マイナンバーと年金分野に関する問題点と対応方法

マイナンバーと年金分野に関する問題点と対応方法

マイナンバーと年金分野に関する問題点と対応方法

マイナンバーの導入経緯として、年金の不正受給を防ぐことやきめ細かい行政サービスを提供することが盛り込まれています。マイナンバー制度導入によって公平かつ透明性のある社会保障制度を実現することを目的としています。そのため年金分野にマイナンバーが導入されることは必然であると考えることができます。

年金分野にマイナンバーが導入されることによって、事業者や国民がどのように対応していかなければならないのでしょうか。

基礎年金番号とマイナンバーの違い

基礎年金番号は公的年金に関するデータを照会、検索、管理に利用しており、年金システムの根幹となる番号となっています。基礎年金番号が導入される以前は国民年金や厚生年金など、年金ごとに番号が振られていました。しかし学生から社会人になって国民年金から厚生年金に切り替わる都度番号が変更されると、整合性が保てなくなる可能性が出てきます。

そこで共通番号である「基礎年金番号」が導入されたという経緯があります。

基礎年金番号とマイナンバー大きく異なる点は、

・基礎年金番号は住民票を有さない海外居住者にも付番される
・基礎年金番号は年金に関するデータしか取り扱っていない

点が挙げられます。

マイナンバーは、

・住民票登録をしている場合のみ発行
・税・社会保障・災害の分野において横断的に情報が網羅される

という点に特徴があります。

ここで生じる問題点として、マイナンバーが発行されない海外居住者への対応が挙げられます。つまり、システム上すべての基礎年金番号をマイナンバーと紐づけすることができず、基礎年金番号を完全に廃止することは困難だということになります。

そこで、基礎年金番号とマイナンバーを外付けシステムで変換することによって対応することになりました。マイナンバーと基礎年金番号を紐づけることで各種情報機関と連携し、各種届出や添付書類を省略することが可能となるのです。

基礎年金番号とマイナンバー紐付のイメージ図

(出典:番号制度への対応①pdf|日本年金機構

年金に関するこんな場面でマイナンバーが利用されることを想定しています

これまで基礎年金番号を記入する必要のあった書類に対してマイナンバーを記入することで、現住所や生存を確認するための住民票の添付を省略することができます。また税に関する情報と連携することによって、収入制限を確認するための課税証明書の添付も不要になることが考えられます。

具体的には、

・厚生年金を請求するための書類に個人番号を記入
・国民年金の免除申請の書類に個人番号を記入
・健康保険被扶養者(異動)届に被扶養者の個人番号を記入

が想定されます。

たとえば扶養家族が被保険者(健康保険料を支払っている人≒給与から健康保険料が差し引かれている人)の健康保険に入るためには、さまざまな基準をクリアしなければなりません。

・1年間の収入は130万円未満であること
・60歳以上は1年間の収入が180万円未満であること
・被保険者を本人としたときの3親等以内の親族であること
・3親等以内の親族のうち同居していることが条件の場合、同居していること
・事実上の婚姻関係を持った内縁関係の配偶者とその子どもや父母が、被保険者本人と同居していること

などがあり、収入や年齢、住所に関するデータを参照するために書類を一式取り寄せて提出し、認定対象者が被扶養者になれるかどうかを健康保険組合に判定してもらうのです。

子どもが産まれた場合は、被保険者と同居していることが確認できれば被扶養者となることができます。出生した子どもにマイナンバーがあるということ自体、出生届が受理され住民票登録されていることに他ならず、被保険者の住所と一致していれば同居していることも確認することができます。

もしマイナンバーを記入するだけで申請することができれば、税や社会保険に関するデータが連携することになるため、同居していることを証明するための住民票添付は不要になり、課税状況を確認するための課税証明書の添付も不要になります。

まとめ

公的年金には国民年金である第1号被保険者と、厚生年金が強制加入となっている第2号被保険者とその配偶者である第3号被保険者とに分かれており、就職や結婚などによって切り替えなくてはならない非常に複雑な制度となっています。基礎年金番号が導入されたことによって、加入する年金制度が切り替わったとしてもその人の生涯の年金情報の整合性が保たれることになりました。

しかし基礎年金番号はあくまでも年金に関する情報のみに特化しているだけですが、マイナンバーが導入されることによって国税情報などの幅広い行政分野とも連携することが可能となります。



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