• 作成日 : 2025年8月8日

カフェのキッチン内装はどう決める?間取りからレイアウトまで完全ガイド

カフェのキッチン内装は、雰囲気だけでなく作業効率にも直結します。開業前に「何から考えればいいのか」「どこに何を配置すればいいのか」と迷う方は多いです。この記事では、間取りやレイアウト、デザインの決め方を具体的に解説します。スムーズな動線と統一感のある空間をつくるための参考にしてください。

カフェのキッチン内装の基本

カフェのキッチン内装は「コンセプト」と「業態」によって方向性が変わります。提供するメニューと客層を明確にしたうえで、内装とキッチンを同時に設計する必要があります。

提供する料理がパンケーキやトースト中心なのか、スパイスカレーやクラフトドリンク中心なのかで、必要な設備も作業スペースも大きく変わります。

ホットサンド1種類とドリップコーヒーだけなら、コンパクトな厨房で済みますが、フードとドリンクの同時調理が発生する場合は、複数人が動ける動線が必要になります。

内装全体は「おしゃれに見えること」だけでなく、「日常的な作業のしやすさ」が最優先です。シンクの位置、コンロの高さ、作業台と冷蔵庫の距離など、毎日の動きを想定して計画する必要があります。

飲食店でよくある失敗の一つが、ホールの雰囲気にこだわりすぎてキッチンの動線が犠牲になるケースです。カフェではキッチンとホールが近接しているため、調理・配膳・片付けがスムーズにできるように一体で考えることが前提になります。

内装の方向性を定める際は、次の3点から整理するのが有効です。

  • 提供メニューの調理工程と必要な設備
  • カフェ全体のイメージ(ナチュラル、モダン、北欧、インダストリアルなど)
  • 営業スタイル(セルフ式/フルサービス、テイクアウト中心かなど)

カフェの内装は見た目が印象を左右しますが、内装設計とキッチンレイアウトがチグハグになると、運営が続かなくなる原因にもなります。

カフェキッチンの間取りとレイアウト

カフェのキッチンは、限られたスペースでも効率よく動けるように間取りを考える必要があります。基本は、調理、提供、洗い物の導線を短くすることが基本です。

よく使われる3つのエリア

カフェのキッチンは一般的に、以下の3つの作業エリアに分けて設計します。

  1. 調理エリア(加熱、下ごしらえ)
  2. ドリンク・サービスエリア(ドリンク作成、配膳カウンター)
  3. 洗浄・片付けエリア(シンク、食器棚)

これらを無理なく行き来できるように配置すると、スタッフの動きがスムーズになります。例えば、トーストとドリップコーヒーを提供するモーニングカフェでは、コンパクトなIH調理器とコーヒー機器を近くにまとめて、1人でも完結できる直線的なゾーニングが有効です。

キッチン配置の代表的なパターン

カフェキッチンでは以下のような配置パターンが多く使われます。

  • 直線型:一列に作業スペースが並ぶタイプで、非常に省スペースです。ワンオペの小さなカフェに向いています。
  • L字型:調理とサービスを分けやすく、1〜2人で動く店に適しています。角を使って効率よく配置できます。
  • アイランド型:作業台を中央に配置し、複数人で同時作業が可能な形式です。広めの店舗向けです。

例えば、5坪ほどのカフェでワンオペ営業を想定している場合、L字型レイアウトで、短辺にドリンク設備、長辺に調理台と冷蔵庫を置けば、1歩の移動でほぼすべての作業が可能です。座席10席程度のテイクアウト対応型であれば、動線が短く無駄のないレイアウトとなります。

カウンターとキッチンの関係性

カウンター越しに商品を提供するカフェでは、キッチンとカウンターの位置関係がとても重要です。客席とキッチンが近いことで、調理、提供、会話を同時に行えるため、運営がしやすくなります。

例えば、エスプレッソをメインに提供するスタンド型カフェでは、客席から見える位置にマシンを設置し、カウンター背後にシンクとグラインダーを配置します。これにより、バリスタは客と会話しながらも、後方でスムーズに作業ができます。器具を「三角形」に配置することで、作業が流れるように進みます。

ドリンク提供の際、グラス、氷、シロップの位置がバラバラだと毎回の動作が複雑になります。提供メニューに応じて、使用頻度の高いアイテムを近くに集約させると作業効率が向上します。

動線のシミュレーションは開業前に必須

キッチン設計で最も重要なのは、事前に「誰が、どこで、何をするのか」を明確にしておくことです。1人で営業するか、2人で分担するかによって、動線の設計は大きく異なります。

例えば、夫婦2人で営業するカフェの場合、一方が調理、もう一方がドリンクとホールを担当するとします。このとき、互いの動線が交差しないよう、調理とドリンクを左右で分け、中央に共用の冷蔵庫と受け渡しカウンターを設ける配置が現実的です。

また、作業中にすれ違うスペースがなければ、混雑時のストレスや事故の原因になります。

最低でも通路幅は80cm、できれば100cmあると安心です。これは法的な義務ではありませんが、多くの厨房設計で推奨されている安全かつ効率的な寸法です。

客席とキッチンスペースのバランス

キッチンを広くすれば作業効率は上がりますが、その分客席が減ります。逆に、席を詰めすぎるとオペレーションが追いつかず、提供までに時間がかかることになります。

例えば、10坪の店舗で20席設けた場合、ピーク時にはドリンクと軽食のオーダーが同時に集中します。ワンオペでは対応が難しく、提供遅れが生じる可能性があります。そのような場合は、12席程度に抑え、滞在型のカフェとしてゆったりした間取りにすることで、無理のない営業ができます。

カフェキッチン内装のデザインの決め方

カフェの内装デザインは、店の印象を大きく左右します。デザインは好みだけでなく、作業効率や来店目的に合っているかどうかも判断基準になります。

カフェキッチンのデザインの決め方を「テーマ」「素材」「照明」「DIYの範囲」に分けて考えると、迷わずに進められます。

デザインテーマは1つに絞る

カフェの内装で統一感を出すには、最初にテーマを1つ決めて、それに沿って素材や色を選ぶことが大切です。複数のテイストを混ぜると統一感が崩れ、落ち着かない印象になります。

例1:ナチュラル系カフェ

明るい木目調のカウンター、白壁、観葉植物などを組み合わせた優しい空間が特徴です。食器棚や吊り棚も木材に統一し、柔らかい印象に仕上げます。

例2:インダストリアル系カフェ

打ちっぱなし風のコンクリート壁、黒鉄の棚、裸電球の照明などを使い、無骨な雰囲気を演出します。ステンレスのキッチン天板とも相性がよく、実用性もあります。

例3:北欧モダン風カフェ

淡いグレーや白をベースに、アクセントとしてライトブルーやくすみピンクを使います。北欧モダン風のデザインは、明るい色調や木材の温かみから、ナチュラルで居心地の良い雰囲気を好む層に受け入れられやすい傾向があります。ライフスタイル誌などで取り上げられる機会も多く、清潔感やおしゃれな空間を求める顧客層への訴求力が期待できます。

テーマを決める際は、ターゲット客層や滞在時間の想定も含めて考えると、ブレのない設計になります。

キッチンを内装の一部として見せる設計に

カフェのキッチンはオープン形式が多いため、裏方ではなく“魅せる場所”として考える必要があります。清掃しやすさや見た目の整理整頓も含めてデザインします。

例:見せるキッチンの工夫
  • ステンレスやタイルを使って清潔感を演出
  • 飾り棚にドリッパーやキャニスターをディスプレイ
  • コンロや冷蔵庫の手元を隠すようにカウンターを設置

例えば、カウンター内に見える位置にコーヒー豆や紅茶を入れたガラス瓶を並べると、素材へのこだわりが伝わります。スタッフの手元を一部隠すことで、準備中の生活感を緩和できます。

色と素材の組み合わせで印象が決まる

床、壁、家具などの色と素材の選び方は、空間の快適さに直結します。色数は基本3色以内に抑えるとまとまりやすくなります。素材は「温かみ」か「シャープさ」かで方向性が変わります。

例:落ち着いた空間にしたい場合

床はフローリング、壁は塗り壁か木目調、照明は電球色。手触りの良い木製家具を置き、温かみを出します。

例:明るく清潔な空間にしたい場合

白をベースに、アクセントカラーでミントグリーンやライトグレーを加えます。壁はサブウェイタイルや塗装、天板はステンレスや白のメラミン素材が合います。

素材選びで悩んだ場合は、店舗什器のカタログや施工事例の写真を集めて、質感のイメージを固めるのが効果的です。

小物と照明で「カフェらしさ」を演出する

空間全体の印象は、小物と照明で決まると言っても過言ではありません。内装がシンプルでも、ポイントになるアイテムを使えば一気に「カフェらしさ」が引き立ちます。

例:簡単に雰囲気を出せる演出
  • チョークアート風の黒板メニュー
  • アイアンフレームのペンダントライト
  • ドリンク用グラスやカップをそろえて見せる収納に
  • 布や木のメニューボードでナチュラル感を強調

照明は、客席とキッチンで種類を変えるのが効果的です。作業台には明るいLEDダウンライト、客席には電球色の間接照明を使うと、空間に立体感が出ます。

DIYとプロ施工、分けて考える

内装費用を抑えるために、一部をDIYで行うカフェも増えています。ただし、すべてを自分でやろうとすると、時間も仕上がりも不安定になります。設備や安全に関わる部分は専門業者に依頼するのが基本です。

DIYでできる例
  • 壁のペンキ塗装
  • 木棚の取り付け
  • メニューボードやPOPの作成
  • 収納ボックスの配置やラベルのデザイン
プロに任せた方がいい部分
  • 水道・電気・ガスなどの配管工事
  • 換気扇やフード設置
  • 厨房設備の搬入と設置
  • 間取り変更に伴う壁の造作

厨房設備に関する規制は、主に「消防法(火災予防)」と「食品衛生法(公衆衛生)」に基づきます。

コンロ周りの調理油加熱防止装置は消防法や関連条例で義務付けられており、基準を満たさないと消防から是正指導を受ける可能性があります。

一方、シンクの数や換気扇の設置などは、食品衛生法に基づき保健所が営業許可を審査します。安全と衛生に関わるため、いずれも専門業者への相談・依頼が不可欠です。

カフェのキッチンにかかる内装費用とその内訳

カフェのキッチン内装にかかる費用は、店舗の広さや設備の内容、デザインのこだわり方によって大きく変わります。全体の予算感を知っておくことで、無理のない計画が立てやすくなります。

内装費用の相場感

10〜15坪ほどのカフェを開業する場合、内装とキッチン設備を合わせた費用はおおよそ200万円〜500万円程度です。

例えば以下のようなパターンがあります。

  • 居抜き物件を活用・DIY中心:200万円〜300万円
    既存の設備やレイアウトを活かして最低限の工事にとどめる場合。
  • 一般的な工事+一部こだわり仕様:350万円〜450万円
    カウンターや厨房を整えつつ、照明や壁材にもこだわるプラン。
  • フルオーダーの内装や特注家具を使用:500万円以上
    スケルトン物件から全面施工。すべてを新品・オーダーメイドで整える場合。

店舗デザインの方向性や厨房機器を新品でそろえるかどうかでも、金額は大きく変わります。

内装に関する内訳と費用項目

カフェのキッチン内装には、以下のような項目が発生します。

  • 壁・床・天井の仕上げ工事(20〜50万円):タイル貼り、塗装、クロス、フロア材など
  • キッチン設備(50〜150万円):シンク、冷蔵庫、作業台、コンロ、食洗機、換気扇など
  • 照明・電気工事(15〜30万円):ダクトレール、ダウンライト、コンセント増設など
  • 給排水・ガス工事(20〜50万円):水道の延長、ガスの引き込み、排水管の施工など
  • カウンター造作・家具設置(30〜80万円):木製カウンター、棚、収納設備など
  • 装飾や雑貨類(5〜20万円):メニューボード、グラス、カップ、ディスプレイ用品など

例えば、壁をすべてタイル貼りにし、造作カウンターも無垢材でオーダーする場合、壁と家具だけで高額になることもあります。デザイン重視の内装は見た目に魅力がありますが、キッチンの予算を圧迫しやすくなるため、全体のバランスが重要です。

厨房機器の費用例

カフェに必要な厨房機器の費用は以下のようになります。

  • エスプレッソマシン(新品):10万円〜190万円
  • グラインダー(コーヒーミル):5万円〜20万円
  • コールドテーブル冷蔵庫:15万円〜30万円
  • IHコンロやガスコンロ:5万円〜15万円
  • ステンレスシンク・作業台:1台あたり3万円〜10万円

中古でそろえる場合、費用は半分以下に抑えられることもあります。例えば、中古のエスプレッソマシン(3〜5年落ち)であれば20万円前後で手に入るケースもあり、開業初期はコスト削減につながります。

物件の状態と設備の選び方が費用を左右する

内装費用に大きく影響する要素としては、次の3つが特に重要です。

  1. 物件がスケルトンか居抜きか
    スケルトン物件はすべて一から施工が必要なため高額になります。
  2. 厨房設備を新品でそろえるか中古を使うか
    新品は高品質で安心ですが、中古なら半額以下になることもあります。
  3. DIYでどこまで対応するか
    壁塗装や棚の設置などは自分でもできますが、水道や電気工事は専門業者が必要です。

例えば、居抜きのカフェ物件であれば、既存の厨房機器を活かして設計を調整するだけで、初期費用を100万円近く削減できることもあります。

カフェキッチン内装費を安く抑えるコツ

キッチン内装にかける費用は、工夫次第で大きく差が出ます。安く仕上げるためには、すべてを安価に済ませるのではなく、「どこにお金をかけ、どこで抑えるか」を見極めることがポイントです。

居抜き物件をうまく活用する

最も効果的なのは、設備が残っている居抜き物件を選ぶことです。すでにシンクや冷蔵庫、換気設備が整っていれば、それだけで数十万円〜100万円以上の節約になります。

例えば、前店舗がカフェや軽食店だった場合、厨房機器の配置やガス・排水の位置がそのまま使える可能性があります。その際は、最低限の補修とデザインの調整だけで済むため、工期も短縮できます。

ただし、古い設備は修理や入れ替えが必要になることもあるため、事前に専門業者のチェックを依頼しておくと安心です。

DIYは「装飾部分」に集中する

内装をすべて業者に任せると費用は高くなりますが、逆に全部をDIYにすると仕上がりにムラが出たり、施工に時間がかかりすぎたりすることがあります。費用を抑えるなら、「DIYでできる範囲」と「プロに任せる範囲」を分けて考えるのが現実的です。

DIY向きの作業

壁の塗装は、道具さえそろえれば初心者でも比較的簡単に取り組めます。特に水性ペンキや漆喰を使えば、塗り直しもしやすく、失敗のリスクも抑えられます。また、木棚やカウンターの取り付けも、市販のキットを使えば難易度は下がります。

メニューボードを黒板塗料で仕上げたり、カフェらしいディスプレイを工夫したりする作業も、空間づくりに直結する部分です。収納グッズや雑貨を自分のセンスでレイアウトすることで、世界観を伝えやすくなります。

プロに依頼すべき作業

水道、電気、ガスといったインフラに関わる作業は、必ず専門の業者に依頼するべきです。例えば、厨房機器の設置には給排水や電源の容量が関わり、誤った施工は漏電や漏水の原因になります。

特に、ダクトや換気扇の設置には防火の観点も重要で、基準を満たしていないと保健所の営業許可が下りないこともあります。IHコンロや冷蔵庫などの業務用機器も、搬入・接続まで含めて依頼した方が、後々のトラブルを避けられます。

例えば、カウンター背面の壁を塗装し、棚を自作で取り付けるだけでも、施工費を10万円以上減らせることがあります。

中古の厨房機器を検討する

新品の厨房機器は品質もよく安心ですが、初期投資が大きくなります。カフェに必要な設備の多くは、中古市場でも豊富に出回っているため、状態の良いものを選べば半額以下の価格で入手可能です。

例えば、新品で60万円のエスプレッソマシンが、中古なら20〜30万円で手に入ることがあります。冷蔵庫や製氷機なども、耐久性の高い業務用モデルなら中古でも十分使用可能です。

中古品は、保証やメンテナンス体制のある業者から購入すると、トラブルの際も安心です。

デザイン性より実用性を優先する

カフェの内装はおしゃれにしたいと思うものですが、見た目にこだわりすぎて高額になってしまうケースも少なくありません。特に、造作家具や特注カウンターは費用がかさみやすい部分です。

内装費を抑えるなら、以下のような考え方が役立ちます。

  • 壁や天井は塗装仕上げでシンプルにする
  • 家具は既製品や組み立て式の業務用什器を活用する
  • 「見せる収納」でコストを抑えながらおしゃれ感を出す

例えば、無垢材でオーダーメイドしたカウンターは30〜50万円かかることがありますが、シンプルな合板+木目シートでつくれば、その1/3程度に抑えることも可能です。

最初から100点を目指さない

開業時にすべて完璧に整えようとすると、どうしても費用がかさみます。まずは必要最小限の内装・設備にとどめ、営業を始めながら少しずつ追加していく方法も有効です。

例えば、開業当初はドリンクメニューだけで営業し、後から軽食用のIHコンロやホットプレートを追加することで、初期費用とリスクの両方を抑えることができます。

「最低限でスタートし、売上やお客様の反応を見てから段階的に改良する」ことも、コストを抑える大切な戦略の一つです。

カフェのキッチン内装を外注する場合の依頼の仕方

カフェキッチンの内装を外注する場合、どの業者にどのように依頼するかで、仕上がりや予算に大きな差が出ます。依頼前の準備から、見積もり、契約、工事中のやり取りまで、ポイントを押さえて進めることでトラブルを防げます。

依頼前にやるべき準備

まず業者に相談する前に、自分のカフェのイメージと必要な設備を具体的に整理しておくことが大切です。

  • 店のコンセプト(例:北欧風の落ち着いたカフェ)
  • 提供するメニュー(例:ドリップコーヒーとトースト中心)
  • 想定の席数と面積
  • 使いたい厨房機器の種類や数(例:エスプレッソマシン、IH調理器)

これらが明確になっていれば、業者側も提案がしやすく、見積もりもブレが少なくなります。雑誌の切り抜きやSNSの画像を見せながら伝えるのも有効です。

業者選びは複数社から比較する

内装業者や厨房業者は、会社によって得意分野が異なります。1社だけで決めず、最低でも2〜3社から相見積もりを取って比較するのが基本です。

比較するときは、金額だけでなく以下の点も確認します。

  • 実績や過去の施工事例(カフェを扱った経験があるか)
  • 施工後のフォロー体制(保証期間、修理対応など)
  • 提案力(要望に対する代替案やコスト調整の提案があるか)

「安いけれど現場対応が遅い」「高いが丁寧に相談に乗ってくれる」といった違いがあるため、総合的に信頼できる相手を選ぶことが重要です。

相談から工事完了までの流れ

業者への依頼から開業までは、以下のようなステップで進みます。

  1. 初回相談・現地調査
    図面や現場を見ながら、希望や条件を伝えます。
  2. 見積もり・プラン提案
    レイアウト図や概算費用が提示されます。気になる点はこの段階で調整します。
  3. 契約・着工
    内容に納得したら契約を交わし、工事スタート。既存の設備を活かせる居抜き物件であれば、期間は2週間〜1カ月程度。スケルトン物件から施工する場合、設計期間も含めると3カ月以上かかることも珍しくありません。
  4. 工事中のやり取り
    現場での変更点や不明点は都度相談します。連絡の取りやすさも業者選びの重要なポイントです。
  5. 完成・引き渡し
    最終確認をして引き渡し。厨房機器はここで搬入・接続されます。

例えば、カウンターの高さを調整したいと途中で感じた場合も、工事が始まってからでは手遅れになることもあるため、事前に細かく確認しておくことが大切です。

トラブルを防ぐポイント

内装工事で多いトラブルは、「思ったより費用がかかった」「工期が延びた」「仕上がりがイメージと違う」などです。これらを防ぐために、以下の点を意識しておくと安心です。

  • 契約前に仕様や素材、色をできるだけ具体的に書面で確認
  • 追加費用が発生する条件をあらかじめ聞いておく
  • 工事期間と引き渡し日を明確に設定
  • キャンセル・延期時の対応を契約書に含めてもらう

開業前はスケジュールもタイトになりがちです。業者との信頼関係を築き、定期的に連絡を取り合うことがスムーズな進行につながります。

カフェのキッチン内装は動線が最優先

カフェのキッチン内装は、デザインと動線のバランスが鍵です。間取り、設備、費用配分を整理し、DIYと業者依頼をうまく使い分けることで、無理なく理想の空間が実現できます。開業前に必要な情報を整理し、信頼できる業者と丁寧に計画を立てていくことが、成功の近道です。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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