• 作成日 : 2025年12月11日

ハンドメイドで儲かるものとは?初心者・副業・高校生でも稼げるジャンルやコツを解説

「ハンドメイドを副業にしてみたい」「初心者だけど、手作りで稼ぐことはできる?」「不器用だけど挑戦できるかな?」そんな疑問をお持ちではありませんか。ハンドメイド販売は、趣味の延長から月50万円を目指す本業まで、可能性に満ちた市場です。しかし、やみくもに作っても売れるようにはなりません。

この記事では、ハンドメイドで儲かるものとは具体的に何か、利益を出しやすいジャンルの具体例と特徴、そして稼ぎ続けるための戦略的ポイントまで、初心者にも分かりやすく解説します。

そもそもハンドメイド販売は儲かる?

戦略次第でハンドメイド販売は儲かります。

ここで言う「儲かる」「稼ぐ」とは、ハンドメイド販売によって継続的に利益(売上から経費を引いた額)が出ている状態を指します。重要なのは、売上(売価)そのものではなく、手元に残る利益です。

ハンドメイドで儲かる状態を目指すには、目標金額によって戦略が異なります。

  • お小遣い・副業レベル(月数千円〜5万円)
    趣味の延長線上で、材料費や販売手数料を差し引いても利益が残る状態です。まずはここを目指す初心者が多いでしょう。このレベルなら、好きなものを作りながらでも達成しやすいです。
  • 本業・専業レベルの(月10万〜50万円以上)
    本業として成立するレベルの収益です。月50万円を稼ぐには、趣味の感覚だけでは不可能です。利益率の高いジャンルを選び、効率的な製作体制、ブランディング、SNSマーケティング、リピーター戦略など、ビジネスとしての仕組み構築が必須となります。

ハンドメイドで儲かるものの共通点は?

儲かる作品には、4つの明確な共通点があります。これらを理解することが、ジャンル選びと戦略の第一歩です。

  1. 利益率が高い
    儲かるための絶対条件です。アクセサリーのように、原価が数十円〜数百円でも、デザインやブランド価値で数千円になるものが理想です。材料費がかさむジャンルは、よほど高単価で売る戦略がなければ利益が残りにくくなります。
  2. 独自性を出しやすい
    市販品や他の作家と明確に違う「あなたから買う理由」を作れることが重要です。デザインの独自性はもちろん、「アレルギー対応」「オーダーメイド可能」「特定の機能が優れている」なども強力な差別化となります。
  3. 製作・発送効率が良い
    作品が小さく軽いほど、送料(経費)を安く抑えられます。また、短時間で製作できる(=時給単価が高い)ことも、継続的に稼ぐ上で非常に重要です。
  4. 安定した需要がある
    「ファッションアイテム(アクセサリー、スマホケース)」「実用品(ポーチ)」「ギフト(ベビー用品)」など、人々が定期的・継続的に欲しがるジャンルは、売上が安定しやすく儲けにつながります。

ハンドメイドで儲かるものは?【ジャンル別ランキング】

上記の共通点を踏まえ、初心者でも比較的利益を出しやすいものをランキング形式で紹介します。

1. アクセサリー(ピアス、イヤリング、ネックレスなど)

ハンドメイドで儲かるものの代表格はアクセサリーです。最大の魅力は、圧倒的な利益率の高さと低い発送コストにあります。レジンやビーズ、サージカルステンレスといった比較的安価なパーツでも、デザイン次第で高単価な作品を生み出せます。材料費100円のものが1,500円で売れることも珍しくありません。

また、パーツを組み合わせる簡単な作業から始められるため、初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。短時間で多く製作でき、利益を積み上げやすい点も強みと言えるでしょう。レジン、天然石、刺繍など多様な素材でオリジナリティを追求しやすく、トレンド、オフィス向け、ギフト用など、ターゲットを明確に絞り込むことで成功しやすくなるジャンルです。

2. スマホケース・ガジェット関連

スマホケースやガジェット関連グッズも、儲かるジャンルとして非常に人気があります。スマートフォンが生活必需品であるため、ケースは個性を表現するファッションアイテムとして常に高い需要が見込めます。

市販のクリアケースをベースに、レジンや押し花、ステッカーなど様々なパーツを組み合わせることで、初心者でも本格的で独自性の高いデザインを生み出せるのが魅力です。アクセサリーよりも単価を高く設定しやすく、3,000円から5,000円といった価格帯も狙えます。ただし、対応機種が多岐にわたるため、売れ筋の機種を把握し、適切に在庫を管理することが収益を安定させる上で重要になります。
また、レジンの厚みや気泡、ケースとの密着など仕上げの難しさもあるため、最初は人気機種に絞るなどの工夫が必要です。

3. ベビー・キッズ用品(スタイ、母子手帳ケースなど)

ベビー・キッズ用品は、プレゼントとしての安定した需要が強みのジャンルです。スタイやニューボーンフォト用の衣装、ヘアアクセサリーなどは、比較的少ない材料で製作できるため、利益を出しやすいアイテムと言えます。特に、母子手帳ケースや抱っこ紐カバー、おむつポーチといった機能性が求められるアイテムは、市販品にはないデザインや利便性を求める層に強く支持されます。

また、オーガニックコットンや安全な塗料を使用するなど、素材にこだわることで市販品にはない付加価値を生み出しやすく、高単価での販売と他作品との差別化につながります。出産祝いなどのギフト需要を的確に狙うことで、安定した収益が見込めるでしょう。

4. 入園・入学グッズ(レッスンバッグ、体操服袋など)

入園・入学グッズは、特定のシーズンに爆発的な需要が期待できるジャンルです。毎年1月から4月にかけて、レッスンバッグ、体操服袋、上履き入れなどの準備が必須となるため、これらのアイテムをセットで販売することにより、客単価を上げやすく、大きく稼げる可能性があります。

このジャンルで成功する鍵は、他との差別化です。単にデザインが可愛いだけでなく、園や学校からのサイズ指定に対応するオーダーメイドや、無料のネーム加工(刺繍やタグ付け)といった工夫が喜ばれます。また、子供が長期間使用するため、洗濯してもほつれない丈夫な縫製や、耐久性のある素材選びといった品質の高さが、レビューで評価され、次の顧客獲得につながる重要な要素となります。

5. 布小物(ポーチ、バッグなど)

ポーチやバッグなどの布小物は、実用性が高く需要が安定しているため、継続的に儲けやすいジャンルです。特にポーチは、化粧ポーチ、サニタリーポーチ、ガジェット入れなど用途が広く、デザイン違いで複数購入されやすい人気アイテムです。エコバッグやバックインバッグなど、実用性を重視したアイテムも安定した売れ行きが期待できます。

デザインや素材の質感はもちろん、ポケットの多さ、軽さ、撥水加工といった機能面で差別化を図ることが重要です。リピート購入にもつながりやすいため、ファンを掴むことができれば安定した収益源となります。ただし、商品の価値を担保するために、丁寧で丈夫な縫製技術が求められます。

ランキング外でも稼げる!注目の穴場ジャンルは?

上記のランキング以外にも、特定の層に強く支持されるジャンルがあります。

  • インテリア雑貨:おうち時間の充実や季節ごとの模様替え需要で人気です。特にハーバリウム、ドライフラワーリース、アロマワックスサシェなどは、製作技術のハードルが比較的低く、デザインの独自性を出しやすいのが特徴です。
  • ペット用品:ペットを家族と考える層が増え、市場が拡大しています。市販品にはないデザインの犬服や、名前入りの首輪などは、高単価でも特別感を求める飼い主に強く刺さります。
  • 革小物:財布やキーケースなどの革小物は、使い込むほど味が出るため、高単価・高利益率が狙えるジャンルです。製作には技術と時間がかかりますが、その分、競合が少なく、品質の高さでファンがつけば長期的に儲けられます。
  • 推し活グッズ:特定のファン層に刺さるアイテムです。推し色を使ったロゼット、うちわケース、キーホルダーなどは、SNSでの拡散力も高く、爆発的に売れる可能性があります。

不器用でも安心!アイデアで稼げるおすすめジャンルは?

不器用な人でもハンドメイドで稼ぐことは可能です。複雑な技術が不要で、アイデアや組み合わせのセンスで勝負できるジャンルを選びましょう。

  • スマホケース(デコレーション):市販のクリアケースに、レジンやステッカー、押し花などを配置して硬化させるだけ。センスや配置の妙で勝負できます。
  • シンプルなアクセサリー:パーツを丸カン(金属の輪)でつなぐだけのピアスやイヤリング。パーツ自体のデザイン性が高ければ、技術は不要です。
  • ハーバリウム:瓶にドライフラワーと専用オイルを入れるだけ。色の組み合わせや配置のセンスが問われますが、高度な手作業は発生しません。

高校生にもおすすめ!最新トレンドを活かせるジャンルは?

高校生でもハンドメイド販売に挑戦し、稼ぐことは可能です。実際に多くの高校生クリエイターが活躍しています。学校生活や同世代のトレンドを活かしたアイテムが強みになります。

  • トレンドを取り入れたアクセサリー:レジンやビーズを使った、流行のデザイン。
  • スマホ関連グッズ:スマホストラップ、ステッカーなど。
  • 推し活グッズ:推し色(メンバーカラー)を使ったキーホルダーやロゼットなど。

同世代の「これが欲しい!」という感覚を活かせるのが、高校生作家の最大の武器です。

高校生が販売する際の注意点

高校生が販売する際は、保護者の同意とプラットフォームの年齢制限の確認が必須です。

  • 年齢制限:プラットフォームによって規定が異なります。例えば、minne(ミンネ)は18歳未満の場合、保護者の同意があれば登録・販売が可能ですが、Creema(クリーマ)は18歳未満は登録できません。BASE(ベイス)は保護者の同意書が必要です。
  • 金銭管理:売上金の振込口座など、金銭管理については必ず保護者と相談して進めてください。
  • 法律の遵守:大人と同様、著作権(キャラクターものの販売禁止)や特定商取引法などのルールを守る必要があります。

【初心者向け】ハンドメイド販売のプラットフォームは?

販売する作品のジャンルと、自分の販売スキル(集客力)によって最適なプラットフォームは異なります。まずは集客力のある大手モール型から始めるのがおすすめです。

minne

国内最大級のハンドメイドマーケットです。ユーザー層が幅広く、集客力が非常に高いため、初心者が最初に出店する場所として最適です。幅広い層に作品を見てもらいたい人に向いています。手数料は売上の約10.56%です。

https://minne.com/

Creema

minneと並ぶ大手マーケットですが、比較的デザイン性が高く、上質で高単価な作品を求めるユーザーが多い傾向があります。作品のブランディングを意識したい人、こだわりを持って作った高価格帯の作品を売りたい人におすすめです。手数料は約11%からです。

https://www.creema.jp/

BASE

無料で自分だけのネットショップ(本店)を開設できるサービスです。minneやCreemaのようなモール型と違い、プラットフォーム内での集客は期待できませんが、販売手数料が安いのが最大の魅力です。InstagramなどSNSでの集客が得意な人、手数料を抑えて利益率を上げたい人に向いています。

https://thebase.com/

STORES

BASEと同様に、自社ショップを構築できるサービスです。デザインテンプレートがおしゃれで、こだわりたい人に向いています。こちらもSNSなど自力での集客が前提となりますが、手数料プランが選べるため、売上規模に応じた運営が可能です。

https://stores.fun/

ハンドメイドで稼ぎ続けるための戦略は?

ジャンルを選んだ後、利益を出し、それを継続させるためには、誰に、何を、いくらで、どう売るかという戦略が不可欠です。

1. ターゲット層(ペルソナ)を明確に絞り込む

誰にでも売れるものではなく、特定の一人に深く刺さるものを作ることが、副業として成功する鍵です。ターゲットが曖昧だと、作品のデザインや価格、アピール方法がぼやけてしまい、誰の心にも響きません。

  • 悪い例:20代から40代の女性向けアクセサリー
  • 良い例:30代前半、オフィスカジュアル勤務。シンプルだが、少し個性的なデザインの小ぶりなピアスを好み、ランチ代+α(約3,000円)で買えるものを探している女性

2. 素材・品質・デザインで徹底的に差別化する

お客様が市販品ではなく、あなたから買いたいと思う理由を作ることが重要です。価格競争に陥らないためにも、品質で差別化しましょう。

  • オーダーメイド:名入れ、色変更、サイズ調整(入園グッズのサイズ指定など)。
  • 素材・品質へのこだわり:アレルギー対応(サージカルステンレス使用)、オーガニック素材、丈夫な縫製など、品質にこだわることでリピーター獲得につながります。
  • 独自デザイン:真似されにくい精巧な技術や、一貫したオリジナルのデザインを追求します。

3. 魅力的な写真と説明文で価値を伝える

ネット販売において、写真と説明文は作品そのものと同じくらい重要です。

  • 写真:明るく、ピントが合い、作品の魅力(質感、サイズ感、使用イメージ)が伝わる写真を複数枚用意しましょう。
  • 説明文:仕様だけでなく、どんな想いで作ったか、どんなシーンで使ってほしいかといったストーリーを盛り込みます。

4. 利益を生む戦略的な価格設定を行う

感覚ではなく、原価計算に基づいた利益が出る価格設定が、ハンドメイドで稼ぐための絶対条件です。

儲かる価格設定の基本計算式は以下を参考にしてください。

  1. 原価:材料費 +(製作時給 × 製作時間)
  2. 販売手数料・経費:プラットフォーム手数料(売上の約10%)、梱包資材費、送料など
  3. 販売価格:原価 × 3〜4 + 販売手数料・経費

月50万円を目指すなら、この「製作時給」や「×3〜4倍」の部分をシビアに管理し、利益を確保する必要があります。

5. SNSでファンを育成しリピーターを増やす

安定した売上は、新規顧客だけでなくファンとリピーターが作ってくれます。

販売プラットフォーム内での集客だけでなく、SNSでファンを育成することが、安定した売上につながります。

  • ファン化:Instagram(インスタグラム)で作品の写真や動画(リール)だけでなく、製作過程や作家の想いを発信することで、ファン(見込み客)を育てます。
  • リピーター戦略:複数持っておきたいアイテム(スタイ、エコバッグ、ポーチなど)や、コレクションしたくなるもの(季節限定アクセサリーなど)をラインナップに加えることで、リピート購入を促します。

6. 制作時間を効率化する

同じ時間でより多くの利益を生み出せるよう、時給単価を意識することが重要です。売れ始めたら、製作の効率化を考えましょう。

  • 作業工程の見直し:無駄な動きはないか、まとめて作業できる工程はないかを見直します。
  • 外注化:梱包・発送作業や、簡単な下準備などを外注することも一つの手です。
  • キット化:自分で作る手間を省くため、同じデザインのパーツをまとめて発注・製作するなど、効率化を図ります。

ハンドメイド販売で儲ける上での注意点は?

収益を上げる、つまりビジネスとして行う以上、法律やルールの遵守は必須です。

必要な許可・資格

食品(パン、お菓子など)は「食品衛生責任者」「菓子製造業」などの営業許可、手作り石鹸などは「化粧品製造販売業許可」が必要です。これらは個人での取得ハードルが非常に高いため、初心者は避けるべきジャンルです。

著作権・商用利用

アニメやブランドのロゴ・キャラクターを無断で使用した作品の販売は著作権侵害(違法)です。また、購入した生地やパーツが「商用利用不可」でないか、必ず確認してください。

特定商取引法に基づく表記

ネット販売では事業者の氏名(本名)、住所、電話番号の開示が義務付けられています。自宅住所を知られたくない場合は、プラットフォームの代行表記機能(条件あり)や、バーチャルオフィスの利用を検討しましょう。

確定申告

ハンドメイドの売上から経費(材料費、送料、手数料など)を引いた「所得」について、給与所得者が給与以外の所得を得ている場合には、その「給与以外の所得」が年間20万円を超えると確定申告の対象となる可能性があります。ハンドメイドを主たる収入源として反復・継続している場合には、原則として確定申告が必要となります。本業、副業を問わず、事業活動を行う場合には、売上・経費の記帳をきちんと行い、領収書等の証拠書類を保存しておくことをおすすめします。

ハンドメイド販売で儲かるものを見つけよう

ハンドメイドで儲かるものとは、単に売れるジャンルであるだけでなく、作家の戦略と情熱が込められた作品のことです。

副業として初心者が始める場合でも、不器用だと感じる方でも、高校生であっても、まずは儲かるものの共通点を理解することがスタートです。

その上で、正しいジャンルを選び、本記事で解説した稼ぐための戦略的ポイントを実践すれば、稼ぐことは可能です。まずはあなたにしか作れない作品で、最初の一歩を踏み出してみましょう。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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