- 更新日 : 2026年1月14日
法人口座におすすめの銀行は?手数料・審査・ネット銀行とメガバンクを徹底比較【2026年最新】
会社設立後、最初に直面する課題の一つが「どの銀行で法人口座を開設すべきか」です。法人口座は「ネット銀行」をメイン口座にしつつ、必要に応じて「都市銀行(または地方銀行)」をサブとして組み合わせるのがおすすめです。
本記事では、法人口座の手数料や審査の難易度、メリット・デメリットを徹底比較し、自社に最適な金融機関の選び方を解説します。
目次
法人口座におすすめの銀行は?
法人口座を開設するには、各金融機関の強みと弱みを理解し、自社のフェーズに合わせて選ぶことが重要です。
| 比較項目 | ネット銀行 | メガバンク | 地方銀行 | 信用金庫 |
|---|---|---|---|---|
| おすすめ層 | IT・ スタートアップ | 大手取引・ 上場志向 | 地域密着 ビジネス | 店舗・ 個人事業主 |
| 手数料 | ◎ | △ | △ | △ |
| 審査難易度 | ◎ | × | ◯ | ◎ |
| 開設スピード | ◎ (最短即日) | △ (数週間) | △ | △ |
| 社会的信用 | △ | ◎ | ◯ | ◯ |
| 融資相談 | △ (Web完結) | ◎ | ◎ | ◎ |
| ネット機能 | ◎ (24時間・高機能) | ◯ | △ | △ |
ネット銀行【コストとスピード重視のスタートアップ・IT企業向け】
店舗を持たない分、手数料が安く利便性が高いのが特徴です。
- 手数料や月額基本料が安い
- ネットバンキングが24時間利用可能
- 審査が比較的通りやすい
- 口座開設までのスピードが早い
- 社会的信用が大手行に比べると低い
- 実店舗がない(対面相談不可)
- 融資金利が高めな場合がある
メガバンク【社会的信用と将来の大型融資を狙う企業向け】
知名度が高く、全国・海外に取引先がある場合に適しています。
- 社会的信用が非常に高い
- ATMや支店が多く、全国で使える
- 振込限度額などの制限が少ない
- 融資金利が低めの傾向
- 手数料や月額基本料が高め
- 審査の難易度が高い(通りにくい)
- 口座開設に時間がかかる
- ネットバンキングの使い勝手が劣る場合がある
地方銀行【地域密着型ビジネスを展開する企業向け】
その地域内での信用力が高く、地元企業との取引に有利です。
- 地域内での社会的信用が高い
- 審査や開設スピードに融通が利く場合がある
- 他地域での知名度が低い
- 振込限度額が低めな場合がある
- ネットバンキングの利用時間が短い傾向
信用金庫【地域での手厚いサポートを求める中小・個人事業主向け】
地方銀行と同様に地域密着型ですが、会員資格(従業員数や資本金)に制限がある点に注意が必要です。
- 審査に通りやすく、親身な対応が期待できる
- 地域内での信頼関係を築きやすい
- 利用できる法人規模に制限がある
- 手数料や月額基本料がやや高め
- ネットバンキングなどのIT面が弱い傾向
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ネット銀行のおすすめ法人口座ランキング!
「審査が不安」「とにかくコストを抑えたい」という方にはネット銀行が最適です。特におすすめの3行を厳選しました。
1. GMOあおぞらネット銀行
創業初期の法人にとって、最も開設しやすく使い勝手が良い銀行の一つです。最大のメリットは、口座維持手数料などの月額料金が無料で、さらに振込手数料が「月20回まで無料」になるなど、ランニングコストを大幅に削減できる点です。 審査スピードも非常に速く、会社設立直後の申し込みに最適です。IT企業やスタートアップはもちろん、振込回数が多く手数料を節約したい企業に強く推奨されます。
2. 住信SBIネット銀行
ネット銀行の中でも高い知名度と、アプリの使いやすさを誇る銀行です。口座維持手数料が無料で、他行宛ての振込手数料も比較的安価に設定されているため、コストパフォーマンスに優れています。 専用アプリのUI(操作性)が良く、スムーズな資金管理が可能です。固定費をかけずにネットバンキングをフル活用したい企業や、オフィスを持たないコンサル・IT系の専門職の方に特におすすめです。
3. PayPay銀行
旧ジャパンネット銀行としての実績に加え、PayPay経済圏との連携が強みの銀行です。ネット銀行でありながら、ビジネスローンなどの融資商品が充実しており、資金調達の選択肢を持てる点が大きなメリットです。 また、PayPay決済の売上入金サイクルなどで優遇があるため、小売・飲食業など、店舗でPayPay決済を導入している、または導入予定の企業にとっては必須の口座と言えます。
メガバンクのおすすめ法人口座ランキング!
社会的信用を重視するなら都市銀行(メガバンク)は外せません。近年はネット銀行に対抗したお得なプランも登場しています。
1. 三井住友銀行(Trunk)
都市銀行の中で特におすすめなのが、三井住友銀行の「Trunk」プランです。最大の魅力は、都市銀行でありながら、ネットバンキングの月額基本料が無料になるプラン(ライト)が用意されている点にあります。 振込手数料もネット銀行に近い水準にお得に設定されており、コストを抑えつつメガバンクのブランド力を手に入れられます。「コストは抑えたいが、メガバンクの口座を一つは持っておきたい」という企業に最適です。
2. 三菱UFJ銀行
日本最大級のメガバンクとして、絶大な信頼度を誇ります。対外的な信用力はトップクラスであり、大手企業との新規取引や、将来的に億単位の融資・上場を目指す企業にとって、口座を持っていること自体がステータスになります。 ただし、ネットバンキングの利用に月額料金がかかる場合や、振込手数料が高めな傾向がある点には注意が必要です。コストよりもブランドと安心感を最優先する場合に選びましょう。
3. りそな銀行
都市銀行の中でも、特に中小企業向けのサービスや創業支援に注力している銀行です。創業期の融資相談などに積極的で、対面でのサポートに安心感があるため、「メガバンクはハードルが高いが、担当者と相談したい」というニーズに応えてくれます。 店舗数も多く、窓口を利用したい場合に便利です。デジタルとリアルの両面でバランスの取れたサポートを求める企業におすすめです。
【業種・目的別】法人口座でおすすめの組み合わせは?
法人口座は「複数持ち」が基本です。1つの銀行に依存すると、システム障害や凍結時に事業が止まるリスクがあるため、自社の状況に合わせて使い分けましょう。
コスト重視の小規模法人
GMOあおぞらネット銀行(決済用) + 三井住友銀行(信用・貯蓄用)
維持費をかけずに、利便性と最低限の信用を確保できる組み合わせです。普段の入出金は手数料の安いネット銀行で行い、対外的な信用が必要な場面や内部留保にはメガバンクを利用します。
飲食・店舗・小売業
信用金庫(融資用) + ネット銀行(振込用)
地域での信頼とコスト削減を両立させる、実利を追求した構成です。開業資金や運転資金の融資は信用金庫と関係を築き、件数の多い仕入れなどの振込は手数料が安いネット銀行で行い、コストを削減します。
EC・IT・スタートアップ
住信SBIネット銀行(メイン) + PayPay銀行(サブ)
全ての手続きがWebで完結し、スピード感のある経営が可能です。どちらも維持費0円で持てるため、コストをかけずに2つの回線を確保でき、システム障害時のリスクヘッジにも最適です。PayPay銀行はWeb広告費の支払いや決済代行からの入金に強みがあります。
海外取引がある企業
メガバンク + Wise(ワイズ)
海外送金コストを劇的に下げるための現代的な組み合わせです。信用力のあるメガバンクを母体にしつつ、実際の海外送金には、銀行ではなく資金移動業者である「Wise」等のサービスを活用することで、高額になりがちな送金手数料を大幅に節約できます。
失敗しない法人口座の選び方・比較ポイントは?
法人口座をどの金融機関に開設するか迷ったときは、次の7つのポイントを比較してください。優先順位を決めることで、自社に合う銀行が見えてきます。
1. 手数料(振込手数料・維持費)
長期的な利益を圧迫しないよう、手数料の安さを最優先してください。 振込手数料やATM利用料は、積み重なると大きなコストになります。特に創業期は、「月額基本料が無料」かつ「振込手数料が安い」銀行を選ぶべきです。海外取引がある場合は、専用の送金手数料も確認が必要です。
2. 口座開設のスピード
ビジネスチャンスを逃さないため、最短で開設できる銀行を選びましょう。
- ネット銀行:最短即日〜数日で開設可能なところが多く、急いでいる場合に最適です。
- 都市銀行・地銀:店頭での手続きが必要な場合もあり、開設までに2週間〜1カ月程度かかることが一般的です。
3. 審査の通りやすさ
どれだけ条件が良い銀行でも、審査に落ちて口座が作れなければ意味がありません。都市銀行は審査が厳しく、対面での面談や事業計画書が求められることもあります。一方、ネット銀行は書類のみのオンライン審査で完結し、創業直後でも比較的柔軟に対応してくれる傾向があります。また、提出書類が少ない金融機関を選ぶと、手続きの手間が省け、審査落ちのリスクヘッジにもなります。
4. インターネットバンキングの利便性
24時間365日いつでも利用できる銀行を選んでください。 現代のビジネスにおいて、インターネットバンキング機能は必須です。利用可能時間が長い銀行を選べば、日中の忙しい時間を避けて経理作業ができたり、時差のある海外取引にも即座に対応できたりします。スマホアプリの使い勝手(UI/UX)も事前に確認しておきましょう。
5. 実店舗・ATMの利便性
現金取引が多い業態なら、オフィスの近くに利用可能なATMがあるかが重要です。 ネット銀行の多くはコンビニATMを利用できますが、入出金手数料の無料回数には差があります。現金を頻繁に扱う飲食・小売業の場合は、近隣の金融機関を優先しましょう。
6. 社会的信用
将来的な大型融資や上場を見据えるなら、銀行のブランド力も重要です。
- 都市銀行(メガバンク):圧倒的な知名度があり、大手企業との取引開始時や、信用調査において有利に働く場合があります。
- 地方銀行・信用金庫:創業融資や対面での資金調達相談を希望する場合は、地域密着型の銀行が親身に対応してくれるためおすすめです。
7. セキュリティ
個人口座よりも動く金額が大きいため、強固なセキュリティ対策が求められます。 経理担当者に振込権限を与えるか、承認プロセスを設けるかなど、権限管理(ガバナンス)を細かく設定できる銀行が安心です。ワンタイムパスワードや生体認証など、不正送金対策の有無も確認しましょう。
法人口座の開設手順・必要書類は?
法人口座開設には準備が必要です。以下の手順で進めましょう。
必要書類一覧
事前に以下の書類を揃えておくとスムーズです。
申請〜開設までの流れ
- Webまたは窓口で申し込み:必要事項を入力・記入します。
- 書類提出:アップロードまたは郵送で提出します。
- 審査:銀行内で実態確認が行われます(ネット銀行は数日、メガバンクは1〜2週間程度)。
- 口座開設完了:キャッシュカードなどが郵送で届きます。
法人口座の審査に落ちないための注意点は?
銀行は「実態がない会社(ペーパーカンパニー)」や「犯罪に使われる口座」を警戒します。以下のポイントを整備して「まっとうな会社」であることを示しましょう。
- HP(ホームページ)を整備する:ペライチでも良いので、事業内容・所在地・代表者が明記されたHPを作成しましょう。これがあるだけで信頼度が大きく上がります。
- 固定電話を用意する:携帯電話だけでなく、固定電話やIP電話(03や050番号)を用意すると、連絡先としての信用度が向上します。
- バーチャルオフィスの説明準備:登記住所と活動実態の一致を説明できるようにしましょう。なぜその場所を選んだのか、「実際にどこで業務を行っているのか(自宅兼など)」を説明できる明確な理由が必要です。
- 事業内容を明確にする:登記上の事業目的と、実際に説明する事業内容(資料やHP)に矛盾がないようにしましょう。
- 資本金を適切に設定する:1円設立などは避け、事業規模に見合った常識的な資本金を設定しましょう。あまりに少額だと不審がられる原因になります。
法人口座に関してよくある質問
最後に、法人口座開設に関するよくある質問とその回答をまとめました。
会社設立前に法人口座は作れますか?
基本的には作れません。 法人口座の開設には、会社が設立されたことを証明する「登記簿謄本(履歴事項全部証明書)」が必要になるためです。ただし、一部のネット銀行や創業支援特化のサービスでは、設立前の「仮申し込み」を受け付けている場合もあります。
審査に落ちた場合どうすればいいですか?
資料を修正して、別の銀行に申し込みましょう。 落ちた理由は開示されませんが、HPを充実させる、固定電話を設置するなどの対策を行った上で、別の銀行へ再チャレンジしてください。特に都市銀行で落ちた場合は、審査基準が異なるネット銀行や信用金庫に申し込むと通るケースが多くあります。
バーチャルオフィスでも口座開設できますか?
可能です。 多くの法人がバーチャルオフィスで口座を開設しています。ただし、実店舗型の銀行(地銀など)では、活動実態が見えにくいとして審査が厳しくなる傾向があります。ネット銀行であれば、バーチャルオフィスでも開設実績が多数あるため安心です。
会計ソフトと連携できる銀行はどこですか?
主要な銀行であればほぼ全て連携可能です。 ネット銀行、都市銀行、地銀、信金問わず、マネーフォワード クラウドなどの主要なクラウド会計ソフトと連携できます。特にAPI連携に対応している銀行を選ぶと、認証切れが起きにくく、より安定してデータを取得できるため便利です。
自社に最適な法人口座を開設しよう
法人口座のおすすめは、自社の優先順位によって決まりますが、失敗しないための最適解は以下のステップです。
- コストとスピード重視:まずはGMOあおぞらネット銀行か住信SBIネット銀行を開設し、決済機能を確保する。
- 信用の確保:事業が軌道に乗ったら、三井住友銀行(Trunk) などの都市銀行口座を追加し、対外的な信用を得る。
- 融資の活用:資金調達が必要になった段階で、地域の信用金庫に相談に行く。
まずは、審査に通りやすく維持費のかからない「ネット銀行」で口座を確保し、事業の成長フェーズに合わせて「都市銀行」などの口座を追加していくのが、最もリスクが少なくおすすめの方法です。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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