• 作成日 : 2026年3月10日

ワード(Word)のセクション区切りとは?使い方や操作時の注意点を解説

Pointセクション区切りをマスターして文書作成を効率化するには?

セクション区切りを使えば、用紙の向き・余白・ヘッダー・ページ番号を切り替えられ、必要なページだけ体裁を変えることができます。
セクション区切りは、文書の一部だけに別のルールを適用する仕組みです。

  • 用途: 横向きページの差し込み、ページ番号のリセット、章ごとのヘッダー切り替えなど
  • 仕組み: 区間ごとにページ設定を保持し、区切りを削除すると後方の設定が前方に波及する
  • 挿入方法:[レイアウト]→[区切り]から「次のページ」または「連続」を選択する

Microsoft Wordで長文の報告書やマニュアルを作成すると、途中だけ横向きにしたい、章からページ番号を振り直したい、章ごとにヘッダーを変えたい場面があります。部分的なレイアウト変更を可能にするのが「セクション区切り」です。文書を区間に分け、各セクションでページ設定を独立して管理できます。一方で、区切りの削除で書式が連動する、編集記号を出さないと適用範囲を見誤るなど注意点もあります。

当記事では、Wordのセクション区切りの必要性、仕組み、挿入手順、ページ番号の変更、操作時の注意点などを解説します。

Wordのセクション区切りが必要とされる理由とは?

Wordのセクション区切りは、文書の一部だけ別ルールでレイアウト設定するための機能です。向き、余白、ヘッダー、ページ番号などを章やページ単位で変えられます。ここでは代表的な理由を3つ解説します。

特定のページだけ用紙の向きを横に変更するため

セクション区切りを入れると、その区間だけページの向き(縦/横)や余白を変更できます。たとえば本文は縦向きのまま、表や横長の図を載せる1ページだけ横向きにできます。セクションを分けずに向きを変えると文書全体に適用されやすいため、「必要なページだけ」を指定する目的で使います。

前後にセクション区切り(次のページ)を入れて範囲を挟むと、章の途中に横向きページを差し込んでも見出しや本文の体裁を保てます。横向きページだけ見開き設定を変えたい場合にも有効です。

ページ番号を特定のページからリセットして開始させるため

ページ番号は通常、文書の先頭から連番で付きます。セクション区切りを使えば、途中の章から「1」にリセットする、ローマ数字(i, ii)から算用数字(1, 2)へ切り替えるなど、番号付けのルールを区間ごとに変えられます。表紙や目次は番号を非表示にし、本文だけページ番号を開始する資料で特に有効です。

開始番号は「ページ番号の書式設定」で指定でき、前のセクションの連続設定とも使い分けられます。報告書で付録だけ別番号にする場合も、セクションで管理すると混乱が減ります。

章ごとに異なるタイトルをヘッダーに表示させるため

ヘッダーは既定で文書全体に同じ内容が入りますが、セクション区切りを入れると章ごとに別のヘッダーへ切り替えられます。たとえばヘッダーに章タイトルを表示し、次章では別タイトルに更新できます。操作では「前と同じヘッダー/フッター」を解除してリンクを切ることが重要です。

また、表紙だけヘッダーを消す、奇数・偶数ページで内容を変える設定もセクションと相性が良く、章立て資料の体裁を整えやすくなります。章名を自動反映したい場合は見出しスタイル参照も使えます。

セクション区切りが文書の構成を分ける仕組みとは?

Wordのセクション区切りは、文書を「区間」に分け、区間ごとにページ設定やヘッダー類を別管理する仕組みです。区切りの働きを知ると、意図しない体裁崩れを防げます。ここでは仕組みを2点で説明します。

各セクションが独立したページ設定情報を保持する仕組み

セクションは、ページの向き、余白、段組み、用紙サイズ、用紙の給紙方法、行番号、ヘッダー/フッター、ページ番号の方式などの「ページ設定」を独立して保持できます。区切りを入れた位置から後ろは別セクションとなり、以降の設定変更は原則そのセクション内にだけ反映されます。

たとえば、本文は縦向きのまま図表のページだけ横向きにする、付録だけ余白を広げる、目次はローマ数字で本文は算用数字にする、といった切り替えが可能です。区切りがない状態で同じ操作をすると、文書全体に適用されやすいため、範囲を限定したい場面でセクションが必要になります。

区切り文字が直前の段落までの書式情報を格納する仕組み

セクション区切りは、画面上では見えにくい「区切り記号」として段落記号の後ろに挿入され、直前のセクションに属するページ設定情報を保持します。表示記号を出すと「セクション区切り(次のページ)」などと確認できます。区切りの位置より前(直前の段落まで)が同じセクションとして扱われるため、途中に横向きページを挟む場合は、対象ページの前後を区切りで挟んで範囲を固定します。

区切り記号を削除すると前後のセクションが統合され、後ろ側のページ設定が前の範囲にも反映されて体裁が変わる場合があります。意図しない崩れを避けるには、削除前に設定値を控える、別名保存するなどの手順が有効です。

文書内にセクション区切りを挿入する手順とは?

Wordのセクション区切りは、文書の一部だけページ設定やヘッダー、ページ番号を変えるための区切りです。挿入位置と種類を正しく選ぶと、必要な範囲だけ体裁を切り替えられます。ここでは手順を2つに分けて説明します。

レイアウトタブにある「区切り」ボタンをクリックする

まず、区切りを入れたい位置にカーソルを置きます。特定ページだけ横向きにしたい場合は、そのページの直前に置くのが基本です。次に[レイアウト]タブを開き、[ページ設定]グループの[区切り]をクリックします。ここから改ページやセクション区切りを選べます。

事前に表示記号(¶)をオンにしておくと、挿入後に「セクション区切り(次のページ)」などの記号を確認でき、体裁崩れの原因を追いやすくなります。複数ページにまたがる変更なら、前後に区切りを入れる前提で位置を決めます。誤挿入でヘッダーや番号付けが変わる場合があるため、作業前に別名保存すると安全です。

「セクション区切り」の項目から目的に合う種類を選択する

[区切り]を開くと「セクション区切り」に複数の種類が表示されます。横向きページを途中に1枚だけ入れるなら、対象ページの直前に「次のページ」を入れ、必要に応じて対象ページの末尾にも「次のページ」を入れて範囲を挟みましょう。同一ページ内で段組みだけ切り替えるなら「連続」を選びます。「奇数ページ」「偶数ページ」は、章を必ず右ページから始めたい報告書で使います。

挿入後は、変更したい設定(向き、ページ番号、ヘッダーなど)が目的のセクションだけに適用されているか、表示記号と印刷レイアウトで確認しましょう。区切り記号を削除すると設定が連動するため、削除は必ず慎重に行います。

特定のページから新しいページ番号を振る使い方は?

Wordで途中のページから番号を振り直すには、セクション区切りで区間を分け、リンクを解除して開始番号を指定します。手順を押さえると表紙や目次の後から本文を1から始められます。ここでは、手順を3つ解説します。

ページ番号を切り替えたい箇所の先頭にカーソルを置く

まず、ページ番号を切り替えたい位置(新しい番号を始めたいページの先頭)にカーソルを置きます。直前にセクション区切り(次のページ)を入れ、前半と後半を別セクションに分けましょう。区切りがないと番号設定が文書全体に及びやすく、表紙・目次と本文で番号を変えられません。

既に区切りが入っている場合は位置を確認し、番号を変えたいページが新しいセクション先頭になっているかを見ます。改ページだけではセクションは分かれない点にも注意し、カーソルは本文側に置いた状態で作業します。横向きページを挟む資料でも、番号変更は同じ考え方で「範囲を区切る」ことが前提です。

ヘッダーとフッターのツールから「前と同じ」の設定を解除する

次に、番号を変えたいセクションのヘッダーまたはフッターをダブルクリックして、[ヘッダーとフッター]ツールを開きます。開いたところで「前と同じ(前のセクションとリンク)」がオンなら解除します。リンクが残ると、後半で番号を変更しても前半に連動し、表紙や目次の番号まで変わる原因になります。ヘッダーとフッターは別々にリンクを持つため、片方だけ解除していないかも確認しましょう。

さらに「先頭ページのみ別指定」「奇数/偶数ページ別指定」を使っている文書は、対象の領域でリンク解除が必要です。解除後は、今編集中のセクション名とページ位置を見て、意図した範囲だけに設定が効く状態にします。

ページ番号の書式設定で「開始番号」を任意の値に指定する

リンクを解除できたら、[ページ番号]→[ページ番号の書式設定]を開きます。ここで「ページ番号の付け方」を「前のセクションから継続」ではなく「開始番号」に切り替え、任意の数(例:1)を指定します。必要に応じて番号の形式(1,2,3/i,ii,iii/Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ)も同じ画面で変更できます。章番号を含める設定を使っている場合は、章番号の参照先(見出しスタイル)も併せて確認しましょう。

設定後は該当ページだけで番号が切り替わっているか、前後ページと印刷プレビューで確認します。ずれている場合は、セクション区切りの位置やリンク解除漏れを見直すと原因を特定しやすいです。

セクション区切りを操作する際の注意点とは?

Wordのセクション区切りは体裁調整に便利ですが、扱いを誤るとページ番号やヘッダー、余白が連動して崩れます。編集前後で区切り位置と設定範囲を確認すると事故を防げます。ここでは、注意点を3つ解説します。

区切りを削除すると後ろのセクションの書式が前に引き継がれる点

セクション区切りを削除すると、前後のセクションが統合され、基本的に「後ろ側のセクション設定」が前の範囲にも適用されます。そのため、横向きページだけに設定していた向きや余白が本文全体に広がる、ページ番号の開始位置がずれる、ヘッダーが章名に置き換わるなどの崩れが起きます。

削除が必要なときは、削除前に後ろセクションのページ設定(向き、余白、段組み、ヘッダー/フッター、ページ番号の方式)を控え、別名保存してから作業します。削除後に意図しない体裁になった場合は、直後に元に戻す(Ctrl+Z)か、控えた設定を再適用すると復旧しやすくなります。特にページ番号の「開始番号」と「前のセクションから継続」は影響が大きいです。

編集記号を表示して区切り線の位置を常に確認する点

セクション区切りは通常表示では見えにくく、気づかないまま設定を変えると別セクションに適用してしまうことがあります。[ホーム]の編集記号(¶)をオンにし、「セクション区切り(次のページ)」「(連続)」「(奇数ページ)」「(偶数ページ)」などの表示を常に確認してください。区切りが想定より手前に入っていると、向き変更が複数ページに広がる、ヘッダーが章をまたいで同じになるなどの原因になります。

特定ページだけ横向きにしたい場合は、対象ページの前後を区切りで挟めているかをチェックします。体裁が崩れたときも、まず区切りの位置を見れば原因が絞れます。共同編集では他者が区切りを追加することもあるため、最終版前に一覧で確認します。

「奇数ページから開始」の設定による意図しない空白ページに注意する点

「奇数ページ」や「偶数ページ」のセクション区切りは、章を必ず右ページから始めたい場合に便利ですが、条件に合わない場合は自動的に空白ページが挿入されます。たとえば直前が奇数ページで終わっている状態で「奇数ページから開始」を入れると、次の奇数ページまで調整するために1ページ空白が入ることがあります。画面上では気づきにくい場合があるため、印刷プレビューでページ数と空白の有無を確認しましょう。

不要な空白が出た場合は、区切りの種類を「次のページ」へ変更する、章開始位置の設計を見直すなどで解消できます。提出用資料ではページ数の増減が影響するため、目次や参照番号も合わせて確認します。意図して使う場面以外は、安易に選ばないほうが安全です。

Wordのセクション区切りを正しく使いこなしましょう

Wordのセクション区切りは、文書の一部だけ用紙の向き、余白、ヘッダー、ページ番号などを別ルールで設定するための機能です。区間ごとにページ設定情報を保持し、区切り記号が直前までの設定を区分します。

挿入は[レイアウト]→[区切り]から種類を選び、ページ番号変更はセクションを分けた上で「前と同じ」を解除し開始番号を指定します。区切り削除で後ろの書式が前へ広がること、編集記号で位置を確認すること、奇数ページ開始で空白ページが生じる場合があることには注意しましょう。

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