- 更新日 : 2026年1月27日
契約書の別紙とは?どういう場面で使用する?
契約書を作成する際、「別紙」も一緒に作成することがあります。契約書作成の実務にあまり携わらない方は、「なぜ別紙は作成されるのか」「そもそも別紙とは何か」といった疑問を持つかもしれません。
この記事では契約書の別紙ついて解説し、使用される場面や作成する際の注意点を紹介します。
目次
契約書の別紙とは?
契約書の別紙について明確な定義はありませんが、「契約書全体を見やすくし、情報を整理するために用いられる書類」といえるでしょう。
契約書の1ページとして綴じられている場合もあれば、契約書とは別に別紙が綴じられている場合もあります。
契約書の別紙が使用されるシチュエーションとしては、契約書内の各条項にすべて書き記すには情報量が多すぎる場面が挙げられます。
例えば「第〇条(契約金額)」と題して契約金額を定める場合、単一の金額ならシンプルに書き記すことができます。しかし、契約金額の種類が非常に多い場合はこの条項だけ文字数が多くなり、契約書が見づらくなるおそれがあります。このような場合は「別紙のとおり」などと記載し、別紙で契約金額のみをまとめると見やすくなります。
その他、契約内容に関係する商品や製品、物件などを具体的に指定する必要があり、かつその種類が多い場合も、別紙にまとめたほうが見やすくなるでしょう。
別紙には特に決まった使い方はないため、本文をすっきりさせたい、本文のフォーマットに合わせると見づらくなる、といった場合に別紙を作成するとよいでしょう。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
電子契約にも使える!契約書ひな形まとめ45選
業務委託契約書や工事請負契約書…など各種契約書や、誓約書、念書・覚書、承諾書・通知書…など、使用頻度の高い45個のテンプレートをまとめた、無料で使えるひな形パックです。
実際の契約に合わせてカスタマイズしていただきながら、ご利用くださいませ。
【弁護士監修】チェックリスト付き 改正下請法 1から簡単解説ガイド
下請法の改正内容を基礎からわかりやすく解説した「改正下請法 1から簡単解説ガイド」をご用意しました。
本資料では、2025年改正の背景や主要ポイントを、弁護士監修のもと図解や具体例を交えて解説しています。さらに、委託事業者・受託事業者それぞれのチェックリストを収録しており、実務対応の抜け漏れを防ぐことができます。
2026年1月の施行に向けて、社内説明や取引先対応の準備に役立つ情報がギュッと詰まった1冊です。
弁護士監修で分かりやすい! 契約書の作り方・書き方の教科書
弁護士の南陽輔氏(一歩法律事務所所属)が監修している「契約書の作り方・書き方の教科書」ガイドです。
契約書作成の基本知識、作成の流れ・記載項目、作成時の注意点・論点が、分かりやすくまとまっています。手元に置ける保存版としてぜひご活用ください。
自社の利益を守るための16項目 契約書レビューのチェックポイント
契約書レビューでチェックするべきポイントをまとめた資料を無料で提供しています。
契約書のレビューを行う企業法務担当者や中小企業経営者の方にもご活用いただけます。
契約書の別紙の扱い・立場
別紙は契約書の内容を補完するもので、契約書の本文において「別紙に定める」などと記載されることで、契約書の一部となります。
いわゆる「別添」や「付属書」などはあくまで参考資料であり、契約書そのものとは区別されることもあります。一方で契約書の本文において「別紙に定める」などと記載された場合の別紙に記載される内容は契約書と一体になっており、契約書に書くことができない情報を記載するものであり、契約書の一部である点が別添や付属書と異なります。
例えば、契約金額の定めは非常に重要な情報であり、別紙としてまとめられることはあっても参考資料とはいえません。同様に契約の目的物も重要な情報であり、別紙としてまとめられることはあっても参考資料とはいえません。
しかしながら、別紙は明確に定義されているわけではないので注意が必要です。別紙に記載する事項が契約成立に欠かせない重要な情報とは限りませんし、参考資料としての意味合いを持つ情報が別紙にまとめられることもあります。
契約書の別紙に記載する項目
別紙に記載すべき項目に、制約はありません。
必ず守らなければならない体裁や形式もなく、だからこそ別紙としてまとめるメリットがあるともいえます。
契約書本文のように「第〇条(・・・)」などとせず、単にリストを並べたり、表で示したりすることもあります。
ただし、本文の該当箇所に記載された内容との対応をわかりやすく記載する必要があります。
例えば、契約金額や目的物、その他の情報を別紙にまとめた場合、単に「別紙のとおり」とだけ記載すると、別紙のどこにその情報があるのかわからないかもしれません。
そのような場合は「別紙1」「別紙2」などと番号を付けて、情報ごとに別紙を分けるとよいでしょう。本文にも「本契約の契約金額は別紙1に定めるとおりとする」と記載すれば、別紙のどこを確認すればよいかがすぐにわかるでしょう。
契約書の別紙に関する注意点
別紙を作成する際は、以下の点にも注意しましょう。
別紙の別紙は作っても問題ない?
複雑かつ情報量が多い場合、別紙にさらに別紙を設けたいと思うことがあるかもしれません。
別紙の作成方法については法的なルールがあるわけではないため、別紙の別紙を作成することで契約書が無効になるといった問題が生じることはありません。
しかし、別紙は契約書を見やすくするために作成するものであり、別紙の別紙を作成すると階層が深くなってわかりにくくなるでしょう。また、その結果、当事者の合意した内容が争われるなどして契約書のトラブル防止効果が弱まる可能性もあります。
そのため、別紙の別紙はできるだけ作成しないようにして、「別紙1、別紙2として分けるのはどうか」「もっとすっきりとした別紙にできないだろうか」といったように、書き方を工夫したほうがよいでしょう。
追加や差し替えをするときはどうすればよい?
別紙に記載した内容に追加をしたい場合や内容を差し替えたい場合は、相手方の同意を得た上で変更を書面で行いましょう。
基本的に契約は口約束でも成立するため、内容の変更についても同意がとれていれば効力が生じます。
しかし、将来起こり得るトラブルを防止するためには、変更内容を記した書面を作成し、両当事者が記名押印を行っておくのが理想です。特に契約金額などの重要な情報は、書面を作成していないと「そんなことは聞いていない」「証拠はあるのか」と主張されるリスクがあるからです。
なお、契約内容の趣旨が変わるような場合は、契約書を一から作成し直したほうがよいでしょう。
別紙の一部を変更するような場合は、「覚書」「変更契約書」などと題した書面で「別紙1第〇条の『金〇円』を『金〇円』に変更する」といったように記載し、追加するだけで足りるのが一般的です。
別紙を使ってわかりやすい契約書を作成しよう
別紙の有無は契約書の効力を左右しませんが、本文で大量の情報を羅列するとわかりづらくなることがあるため、そのような場合は別紙を作成して情報を整理するのがベターです。
別紙の書き方に決まりはないので、契約の相手方が理解しやすいように工夫してまとめましょう。
マネーフォワード クラウド契約では弁護士監修の契約書テンプレートを用意しています。無料で利用可能ですので、以下のページからダウンロードしてご利用ください。
よくある質問
契約書の別紙とは何ですか?
契約書を見やすくするために、情報を整理した別ページのことです。詳しくはこちらをご覧ください。
契約書の別紙の扱いについて教えてください。
別紙は契約書の内容を補完するもので、通常は単なる参考資料ではなく契約書の一部として機能するため、重要な役割を担います。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
契約の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
銀行取引約定書とは?ひな型をもとにわかりやすく解説
銀行と取引を開始する際には、「銀行取引約定書」という書類に合意しなければなりません。果たしてどのような目的で作成する書類で、どのようなことが書かれているのでしょうか? この記事では…
詳しくみる任意後見契約公正証書とは?ひな形をもとに書き方や注意点を解説
任意後見契約公正証書とは、判断能力が低下した際に、財産の管理などを信頼できる人に任せる契約の内容を定めた公正証書です。十分に整えた案文を公証役場に持ち込めば、自分の意向に沿った任意…
詳しくみるエステの契約はクーリング・オフできる?通知の方法をひな形つきで解説
エステはクーリング・オフできるのでしょうか。クーリング・オフとは、消費者が商品やサービスなどを購入する契約をした後、冷静に考えて「やはり契約をなかったことにしたい」となった場合、一…
詳しくみる請負契約書とは?書き方やテンプレート、注意点をご紹介
請負契約とは、住宅建設やWEB制作等、成果物の完成を目的とした契約を指し、その際に作成されるのが請負契約書です。ここでは、請負契約書を作成する際の注意点や書き方について、政府などの…
詳しくみるOEM契約書とは?テンプレート付きでライセンス契約との違いや記載事項を解説
OEM契約は、自社ブランドの商品を作る際、製造工程を他社に委託する場合に締結するものです。製造にかかるコストを削減できたり、製造量を短期間で増加できたりするなど、OEMの活用には多…
詳しくみるAI契約書レビューとは?機能からメリット・デメリット、主要サービス10選まで解説
AI契約書レビューは、人工知能(AI)技術を活用して契約書に潜むリスクを自動で検知・分析するサービスです。このAI契約書レビューを導入することで、法務担当者や弁護士のレビュー業務を…
詳しくみる



