- 更新日 : 2024年7月3日
Workplace from Metaとは?使い方や利用するメリットを解説
近年、テレワークの普及に伴い、社内交流の活性化に役立つビジネスチャットツール「Workplace from Meta」を導入する企業が増えています。しかし、Workplaceの導入を検討している企業の中には「自社に適したサービスかどうかが分からない……」と悩む方も多いでしょう。
本記事では、Workplace from Metaの使い方やメリットなどについて解説します。
目次
Workplace from Metaとは?
Workplace from Metaとは、Meta社(元Facebook社)が提供する、コミュニケーションツールです。
Facebookのビジネス版ともいえるサービスで、慣れ親しんだ操作感で使用できるのが特徴です。
Dropbox、Office 365、G Suiteなどといった主要なツールとの統合も可能で、利便性の高さからマクドナルドをはじめとした大手企業でも導入されています。
Facebookとの違い
WorkplaceとFacebookとの大きな違いは、以下のとおりです。
- 「友達」の概念がない
Workplaceでは、社内メンバーの投稿がタイムラインですべて確認できます。Facebookのように、個別で友達になったりフォローしたりする必要がありません。
- グループ機能で細かい設定が可能
グループはFacebook同様に「公開」「非公開」「秘密」の3種類ですが、閲覧や検索などに関する細かい設定が可能です。
- 高度なセキュリティを有している
企業や政府機関でも安全に利用できるように、ビジネス利用を意識した高セキュリティ資格を取得しています。
上記のように、プライベート向けのFacebookと、ビジネス向けのWorkplaceには違いがあります。
Slackとの違い
Workplaceの類似サービスとして、Slackが挙げられます。Slackは、日本国内でも多くの企業やビジネスパーソンの間で利用されているビジネスチャットツールです。
WorkplaceとSlackには、以下のような違いがあります。
- 情報共有する手段が多い
Slackはチャットでコミュニケーションを図りますが、Workplaceはチャットだけでなくポストやナレッジライブラリなど、情報共有する選択肢が多いのは特徴です。
- 公開設定の種類が多い
Slackは「公開グループ」と「非公開グループ」の2種類のみで、非公開グループでは検索ができないなどの制約を受けます。他方でWorkplaceは、先述のとおり「公開」「非公開」「秘密」の3種類があり、状況に応じて使い分けることができます。
Workplace from Metaを利用するメリット
Workplaceを利用するメリットは、以下の7点です。
- グループ情報やファイルの共有ができる
- 社内の誰とでも会話できる
- 全社員へライブ配信
- 自動翻訳
- Web会議に活用
- テレワークに活用
- 外部ツール連携が簡単
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
グループ情報やファイルの共有ができる
Workplaceでは、グループを作成でき、必要な相手にだけ情報を伝えられます。
ファイルの作成・共有も可能で、アクセスできるユーザーに制限をかけられるため、機密文書の取り扱いに便利です。
社内の誰とでも会話ができる
グループを作成して特定のメンバーと会話することはもちろん、社内の誰とでもコミュニケーションがとれます。
Workplaceの活用によって、社内交流の活性化につながり、社員同士の信頼関係を構築することにも役立ちます。
全社員へライブ配信
Workplaceはライブ配信機能を備えており、全社員へ向けたアナウンスを生配信することが可能です。
あらかじめ日時を指定して投稿することも可能なため、重要なメッセージを投稿し忘れる心配もありません。
自動翻訳
Workplaceには自動翻訳機能が搭載されており、ワンクリックするだけでメッセージを91種類の言語に自動翻訳できます。
多言語でのスムーズなコミュニケーションが可能なことから、外国人の従業員がいる企業はもちろん、グローバル展開を考えている企業にもおすすめです。
Web会議に活用
Workplaceは、チャットだけでなくビデオ通話機能が標準搭載されているため、簡単にWeb会議を行えます。
ビデオ通話サービスを新たに契約する必要がないため、コストカットにもつながるのは嬉しいメリットです。
テレワークに活用
Workplaceは、インターネット環境とパソコン・スマートフォンなどのデバイスがあればどこからでも参加可能ですので、テレワークの活用におすすめです。
チャットやビデオ通話などの機能により、場所を問わず相手とつながれ、離れた場所にいても社内と同じような感覚で作業できるでしょう。
外部ツール連携がかんたん
Workspaceは「Office 365」「G Suite」「ServiceNow」など、多種多様な外部ツールと簡単に統合できるのがメリットです。
ITの専門家でなくとも、自社の環境に合わせたカスタム構築が可能となっており、誰でもすぐに使い始められます。
【2023年】Workplace from Meta新機能
2023年3月にアップデートされた、最新の機能をいくつかご紹介します。
下書きの代理作成
下書き作成者は、システム管理者から権限を付与してもらうことで、投稿者の承認を得ずとも投稿を公開できるようになりました。
アンケート機能の改善
アンケート機能の充実が図られ「画像追加機能」「結果をExcelスプレッドシートに出力」「投票内容の公平性を向上」といった機能が実装されました。
検索性の向上
Workplaceチャットにおいて、検索結果をより簡単に絞り込めるようになるなど、操作性が向上しました。
Workplace from Metaの使い方
Workplaceには豊富な機能が用意されており、使いこなすためには基本的な機能を把握しなければなりません。
Workplaceに搭載されている、基本的な機能を紹介します。
ポスト
ポスト機能を活用すれば、グループのタイムラインにコメントや”いいね”などの投稿ができます。ポストへの投稿はテキストのみならず、画像やファイル、投票なども可能です。
チャット
チャット機能は、メンバー同士でコミュニケーションを図るのに役立つ機能です。
チャットはテキストだけでなく、画像や動画、ファイルを添付することもできます。スタンプも豊富に用意されており、テキストだけでは表現しきれないような細かなニュアンスを伝えられます。
ナレッジライブラリ
ナレッジライブラリ機能は、日報や議事録、マニュアルなどの情報を積み上げられる機能です。
ポストやチャットでは情報が次々と流れてしまいますが、情報を蓄積できるナレッジライブラリを活用すれば、あとから記録として見返せるため便利です。
蓄積された情報はライブラリごとに振り分け可能ですので、特に情報を多く取り扱う企業にとっては重宝する機能であるといえます。
ビデオ通話・ビデオ会議をする
Workplaceのビデオ通話機能を活用すれば、各種デバイスを通じてメンバーとビデオ会議ができます。
オフィス以外の場所でも、画面越しに相手の顔を見ながらの打ち合わせが可能となります。また、表情やジェスチャーを通じて伝えることで、認識の相違を防ぐのにも有効です。
外部ツール連携
すでに導入している外部ツールと連携をすれば、業務をより効率よく進められるようになります。具体的には、以下のようなツールとの連携が可能です。
- 顧客管理:Sales Force・Hubspot
- ビデオ通話:Zoom・Cisco Webex
- クラウドストレージ:Box・Dropbox
- ファイル共有:Google Drove・One Drive
さまざまなツールと連携できるため、Workplace上に情報を一元管理することもできます。
Workplace from Metaの料金プラン
Workplaceの料金プランは、1ユーザーあたり月額4ドル(アメリカドル)の基本プラン「Core Plan」に申し込み、必要に応じてオプションを追加していくプランスタイルです。
追加できるオプションプランは以下の2つです。
- Enhanced Admin and Support(月額2ドル / 1ユーザー)
- Enterprise Live(月額2ドル / 1ユーザー)
詳しい料金設定やプラン内容は、公式ホームページにてご確認ください。
Workplaceを活用して業務効率化を図ろう
本記事では、Workplace from Metaの使い方やメリットなどを解説しました。
WorkplaceはFacebookのビジネス版ともいえるチャットツールサービスで、ビジネスシーンに役立つ多くの機能を兼ね備えています。
利便性とセキュリティ性の高さも申し分ないため、全社導入のチャットツールを検討されているようでしたら、まずは一度試されてみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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