• 更新日 : 2023年12月5日

セルフエステサロンを開業する方法は?フランチャイズがおすすめ?

セルフエステサロンを開業する方法は?フランチャイズがおすすめ?

セルフエステサロンは、近年注目を集めているビジネスの一つです。都心部を中心に、フランチャイズに加盟して開業するケースもよく見かけるようになってきました。セルフエステサロンの開業に興味を持つ人の中には、「未経験者にも参入しやすく、儲けやすい」と耳にし、気になり始めた人も多いかもしれません。そこで今回は、開業の方法やメリット、必要な資格、おすすめの助成金までわかりやすくご紹介します。

安定的な収入が見込める理由や成功に導くポイントについても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

セルフエステサロンのビジネスモデルは儲かる?

セルフエステサロンとは

セルフエステサロンは、顧客が自分でマシンを操作して施術を行うサロンです。主に、瘦身(やせること)や美容、脱毛、ホワイトニングといったメニューが提供され、人気を博しています。プロのエステティシャンが使用する業務用の機器をリーズナブルに使えるだけでなく、人との接触を最低限に抑えられることから、コロナ禍においても需要が拡大していきました。

セルフエステサロンのビジネスモデル

セルフエステサロンは、サブスクリプション型のビジネスとされています。部分的に都度払いも見られるものの、多くのサロンで定額制を導入しているためです。サブスクリプションは、定額制でサービスや商品を提供するビジネスモデルです。セルフエステサロンでは、月額料金を支払うことで、マシンや施術ルームを都度払いよりお得に利用できるようになっています。

セルフエステサロンは利益率が高い

セルフエステサロンは、継続的に利益を上げやすいといわれています。サブスクリプション方式では「会員数×月額料金」が月々の売上金額です。利用者が少ない月であっても、会員数が変わらなければ安定的な収入が得られます。施術も顧客自身で行うことから、エステティシャンを雇ったり、育成したりする必要もありません。少ないスタッフで、人件費を抑えた経営が可能です。

セルフエステサロンを開業する方法は?

セルフエステサロンの開業方法は、フランチャイズへの加盟の有無によって大きく2つに分けられます。それぞれの特徴を見ておきましょう。

フランチャイズに加盟する

フランチャイズとは、本部(フランチャイザー)に加盟店(フランチャイジー)がロイヤリティーを支払い、商標やビジネスのノウハウなどを得るシステムのことです。ロイヤリティーは、定額の場合と、月々の売上から一定の割合を支払う場合があります。

フランチャイズに加盟する最大のメリットは、本部からのサポートが受けられる点です。本部が培ってきた経営ノウハウや精度の高い情報を得られるため、「一から事業を行うのはハードルが高い」と感じている人におすすめの開業方法です。

フランチャイズに加盟せず、独自開業する

「オリジナリティーの高いサロンを作りたい」「自分の思う通りに経営したい」という人には、独自開業が向いています。フランチャイズ加盟で得られるような安心感はありませんが、他店との差別化が図りやすく、競合店に打ち勝つサービスを提供しやすい方法です。

ロイヤリティーや違約金の支払いが発生しない点も大きなポイントでしょう。マーケティングから経営まで自身で苦労や創意工夫を重ねた分、そのまま売上となって返ってくるため、モチベーションも保ちやすい傾向にあります。

セルフエステサロンを開業するメリットは?

セルフエステサロン開業の主なメリットは、収入が安定しやすい点と、人材確保が容易な点です。それぞれ詳しく解説します。

収入が安定しやすい

サブスクリプション方式を導入するセルフエステサロンでは、毎月安定的な収入が得られます。売上の見込みが立てやすいのが特徴で、支払い方法もカード払いか銀行引き落としがほとんどのため、請求事務の手間も低減できるのがうれしいポイントです。

サブスクリプション方式の採用は、リピーターの確保にもつながります。月々定額を支払っている顧客の多くは、できるだけ利用しようとサロンに足を運ぶでしょう。リピーターを確保しつつ、休眠会員からの売上も見込めるサブスクリプション方式は、ぜひ取り入れておきたいところです。

人材確保が容易で育成の必要もない

セルフエステサロンスタッフのメイン業務は、受付・接客と清掃です。知識や技術を要する機器メンテナンスは、専門業者によって実施されます。つまり、美容業界の経験がない人を雇用しても問題はないということです。施術スキルが求められない点や、接客がサロンの印象に直結することを考えると、むしろ、接客業の経験を重視した方がよいかもしれません。

現在、美容業界はエステティシャンの人材不足に悩まされています。高い施術スキルや育成の必要がなく、採用のハードルが下がる点も、セルフエステサロン開業の大きなメリットといえます。

セルフエステサロンの開業に必要な資格は?

セルフエステサロンを開業する際には、どのような資格や手続きが必要なのでしょうか。しっかりと確認しておきましょう。

セルフエステサロンを開業するための必須資格はない

実は、セルフエステサロンの開業に特別な資格や許可などは必要ありません。そもそも、「エステティシャン」という職業そのものに、国家資格が存在しないのです。普段よく見聞きするエステティシャンにまつわる資格は、民間の職能団体によって付与される認定資格です。

さらにいえば、エステティックの施術や美容業界での経験・知識などがなくても、セルフエステサロンを開業できます。セルフエステサロンは、業界未経験者にとって非常に参入しやすい分野といえるでしょう。

セルフエステサロンの開業で必要なのは「開業届の提出」

資格とは別に、セルフエステサロンを開業する際には、税務署への開業届の提出が必要です。これは、「セルフエステサロンを開業するため」ではなく、「個人事業主として新規に事業を開始するため」の必須手続きとなります。

開業届は、開業から1カ月以内に提出しなければなりません。開業届の用紙は、開業予定地の管轄税務署でもらうか、もしくは国税庁のホームページよりダウンロードできます。注意すべきは、フランチャイズに加盟して独立する場合にも、開業届を提出しなければならない点でしょう。フランチャイジーも、個人事業の一種です。また、道府県税事務所にも事業開始申請書を提出しておくとよいでしょう。

セルフエステサロンの開業に必要な資金は?

設備機器にかかる費用

セルフエステサロンの顔ともいえるのが、エステマシンです。顧客がサロンを選ぶ際の決め手ともなる部分のため、妥協は許されません。マシンの金額は、種類や性能によって大きく左右されます。一般的には、総額で300万円前後が目安です。リースを活用すると、初期費用を抑えられるでしょう。

物件にかかる費用

セルフエステサロンの開業では、自宅の一部をリフォームするものから、マンションの一室やテナントで営業するものまで、さまざまなスタイルが見られます。リフォーム費用は、家の状態や業者によって大きな差が出る部分です。物件を借りる場合には、諸経費も含めて120万〜240万円ほどを見積もっておくとよいでしょう。上記に加えて、内装工事費として約10万~30万円/坪が必要です。

加盟金(フランチャイズに加盟する場合)

フランチャイズに加入する際には、加盟金の支払いを求められる場合があります。加盟金には、登録料や著作権使用料などが含まれています。加盟先によって金額は異なりますが、300万円程度が目安です。

広告費や運転資金など

セルフエステサロンの開業にあたっては、集客のための広告費や当面の運転資金の用意も欠かせません。広告費は手段や依頼先によって、約1万~30万円と大きな開きが見られます。運転資金は、数カ月分のランニングコストと予備費があれば安心でしょう。

セルフエステサロンの経営に活用できる助成金は?

両立支援等助成金

両立支援等助成金は、従業員が育児や介護と仕事の両立を図れるよう支援する制度です。女性スタッフの比率が高いセルフエステサロンの経営者にとっては、最も活用しやすい助成金の一つではないでしょうか。支給要件や金額は、年度ごとに見直されています。該当するかどうか、いくら受け取れるのかを開業時にしっかりと確認しましょう。

参考:2022年度 両立支援等助成金のご案内|厚生労働省・都道府県労働局

キャリアアップ助成金

キャリアアップ助成金は、パートや契約社員といった有期雇用の労働者を正社員雇用にした場合に支給される助成金です。非正規雇用労働者のキャリアアップを促進するために設けられました。

キャリアアップ助成金の支給額は、企業規模や対象となるコースによってそれぞれ異なります。厚生労働省ホームページにて、自社の状況と照らし合わせて確認してみてください。

参考:キャリアアップ助成金|厚生労働省

地域雇用開発助成金

地域雇用開発助成金は、指定されている地域でのみ支給される助成金です。求人の少ない地域で雇用保険の適用となる事業所を設置・整備し、労働者を雇用した場合に支給されます。条件を満たすと、1年ごとに3年間にわたって48万〜960万円を支給されます(支給額は従業員数や設置・整備費用によって異なります)。

参考:地域雇用開発助成金(地域雇用開発コース)|厚生労働省

セルフエステサロンの開業を成功させるポイントは?

せっかくセルフエステサロンを開業するなら、早く軌道に乗せたいところでしょう。最後に、開業を成功に導く3つのポイントをご紹介します。

ポイント1.ホームページを充実させる

セルフエステサロンの開業で重要となるのが、ホームページの内容です。顧客は、ポータルサイトでサロンを知った場合でも、実際の利用を検討する際にはホームページを閲覧する傾向にあります。清潔感や親しみやすさ、わかりやすさはもちろん、予約しやすい動線作りにも取り組んでみてください。「思い立ったらすぐ行ける」ことが、稼働率のアップにつながります。

ポイント2.SNSを活用して認知拡大を図る

多くの人がスマートフォンを使用する現代では、SNSによる口コミの威力は絶大です。予算を抑えて認知拡大を図りたければ、SNSを活用しない手はないでしょう。最近では、サロンの一部ブース内であれば顧客に写真撮影を許可しているところも増えてきました。顧客が「自撮り」をし、SNSでビフォーアフターを発信してくれれば、口コミによる集客を狙えます。

ポイント3.物品販売を取り入れる

セルフエステサロンを訪れる顧客は、美容関連に興味が深かったり、悩みごとを抱えていたりする人たちです。わざわざ対面営業をせずとも、目につく場所や手に取れるところで商品を紹介するだけで、購買意欲を刺激できる可能性があります。マシンや場所の提供に加えて物品販売でも利益が上げられるようになれば、より安定的な経営へと発展していくでしょう。

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セルフエステサロンの開業は「安定して収入がほしい人」や「美容業界未経験者」におすすめ!

セルフエステサロンは、安定的に利益を上げたい人や初めて美容業界に足を踏み入れる人におすすめのビジネスです。サブスクリプション方式を採用すれば、安定的な収益も見込めます。特別な資格も必要ないため、誰にでも参入できるのも魅力です。フランチャイズに加盟すると本部からのサポートが受けられる一方、対価としてロイヤリティーの支払いが発生することがあります。メリット・デメリットをしっかりと比較して検討しましょう。

経営にあたっては、今回ご紹介した助成金の活用も視野に入れてみてください。自分自身に一番合った方法で、セルフエステサロンの開業を目指しましょう。

よくある質問

セルフエステサロンのビジネスモデルは儲かる?

はい、儲かりやすいといわれています。セルフエステサロンに多いサブスクリプション(月額制)方式は、リピーターの獲得が期待できて、継続的・安定的な売上が見込めるビジネスモデルです。詳しくはこちらをご覧ください。

セルフエステサロンの開業を成功させるポイントは?

「ホームページの充実」「SNSを活用した認知拡大」「物品販売の導入」の3つです。わかりやすく、予約しやすいホームページで稼働率をアップし、SNSの口コミで集客、物品販売で経営の安定化を後押しします。詳しくはこちらをご覧ください。


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