• 作成日 : 2026年1月5日

パワーポイントをMP4動画に変換するには?書き出しからエラー対策まで

プレゼンテーションを動画として保存すれば、YouTubeへの公開や、教材としての配布、デジタルサイネージへの掲示など、活用の幅が一気に広がります。

パワーポイント(PowerPoint)には、作成したスライドをそのままMP4形式の動画ファイルとして書き出す機能が標準で備わっています。特別な動画編集ソフトを使わなくても、スライドショーの動きや音声をそのまま動画にできるのです。

本記事では、パワーポイントをMP4に変換する基本手順から、解説音声(ナレーション)を入れる方法、そして変換に時間がかかる場合やエラーが出る時の対処法までを解説します。

パワーポイントをMP4に変換する手順とは?

パワーポイントで作成したスライドを動画にするには、「ファイル」メニューから「ビデオの作成」を選び、画質を決めて書き出すだけで完了します。プレゼンテーションを簡単に動画コンテンツとして活用できます。

STEP1:エクスポートメニューを開く

動画にしたいファイルを開き、画面左上の「ファイル」タブをクリックします。メニューの中から「エクスポート」を選択し、さらに「ビデオの作成」をクリックします。 (※バージョンによっては「名前を付けて保存」からファイルの種類で「MPEG-4 ビデオ」を選ぶことでも可能ですが、設定項目が多い「エクスポート」経由が推奨されます)

STEP2:画質(解像度)を選択する

動画の用途に合わせて画質を選びます。

  • Ultra HD (4K):大画面モニター用。非常に高画質ですがファイルサイズが巨大になります。
  • フル HD (1080p):YouTubeやPCでの視聴用。最も一般的でおすすめの画質です。
  • HD (720p):タブレットや少し古いPC用。ファイルサイズを抑えたい場合に適しています。
  • 標準 (480p):スマホでの簡易視聴用。画質は粗くなります。

基本的には「フル HD (1080p)」を選んでおけば間違いありません。

STEP3:スライドの表示時間を設定して保存

ナレーションやタイミングを記録していない場合、「各スライドの所要時間」を設定します。デフォルトは「5.00秒」です。これは、全スライドが均等に5秒ずつ表示されて切り替わる動画になることを意味します。 設定が終わったら「ビデオの作成」ボタンを押し、保存先を指定して完了です。画面下部に進捗バーが表示され、完了するとMP4ファイルが生成されます。

ナレーション音声入り動画を作るための手順

ただパワポのスライドが流れるだけの動画ではなく、解説音声や適切な間合いが入った本格的な動画にするには、書き出し前に「スライドショーの記録」を行います。

「記録」機能でプレゼンを収録する

「スライドショー」タブ(または「記録」タブ)にある「スライドショーの記録」ボタンをクリックします。 専用の録画画面に切り替わり、マイクに向かって話した音声や、レーザーポインターの動き、スライドをめくるタイミングがすべて記録されます。カメラをオンにすれば、発表者の顔をワイプで入れることも可能です。

記録したタイミングを使用して書き出す

記録が終わったら、元の編集画面に戻ります。

再度「ファイル」>「エクスポート」>「ビデオの作成」に進むと、設定項目が「記録されたタイミングとナレーションを使用する」に自動的に切り替わっています。

この状態で書き出すことで、話した通りの長さ、タイミングで再生される動画が完成します。

MP4変換にかかる時間の目安と遅い時の対処法は?

動画の書き出しには、スライドの枚数やPCの性能によって数分から数時間かかります。あまりに遅い場合は、不要なアニメーションを削除したり、他のアプリを終了させたりしてPCの負荷を下げましょう。

変換時間の一般的な目安

10枚程度のシンプルなスライドをフルHD品質で変換する場合、一般的なPCであれば1〜3分程度で完了します。50枚のスライドで複雑なアニメーションや動画を含む場合は、15分〜30分程度かかることもあります。4K品質での変換は、フルHDの約3〜4倍の時間がかかります。パワーポイントのMP4エクスポート時間は、プレゼンテーションの複雑さに比例して増加します。

PCスペックが変換速度に与える影響

CPU性能が変換速度に最も大きく影響します。Intel Core i7以上、AMD Ryzen 7以上のプロセッサーを搭載したPCでは、変換速度が大幅に向上します。また、16GB以上のRAMと、SSDストレージの使用により、処理速度が改善されます。グラフィックカード(GPU)も、ハードウェアエンコーディングに対応している場合は変換を高速化します。

変換時間を短縮する実践的テクニック

不要なアニメーションやトランジション効果を削除することで、変換時間を短縮できます。高解像度画像は事前に圧縮し、埋め込み動画は必要最小限に留めます。また、バックグラウンドで動作する他のアプリケーションを終了し、システムリソースを解放することも効果的です。パワポからMP4への変換中は、PCを省電力モードにしないよう設定することも重要です。

パワーポイントからMP4に変換できない原因と解決策は?

パワーポイントからMP4への変換中に「ビデオの作成中にエラーが発生しました」と表示されて止まってしまう場合、原因の多くはスライド内に埋め込んだメディアファイルか、PCの空き容量不足にあります。

Windowsを最新版に更新する

エラーメッセージが表示される場合、まずはパワーポイントとWindowsを最新版に更新しましょう。それでも直らない場合は、Officeの修復機能を実行し、破損したプログラムを修復します。 また、管理者権限でパワーポイントを実行することで、権限関連の問題を回避できる場合があります。変換作業には一時的に大きなデータ領域を使うため、保存先のディスク空き容量が「動画ファイルサイズの3倍以上」あるかどうかも確認してください。

メディアの互換性を最適化する

スライド内に埋め込んだ動画や音声ファイルが原因で変換できないケースも多々あります。 サポートされていないコーデックの動画は、あらかじめH.264/MP4形式に変換してから挿入し直してください。また、古いFlash形式のコンテンツや、リンク切れになっている外部メディアファイルが含まれているとエラーの原因になります。これらを削除するか、新しい形式に置き換えることで解決する場合があります。

代替ソリューションと回避策

どうしても標準機能で変換できない場合は、サードパーティツールの使用を検討しましょう。 OBS Studio、Camtasia、Bandicamなどの画面録画ソフトを使用して、スライドショーを再生している画面そのものを録画する方法が確実です。

どうしても標準機能で変換できない場合は、ブラウザ版のPowerPoint(PowerPoint for the Web)でファイルを開き、そこから動画として書き出しを行ってみてください。ローカルPCの環境に依存せず、クラウド上で処理されるため、エラーを回避できる可能性が高まります。

オンライン変換サービスも選択肢の一つですが、機密情報を含むプレゼンテーションではセキュリティに十分注意してください。

パワーポイントをMP4に変換して動画コンテンツに

パワーポイントをMP4に変換すれば、プレゼン資料を動画コンテンツとして再利用できます。

単にスライドを変換するだけでなく、「スライドショーの記録」機能を使ってナレーションやタイミングを吹き込むことで、視聴者にとって分かりやすい動画になります。

書き出しに時間がかかる場合やエラーが出る場合は、Windowsの更新やメディアの最適化、あるいは画面録画ソフトの活用など、状況に応じた解決策を試してみてください。

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