人あたり月額US$7.25(年払い)/US$8.75(月払い) |
|
| ビジネスプラス | ユーザー1人あたり月額US$15(年払い)/US$18(月払い) |
|
| Enterprise+ | 要問い合わせ | ビジネスプラスのAI機能に加え、エンタープライズ検索を利用可能 |
プロプランで使えるAI機能と料金
プロプランは、Slack AIを最小限の範囲で試したい企業に向いているプランです。料金は、ユーザー1人あたり月額US$7.25(年払い)またはUS$8.75(月払い)です。
プロプランで使える主なAI機能は、会話の要約とハドルミーティング議事録です。チャンネルやスレッドの内容を短く把握したり、ハドルミーティングの内容を整理したりできるため、未読確認や会議後の振り返りに役立ちます。
回答の検索、毎日のまとめ、ファイルの要約、翻訳、Slackbot、エンタープライズ検索などはプロプランの対象外です。Slack AIを会話の確認時間を減らす機能として使うならプロプランでも対応できますが、Slack内の情報検索や多言語対応、ファイル確認まで広げたい場合は、上位プランの検討が必要です。
ビジネスプラスプランで使えるAI機能と料金
ビジネスプラスプランは、Slack AIを日常業務に本格的に組み込みたい企業に向いているプランです。料金は、ユーザー1人あたり月額US$15(年払い)またはUS$18(月払い)です。
ビジネスプラスでは、プロプランで使える会話の要約とハドルミーティング議事録に加え、まとめ、ファイルの要約、翻訳、ワークフロー生成、回答の検索、Slackbotなどを利用できます。Slack内で共有された会話やファイルをもとに情報を探せるため、担当者への確認や過去ログの読み直しにかかる時間を減らせます。
たとえば、営業チームでは商談履歴の確認、管理部門では社内規程や申請手順の確認、プロジェクトチームでは過去の意思決定の把握に活用できます。単なるチャットツールとしてSlackを使う段階から、社内情報を探しやすくする業務基盤として活用したい場合に適した選択肢です。
Enterprise+プランで使えるAI機能と料金
Enterprise+プランは、大規模組織や複数システムに情報が分散している企業に向いているプランです。料金は公開されておらず、導入規模や契約内容に応じて問い合わせが必要です。
Enterprise+では、ビジネスプラスで利用できるAI機能に加え、エンタープライズ検索を利用できます。エンタープライズ検索は、Slack内の会話やファイルだけでなく、連携した業務アプリ、データベース、社内システムを横断して情報を探す機能です。
社内情報がSlack、Googleドライブ、Microsoft 365、CRM、社内ナレッジベースなどに分散している場合、従業員は必要な情報を探すだけで多くの時間を使います。Enterprise+を導入すると、アクセス権限を維持したまま複数の情報源を横断検索できるため、情報探索の効率化やナレッジ活用を進めやすくなります。全社的なAI活用、厳格な管理機能、複数部門での横断利用を前提にする企業に向いています。
Slack AIとChatGPT・Copilot・Geminiの違いは何か?
Slack AIとChatGPT・Copilot・Geminiの違いは、AIが参照する情報源と使う場所にあります。Slack AIはSlack内の会話やファイルを活用するAIであり、ほかのAIアシスタントは文書作成、表計算、メール、Web検索など、それぞれ得意領域が異なります。
Slack AIは、Slack上で発生した会話や共有ファイルをもとに、要約、検索、翻訳、議事録作成などを支援します。社内コミュニケーションの文脈を理解しやすいため、Slackに蓄積された情報をすばやく使う用途に適しています。ChatGPTやClaudeは汎用的な文章作成や調査、CopilotはMicrosoft 365、GeminiはGoogle Workspaceとの連携に強みがあります。
| ツール | 主な利用場所 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| Slack AI | Slack | 会話の要約、社内情報検索、議事録作成、翻訳 |
| ChatGPT/Claude | 専用画面、各種連携環境 | 文章作成、企画、分析、壁打ち、調査補助 |
| Microsoft 365 Copilot | Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなど | Office文書、表計算、メール、会議支援 |
| Google Gemini for Workspace | Gmail、Googleドキュメント、スプレッドシート、Meetなど | Google Workspace上の文書作成、メール、会議支援 |
Slack AIとChatGPT/Claudeの違い
Slack AIはSlack内の業務文脈を使うAI、ChatGPTやClaudeは幅広いテーマに対応できる汎用AIです。使い分けの判断軸は、Slack内の情報を扱うか、ゼロから文章やアイデアを作るかという点にあります。
Slack AIは、チャンネル、スレッド、DM、ファイルなどSlack上の情報をもとに、要約や検索を行います。過去のやり取りから決定事項は何か、誰が担当か、関連資料はどこかを確認したい場面に向いています。
ChatGPTやClaudeは、文章のたたき台作成、企画案の整理、長文の要約、分析、コード作成など、Slackの外でも幅広く使えます。Slack AIは社内会話の活用に強く、ChatGPTやClaudeは汎用的な思考補助や制作業務に使いやすいツールです。
Slack AIとMicrosoft 365 Copilotの違い
Slack AIはSlack上の会話や共有情報を扱い、Microsoft 365 CopilotはWord、Excel、PowerPoint、Outlook、TeamsなどのMicrosoft 365アプリ上で作業を支援します。
Microsoft 365を中心に業務を進める企業では、Copilotが文書・表計算・メール作業に適しています。
たとえば、Wordで提案書を作る、Excelでデータを整理する、PowerPointで資料を作成する、Outlookでメールを下書きするといった場面では、Microsoft 365 Copilotを使いやすくなります。Slack上で交わされた会話を追う、チャンネルの要点を把握する、ハドルミーティングの内容を整理する場合は、Slack AIが適しています。
Slack AIとGoogle Gemini for Workspaceの違い
Slack AIはSlackの会話やファイルを活用するAI、Google Gemini for WorkspaceはGmail、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Google MeetなどGoogle Workspace上の作業を支援するAIです。Google Workspaceを業務基盤にしている企業では、Geminiが文書作成やメール、会議支援に使いやすい選択肢になります。
Geminiは、Gmailでメールを作成する、Googleドキュメントで文書を整える、Googleスプレッドシートで表を扱う、Google Meetで会議内容を確認する場面で活用できます。Slack AIは、Google Workspaceで作られた資料そのものよりも、Slack上で共有された会話やファイルの理解に強みがあります。
Google Workspaceで文書やメールを作成し、Slackでチームの会話や意思決定を進めている企業では、GeminiとSlack AIを併用することで、それぞれの業務領域を補完できます。
Slack AIはどんな業務で使える?ビジネスシーン別の活用例
Slack AIは、情報確認、会議準備、オンボーディング、トラブル対応、営業活動など、Slack上の会話やファイルを確認する業務で活用できます。チャンネルやスレッドに情報が蓄積されている企業ほど、過去ログを読む時間や担当者に確認する手間を減らせます。
朝のキャッチアップと優先順位付け
朝のキャッチアップでは、Slack AIを使うと、未読メッセージや重要チャンネルの動きを短時間で把握できます。
業務開始時に複数のチャンネルを順番に読むと、緊急度の低い投稿まで確認することになり、優先順位を付けるまでに時間がかかります。Slack AIのチャンネル要約では、未読メッセージや指定期間の会話を要約できます。まとめ機能を使えば、把握しておきたいチャンネルの前日分の動きを定期的に確認できます。
たとえば、管理職はプロジェクト別チャンネルの要点を確認し、対応が必要な議題や判断待ちの内容を先に洗い出せます。担当者も、自分に関係するスレッドや依頼事項を見つけやすくなり、業務開始直後の確認作業を整理できます。
会議準備とミーティング後のアクション抽出
会議準備では、Slack AIを使って過去の議論や関連資料を確認し、会議後はハドルミーティングの内容を整理できます。
会議の前に過去ログや共有ファイルを探す作業は、参加者が多いほど負担になりがちです。AI検索を使えば、「前回の打ち合わせで決まった内容は何か」「未対応の課題はどれか」といった質問から、Slack内の会話やファイルをもとに情報を確認できます。
ハドルミーティングの議事録自動生成を使うと、会話内容を記録し、決定事項や次のアクションを確認しやすくなります。会議後に担当者、期限、確認事項を整理する流れを作れば、口頭で決まった内容の抜け漏れを防げます。
新メンバーのオンボーディング
新メンバーのオンボーディングでは、Slack AIを使うと、過去の経緯や社内用語を自分で確認しやすくなります。
新しく配属された社員や途中参加のメンバーは、プロジェクトの背景、意思決定の流れ、関係者、社内特有の略語をすぐには理解しにくいものです。Slack AIのAI検索を使えば、過去の会話や共有ファイルから必要な情報を探せます。メッセージの説明機能を使うと、専門用語や略語が含まれる投稿の意味を理解しやすくなります。
たとえば「このプロジェクトの目的は何か」「A社対応で注意すべき点は何か」と質問することで、関係するチャンネル内の情報を確認できます。教育担当者に都度質問する回数を減らしながら、新メンバーの立ち上がりを支援できます。
インシデント対応とトラブルシューティング
インシデント対応では、Slack AIを使って障害発生から復旧までの経緯を整理し、原因調査や再発防止に必要な情報を追いやすくなります。
システム障害や問い合わせ対応では、複数の担当者が短時間で大量の投稿を行うため、重要な情報が流れがちです。スレッド要約を使えば、対応中のやり取りから発生時刻、影響範囲、暫定対応、確認中の課題を把握できます。AI検索を使うと、過去に似た障害が起きたか、どの対応が有効だったかを確認しやすくなります。
対応後は、会話の要点をもとに振り返り資料や再発防止策の整理にもつなげられます。インシデント対応の情報をSlackに集約している企業では、初動対応と事後確認の両方で活用できます。
営業活動とCRM連携
営業活動では、Slack AIを使って商談状況、顧客対応履歴、提案資料の内容をすばやく確認できます。
営業チームでは、顧客別チャンネル、案件別チャンネル、CRM通知、提案資料など、確認すべき情報が複数に分かれがちです。Slack AIの検索やファイル要約を使えば、過去の商談メモ、顧客からの要望、社内での相談内容、提案書の要点を確認できます。
CRMとSlackを連携している場合は、商談情報や更新通知をSlack上で確認しながら、関連する会話の流れも把握できます。営業担当者は訪問前の準備を進めやすく、マネージャーは案件の停滞要因や次に取るべき対応を把握しやすくなります。
Slack AIを導入する前に確認すべきポイントは?
Slack AIを導入する前には、移行コスト、管理者設定、社内ルールの3点を確認する必要があります。AI機能は便利な一方、利用範囲や運用ルールが曖昧なまま導入すると、費用対効果を判断しにくくなります。
以下のようなポイントを押さえておきましょう。
既存プランからの移行コスト
既存プランからの移行コストは、Slack AIを利用する人数と必要な機能範囲によって変わります。全社員にAI機能を開放する場合と、一部部署から始める場合では、必要な予算や運用設計が異なります。
検討の出発点は、現在の契約プランで使えるAI機能を確認し、プロ、ビジネスプラス、Enterprise+のどこまで必要かを整理することです。会話の要約やハドルミーティング議事録が目的であれば、プロプランで対応できる場合があります。ファイルの要約、翻訳、回答の検索、Slackbot、エンタープライズ検索まで使いたい場合は、上位プランを検討します。
導入判断では、単純な月額料金だけでなく、情報検索にかかる時間、会議後の整理工数、オンボーディング工数の削減効果もあわせて確認する必要があります。
管理者が押さえておく設定項目
管理者は、Slack AIを誰が使えるか、どの機能を有効にするか、どの情報をAIが扱えるかを確認する必要があります。
Slackでは、管理者がAI機能へのアクセス範囲を管理できます。プロプランやビジネスプラスプランでは、AI機能を全員に使わせるか、使わせないかを設定できます。エンタープライズ向けプランでは、特定のメンバーやグループのみ許可する設定にも対応しています。
Enterprise+では、特定のチャンネル、canvas、リストへのAIアクセスを制限できます。機密情報を扱う部署、法務・人事・経営関連のチャンネル、顧客情報を含む資料などは、導入前に取り扱い方を確認しておくと運用しやすくなります。Slack AIは、ユーザーがアクセスできるデータのみを使う仕組みですが、社内の権限設計が不十分な場合、必要以上に広い範囲の情報を参照できる可能性があります。
社内ルール・運用ガイドラインの整備
Slack AIを安全に活用するには、利用目的や確認手順を社内ルールとして整理しておく必要があります。AIの回答は業務の判断材料として役立ちますが、最終判断をAIに任せきりにしない運用が求められます。
社内ガイドラインでは、利用できる業務、入力してよい情報、禁止する使い方、回答の確認方法を明確にします。たとえば、社外秘情報、個人情報、顧客情報を含むやり取りについては、参照権限や投稿先を確認するルールが必要です。AI検索や要約の結果をそのまま社外向け資料に使うのではなく、元のメッセージやファイルを確認してから判断する流れも欠かせません。
導入後は、利用状況や現場の課題を定期的に確認し、ルールを見直すことで、Slack AIを業務に定着させやすくなります。
Slack AIで業務効率を高めるには
Slack AIは、会話の要約から社内情報の検索、議事録作成、ワークフロー自動化まで、Slackを業務基盤として活用したい企業に役立つ機能です。導入を進める際は、必要な機能から逆算してプロ、ビジネスプラス、Enterprise+のどのプランが合うかを判断し、管理者設定と社内ルールを合わせて整えましょう。
朝のキャッチアップ、会議準備、オンボーディングなど、Slackで情報が動く場面から少しずつ活用範囲を広げると、業務への定着が進みます。自社の運用状況を確認しながら、Slack AIを情報活用の中心として役立ててください。
システム乱立を解消するためのステップとは?
多くの企業がバックオフィス業務効率化のため多様なクラウドシステムを導入するも、「便利なはずが非効率」という現実に直面しています。
その原因は、勤怠や経費など「部分最適」なシステム導入による乱立です。システム同士がつながらず、データの手入力やExcelでの突き合わせ作業が常態化。
これは「見えないコスト」を増やし、業務フローを複雑化させ、現場の負担を増大させます。システム乱立のリスクを整理し、業務アセスメントによる根本解決策をご紹介するホワイトペーパーを用意していますので、ぜひお気軽にご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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