- 更新日 : 2026年8月3日
Slackの二段階認証とは?設定方法やログインできないときの対処法を解説
Slackの二段階認証は、認証アプリかSMSを選ぶだけで数分で設定でき、パスワード漏えい時の不正ログインを防げます。
- 認証アプリはQRコードを読み取るだけで設定完了
- SMSは電話番号を登録するだけで手軽に始められる
- 管理者はワークスペース全体で必須化も可能
Q. 二段階認証でログインできないときはどうする?
A. 保存済みのバックアップコードでログインするか、管理者に二段階認証のリセットを依頼してください。
Slackの二段階認証は、パスワードに加えて確認コードで本人確認を行い、アカウントの乗っ取りを防ぐ仕組みです。顧客情報や社外秘のやり取りが集まるSlackでは、パスワードが漏れても不正ログインを食い止められる二段階認証が欠かせません。
当記事では、二段階認証の基本から、認証アプリとSMSそれぞれの設定方法、ログインできないときの対処法、管理者による必須化の手順までを解説します。自分に合った方法で、安全なアカウント運用を始めましょう。
Slack 二段階認証とは?
Slackの二段階認証(2要素認証)は、ログイン時にパスワードともう1つの確認コードを組み合わせて本人確認をおこなう認証方式です。パスワードだけのログインに比べ、アカウントを乗っ取られる危険性を下げられます。
Slackが対応しているのは、認証アプリ(TOTPアプリ)とSMSの2種類です。どちらの方法でも、ログインのたびにその場で発行される一時的なコードを入力します。コードは一定時間で切り替わるため、過去に使ったものは再利用できません。
不正アクセスを防ぐ認証方式
二段階認証は、パスワードが漏れても手元の端末がなければログインを完了できないようにする仕組みです。パスワードという「本人だけが知っている情報」に、スマートフォンという「本人だけが持っている情報」を組み合わせて守ります。
たとえばパスワードが流出した場合でも、認証アプリのコードやSMSで届く確認コードは、登録した本人の端末にしか表示されません。攻撃者は2つ目の要素を用意できず、ログインの手前で止められます。各コードは短時間で無効になるか、1回限りの使い切りとなっており、盗み見られても長くは悪用できません。パスワードの流出がそのまま被害につながる事態を防げる点が、二段階認証の大きな役割です。
パスワード認証との違い
パスワードだけの認証が「知っている情報」1つで守るのに対し、二段階認証は「知っている情報」と「持っている情報」の2つで守ります。要素が1つ増えるだけで、アカウントを突破される難易度は大きく変わります。
パスワードは、使い回しや推測、フィッシング詐欺などによって流出する場合があります。仮に第三者へ知られても、二段階認証を有効にしておけば、もう1つの認証を突破しない限りアカウントには入れません。パスワードの管理だけに頼らず、二段階認証を併用することが安全なアカウント運用の基本です。
Slack 二段階認証を設定する方法は?
Slackの二段階認証は、アカウントの設定画面を開き、認証アプリかSMSのどちらかを選んで確認コードを入力すれば設定できます。作業はどちらの方法でも数分で終わります。設定画面が見やすいパソコンのブラウザから操作するとスムーズです。二段階認証はSlackのすべてのプランで利用でき、管理者の設定を待たずに個人単位で有効化できます。
この設定はデスクトップアプリの環境設定にはないため、ブラウザのアカウント設定ページから進めましょう。まずは共通の入口として、次の手順で設定画面を開きます。
1. ブラウザで自分のワークスペースにサインインし、アカウント設定ページ(my.slack.com/account/settings)を開く
2. 「2要素認証」の項目で「設定する」を選ぶ
3. 本人確認のためパスワードをもう一度入力する
4. 認証方法として「認証アプリ」か「SMS(テキストメッセージ)」を選ぶ
ここから先は、選んだ方法によって手順が分かれます。以下でそれぞれ説明します。
認証アプリで設定する方法
認証アプリで設定する場合は、先にアプリを用意し、Slackが表示するQRコードを読み取ります。通信回線がない環境でもコードを確認できる方法です。
1. スマートフォンに認証アプリ(TOTP対応)をインストールする。
※Google Authenticator、Microsoft Authenticator、Authy、Duo Mobile、1Passwordなどが利用できます
2. Slackの設定画面で「認証アプリ」を選ぶと、画面にQRコードが表示される
3. インストールしたアプリでQRコードを読み取る
4. アプリに表示された6桁のコードをSlackに入力し、認証を完了する
設定後は、ログインのたびにアプリへ表示される6桁のコードを入力します。コードは一定時間ごとに自動で切り替わるため、その時点の数字を入力しましょう。
SMS認証で設定する方法
SMS認証は、携帯電話番号を登録し、届いた確認コードを入力すれば設定できます。専用アプリを入れる手間がなく、すぐに始められる方法です。
1. Slackの設定画面で「テキストメッセージ(SMS)」を選ぶ
2. 国で「日本」を選び、携帯電話番号を入力する
3. SMSで届いた6桁の確認コードを入力し、「コードを確認」を選ぶ
設定が終わると、ログイン時に登録した電話番号あてにSMSで確認コードが届きます。機種変更などで番号が変わったときは、同じ設定画面で登録し直しましょう。なお、電波が届かない場所や海外ではSMSを受け取れないことがあるため、認証アプリとあわせて備えておくと安心です。
バックアップコードを保存する方法
バックアップコードは、スマートフォンが手元にないときにサインインするための予備のコードです。二段階認証を設定したら、必ず控えておきましょう。
コードはアカウント設定ページの2要素認証の項目から確認でき、必要に応じて新しいコードを再発行できます。各コードは1回だけ使える使い切りのため、使用した分は印を付けて管理すると安心です。紙に印刷して保管したり、パスワード管理ツールに登録したりと、Slackとは別の場所に保存しておくと復旧に役立ちます。
Slack 二段階認証の認証方法は何が違う?
認証アプリとSMSの主な違いは、確認コードの受け取り方と安全性の傾向です。認証アプリはスマートフォンの中でコードを生成し、SMSは電話番号あてに届いたコードを使います。手軽さを優先するならSMS、安全性を優先するなら認証アプリが向いています。
利用する環境や重視する点に合わせて選び、迷うときは安全性の高い認証アプリを選んでおくと安心です。
認証アプリの特徴
認証アプリは、通信環境がなくてもスマートフォンの中でコードを生成できる方法です。SIMの乗っ取りやSMSの盗み見といった影響を受けにくく、安全性を重視する場面に適しています。組織によっては、管理者が認証アプリのみを必須に設定しているケースも珍しくありません。
一方で、利用にはGoogle AuthenticatorやMicrosoft Authenticatorなどのアプリを事前に入れる手間が生じます。スマートフォンを機種変更するときは、アプリの移行やコードの再設定が必要になる点にも注意しましょう。
SMS認証の特徴
SMS認証は、電話番号だけで始められる手軽さが特徴です。専用のアプリを用意する必要がなく、スマートフォンの操作に慣れていない人でも設定しやすい方法です。
ただし、コードの受信には電波が必要で、圏外や海外では届かない場合があります。電話番号を第三者に不正利用されるおそれもあるため、より高い安全性を求めるなら認証アプリへの切り替えや併用を検討しましょう。
Slack 二段階認証を利用するメリットは?
Slackで二段階認証を使う大きなメリットは、不正ログインを防ぎ、業務で扱う情報の漏えいリスクを下げられる点です。個人のアカウント保護にとどまらず、組織全体のセキュリティ水準を底上げできます。
Slackには顧客情報や社外秘のやり取りが蓄積されます。アカウントが乗っ取られると被害が広がりやすいため、二段階認証による対策が欠かせません。Slack自身も、アカウント保護の手段として二段階認証の利用をすすめています。
不正ログインを防止しやすくなる
二段階認証を有効にすると、パスワードが漏れても第三者のログインを防ぎやすくなります。サインインには、手元の端末で受け取るコードが欠かせないためです。
パスワードは、使い回しやフィッシング詐欺などで流出することがあります。そうした場合でも、2つ目の認証がなければサインインは完了しません。総当たり攻撃やなりすましのリスクを下げ、万一の漏えい時にも被害の拡大を食い止めやすくなります。
組織のセキュリティを強化できる
二段階認証は、組織全体の情報セキュリティを底上げする手段にもなります。管理者がワークスペース単位で必須化すれば、メンバー全員のアカウントを一定の基準で守れます。
社内のセキュリティルールや、取引先から求められる要件に対応しやすくなる点もメリットです。従業員一人ひとりの意識に頼らず、仕組みとして安全性を確保できるため、情報漏えい対策やコンプライアンスの面でも役立ちます。
Slack 二段階認証でログインできないときは?
Slackで二段階認証のコードが使えずログインできないときは、原因に応じて再送・時刻同期・バックアップコードの利用で対処できます。それでも解決しない場合は、ワークスペースの管理者に二段階認証のリセットを依頼しましょう。
あわてて何度も試すと、アカウントが一時的にロックされることもあります。まずは落ち着いて、次の順で原因を切り分けましょう。
認証コードが届かない場合
認証コードが届かないときは、SMSと認証アプリで確認するポイントが異なります。
SMSの場合は、電波状況と登録した電話番号が正しいかをまず確認します。時間をおいても届かないときは、コードの再送を試しましょう。迷惑メッセージのフィルタでブロックされていないかの確認も必要です。
認証アプリの場合は、スマートフォンの時刻がずれているとコードが合わないことがあります。端末の日時を自動設定にするか、アプリ側の時刻同期をおこなうと解消しやすくなります。それでもコードが表示されないときは、アプリの再設定を試しましょう。
スマートフォンを紛失した場合
スマートフォンを紛失してコードを受け取れないときは、保存しておいたバックアップコードでログインします。端末が手元になくても、バックアップコードがあればサインインできる仕組みです。
バックアップコードも手元にない場合は、ワークスペースの管理者またはオーナーに連絡します。管理者は対象メンバーの二段階認証をリセットでき、設定をやり直せます。第三者による悪用を防ぐため、紛失に気づいた時点で早めに連絡しましょう。
バックアップコードを利用する方法
バックアップコードは、認証コードの入力画面から数ステップで使えます。入力画面で「別の方法を試す」などのリンクを選ぶと、バックアップコードの入力欄に切り替わる仕組みです。後は保存しておいたコードを入力すれば、いつもの端末がなくてもサインインできます。
各コードは1回しか使えないため、一度使ったコードは再利用できません。残りが少なくなったら、ログイン後にアカウント設定ページから新しいコードを発行しておきましょう。
Slack 二段階認証を管理者が必須化する方法は?
ワークスペースのオーナーと管理者は、メンバー全員に二段階認証を義務づけられます。ワークスペースの設定画面から必須化を有効にすると、対象のメンバーは次回サインイン時に二段階認証の登録を求められます。組織のセキュリティを一律に高めたいときに役立つ機能です。
必須化すれば、登録するかどうかをメンバー個人の判断に委ねずに済みます。設定の手順と、事前に押さえておきたい注意点を確認しましょう。
二段階認証を必須化する手順
必須化は、ワークスペースの管理画面から数ステップで設定できます。
1. 画面左上のワークスペース名を選び、「設定と管理」から「ワークスペースの設定」を開く
2. 「認証」タブを開き、2要素認証の項目を表示する
3. 「2要素認証を必須にする」を有効にして保存する
設定を保存すると、まだ二段階認証を登録していないメンバーは、次のサインイン時に設定を求められます。反映は保存の直後から始まります。認証アプリのみを許可する形にも切り替えられるため、SMSを避けたい場合はこの設定を使いましょう。
設定時の注意点
必須化する前に、メンバーへの周知とサポート体制を整えておきましょう。準備なしで有効にすると、設定に戸惑うメンバーからの問い合わせが集中しやすくなります。特に大人数のワークスペースでは、期限を決めて段階的に案内すると混乱を防ぎやすくなります。
事前に設定手順やバックアップコードの保存方法を共有しておくと、切り替えがスムーズです。また、外部の認証サービス(SSO)でログインしている場合は、Slack側の二段階認証とは扱いが異なります。自社のログイン方式を確認した上で進めましょう。
Slackの二段階認証で大切な情報を守ろう
Slackの二段階認証は、パスワードが漏れても不正ログインを防ぎ、業務で扱う情報を守るためのセキュリティ対策です。設定は認証アプリかSMSを選ぶだけで数分で完了し、バックアップコードを控えておけば、端末を紛失してもサインインできます。安全性を重視するなら認証アプリを、手軽さを求めるならSMSを選ぶとよいでしょう。
管理者はワークスペース単位で必須化でき、組織全体で一定の基準を保てます。まずは自分のアカウントで二段階認証を有効にし、大切な情報を安全に守りましょう。
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