- 作成日 : 2026年3月10日
Word(ワード)でコメントを非表示にする方法とは?印刷や削除の方法も解説
非表示は画面表示の切り替えであり、データ自体は残ります。外部共有前は「印刷に出さない」設定の確認に加え、必要に応じた削除を行うことで情報漏えいを防ぎましょう。
コメントは作業効率と確認精度を高める一方、共有時にはリスクにもなります。
- 仕上がり確認: 非表示に切り替えることで、改ページや折り返しを正確に確認できます。
- 集中作業: 必要なときだけ表示し、指摘への対応と通常作業を切り分けます。
- 印刷時:[マークアップを印刷]をオフにします。
- 外部共有時: 別名で保存した上で[ドキュメントの検査]で検出し、一括削除します。
Microsoft Wordで文書を作成する際、コメント機能は共同編集や自己確認に便利ですが、そのまま共有すると指摘内容や検討中の案が相手に見えてしまいます。画面上でコメントを非表示にしても、データとしては残っているため、受け取った相手の設定次第で表示されるほか、印刷やPDF化でも設定を誤ると出力されてしまいます。作業中は非表示にして集中し、正確なレイアウト確認を行える一方、外部共有前には「ドキュメントの検査」で完全に削除する必要があります。
この記事では、Wordでコメントを非表示にする理由から、画面表示の切り替え方法、印刷設定、校閲者別の表示制限、外部共有前の削除方法、注意点まで解説します。
目次
なぜWordでコメントを非表示にする必要があるのか?
Wordでコメントを非表示にする理由は、完成形の見え方を正しく確認し、編集時の注意点だけに振り回されないためです。表示の切替を理解すると作業が進めやすくなります。ここでは理由を2つ解説します。
正確なレイアウトで最終的な仕上がりを確認するため
コメントを表示したままだと、右側の吹き出し領域が確保され、本文の折り返し位置や改ページ位置が変わる場合があります。印刷やPDF化の前にコメントを非表示にして確認すると、行間、段落間隔、図表の回り込みなどを最終レイアウトに近い状態で見直せます。特に提出用の体裁では、ページ数や行末の揃いが重要なため、仕上げ工程での確認に有効です。
また、閲覧者の設定によってコメントの表示幅が変わると体裁が崩れて見えることがあります。非表示で整えておけば、閲覧環境が違っても本文の見え方が安定しやすくなります。最終版は「印刷レイアウト」でページ単位に確認すると確実です。
余計な情報を視界から排して執筆作業に集中するため
コメントは指摘や検討事項を残すのに便利ですが、表示が多いと視線が本文と余白を往復し、読み直しや推敲のテンポが落ちます。非表示にすると、段落の流れや論理のつながりを本文だけで確認でき、重複表現や言い回しの不自然さに気づきやすくなります。必要なときだけ表示に戻せば、指摘の対応と執筆を切り分けられ、集中力を保ちやすい点がメリットです。
画面共有や会議でのレビュー時にコメントが映ると、途中案や内部事情が伝わりやすくなります。状況に応じて非表示に切り替えると、見せたい情報だけを提示でき、確認の場が進めやすくなります。余計な色や吹き出しが減り、目の負担も軽くなります。
画面上のコメントを一時的に非表示にする方法は?
Wordのコメントは、文書の内容を変えずに画面上だけ一時的に隠せます。表示を切り替えると本文の折り返しや改ページを確認しやすく、推敲にも集中できます。ここでは、操作手順を2つに分けて説明します。
「校閲」タブ内にある表示設定のメニューを開く
まず[校閲]タブを開き、表示に関するメニューを探します。Windows版では[変更履歴](トラッキング)グループ内に[表示]や[マークアップの表示]があり、Mac版でも[校閲]内に同様の表示メニューがあります。ここを開くと、コメント、変更履歴、書式変更など、画面に出す情報を項目別に切り替えられます。
コメントだけを隠したい場合は、いきなり「表示方法(簡易表示/すべてのマークアップ/マークアップなし)」を変えるのではなく、まず表示項目を選ぶメニューを開くと意図がぶれません。場所が分からないときは「表示」「マークアップ」「コメント」という文言を目印に探すと見つけやすいです。
「変更履歴とコメントの表示」のチェックを外す
表示メニューを開いたら、「変更履歴とコメントの表示」または「コメント」といった項目のチェックを外します。チェックを外すと、コメントの吹き出しや右側のコメント欄が画面から消え、本文が広い幅で表示されます。元に戻すときは同じ場所でチェックを入れ直しましょう。コメント自体は削除されないため、共同編集の指摘を残したまま見た目だけを切り替えられます。
画面右側にコメントが並ぶ表示(吹き出し/ペイン)の場合も、同じチェックで非表示にできます。なお、印刷やPDF化でコメントを出したくない場合は、印刷設定の「マークアップを印刷」や「コメントを印刷」も別に確認してください。非表示はあくまで画面表示の切替です。
コメントを印字せずに文書を印刷する方法は?
Wordでは、コメントを残したまま「印字しない」設定で印刷できます。画面上で非表示にしていても、印刷設定がオンだとコメントが出力されるため注意が必要です。ここでは印刷画面での確認手順を2つに分けて説明します。
印刷設定画面にある「すべてのページを印刷」を選択する
まず[ファイル]→[印刷]を開き、印刷対象が「すべてのページを印刷」になっているか確認します。ここでページ範囲を限定すると、確認したいページだけが出力され、コメントの有無を見落としやすくなります。最終チェックでは全ページを選び、プレビューで本文の折り返しや改ページが想定どおりかを確認してください。
必要に応じて片面・両面、用紙サイズ、余白なども同じ画面で整えると、体裁の再調整を減らせます。この段階では、右側にコメント領域がない見た目になっていても安心せず、次の設定で印刷対象を必ず切り替えます。ページ数や段落位置が変わっていないかも見ましょう。
「変更履歴/コメントの印刷」の設定をオフにする
次に、[ファイル]→[印刷]の[設定]で「マークアップを印刷(Print Markup)」のチェックを外します。ここがオンのままだと、画面でコメントを非表示にしていても、吹き出しや一覧が紙やPDFに出力されます。Windows版では印刷画面の設定メニューに「マークアップを印刷」があり、Mac版でも同様にコメント印刷の切替が用意されています。
オフにしたらプレビューでコメント枠が消えていることを確認し、必要なら一度テスト印刷して仕上がりを確かめると安全です。提出用は特に重要で、指摘内容が残ったまま配布すると誤解や情報共有の範囲逸脱につながります。印刷前に必ず見直してください。
特定の校閲者のコメントだけを選択して隠す使い方は?
Wordでは、校閲者ごとにコメント表示を切り替えられます。必要な指摘だけに絞って確認できるため、見直しが進めやすくなります。ここでは操作手順を2つに分けて説明します。
「校閲者の表示」メニューからユーザー一覧を表示する
まず[校閲]タブを開き、表示設定にある「校閲者の表示」(または「特定のユーザー」「ユーザー」など)を探します。開くと、文書に関わるユーザー名の一覧が出て、誰のコメントや変更履歴を表示するか選べます。名称はWordの版(Windows/Mac)で少し違いますが、「表示」「マークアップ」「校閲者」が目印です。
見つからない場合は「マークアップの表示」や「表示」メニューを順に開き、ユーザーの絞り込み項目を確認してください。コメントウィンドウを開いていても反映されます。一覧を開いたら、現在の表示モードも併せて確認すると、想定外に見え方が変わる混乱を防げます。
表示を制限したい特定の人物のチェックを解除する
ユーザー一覧が出たら、非表示にしたい人物のチェックを外します。外した校閲者のコメントは画面上から消え、残した校閲者のコメントだけが表示されます。重要なのは、これは削除ではなく表示の制限であり、チェックを戻せば再び表示される点です。共同編集で確認担当を分けたいときや、まず自分の修正対象だけを処理したいときに便利です。作業後は、表示を戻して見落としがないか最終確認すると安全です。
なお、コメントの表示制限と「マークアップなし」の表示は別の設定なので、意図どおりに見えない場合は、表示モードとユーザーのチェックの両方を見直してください。印刷時の出力設定も別に確認が必要です。
外部共有の前にコメントを完全に削除する方法とは?
Wordでは、外部共有前にコメントを非表示ではなく削除しておくと、意図しない情報漏えいを防げます。削除は元に戻しにくいため、共有用に別名保存してから行うと安全です。ここでは手順を2つに分けて説明します。
「ドキュメントの検査」機能を実行して情報を検索する
まず「ドキュメントの検査」(Document Inspector)を使い、コメントや変更履歴など共有前に消したい情報が残っていないか探しましょう。[ファイル]→[情報]→[問題のチェック] →[ドキュメントの検査]の順で開けます。検査項目の一覧が表示されたら「コメント、変更履歴、バージョン、注釈」などを選び、[検査]を実行します。
結果画面でコメントが検出されれば、どの種類の情報が残っているかを確認できます。本文はそのままに、付随情報だけを洗い出せるため、共有前の最終チェックに向きます。画面名は版で異なるため、実行前に別名保存しておくと安心です。
検出されたすべてのコメントを一括で削除する
検査結果でコメントが見つかったら、結果画面の[すべて削除](または「コメントをすべて削除」)を選び、検出されたコメントを一括で削除します。これで文書内のコメントが実データとして消えるため、受け取り側の表示設定に関係なく閲覧されません。削除後は、コメント欄やレビュー画面を開いて残っていないことを確認し、必要ならPDF出力や印刷プレビューでも吹き出し領域が出ないか見ます。
なお、コメント以外に変更履歴や作成者情報などが残っている場合もあるため、同じ検査結果画面で必要な項目を順に削除し、最後にもう一度検査を実行すると確実です。元原稿は別に保管します。
コメントの非表示設定を利用する際の注意点とは?
Wordのコメント非表示は、画面上の表示を切り替えるだけで、コメント自体を消す操作ではありません。共有前は「非表示=安全」と考えないことが重要です。ここでは非表示設定を使う際の注意点を2つ解説します。
「非表示」の状態でもデータ自体は残っていることを把握する
コメントを非表示にしても、コメントは文書データとして残ります。検索や校閲ペインを開くと再表示でき、コピーや保存形式によっては情報が引き継がれます。作業中の集中には便利ですが、外部共有や提出の安全対策にはなりません。
共有用にする場合は、別名保存した上でコメントを削除する、または「ドキュメントの検査」でコメントや変更履歴が残っていないか確認する流れが確実です。印刷やPDF化でも「マークアップを印刷」がオンだと出力されるため、印刷設定も併せて確認してください。画面の見え方だけで判断せず、データの有無で判断します。最終版の前に必ず一度検査します。提出物は特に注意しましょう。
ファイルを受け取った相手の設定次第で表示されるリスクを知る
コメントは、受け取った相手のWord設定で表示される可能性があります。送信側で非表示にしていても、相手が「すべてのマークアップ」を選べばコメントが見えるため、情報共有の範囲が意図せず広がるリスクがあります。特に社外共有では、指摘内容、担当者名、検討中の案などがそのまま伝わると誤解や信用低下につながりかねません。
対策として、共有前にコメントを削除する、PDFにして配布する、または編集不可の形式で渡すなど、目的に合う方法を選びます。共有先が複数なら、代表端末で開いて表示を再確認すると安全です。また、共同編集の履歴が残る場合もあるため、検査で関連情報も確認します。
Wordのコメントを非表示・削除して安全に共有しましょう
Wordのコメントは非表示にすると作業に集中でき、完成形のレイアウトも確認しやすくなります。ただし非表示でもデータは残り、受け取った相手の設定で表示される可能性があります。画面だけ隠す場合は[校閲]の表示設定でコメントのチェックを外しましょう。校閲者ごとの表示切替も可能です。
印刷では「マークアップを印刷」をオフにして出力を防ぎます。外部共有前は別名保存し、「ドキュメントの検査」でコメントや変更履歴を検索し、検出結果から一括削除して情報漏えいを防ぎます。
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