- 作成日 : 2022年12月22日
脱サラ起業とは?失敗しやすい理由や成功するためのポイントも解説!
近年、働き方改革の一環で会社員として勤務しながら副業する方が増えてきました。また、さまざまな働き方が進むにつれて、脱サラして起業する方も少なくありません。そこで本記事では、脱サラ起業が失敗しやすい理由や成功するためのポイントについて解説します。
目次
脱サラ起業とは?
脱サラ起業とは、所属している会社を退職して個人事業または会社を設立して起業することを指します。会社という組織に属さず個人として仕事をするということになりますから、与えられた仕事をこなすのではなく、新しく自分で仕事を取る必要があります。基本的にはゼロからのスタートとなるため、個人として稼ぐ能力や入念な事前準備が必要です。
脱サラ起業のメリットは?
脱サラには、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。まずはメリットについて起業する前に確認しておきましょう。
収入の上限がなくなる
給料制のサラリーマンとは異なり、自分の努力次第でいくらでも稼げるようになります。収入の上限がなくなるということは、脱サラ起業の最大の魅力といえるでしょう。
時間の自由度が増える
原則、働く時間や休日、場所が決まっているサラリーマンとは異なり、自分のペースで自由に営業時間や休日、働く場所を決められます。仕事量を調整することで休日を増やし、家族との時間を多くつくることも可能です。
人間関係等の制約がなくなる
サラリーマンは、上司や部下との人間関係によって仕事が左右されたり、ストレスが溜まったりすることがあります。脱サラ起業の場合は、基本的に一人で仕事をすることになり、人間関係のしがらみがなくなる点がメリットです。
脱サラ起業のデメリットは?
脱サラ起業は、メリットだけではありません。脱サラ起業のデメリットについても確認しておきましょう。
収入が不安定になる
基本的に自分で仕事を取る必要がありますので、努力をせず仕事がないと収入がゼロになります。サラリーマンは、安定した収入を得ることができますが、脱サラ起業の場合は収入が不安定な点がデメリットです。場合によっては、借金をすることだって考えられます。また、無事に仕事が取れても取引先によっては収入のタイミングが1か月後や2か月後、あるいは半年後など異なります。いつ入金されるのかをしっかり管理しておくことが大切です。
原則、自己責任となる
脱サラ起業をすると、全てにおいて自己責任となります。サラリーマンであれば仕事上のミスは基本的に会社がカバーしてくれますが、脱サラ起業の場合だと全て自分で対応する必要があります。常にリスクと隣り合わせであることを覚えておきましょう。
事務処理をする必要がある
サラリーマンは、担当部署ごとに決められた仕事をすることが一般的です。しかし、脱サラ起業の場合は、仕事の全てを行う必要がありますので、請求書や帳簿の作成などの事務処理もしなければなりません。
脱サラ起業に必要な準備は?
行動には、必ずリスクが伴います。脱サラ起業で成功するためには、入念な準備と計画が大切です。仮に脱サラして失敗するとそのぶん、ダメージも大きくなります。手遅れにならないように、事前準備と対策をしておきましょう。
起業のための情報収集をする
脱サラをしてどの業種を選択するのかなど、まずは情報収集をすることが大切です。今流行っている業種は? どの分野なら成功できるのか? 市場規模はどのくらいあるのか? また、どのようなリスクがあるのか? インターネットから簡単に情報を集めることができますので、起業する前にしっかり確認をして、仮に起業したあとに問題が起こったとしてもすぐに対応できるようにしておきましょう。
ビジネスモデルを考える
事前に情報収集をして、自分がどんな仕事がしたいのか? どのビジネスが成功しやすいのか?など、ビジネスモデルを考えましょう。自分の得意なことやスキルを活かすこともよいでしょうし、時代の流れに乗って今流行っている業種を選ぶのもよいでしょう。
また、原価や費用がどのくらいかかるのか?利益が出やすい業種を選ぶことも選択肢の一つです。
事業計画書を作成する
情報収集をしてビジネスモデルが決まったら、事業計画書を作成しましょう。なるべく自己資金で起業、経営することが理想ですが、場合によっては金融機関等から融資を受けて事業を行うケースも考えられます。
その際に必要となるのが事業計画書です。事業計画書は、融資を受けるための重要な判断材料となります。完全に自己資金だけで事業をするという方も、いつ資金がショートするかわかりません。不測の事態に備えて念のため事業計画書を作成しておきましょう。
開業資金を準備する
起業する際は、ある程度の自己資金が必要です。できれば開業資金、運転資金として半年分は準備しておきましょう。また、別途生活資金も忘れずにストックしておきましょう。資金に余裕があればあるほど、気持ちにも余裕が生まれ、事業を行う上でさまざまなアイデアが浮かびやすくなります。資金面での余裕がないと焦りますし、したくない仕事を受けなければならない、ということもよくある話です。脱サラ起業をする前にしっかりと資金繰りについて確認をしておきましょう。
なお、企業したときの準備や手続きをより詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してください。
脱サラ起業に失敗しやすい理由は?
脱サラ起業での失敗で最も多いのは、資金がショートして生活がままならなくなってしまったケースでしょう。そうならないように、脱サラ起業をする際は、入念な事前準備と計画を怠らないことが大切です。
入念に準備や計画をしたにもかかわらず、自分が思っていた通りにならないことは日常茶飯事です。起業後に思いもしなかったことが起こったとしても冷静に対応できるように、ある程度の余裕を持ち、リスク管理をしておきましょう。
脱サラ起業に成功するためのポイントは?
脱サラ起業を成功させるためには、自分が描いた事業が計画通りに進んでいるかどうかを定期的に確認することが大切です。最低でも3か月に一度は確認しておきたいところです。
資金面と事業内容が計画通り、前に進んでいるか? ズレが生じていないか? その都度修正して、自分の現在地を確認しましょう。
何のために脱サラをするのか?目的を明確にしよう!
脱サラ起業をしてどんなビジネスがしたいのか? そもそも何のために起業するのか? なぜ起業するのか? 起業してどうしたいのか? 脱サラ起業をする場合は、起業することがゴールにならないように、起業する目的を明確にすることが大切です。そして、定期的に目標に対する現在地を確認し、時には目標設定を修正ながら事業を進めていきましょう。
よくある質問
脱サラ起業とは?
所属している会社を退職して個人事業または会社を設立して起業することを指します。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会社設立の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
塗装業に許認可は不要?開業の流れや建築業許可が必要な金額・条件を解説
塗装業を開業する際には、必要な資格や許可はありません。そのため、誰でも始めることが可能です。ただし、クライアントの信頼を得たいのであれば塗装技能士や有機溶剤作業主任者など資格を取得するとよいでしょう。 本記事では、塗装業に許認可が必要なのか…
詳しくみる会社設立の際に経費になるものは? 勘定科目や仕訳、節税ポイントを解説
会社設立にかかった費用は、経費に計上できます。本記事では、会社設立の際に経費にできる費用の一覧をはじめ、経費計上するにあたって用意すべきものや注意点などについて解説します。 経費計上する際の仕訳の例も一緒に取り上げるため、興味を持った方はぜ…
詳しくみる0円起業のアイデア22選!起業の流れや注意点も解説
「資金がないから起業なんて夢のまた夢…」そう思っていませんか? 実は、アイデアと行動力さえあれば、資金ゼロからでもビジネスを始めることができます。この記事では、初期費用を抑えながら起業を目指せる22個のアイデア、成功事例から注意点まで、0円…
詳しくみるベンチャーキャピタルの仕組みとメリットを分かりやすく解説
ベンチャー企業という言葉が一般化していることからも分かるように、上場を目指す意欲的な若い経営者の企業が増えてきました。そして、そんな企業や経営者を支援する体制も整ってきています。 その例としては、ベンチャー企業に出資するベンチャーキャピタル…
詳しくみる45歳以上で独立起業に成功する方法は?使える助成金についても解説!
日本では、「歳を重ねるほど独立起業して成功する可能性は低くなる」と考える人が少なくないようです。歳を重ねると体力は落ち、持久力も低下し、若い時ほど無理がきかなくなる。何よりも、転職市場において需要が縮小する。45歳を過ぎると、確かに転職市場…
詳しくみる法人登記を司法書士に依頼すべきケースは?メリットや費用相場などを解説
法人登記は、会社の設立や重要事項の変更を公的に認めてもらうための申請であり、自分で手続きすることもできます。しかし、専門知識が必要で手間のかかる作業は、法人登記の専門家である司法書士へ依頼する方がメリットは大きいことも事実です。 本記事では…
詳しくみる