- 作成日 : 2026年8月28日
エクセルのメモとは?追加・編集・削除方法を解説
エクセルのメモは、セルに黄色い注釈を残して補足情報を書き添える機能です。
- 旧バージョンの「コメント」に相当する機能
- 追加は右クリック→「新しいメモ」から
- 返信機能付きの現「コメント」と用途が異なる
Q. メモとコメントの違いは何ですか?
A. メモは返信不可の黄色い注釈で申し送り向け、コメントは返信できるスレッド形式で話し合い向けです。
エクセルのメモは、セルに黄色い付箋のような注釈を残せる機能です。表の値を変えずに、数値の根拠や入力時の注意事項を書き添えられます。以前のバージョンで「コメント」と呼ばれていた機能がメモに変わり、返信できる現在の「コメント」とは別の役割を持っています。
当記事では、Windows版Excel for Microsoft 365を基準に、メモの追加・表示・編集・削除・コピー・印刷の手順を解説します。
エクセルのメモとは?
エクセルのメモは、セルに黄色い枠で注釈やリマインダーを書き残す機能です。以前のエクセルで「コメント」と呼ばれていた機能にあたり、返信できる現在の「コメント」とは目的が分かれています。ここではエクセルのメモについて、何を記録する機能なのか、名称の変遷、コメントとの用途の違いの3点から整理します。
セルに補足情報を残すための注釈機能
メモは、セルに黄色い枠を貼り付けて注釈を書き残す機能です。追加したセルの右上には小さなインジケーターが表示され、セルの値そのものは変わりません。単価の計算根拠や入力ルールのように、表に列を増やさずに残したい情報の記録に向いています。
旧バージョンのコメントに相当する機能
Microsoft 365ではコメントがスレッド形式に変わり、従来型の注釈が「メモ」という名前で残りました。過去のファイルに入っている黄色い吹き出しも、現在のエクセルではメモとして開きます。
返信できる現在のコメントとは用途が異なる機能
現在の「コメント」は返信ボックスを備え、複数人でデータについて話し合うための機能です。一方でメモに返信ボックスはなく、枠の背景色も白ではなく黄色になります。
質問して回答をもらいたいときは「コメント」、申し送りを記録したいときはメモ、と目的で選び分けます。
| 項目 | メモ | コメント |
|---|---|---|
| 枠の背景色 | 黄色 | 白 |
| 返信 | できない | できる |
| 入力の確定 | Escキーで終了 | Ctrlキー+Enterキーで投稿 |
| 文字の書式設定・画像の追加 | できる | できない |
| 枠のサイズ変更 | できる | できない |
| 主な用途 | 注釈やリマインダーの記録 | データについての話し合い |
エクセルでセルにメモを追加する方法は?
セルにメモを追加する手順は、対象セルの選択、右クリックからの「新しいメモ」、内容の入力の3ステップです。専用の設定やアドインは不要で、標準のエクセルだけで完結します。ここでは、ステップごとに画面の動きと注意点を確認します。
メモを付けるセルを選択する
最初に、注釈を付けたいセルを1つクリックして選択します。メモはセル単位で保存されるため、どのセルに付けるかで注釈の意味が変わります。列全体の入力ルールなら見出し行のセル、個別の計算根拠なら該当する数値のセルを選びましょう。
すでにメモが入っているセルには、右上に小さなインジケーターが付いています。メモがあるセルを右クリックすると、項目が「新しいメモ」から「メモの編集」に変わるため、新規か書き換えかを操作前に判別できます。
右クリックして「新しいメモ」を選択する
セルを選んだら右クリックし、メニューから「新しいメモ」をクリックします。ショートカットキーはShiftキーとF2キーの同時押しです。
実行すると、選択したセルの隣に黄色い枠が開き、文字を入力できる状態になります。枠の先頭に入る名前は、ファイルタブの「オプション」の「基本設定」で設定されているユーザー名です。
「新しいメモ」が見つからない場合は、エクセルのバージョンが古く、項目名が「コメントの挿入」になっている可能性があります。この項目で作成した注釈も、現在のメモと同じ形式です。
メモの内容を入力してセルの外側を選択する
開いた枠に注釈を入力し、セルの外側をクリックすると、メモが確定して保存されます。Escキーを押しても入力を終えられます。
メモの中でCtrlキーとEnterキーを同時に押しても、コメントのように投稿はされません。項目が複数あるときはEnterキーでの改行で区切ると、後から読み返しやすくなります。
入力した文字は、枠内で選択して太さや色、サイズを変えられます。画像も差し込めるため、参考にした画面をそのまま貼り付けられるのが特徴です。返信形式のコメントは書式設定も画像の追加もできないため、視覚的な注釈にはメモが向いています。
エクセルのメモはどのように表示できる?
メモの表示方法は3通りあります。ポインターを合わせて一時的に出す方法、特定のメモだけを出したままにする方法、シート内のすべてのメモを一度に開く方法です。ここでは、それぞれの表示方法について詳しく解説します。
セルにマウスポインターを合わせて一時的に表示する
メモが入ったセルにマウスポインターを合わせると黄色い枠が開き、ポインターを外すと閉じます。初期設定ではインジケーターだけが表示され、注釈の本文はポインターを合わせた間だけ見える状態です。
表示の初期設定は、ファイルタブの「オプション」から「詳細設定」を開き、「表示」の項目で切り替えられます。選べるのは、インジケーターも本文も出さない設定、インジケーターだけの設定、メモを常に開いたままにする設定の3種類です。
画面共有や印刷前の確認で注釈を隠したいときは、インジケーターも本文も出さない設定に切り替えます。
右クリックから特定のメモを常時表示する
特定のメモを画面に出したままにするには、対象のセルを右クリックして「メモの表示/非表示」を選びます。表示を元に戻すときは、同じ項目をもう一度選ぶだけです。
出したままにしたメモは、枠の境界線をクリックするとサイズ変更ハンドルが現れ、ドラッグで大きさや位置を変えられます。枠を縦に広げれば、文字数の多い注釈も全文が見える状態です。
複数のメモを同時に出すと枠が重なって表が隠れるため、確認したいセルの近くへ枠を移動させておくと、数値と見比べながら読み進められます。
校閲タブからすべてのメモをまとめて表示する
シート内のメモをまとめて確認するときは、「校閲」タブの「メモ」をクリックし、「すべてのメモを表示」を選びます。シート上のメモが一斉に開くため、どのセルに注釈が付いているかが一目で分かる状態です。
同じ「メモ」には「次のメモ」と「前のメモ」もあり、数が多いシートでは1件ずつ送ると読み落としを防げます。
表示を終えるときは、「すべてのメモを表示」をもう一度クリックすると非表示に戻ります。Excel for the webでもメモの作成と編集はできますが、枠の位置を動かす操作には対応していません。
エクセルのメモを編集・削除・活用するには?
作成した後のメモは、内容の書き換え、不要なメモの削除、別のセルへのコピー、印刷への出力ができます。書き換えと削除は右クリックメニュー、コピーは「形式を選択して貼り付け」、印刷は「ページ設定」からそれぞれ行えます。4つの操作について、手順ごとに確認します。
メモが付いたセルを右クリックして内容を編集する
メモの内容を書き換えるには、対象のセルを右クリックして「メモの編集」を選びます。「校閲」タブの「メモ」から「メモの編集」を選ぶ方法も同じ結果です。
編集状態になると枠の中にカーソルが入り、文字の追加や削除ができます。既存の文章を残したまま追記できるため、確認した日付や担当者名を書き足す使い方にも向いています。
枠が小さくて全文が見えないときは、境界線をクリックしてサイズ変更ハンドルをドラッグしましょう。編集を終えるときは、セルの外側をクリックするかEscキーを押します。
不要なメモを選択して削除する
不要になったメモを消すには、セルを右クリックして「メモの削除」を選びます。「校閲」タブの「コメント」グループにある「削除」も同じ機能です。
消したメモは、直後であれば元に戻す操作で復元できます。ただし、ファイルを保存して閉じた後は戻せません。他の担当者の申し送りが混ざっている場合もあるため、「すべてのメモを表示」で内容を読んでから消すと安全です。
「形式を選択して貼り付け」でメモだけをコピーする
同じ注釈を別のセルにも付けたいときは、「形式を選択して貼り付け」を使うと、セルの値を変えずにメモだけを複製できます。
まずコピー元のセルを選んでCtrlキーとCキーを押し、「ホーム」タブの「貼り付け」の下にある矢印から「形式を選択して貼り付け」を開きます。表示されたダイアログの貼り付け欄で「コメントとメモ」を選び、「OK」をクリックすれば、コピー先のセルに注釈だけが入ります。
ページ設定からメモの印刷方法を指定する
メモを印刷するには、「ページレイアウト」タブの「ページ設定」グループ右下のボタンでダイアログを開き、「シート」タブで出力方法を指定します。初期設定のままではメモは印刷されません。
指定できる方法は2つです。「シートに表示されるとおり(レガシ)」(バージョンによっては『画面表示イメージ』)を選ぶと、シート上に表示しているメモがその位置で印刷されます。この設定では、事前に「すべてのメモを表示」で対象のメモを開いておきましょう。「シートの末尾」を選ぶと、注釈の内容がセル番地とともに最終ページにまとめて出力されます。
Microsoft 365では、メモだけをシートの末尾に印刷することはできません。この設定を選ぶと、返信形式のコメントとメモの両方が出力されます。設定後は印刷プレビューで注釈の抜けを確認しましょう。
エクセルのメモとコメントを使い分けて表の情報を整理しよう
エクセルのメモは、セルに黄色い注釈を残して補足情報を共有する機能です。追加はセルの右クリックから「新しいメモ」、表示はポインターを合わせる操作か「校閲」タブの「すべてのメモを表示」、書き換えと削除も右クリックメニューから行えます。
返信が必要な相談は「コメント」、記録として残す申し送りはメモと役割で分ければ、表の見た目を崩さずに情報を管理できます。
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