- 更新日 : 2024年5月30日
プライオリティ・パスとは?空港で使える法人カードのサービス
法人カードによっては、プライオリティ・パスが付帯しているものもあります。プライオリティ・パスとは、VIPラウンジが利用できるようになる会員権のことです。
本記事では、ゴールドカードの付帯特典であるカードラウンジや航空会社ラウンジとの違いや、プライオリティ・パスの優待特典について解説します。VIPラウンジでは、特別なサービスが受けられます。
目次
プライオリティ・パスとは?法人カードを持っていたら使える?
プライオリティ・パスとは、空港のVIPラウンジが利用できる会員制サービスのことです。このサービスに登録することで、搭乗の待ち時間を贅沢に過ごすことができます。
プライオリティ・パスのラウンジでは、アルコールドリンクを含む無料のドリンクや軽食を楽しめるだけでなく、充電や無料Wi-Fiが利用できます。また、仮眠室やマッサージルームも利用できるため、搭乗まで存分にくつろぐことができるでしょう。
プライオリティ・パスへ入会していることにより、優待価格で空港のレストランやショップ、スパが利用できるのも嬉しい特典です。
通常は年会費がかかるプライオリティ・パス
プライオリティ・パスは通常、VIPラウンジに入場するために年会費または利用料金が発生します。ただし、法人カードの付帯特典によっては、無料でVIPラウンジが利用できるものもあります。
プライオリティ・パスの年会費と利用料金は以下のとおりです。
スタンダード | |||
スタンダード・プラス | |||
プレステージ |
法人カードによっては無料で付帯
法人カードによっては、プライオリティ・パスが無料で付帯しているものもあります。ただし、プライオリティ・パスが付帯しているカードの多くは、プラチナカード以上のカードです。ゴールドカード以上の付帯特典で利用できる「空港ラウンジ」とは、利用できるラウンジの種類が異なります。
通常の法人カードと比べてプライオリティ・パスを利用できるカードの年会費は高額なことが多いですが、プライオリティ・パスの年会費を知っていると、納得できる価格ではないでしょうか。
プライオリティ・パスのVIPラウンジで受けられるサービス
プライオリティ・パスのVIPラウンジでは、以下のようなサービスが受けられます。ゴールドカードの付帯サービスである空港ラウンジよりも優待特典が充実しています。
- 無料のドリンクや軽食
- 充電や無料Wi-Fi
- 仮眠室やマッサージルーム
- 会議室や電話専用の部屋も
無料のドリンクや軽食
一般的な空港ラウンジでは、ほとんどの場合食事やアルコール類は有料ですが、プライオリティ・パスのVIPラウンジではアルコール類を含むドリンクや軽食が無料で楽しめます。
充電や無料Wi-Fi
ほとんどのラウンジには、充電設備や無料で利用できるWi-Fiが用意されています。移動中や仕事中はスマホの充電がなかなかできないため、ラウンジでゆっくりしている時間に充電できることは非常に便利ではないでしょうか。また、無料Wi-Fiを利用して、搭乗時間を有意義に使うことも可能です。
仮眠室やマッサージルーム
ラウンジによっては、仮眠室やマッサージルームも用意されています。マッサージの内容はラウンジによって異なりますが、マッサージ機が設置されているだけでなく、フットマッサージやマニキュア、ヘッドスパなどが利用可能です。
会議室や電話専用の部屋も
公共の場所では話しにくいことを話せる場所として、一部の空港では会議室や電話専用のプライベートスペースが用意されています。
プライオリティ・パスのVIPラウンジに同伴者の入場はできる?
プライオリティ・パスのVIPラウンジには、同伴者も入場可能です。ただし、多くの法人カードでは、1人につき32ドルの追加料金が発生します。
同伴者が子どもの場合でも、ほとんどのラウンジでは大人と同じく入場料が必要です。ただし、一部のラウンジでは料金が半額になったり、特定の年齢未満は無料で入場できたりする場合もあります。
プライオリティ・パスのVIPラウンジと他の空港ラウンジとの違い
プライオリティ・パスで利用できるVIPラウンジと他の空港ラウンジとの違いは、サービスの充実度にあります。
空港ラウンジはゴールドカードの付帯特典で入場できますが、付帯特典を利用してプライオリティ・パスのVIPラウンジを利用するためには、原則としてプラチナカード以上のカードへの契約が必要です。
VIPラウンジは空港ラウンジよりサービスが充実しているほか、入場できるカードランクの違いから、ラウンジの利用者数にも違いがあります。ゴールドカードの付帯特典で利用できるラウンジは混雑していても、プライオリティ・パスのVIPラウンジは空いていることもあります。
プライオリティ・パスのVIPラウンジはどの空港にある?
国内では5ヶ所、世界では1,300ヶ所以上でプライオリティ・パスのVIPラウンジが利用できます。
国内の空港では、東京・大阪・福岡で利用できる
国内でプライオリティ・パスのVIPラウンジが利用できるのは、下記の5ヶ所です。以前は4ヶ所でしたが、2021年4月に羽田空港の「ANA LOUNGE」が加わりました。
- 福岡国際空港
- 中部国際空港
- 関西国際空港
- 成田国際空港
- 羽田空港
海外の空港
海外を含めると、世界148ヶ国の600を超える都市に、1,300ヶ所以上のVIPラウンジがあります。主要都市の空港には、プライオリティ・パスの対象となるVIPラウンジがほとんど用意されているため、出張の際に困ることはないでしょう。
プライオリティ・パスは贅沢なサービスが受けられる
プライオリティ・パスに登録することで、搭乗の待ち時間を贅沢に過ごすことができます。特に、移動の合間に軽食が楽しめることや、マッサージルームが用意されていることは、出張の多い人にとって嬉しいサービスだといえます。
プライオリティ・パスのVIPラウンジは、プラチナカード以上の付帯特典になっていることが多く、年会費は2万円以上のものがほとんどです。
しかし、プライオリティ・パスの年会費は最も安いプランでも99ドルかかることや、法人カードの年会費は経費に計上できることを考えると年会費以上の価値があるのではないでしょうか。
よくある質問
プライオリティ・パスとは何ですか?
プライオリティ・パスとは、空港のVIPラウンジが利用できる会員制サービスのことです。VIPラウンジでは無料のドリンクや軽食が楽しめるだけでなく、充電や無料Wi-Fiが利用できます。詳しくはこちらをご覧ください。
プライオリティ・パスのVIPラウンジと他の空港ラウンジの違いは?
サービス内容に違いがあります。VIPラウンジでは、アルコールを含むドリンクや軽食が追加料金なしで楽しめるほか、仮眠室やマッサージルームも用意されています。充電や整備された無料Wi-Fiも利用可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
法人カードの知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
電子帳簿保存法の改正に合わせたクレジットカードの利用法
経理担当の方は、電子帳簿保存法の改正により、クレジットカードを利用した場合の対応がどのように変化するか気になっているのではないでしょうか。 本記事では、電子帳簿保存法改正の概要や、法改正に合わせてクレジットカードを利用するメリットについて解…
詳しくみる法人カード利用時の経理処理は?仕訳まで徹底解説
法人カードの経理処理は、確定申告の方法や利用シーンによって内容が異なります。本記事では、経理担当者や個人事業主を対象として、利用シーンによって異なる経理処理の方法や、仕訳に使用する勘定科目について解説します。支払いを法人カードにまとめれば、…
詳しくみる法人カードでもサインは個人名を使う!署名の注意点など解説
法人カードで決済をしてサインを求められるときは個人名で署名をします。誤用を防ぐためにも、裏面にサインをしておきましょう。法人カードの名義やサインの書き方、漢字とアルファベットはどちらが良いのかなど、法人カードの名義とサインについて気になるポ…
詳しくみる法人カードはどう再発行する?紛失・盗難時の対応まで解説
法人カードを紛失したときや磁気不良により使えなくなったときなどは、カード発行会社に再発行を申し込む必要があります。どのような手続きなのか、手順をわかりやすく解説します。再発行の手数料や、不正使用されたときの対処法についても解説するので、ぜひ…
詳しくみるパーチェシングカードとは?3つの特徴やメリットを詳しく紹介
パーチェシングカードとは、商品の仕入れや公共料金の支払いといった企業の購買活動に特化しているカードです。複数のサプライヤーへの支払いを一本化でき、カードレスタイプで紛失・盗難のリスクがありません。さらに、利用限度額を柔軟に変更できるなどさま…
詳しくみる年会費無料の法人カードを持つメリット・デメリットをわかりやすく解説
法人カードの中には年会費なしで発行できるタイプもあります。年会費なしのカードは、コスト節約や経費処理の手間削減、審査に通りやすいなどさまざまなメリットがあります。しかし利用限度額やポイント還元率、追加カード発行枚数は少ない傾向にあるので要注…
詳しくみる