- 更新日 : 2025年7月1日
弁当屋を開業するには?必要な許認可、費用、具体的な流れを解説
弁当屋を開業することは、多くの人にとって飲食業界への第一歩となる魅力的な選択肢です。最近では、健康志向やライフスタイルの多様化に伴い、手軽で美味しい弁当の需要が急増しています。この記事では、弁当屋を開業するための具体的な流れや必要な資金について詳しく解説します。事業計画の策定からメニュー作成、資金調達の方法まで、これから弁当屋を始めたい方に向けて、役立つ情報をお届けします。
目次
開業したい弁当屋の業態を決める
一言で弁当屋といっても、さまざまな業態があります。
店舗販売
店舗販売は、弁当屋の最も一般的な業態の一つです。特定の場所に店舗を構え、顧客が直接訪れて商品を購入する形態です。ここでは、店舗販売のメリットや運営に必要なポイントについて詳しく解説します。
店舗販売のメリット
店舗販売にはいくつかの利点があります。以下にその主な特徴を挙げます。
- 定期的に訪れる顧客をつかみやすい点が魅力です。常連客が増えることで、安定した収益が期待できます。
- 店舗が立地する場所によっては、通行人の目に留まりやすく、集客が見込めます。
- 店舗では弁当のディスプレイが可能なため、見た目や鮮度をアピールしやすく、購買意欲を高められます。
店舗の立地選び
店舗の立地は、成功の鍵となる重要な要素です。以下のポイントを考慮して選ぶとよいでしょう。
- 商業施設やオフィス街、学校の近くなど、顧客が多く訪れるエリアが理想です。
- 同じ業態の店舗が多い場所では差別化が求められます。競合店舗の数を確認し、選定することが重要です。
- 駐車場があるか、公共交通機関のアクセスが良好かどうかも検討しましょう。
移動販売(キッチンカー)
移動販売、いわゆるキッチンカーは、最近の食文化において人気を集めている業態です。固定店舗を持たずに、さまざまな場所で販売を行えるため、フレキシブルなビジネスモデルを構築できます。ここでは、移動販売の魅力や注意点について詳しく解説します。
移動販売のメリット
- 固定店舗を持たないため、家賃や光熱費などの固定費を抑えられます。
- 多様な場所での販売が可能なので、より多くの顧客にアプローチできます。
- フードフェスティバルや地域イベントなど、さまざまな場面で出店しやすいです。
- 時間や場所を自由に選べて、需要に応じた柔軟な営業が実現できます。
注意すべきポイント
- 地域ごとに異なる規制があるため、観光地、商業施設など各スポットの営業許可を確認する必要があります。
- キッチンカーを運営するには、冷蔵庫や調理器具など、必要な機材をキッチンカー内部に備えなければいけません。
- 屋外での販売となるため、悪天候や気温の変化が影響することがあります。これによるリスク管理も重要です。
- 繁華街や自社に有利な場所を選ぶことで、効果的な集客を行うことが求められます。
キッチンカー選びのポイント
移動販売を始めるためには、どのようなキッチンカーを契約するかが重要です。以下のポイントを参考に選んでみてください。
- メニューに応じたサイズと設備が整っているかを確認しましょう。
- 選ぶ業者が、営業したい地域に対応しているかを事前にチェックする必要があります。
- 購入またはリース価格が適正であるか、運営維持費とともに検討しましょう。
移動販売は利便性が高く、流動性のあるビジネスチャンスを提供しますが、しっかりと計画を立て、実行に移すことが成功へのカギです。目標とするターゲット層に向けて、効果的なアプローチを考えましょう。
宅配専門
宅配専門の弁当屋は、近年特に人気が高まっています。さまざまなライフスタイルに対応できるため、顧客層を広げることが可能です。この章では、宅配専門の弁当屋を開業する際のポイントや注意点について詳しく解説します。
宅配専門の魅力
- 忙しい現代人にとって、家庭やオフィスでの食事は運ぶ手間がないため、非常に便利です。
- 定期的に宅配を利用する顧客が増えることで、リピーターをしっかりと確保できます。
- 配達範囲を設定することで、自宅やオフィスがあるエリア全体を対象にできます。
必要な設備とシステム
宅配専門の弁当屋を開業するには、最低限以下の設備やシステムが必要です。
- 調理設備
調理を行うためのキッチンは必須です。 - 配送用車両
食材や弁当を運ぶための車両が必要です。衛生面にも注意が不可欠です。 - 注文管理システム
オンラインでの注文を管理するためのシステムを導入すると、業務が効率化されます。 - 配達システム
配達ルートの最適化や配達時間の管理ができるシステムも考慮する必要があります。
弁当屋の開業に必要な許認可と資格
弁当屋の開業にあたっては、食品の安全性を確保し、法的に適正な事業運営を行うために、いくつかの資格や許認可が必要となります。主なものは以下の通りです。
必須となる資格・許認可
- 食品を取り扱う施設に必ず1名以上設置する必要があります。
- 原則として、各都道府県の食品衛生協会などが実施する食品衛生責任者養成講習会を受講することで取得できます。
- 栄養士、調理師、製菓衛生師などの資格を所持している場合は、講習会が免除されます。
- 食品衛生に関する知識を持ち、施設の衛生管理や従業員への衛生教育を行います。
- 弁当を調理・販売するために必要となるのは、都道府県知事(保健所)の許可です。
- 店舗の所在地を管轄する保健所に申請します。
- 申請には、施設の構造や設備が基準を満たしているかを確認する検査が必要です。事前に保健所への相談を行い、施設の設計段階から基準に適合するように準備することが重要です。
- キッチンカーで移動販売を行う場合も、別途、保健所の移動販売に関する営業許可が必要となります。
営業形態によっては必要となる資格・許認可
- 調理済みの弁当を包装して、店頭販売だけでなく、インターネット販売や他の店舗に卸売する場合など、製造・加工を中心に行う場合は、飲食店営業許可に加えてこれらの製造業に関する許可が必要となる場合があります。
- 取り扱う食品の種類や販売方法によって必要な許可が異なるため、事前に保健所に確認が必要です。
- キッチンカーなどで公道を使用、占有して営業する場合に必要となります。
- 管轄の警察署に申請します。
その他の手続き
- 個人事業主として開業する場合、税務署に届出が必要です。
- 店舗の収容人数が30名以上の場合に選任し、消防署へ届け出る必要があります。
取得が有利になる資格
- 必須ではありませんが、調理の専門知識や技術を証明でき、顧客からの信頼を得やすくなります。また、食品衛生責任者の資格取得が免除されます。
弁当屋の開業にあたっては、まず所轄の保健所に事前に相談に行き、どのような営業形態で、どのような食品を扱うのかを具体的に伝え、必要な許認可や施設基準について確認することをおすすめします。地域によって条例や基準が異なる場合があるため、管轄の保健所の情報をご確認ください。
弁当屋の開業の流れ
弁当屋を開業するための流れを説明します。
1.事業計画書作成
弁当屋の開業にあたり、事業計画書の作成は非常に重要です。事業計画書は、具体的なビジネスモデルを構築し、経営方針を明確にするためのツールです。ここでは、事業計画書に含めるべき主要な要素や作成のポイントについて詳しく解説します。
1-1. 事業の概要
最初に、弁当屋の概要を決めましょう。どのような弁当屋を目指すのか、なぜこの事業を始めるのかを明確にします。具体的には、以下のポイントを含めます。
- 事業名
- 開業予定日
- 事業所在地
- 業態(店舗販売、移動販売、宅配専門など)
- 経営者の経歴
- 起業の動機・経緯、目的
1-2. 市場分析
市場分析では、ターゲット市場や競合の確認を行います。この情報に基づいて、ビジネスが成功する可能性を評価しましょう。具体的に含めるべき点は以下の通りです。
- 顧客のニーズや嗜好
- 競合他社の分析
- 市場の成長性やトレンド
1-3. マーケティング戦略
次に、弁当屋をどのように宣伝し、顧客を呼び込むかを具体的に記載します。考慮すべきポイントは次の通りです。
- プロモーション手段(SNS、チラシ、イベントなど)
- 価格設定戦略
- 顧客との関係構築方法(集客・販促方法)
1-4. 収支計画
収支計画は、開業後の収入と支出を予測するための重要な部分です。開業資金、運転資金の必要額とその調達方法等を整理しましょう。以下の要素を含めるとよいでしょう。
- 初期投資(設備費、材料費など)
- 運営費(月次の光熱費、人件費など)
- 売上計画(販売数や単価の予測)
1-5. 出店場所の選定理由
出店場所がビジネスの成功に与える影響は大きいです。選定した理由を具体的に説明することで、説得力を高めましょう。考慮すべきポイントは次の通りです。
- 立地条件(交通の便、周辺の人通りなど)
- ターゲット顧客からの近さ
- 地域の特性や規制について
以上の要素を意識して事業計画書を作成すれば、弁当屋の開業に向けた基盤を築けます。これは、将来の成功のための第一歩に他なりません。
2.コンセプト作成
弁当屋を開業する際に最も重要な要素の一つが「コンセプト」です。コンセプトとは、起業全体を貫く基本的な考え方のことで、お客様に対するサービスや商品の価値を明確にし、競合他社と差別化するための基盤となります。ここでは、魅力的なコンセプトを作成するためのポイントを解説します。
2-1. ターゲット市場を明確にする
コンセプトを考える上で、まずはターゲット市場を特定しましょう。誰に向けて弁当を提供するのかを考えることで、商品の種類や価格帯、サービスのスタイルが決まります。以下の要素を考慮してください。
- 年齢層(学生、主婦、ビジネスマンなど)
- ライフスタイル(健康志向、コスト重視、グルメ志向など)
- 地域特性(ビジネス街、学校近辺、住宅街など)
2-2. ユニークな料理テーマを設定する
他の弁当屋とは異なる、ユニークな料理テーマを設定することで、競争優位性を確保できます。たとえば、次のようなテーマを考えてみてください。
- 地域の特産品を使った弁当
- 健康志向の低カロリー弁当
- 季節ごとのメニューを取り入れた弁当
- 特定の文化や国にインスパイアされたエスニック弁当
2-3. ブランドアイデンティティの確立
コンセプトを具現化するためには、ブランドアイデンティティを確立することが大切です。ブランドアイデンティティとは、事業の個性や特徴、強み、魅力などを明確にすることであり、以下の要素を含むことで、お客様に記憶に残る印象を与えます。
- 店名やロゴのデザイン
- パッケージやメニューのデザイン
- 広告やSNSでのコミュニケーションスタイル
2-4. コンセプトの検証とフィードバック
最後に、設定したコンセプトが市場に合っているかどうかを確認するために、検証とフィードバックが必要です。知人やターゲット層の人々に意見を聞き、必要に応じてコンセプトを修正しましょう。
このプロセスを通じて、実際にお客様に届けることができる明確で魅力的なコンセプトを作成しましょう。良いコンセプトは、弁当屋の成功に直結します。
3.メニュー作成
弁当屋の開業において、メニュー作成は非常に重要なステップです。魅力的でバランスの取れたメニューは、顧客を引きつけるだけでなく、再来店率を高める要因ともなります。ここでは、メニュー作成に関するポイントを具体的に見ていきましょう。
ターゲット顧客を設定する
最初に行うべきは、ターゲット顧客の設定です。年齢層、性別、ライフスタイルに応じたメニューを考えることで、より多くの人々から支持を得られます。たとえば、以下のようなターゲットを考えるとよいでしょう。
- サラリーマン:ボリューム感のある弁当、栄養バランスの取れた定食
- 学生:リーズナブルでカジュアルなランチボックス
- 健康志向の人:低カロリー・有機野菜使用の弁当
バランスの取れたメニュー設計
メニューの設計においては、栄養バランスを考慮することが不可欠です。一般的に、1食あたりの栄養素はおおよそ以下の比率が推奨されています。(厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2025年版)による)
- 炭水化物:50-65%
- タンパク質:13-20%
- 脂質:20-30%
これを参考に、主菜、副菜、サラダ、ご飯などをバランスよく配置しましょう。たとえば、鶏肉の照り焼き、ほうれん草のおひたし、冷奴、白ご飯といった組み合わせが考えられます。
季節感や地域性を取り入れる
季節感や地域性を意識したメニュー作りも大切です。特に、旬の食材を使うことで新鮮さや価値感を提供できます。たとえば、春には筍や桜エビ、夏にはとうもろこしやトマトを使用する弁当が考えられます。また、地域の名物や食材を取り入れることで、他の弁当屋との差別化を図れます。
トレンドを把握する
最後に、食のトレンドを常に把握しておくことも重要です。ヴィーガン、グルテンフリー、無添加食品など、最近の消費者の関心が高いテーマに合わせたメニューを考案するとよいでしょう。これにより、幅広いニーズに応えられます。
4.資金調達
弁当屋を開業する際には、事業を円滑に運営するための資金が不可欠です。資金調達にはさまざまな方法がありますので、それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。以下に代表的な資金調達の方法を紹介します。
自己資金
自己資金は、自己の保有資産を基にした資金調達方法です。以下の利点があります。
- 資金貸借の心配がないため、自由な運営が可能。
- 資金調達に伴う利息や手数料がかからない。
- 外部からの影響を受けにくい。
ただし、自己資金の額が限られている場合は、事業の規模や展開に制約が出る可能性もあります。
銀行融資
銀行からの融資は、比較的大きな資金調達が可能で、以下のような特徴があります。
- 長期間の返済が可能なため、月々の負担が軽減されます。
- 経営基盤をしっかりと整えれば、金利を低く抑えることが可能です。
- 信頼性のある資金源として、多くの起業家に選ばれています。
銀行融資を受けるには、事業計画書の提出や保証人、担保が求められる場合があるため、事前に準備を整えておく必要があります。
政府や自治体の支援制度
政府や地方自治体が提供する助成金や補助金も資金調達の一つの方法です。これらを活用することで、資金調達コストを低減できます。
- 返済不要の助成金や補助金が受け取れる。
- 各種支援サービスも一緒に提供されることが多い。
- 地域活性化や雇用創出に貢献するため、条件が合致すれば受けやすい。
助成金や補助金には、申請期限や要件があるため、早めに情報を収集し、計画的に申請を行うことが重要です。また、受給タイミングをよく確認しましょう。
クラウドファンディング
最近ではクラウドファンディングを活用して資金を調達する方法が増えています。この方法の特徴は以下の通りです。
- 少額から多くの支援者から資金を集められる。
- 直接消費者とつながり、応援を受けながら事業を進められる。
- 新しいビジネスモデルの理解を深められる。
クラウドファンディングは、アイデアやコンセプトの魅力がカギとなるため、しっかりとしたプレゼンテーションが求められます。 以上のように、弁当屋の開業には多様な資金調達の方法があります。自分の状況に合わせて最適な方法を選ぶことが、事業の成功につながります。
5.仕入先の決定
弁当屋を開業する際に、仕入先の決定は非常に重要なステップです。良質な食材を安定的に供給してくれる仕入先を選ぶことで、メニューの品質を保ち、顧客満足度を高められます。ここでは、仕入先の選び方やポイントを詳しく解説します。
仕入先の選定ポイント
仕入先を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
- 品質
使用する食材の新鮮さや品質は、弁当の味や見た目に大きな影響を与えます。信頼できる業者から仕入れることが必要です。 - 価格
コストを抑えるためにも、複数の仕入先を比較し、適正価格の業者を見つけることが大切です。ただし、安さだけでなく品質とのバランスも考慮しましょう。 - 納期
繁忙期や特別なイベント時には、納期が守れるかどうかも重要なポイントです。信頼できる仕入先をいくつか選ぶことで、予定通りの営業が可能となります。 - アフターサービス
問題発生時の対応や、相談に乗ってくれるかどうかも選定基準と考えてください。安定した関係を築くことができるかもポイントです。
仕入先の種類
弁当屋で使用する食材にはさまざまな種類がありますので、仕入先の種類も検討しましょう。
- 卸売業者
大量に買い付けることができ、一括でいろいろな食材を調達できます。コスト面でのメリットがあります。 - 地元の農家
新鮮で旬の食材を直接仕入れることができ、地産地消の観点からも評判が良いです。 - 専門店
特定の食材に特化した店舗から仕入れることで、質の高い食材を手に入れられます。
仕入先との関係構築
仕入先を決定したら、その関係を大切に育てていきましょう。定期的にコミュニケーションをとることで、信頼関係を深めることができます。また、時には仕入先の情報を基にメニューを見直すことも良いアイデアです。
6.各種届出の提出
弁当屋を開業する際には、さまざまな法的要件を満たす必要があります。特に「各種届出」は、ビジネスをスムーズに運営するために欠かせないステップです。この章では、必要な届出や手続きについて詳しく解説します。
食品衛生責任者の選任
弁当屋を開業する場合、前述のとおり、まず食品衛生責任者を選任し、その資格を取得することが必須です。この資格を持つことで、食品衛生に関する法令を遵守し、安全な食材を使用する管理体制の整備が求められます。
営業許可の取得
営業を行うには、前述のとおり各地域の保健所から営業許可を取得する必要があります。許可の取得には、以下の書類等を準備し、所轄の保健所に確認しましょう。
- 営業許可申請書
- 食品衛生責任者証のコピー
- 調理施設の図面
- 店舗の賃貸契約書(または所有証明)
申請後には、保健所による現地調査が行われます。必要な基準を満たしていることを確認された後、営業許可が下りることになります。
税務署への開業届出
開業にあたっては、税務署に開業届を提出する必要があります。この手続きにより、個人事業主として正式に事業を開始することができます。開業届には、以下の情報を記載して開業後1カ月以内に提出します。
- 事業を行う住所
- 事業の内容
- 本人の氏名
- 開業日 ほか
消費税の課税事業者選択届出
2年前の課税期間における課税売上高が1,000万円超の場合には、消費税の課税事業者に該当するので、消費税の申告および納付が必要になります。
所得税や消費税だけでも他の書類もありますので事業の状況を税務署に説明して、必要な届けは早い目に済ませましょう。
以上のように、弁当屋を開業するには多岐にわたる届け出や手続きが必要です。これらをしっかりと行うことで、安心して事業運営を開始することができます。
弁当屋の開業に必要な資金
弁当屋を開業するにあたって、必要な資金を正確に把握することは非常に重要です。初期投資や運転資金を含め、事前に計画的に資金を準備することで、スムーズな開業と運営が可能になります。ここでは、弁当屋開業に必要な資金の内訳やその目安について詳しく紹介します。
店舗販売の費用一覧
初期費用 | 物件取得費 | 50万円〜240万円 |
---|---|---|
内装工事費(厨房設備含む) | 400万円~700万円 | |
許認可取得費 | 5万円 | |
開業準備費 | 10万円〜50万円 | |
初期費用合計 | 465万円〜995万円 | |
運転資金 | 燃料費(2~3ヶ月分) | 5万円〜15万円 |
人件費(2~3ヶ月分) | 20万円〜50万円 | |
材料費(2~3ヶ月分) | 20万円〜30万円 | |
その他経費(2~3ヶ月分) | 10万円〜20万円 | |
運転資金合計 | 55万円〜115万円 | |
総資金目安 | 520万円〜1,110万円 |
移動販売の費用一覧
初期費用 | 移動販売車両購入費 | 100万円〜600万円 |
---|---|---|
車両改装費 | 50万円〜200万円 | |
許認可取得費 | 5万円 | |
開業準備費 | 10万円〜50万円 | |
初期費用合計 | 165万円〜855万円 | |
運転資金 | 燃料費・移動費(2~3ヶ月分) | 5万円〜15万円 |
人件費(2~3ヶ月分) | 20万円〜50万円 | |
材料費(2~3ヶ月分) | 10万円〜30万円 | |
その他経費(2~3ヶ月分) | 10万円〜20万円 | |
運転資金合計 | 45万円〜115万円 | |
総資金目安 | 210万円〜970万円 |
宅配専門の費用一覧
初期費用 | 物件取得費用 | 0円〜200万円 |
---|---|---|
厨房機器・設備費 | 100万円〜300万円 | |
バイクや車などの配達用車両費 | 50万円〜200万円 | |
備品・什器費用 | 20万円〜50万円 | |
開業準備費 | 10万円〜50万円 | |
初期費用合計 | 180万円〜800万円 | |
運転資金 | 材料費(2~3ヶ月分) | 20万円〜50万円 |
人件費(配達員など)(2~3ヶ月分) | 30万円〜80万円 | |
配達費用(燃料費など)(2~3ヶ月分) | 10万円〜30万円 | |
その他経費(2~3ヶ月分) | 10万円〜20万円 | |
運転資金合計 | 70万円〜180万円 | |
総資金目安 | 250万円〜980万円 |
これらの資金はあくまで目安であり、物件の立地や規模、厨房設備のクオリティなどにより大きく変動します。
弁当屋は自宅でも開業できる?
弁当屋を自宅で開業することは、多くの人にとって魅力的な選択肢です。自宅から始めることで、初期投資を抑えられ、自由な時間を持ちながら経営をすることが可能です。ここでは、自宅開業のメリットや注意点について詳しく見ていきましょう。
自宅開業のメリット
自宅で弁当屋を開業することには、いくつかのメリットがあります。具体的に紹介します。
- 自宅スペースを利用することで、店舗賃借費用を抑えられます。
- 自分のライフスタイルに合わせて営業日や営業時間を柔軟に設定できます。
- 自宅で働くことで、家族とのコミュニケーションや生活を重視できます。
自宅開業の注意点
自宅で弁当屋を開業する際には、いくつかの重要な注意点も考慮する必要があります。
- 食品衛生法や地域の条例に基づく規制をしっかり確認しましょう。自宅での調理が許可されているか、必要な届出があるかを調査します。
- 近隣住民への配慮が必要です。特に、騒音や匂いに関する問題を避けるように心掛けます。
- 自宅のキッチンが商業利用に適しているか、必要な設備が整っているかを見直します。
販売方法の選択肢
自宅から弁当を販売する場合、いくつかの方法があります。選択肢によって運営方法が変わるため、以下も考慮しましょう。
- 宅配サービス
SNSやアプリを利用して、宅配を行うスタイルが人気です。 - 直売所の設定
自宅の一部を販売スペースとして利用することも可能です。 - イベント出店
地域のイベントに出店することで、認知度を高める方法もあります。
徹底した衛生管理とオリジナリティで弁当屋の開業を成功させよう
弁当屋の開業は、日常生活に必要不可欠なお弁当を提供することで、多くの人々に喜ばれるビジネスです。業態が多様化している今、自宅での開業も含めて自分のライフスタイルに合わせた運営が可能です。
また、事業計画やコンセプト作成を丁寧に行うことで、競争の激しい市場でも差別化を図ることができます。しっかりと準備をし、信頼される弁当屋を目指すことで、地域のお客様に愛される存在となるでしょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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