- 作成日 : 2025年9月25日
失敗しないインスタのお店の探し方|ユーザーと店舗経営者が知っておきたい活用術と注意点
Instagram(インスタ)は、今や多くの人がお店探しに使う重要なツールです。しかし、情報が多すぎて探しにくいと感じる方や、逆にお店側としてどうすれば見つけてもらえるのか悩む経営者も少なくありません。
この記事では、ユーザー向けのインスタでのお店を探す基本的な方法から応用テクニック、そして店舗経営者向けに、お客様に見つけてもらうための設定や工夫まで、双方の視点からわかりやすく解説します。
目次
インスタでのお店探し 基本的な探し方
インスタで自分好みのお店を見つけるための基本的な探し方は、主に4つあります。これらの方法を使い分けることで、ランチやカフェ、ディナーなど、目的に合ったお店を効率的に探せるようになります。まずは、この基本操作をしっかりおさえましょう。
ハッシュタグ(#)で検索する
最も一般的な探し方が、ハッシュタグ検索です。「#渋谷グルメ」や「#新宿カフェ」のように、「#地名+ジャンル」で検索すると、関連する投稿が一覧で表示されます。
ほかにも、「#オムライス」のように食べたいメニューで検索したり、「#隠れ家レストラン」のような雰囲気を示すキーワードで探したりするのも有効です。多くのユーザーが投稿につけている人気のハッシュタグほど、情報量も多くなります。
地図検索(マップ機能)で探す
「今いる場所の近くでランチを探したい」といった場合に便利なのが地図検索機能です。検索画面で「地図」を選択するか、地名で検索したあとに表示される地図アイコンをタップすると、周辺のお店が地図上に表示されます。
お店のアイコンをタップすれば、営業時間や投稿写真などをすぐに確認できます。インスタで近くのお店を探す際には、とくに役立つ機能といえるでしょう。
キーワードで検索する
検索窓に直接キーワードを入力して探す方法も効果的です。たとえば、「表参道 イタリアン」と入力すれば、そのキーワードに関連するアカウントやハッシュタグ、投稿などがまとめて表示されます。より具体的に探したいお店のイメージが決まっている場合に適した探し方です。
発見タブ(虫眼鏡アイコン)から探す
発見タブには、あなたの興味関心にもとづいて、インスタが自動でおすすめの投稿を表示してくれます。
あなたが普段「いいね!」や保存、フォローしているアカウントの傾向をAIが学習し、好みに合いそうなお店や料理の投稿を提案してくれる仕組みです。思いがけない素敵なお店との出会いがあるかもしれません。
インスタでのお店探しを快適にする応用テクニック
基本的な探し方に慣れたら、次はより快適にお店を探すための応用テクニックを活用してみましょう。情報が多すぎて探しにくいと感じる時や、特定のお店を見つけたい時に役立ちます。
グルメインフルエンサーや専門アカウントを参考にする
特定のジャンルやエリアに特化したグルメインフルエンサーや、グルメ情報まとめアカウントをフォローしておくと、質の高い情報が効率的に手に入ります。
彼らは独自の視点でお店を選んで紹介しているため、自分で探す手間が省け、美味しいお店に出会える確率が高まります。信頼できる発信者を見つけることが、上手な美味しいお店探し方のコツです。
「保存機能」で気になるお店をリスト化する
気になる投稿を見つけたら、「保存機能」を使って自分だけのお店リストを作成しましょう。保存した投稿は後から簡単に見返すことができ、「ランチ候補」「次のデートで行きたい場所」のようにコレクション分けして整理することもできます。これにより、いざお店を探すときに、候補の中からスムーズに選べるようになります。
ハッシュタグを複数組み合わせる
より絞り込んだ探し方をしたい場合は、ハッシュタグを複数組み合わせて検索するのが有効です。「#渋谷ランチ #イタリアン」のように検索すると、両方のハッシュタグがついた投稿が表示されるため、ミスマッチが減ります。ただし、検索アルゴリズムの仕様変更により、必ずしも完全一致の結果だけが表示されるわけではない点には注意が必要です。
リール動画でリアルな雰囲気を探る
短い動画(リール)は、写真だけでは伝わりにくいお店の活気や、料理のシズル感、店内の雰囲気を知るのに最適です。ハッシュタグ検索や発見タブでもリール動画は多く表示されます。動画ならではのリアルな情報を参考にすることで、お店選びの失敗を減らせるでしょう。
なぜインスタでお店探しが主流になったのか
スマートフォンの普及とともに、お店を探す方法は大きく変化しました。かつて主流だったグルメサイトに代わり、なぜ多くの人がインスタでお店を探すようになったのでしょうか。その背景には、情報の質と探し方の変化があります。
ビジュアルで直感的に判断できる
インスタの最大の特長は、写真や動画といったビジュアル情報が中心である点です。料理の見た目やお店の雰囲気、盛り付けの美しさなどを、文字情報よりも先に直感的に把握できます。
文章を読む手間なく、一瞬で「おいしそう」「行ってみたい」と感じられる点が、多くのユーザーに支持されています。
リアルな口コミ(UGC)が豊富
インスタには、お店の公式アカウントからの情報だけでなく、実際に訪れた一般ユーザーによる投稿(UGC – User Generated Content)が数多く存在します。
広告や宣伝ではない、利用者目線のリアルな感想や写真は、お店選びの信頼性を高める要素となります。ユーザーは、こうした第三者の客観的な情報を重視する傾向にあります。
情報の鮮度が高い
インスタはリアルタイム性が高く、新しいメニューや季節限定のキャンペーンといった最新情報が手に入りやすいプラットフォームです。お店側も情報を発信しやすく、ユーザーは常に「今」の情報を得られます。従来のメディアに比べて、情報の更新頻度が高い点も、お店探しに使われる理由のひとつです。
【店舗向け】インスタで見つけてもらうための重要設定
ユーザーがインスタでお店を探しやすくするためには、店舗側がアカウントを適切に設定しておく必要があります。せっかく魅力的な投稿をしても、基本的な設定ができていないと、検索結果に表示されず機会損失につながりかねません。ここでは、経営者がまずとるべき設定を解説します。
ビジネスアカウント(プロアカウント)に切り替える
まず、個人用アカウントではなく、無料で切り替えられる「ビジネスアカウント(プロアカウント)」に設定しましょう。ビジネスアカウントにすると、お店の連絡先(電話番号、メールアドレス)や住所を表示できるボタンをプロフィールに追加できます。
また、投稿の閲覧数やフォロワーの属性などを分析できる「インサイト機能」が使えるようになり、効果的な情報発信に役立ちます。
プロフィールを充実させる
プロフィールは、お店の「顔」となる部分です。ユーザーがアカウントを訪れた際に、どんなお店なのかがひと目でわかるように情報をまとめます。 以下の項目は必ず記載しましょう。
- 店名と業種: 「〇〇カフェ」「イタリアンレストラン△△」など
- お店の魅力やコンセプト: 「自家製パスタとワインのお店」「ペット同伴OK」など
- 住所: タップすると地図アプリが開くように設定できます。
- 営業時間・定休日
- 公式ウェブサイトや予約サイトのURL
地図検索で表示されるように住所を設定する
インスタの地図検索でお店が表示されないという悩みは少なくありません。これは、カテゴリ設定と住所登録が正しく行われていないケースがほとんどです。
ビジネスアカウントの設定で、カテゴリを「レストラン」や「カフェ」などに正しく設定し、Facebookページと連携して正確な住所を登録することで、地図検索の結果に表示されるようになります。この設定は、インスタで近くのお店を探している潜在的な顧客を呼び込むために不可欠です。
インスタ集客で失敗しないための店舗側の注意点
インスタは強力な集客ツールですが、使い方を誤るとお店の評判を落としかねません。ここでは、飲食店経営者がインスタを運用するうえで、とくに注意すべき点を解説します。これらは、ユーザーからの信頼を損なわないために重要なポイントです。
過度な加工や実物と異なる写真は避ける
料理や店内の写真を魅力的に見せることは大切ですが、過度な加工や修正は禁物です。写真と実物があまりに違うと、来店したお客様をがっかりさせてしまい、悪い口コミにつながるおそれがあります。あくまでも、ありのままの魅力を伝えることを心がけ、信頼性を損なわないようにしましょう。
ネガティブなコメントにも誠実に対応する
お店の投稿には、好意的なコメントだけでなく、時には厳しい意見やクレームが寄せられることもあります。そうしたネガティブなコメントを無視したり、削除したりすると、かえって不信感を招きます。間違いは認め、真摯(しんし)に受け止める姿勢を見せることが、長期的な信頼関係の構築につながります。
ステルスマーケティング(ステマ)は行わない
インフルエンサーに宣伝を依頼する際は、それが広告であることを隠す「ステルスマーケティング(ステマ)」にならないよう注意が必要です。2023年10月から景品表示法で規制対象となり、処罰の対象となります。
PR投稿の場合は、必ず「#PR」や「#タイアップ」といった表記を明記してもらうようにしましょう。透明性のある情報発信が、ユーザーからの信頼を得るための基本です。
出典:ステルスマーケティングは景品表示法違反です。|消費者庁
インスタでのお店探しと情報発信はこれからのビジネスに欠かせない
この記事では、インスタグラムを使ったお店の探し方について、ユーザーと店舗経営者の両方の視点から解説しました。ユーザーにとっては、ハッシュタグや地図検索、発見タブなどを使い分けることで、自分の好みに合った美味しいお店を効率的に見つけられます。
一方、店舗経営者にとっては、ビジネスアカウントへの切り替えやプロフィールの充実、正確な住所設定といった基本的な対策を講じることが、潜在的なお客様に見つけてもらうための第一歩です。
インスタは単なるコミュニケーションツールではなく、お店の魅力を伝え、集客につなげるための重要なビジネスインフラとなっています。今回紹介した探し方や運用のポイントをふまえ、ユーザーはより豊かな外食体験を、経営者はビジネスの成長を目指してみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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