- 作成日 : 2026年7月31日
Teamsの音声分離とは?設定方法や活用シーンを分かりやすく解説
Teamsの音声分離(Voice Isolation)とは、自分の声だけを残し、周囲の雑音やほかの人の声を取り除いて相手に届ける機能です。会議室など、周りに人がいる環境では、雑音や別の会話が入って聞き取りにくいと悩む人も少なくありません。当記事では、音声分離の仕組みや設定方法、ノイズ抑制との違いまで分かりやすく解説します。
目次
Teamsの音声分離とは?
Teamsの音声分離とは、自分の声だけを残し、ほかの人の声や周囲の雑音を取り除いて相手に届ける機能です。ここでは、音声分離の仕組みと特徴を分かりやすく解説します。
登録した話者の声以外を除去する機能
音声分離は、登録した本人の声以外を取り除き、自分の声だけを相手に届ける機能です。AIが本人の声を学習し、周囲の雑音だけでなく、ほかの人の声も除去します。近くで別の人が話していても、相手に届くのは自分の声だけです。
会議室やカフェ、家族がいる自宅など、周囲に人の声がある場所での通話に向いています。自分の発言がはっきり伝わるため、オンライン会議の音声がクリアになります。周りの音を気にせず話せるのが特徴です。
音声プロファイルを利用して声を識別する
音声分離は、事前に登録した音声プロファイルをもとに、自分の声を識別して残します。音声プロファイルとは、自分の声の特徴をTeamsに覚えさせたデータのことです。設定画面で提示された文章を読み上げるだけで、約30秒ほどで登録が完了します。
AIは登録されたプロファイルと照らし合わせ、自分の声だけを見分けて残し、ほかの音を取り除きます。自分の声を学習しているため、雑音と話し声を細かく分けられるのが特徴です。
複数人が同じ場所にいても声を区別できる
音声分離を使うと、複数人が同じ場所にいても、自分の声とほかの人の声をしっかり区別できます。AIが音声プロファイルをもとに自分の声を見分けるため、近くにいる人の声は相手に届きません。
たとえば同じ会議室で別の打ち合わせが行われていても、周りの話し声が混ざるのを防げます。自分の発言だけがはっきり伝わるので、聞き手も会議の内容を理解しやすくなります。周囲に人が多い環境でも、集中して落ち着いて話せるのが利点です。
Teamsの音声分離を設定するには?
Teamsの音声分離を使うには、対応環境を確認し、自分の声の音声プロファイルを登録する必要があります。登録後は会議で自動的に働く仕組みです。ここでは、設定の手順を解説します。
利用できる環境や対応デバイスを確認する
音声分離を使う前に、利用できる環境を確認しておきましょう。音声分離は、パソコン版のTeams(WindowsとMac)で利用でき、スマートフォンのアプリでは使えません。マイクの付いたパソコンがあれば、特別な機器は必要ありません。
会社で使う場合は、管理者の設定で音声分離が有効になっている必要があります。多くの組織では初めから有効になっているため、まずは自分のTeamsが最新のパソコン版かを確認しましょう。
音声プロファイルを登録する
音声分離を使うには、設定画面から音声プロファイルを登録します。プロファイルの作成は、次の手順で進めます。
1. 設定を開き、「認識(Recognition)」を選ぶ
2. 「音声プロファイルの作成」を選び、使うマイクを選択する
3. 録音を開始し、画面に表示される文章を読み上げる
4. 読み終えたら録音を停止して完了する
作成にかかる時間は30秒ほどで、初心者でも簡単に登録できます。プロファイルは自分のパソコンに保存され、いつでも削除できます。
会議で音声分離を利用する
音声プロファイルを登録すると、音声分離は会議や通話で自動的に有効になります。毎回オンにする操作は不要で、会議に参加するだけで自分の声だけが相手に届きます。周囲の雑音やほかの人の声は取り除かれるため、自分の発言がクリアに伝わります。
設定を見直したいときや一時的に止めたいときは、設定の「認識(Recognition)」から管理できます。登録さえ済ませておけば、後は意識せずに使えるのが便利な点です。
Teamsの音声分離とノイズ抑制は何が違う?
音声分離とノイズ抑制の違いは、消す音の範囲です。ノイズ抑制は雑音を取り除き、音声分離は雑音に加えてほかの人の声も取り除きます。ここでは、2つの機能の違いを解説します。
音声分離は自分以外の声を削除する機能
音声分離は、雑音だけでなく自分以外の人の声も削除し、自分の声だけを残す機能です。事前に登録した音声プロファイルで本人の声を学習し、ほかの音を取り除きます。自分の声の特徴を覚えているからこそ、雑音と人の声の両方を見分けられます。
近くにいる人が話していても、相手には自分の声だけが届きます。人の声まで消せる点が、ノイズ抑制にはない特徴です。周囲に人がいる会議室や自宅などで、自分の発言をはっきり伝えたいときに役立ちます。
ノイズ抑制は雑音を除去する機能
ノイズ抑制は、キーボードの打鍵音や空調の音といった雑音を抑え、声を聞き取りやすくする機能です。背景の雑音だけを減らし、人の声はしっかり残します。音声プロファイルの登録は不要で、設定からすぐに使えるのが特徴です。
抑える強さは、自動・低・高などから選べる場合があります。ほかの人の声までは消えないため、静かな環境で自分の声をクリアに届けたいときに向いています。音声分離とは、消す対象が異なる基本の機能です。
Teamsの音声分離はどのような場面で役立つ?
音声分離は、周囲に人がいる環境や、発言を正確に届けたいオンライン会議で役立ちます。自分の声だけを届けられるためです。ここでは、活躍する具体的な場面を紹介します。
会議室で複数人が参加する場合
会議室に複数人が集まる場面では、音声分離を使うと自分の発言だけをクリアに届けられます。同じ部屋にいる人の声や物音はマイクに入りやすく、オンラインの参加者が聞き取りにくくなりがちです。音声分離をオンにすれば、自分のマイクからは自分の声だけが送られます。
隣の人の会話や資料をめくる音が混ざらないので、発言がはっきり届きます。会議室にいる一人ひとりが自分のパソコンで使うと、より効果を感じやすくなります。
議事録や文字起こしを利用する場合
音声分離を使うと、自分の発言が正確に文字起こしされやすくなります。文字起こしや議事録は、音声を文章に変換する仕組みです。雑音やほかの人の声が混ざると、誤変換が増えやすくなります。音声分離で自分の声だけが送られれば、余計な音が減り、発言が正しく記録されます。
聞き取りにくい声が減るぶん、書き起こしの修正にかかる手間も抑えられます。会議の参加者が各自で使えば、一人ひとりの発言がクリアに文字化される点も便利です。
ハイブリッド会議を開催する場合
ハイブリッド会議とは、会議室に集まる人とリモート参加者が同時に参加する会議のことです。ハイブリッド会議では、音声分離を使うと会議室とオンラインの音声差を減らせます。
会議室では周囲の音や複数の声がマイクに入り、リモートの参加者が聞き取りにくくなりがちです。会議室にいる発言者が各自のパソコンで音声分離を使えば、自分の声だけがクリアに届きます。対面とリモートの参加者が聞きやすくなり、会議をスムーズに進めやすくなります。
Teamsの音声分離が利用できない場合はどうする?
音声分離が使えないときは、対応環境の確認、音声プロファイルの再登録、アプリの更新を試すと直りやすいです。多くは設定の確認で解決します。ここでは、3つの対処法を解説します。
対応環境を確認する
音声分離が使えないときは、まず対応環境を確認しましょう。音声分離は、パソコン版のTeams(WindowsとMac)でのみ利用でき、スマートフォンのアプリでは使えません。モバイルで開いている場合は、一度パソコンから試してみてください。
会社のTeamsでは、管理者側の設定で音声分離が無効になっていることもあります。使えないと感じたら、まずは自分の環境が対応しているか、管理者に有効か確認するのが近道です。
音声プロファイルを再登録する
音声分離がうまく働かないときは、音声プロファイルを登録し直してみましょう。プロファイルの作成がうまくいっていないと、自分の声を正しく認識できず、分離が効かないことがあります。
設定の「認識(Recognition)」から今のプロファイルを削除し、もう一度作成してください。登録するときは、静かな場所ではっきりと読み上げると、認識の精度が上がります。再登録は30秒ほどで終わるため、手間をかけずに試せます。
アプリを最新版に更新する
音声分離の設定が見当たらないときは、Teamsを最新版に更新しましょう。音声分離は新しいTeamsで使える機能のため、古いバージョンでは表示されないことがあります。アプリを最新の状態にすると、新しい機能が追加され、不具合の改善も期待できます。
更新は、Teamsのメニューから「更新を確認」などを選ぶと進められます。会社のパソコンでは、IT担当者が更新を管理している場合もあるため、確認してみてください。
Teamsの音声分離に関するよくある質問
音声分離については、無料版で使えるか、すべての会議で使えるか、ノイズ抑制と併用できるかといった疑問がよく寄せられます。ここでは、代表的な3つの質問にお答えします。
無料版でも利用できる?
音声分離は、会社や学校で使う法人向けのTeamsで提供される機能です。誰でもすぐ使える一般公開の機能ではありません。利用するには、組織の管理者が音声分離を有効に設定しておく必要があります。管理者が管理する仕組みのため、個人向けの無料版では使えないと考えておくのが安全です。
実際に使えるかは、契約しているプランや組織の設定によって変わります。自分の環境で使えるか分からないときは、社内のIT担当者に確認するのが確実です。
すべての会議で利用できる?
すべての会議で必ず使えるわけではありません。音声分離は、対応環境と設定が整っていれば、通話や会議で利用できます。パソコン版のTeams(WindowsとMac)で、音声プロファイルを登録し、管理者が機能を有効にしていることが条件です。
スマートフォンから参加する会議や、管理者が無効にしている場合は使えません。条件を満たしていれば、自分が参加する通話や会議で自分の声だけをクリアに届けられるようになります。
ノイズ抑制と併用できる?
音声分離を使えば、雑音の抑制も同時に行われるため、ノイズ抑制と別々に組み合わせる必要はありません。音声分離は、ノイズ抑制をさらに進めた仕組みで、雑音に加えてほかの人の声も取り除きます。標準のノイズ抑制は雑音だけを抑える機能で、人の声は残る点が違いです。
音声分離を有効にすると、雑音と人の声の両方が抑えられます。音声分離をオンにするだけで、静かでクリアな音声を届けられます。用途に合わせて使い分けるとよいでしょう。
Teamsの音声分離を活用してオンライン会議の音声をクリアにしましょう
Teamsの音声分離は、自分の声だけを残し、周囲の雑音やほかの人の声を取り除く機能です。使うには音声プロファイルを登録し、対応するパソコン版で有効にします。会議室やハイブリッド会議など、周りに人がいる環境でも発言をクリアに届けられます。音声分離を活用して、聞き取りやすいオンライン会議を実現しましょう。
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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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