- 作成日 : 2025年8月29日
脱毛サロンを開業するには?儲かるって本当?必要な資格や開業届などの手続きを解説
脱毛サロンの開業は、特別な資格が不要で比較的始めやすいビジネスですが、医療脱毛など医療行為に該当する施術を行う場合は医師免許が必須となります。
本記事では、脱毛サロンを開業する方法から失敗を回避するためのポイント、収益を上げるコツまで徹底解説します。
目次
脱毛サロンは儲かる?人気の理由は?
まずは、なぜ脱毛サロンが人気なのか、その裏にあるメリットとデメリットについて深く掘り下げていきましょう。
脱毛サロン開業のメリット
脱毛サロン開業が注目される理由は、その需要の高さとビジネスとしての始めやすさにあります。美容への関心は年々高まっており、特に脱毛は性別や年齢を問わず幅広い層にニーズが拡大しています。比較的省スペースで開業でき、他の美容業種に比べて初期投資を抑えられる点も大きな魅力です。継続的な来店が見込めるため、安定した収益モデルを築きやすいのもメリットと言えるでしょう。
脱毛サロン開業のデメリット
華やかなイメージの裏には、厳しい現実も存在します。
最大のデメリットは、競合の多さです。大手から個人まで多くのサロンがひしめく中で、価格競争が起こりやすい状況にあります。そのため、独自の強みを打ち出す戦略が求められます。
また、お客様の肌に直接触れる施術のため、万が一の肌トラブルやクレームへの対応も求められます。常に最新の知識や技術を学び続ける努力も不可欠です。
脱毛サロンを開業するまでの流れ
脱毛サロンの開業を成功させるためには、入念な準備が不可欠です。ここでは、開業前に行うべき重要な準備項目について詳しく解説します。
1. 事業計画の策定
事業計画の策定において最も重要なのがターゲット設定です。ターゲットが明確でないままでは差別化が難しく、特徴や魅力に欠ける脱毛サロンになってしまいます。明確なペルソナ設定を行い、年齢、職業、収入、ライフスタイルまで具体的に設定しましょう。
例えば「30代の働く女性で、時間効率を重視し、質の高いサービスに対価を払うことを厭わない」といった具体的なターゲット像を描くことで、サービス内容や価格設定、マーケティング手法が明確になります。
2. 資金調達
事業計画書に基づき、必要な資金を算出します。自己資金だけで不足する場合は、金融機関などからの資金調達を検討しましょう。政府系金融機関である日本政策金融公庫は創業支援に力を入れており、要件を満たせば特別利率で融資を受けられる可能性があります。具体的な金利水準や融資条件は公庫や自治体によって異なるため、公式サイトなどで最新の情報を確認しましょう。
3. 業務用脱毛機の選定
業務用脱毛機の性能は、施術効果や回転率、ひいては顧客満足度に直結します。価格だけで選ぶのではなく、脱毛方式(IPL、SHR、SSCなど)、冷却機能、ハンドピースの扱いやすさ、ランニングコストを総合的に比較検討しましょう。多くのメーカーが無料デモンストレーションを実施しているので、実際に自分の目で見て、触って確かめることが重要です。
4. 物件選び・内装準備
サロンの立地は、集客を大きく左右します。ターゲット顧客がアクセスしやすい場所を選びましょう。自宅サロンの場合は、生活感が出ないようプライベート空間と完全に区切る工夫が必要です。賃貸物件の場合は、用途が店舗または事務所として契約できるかを確認します。内装はコンセプトを体現する重要な要素です。お客様がリラックスできる、清潔感と特別感のある空間づくりを心がけましょう。
5. 資格取得
脱毛サロン(光脱毛)を開業・施術するために必須の国家資格はありません。しかし、お客様からの信頼を得るために、認定エステティシャンなどの民間資格を取得しておくことは大きな強みになります。
なお、基本的な脱毛メニューのみであれば、保健所への申請は必要ありません。国家資格が必須となる施術を行う場合に、保健所への届出を行います。具体例として、首から上の施術が挙げられます。ここには脱毛に加え、フェイシャルエステも含まれています。顔や粘膜周辺の施術を行う場合、地域の保健所に事前確認し、届出が必要か確認することが推奨されます。
6. 開業届の提出
法的手続きとしては、個人事業主として開業する場合、税務署へ「開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)」の提出が義務付けられています。事業開始から1ヶ月以内に提出しましょう。節税効果の高い青色申告を希望する場合は、「青色申告承認申請書」も併せて提出します。
7. 備品・消耗品の準備
施術ベッドやカウンセリング用のテーブル・椅子といった備品から、タオル、ガウン、施術用ジェル、使い捨てのショーツ、消毒用品といった消耗品まで、必要なものをリストアップして漏れなく準備します。お客様が直接触れるものは、質の良いものを選ぶと満足度向上に繋がります。また、顧客管理や予約受付のためのパソコンや予約システムの導入も、スムーズなサロン運営には不可欠です。
8. 集客戦略の立案と実行
サロンをオープンしても、お客様に来てもらえなければ売上は立ちません。オープン前から集客活動を始めましょう。まずは、Googleビジネスプロフィールに登録し、店舗の基本情報を発信します。InstagramやLINE公式アカウントなどのSNSを活用した情報発信も効果的です。地域のターゲットに合わせたポスティングや、美容系のポータルサイトへの掲載、Web広告なども検討し、複数の集客チャネルを組み合わせることが成功の鍵です。
脱毛サロン開業に必要な資金
脱毛サロンの開業には、機器や設備、物件費用など様々な費用が必要です。開業資金の準備不足は経営失敗の主要因の一つとなるため、詳細な資金計画を立てることが重要です。
初期費用の目安
開業時の初期費用は、100万円〜600万円程度と幅広く、個人サロンの規模や立地条件などに応じて異なります。主な内訳は以下の通りです。
運転資金の目安
サロンを運営し続けるために毎月かかる費用が運転資金です。開業後すぐに売上が安定するとは限らないため、余裕を持った計画が重要です。
自宅サロンや1人運営の場合は、人件費や家賃を抑えることができます。
脱毛サロン経営者の年収の目安
脱毛サロン経営者の多店舗経営に成功すれば、年収600万円以上も可能とされています。一方、個人運営や開業直後では200万円〜600万円程度と幅があり、規模や運営状況によって収入は大きく異なります。
脱毛サロン開業でよくある失敗例と対策
脱毛サロンの開業では、多くの経営者が同様の失敗を繰り返しています。これらの失敗例を事前に知り、適切な対策を講じることで、開業成功の確率を大幅に向上させることができます。ここでは、代表的な失敗パターンと具体的な対策について詳しく説明します。
集客不足による経営難
脱毛サロン開業で最も多い失敗原因が集客不足です。集客施策が不十分な例としては、広告やSNSの活用不足、地域密着型のイベントやコラボ企画の未実施、さらに顧客管理が行き届かずリピート客が増えないといったケースが挙げられます。特に個人サロンは知名度が全くない状態でスタートするため、効果的なマーケティング戦略を立てることが不可欠です。具体的な対策として、SNSを活用した無料集客、口コミ対策の強化、リピート客への特典制度などを積極的に実施しましょう。
価格設定のミス
適切な価格設定ができていないと、コストを上回る収益が見込めず、経営が成り立ちません。大手脱毛サロンの価格に合わせてしまうと、目標とする集客数の確保が難しくなってしまいます。とりわけ、高性能な施術機器を導入できない場合やマーケティング施策が不十分な場合には、施術の独自性や魅力を打ち出すことが困難になります。市場調査による適正価格の設定、競合他社との差別化、価値に見合った価格設定を心がけることが重要です。
脱毛器選びの失敗
機能やサポートが不十分な脱毛機を選ぶことで、顧客満足度が低下し、経営に悪影響を与えます。特に中古品を購入した場合に失敗が多く、使用年数や回数が不明確ですぐに壊れてしまったり、故障時のサポートを受けられなかったりするリスクがあります。機能だけでなくアフターサポートを重視し、新品での購入を推奨します。複数メーカーの比較検討を行い、長期的な視点で脱毛機を選択することが成功の鍵です。
経営知識不足による失敗
脱毛技術や接客の知識はあっても、経営に必要な知識が不足していることで失敗してしまうケースも多く見られます。脱毛サロン経営のためには、マーケティングや経理などの知識も必要不可欠です。特に、運転資金の調達と管理に失敗すると、思うように集客が伸びない時期に経費を支払えない状況に陥ってしまいます。マーケティング知識の習得、簿記・会計知識の学習、経営セミナーへの参加などを通じて、継続的にスキルアップを図ることが重要です。
競合との差別化で脱毛サロン開業を成功に導きましょう
脱毛サロンの開業は、個人でもできる魅力的なビジネスチャンスです。脱毛サロンは人気の業種であり、適切な準備と戦略があれば成功の可能性は十分にあります。特に男性向け脱毛市場の急成長は、新たな事業機会を提供しています。
ただし、サロン経営は厳しい業種の一つであり、実際に開業後5年以内に約20%が廃業するとされています。また、競争が激化する中で生き残るためには、明確なターゲット設定と差別化戦略が不可欠です。未経験からの開業でも、適切な知識習得、綿密な事業計画、十分な資金準備、そして継続的な学習と改善への取り組みがあれば、脱毛サロン経営を成功に導くことができるでしょう。
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