- 作成日 : 2025年5月28日
Microsoft To Doをデスクトップに表示させるには?方法や手順を紹介!
Microsoft To Doは、無料で使えるシンプルなタスク管理アプリです。日々のタスクを忘れずに整理・管理するために、デスクトップに表示させたいと考える方も多いでしょう。この記事では、Microsoft To Doを仕事で効率的に使う方法や、タスクを常時表示して見逃さないための設定方法を詳しく解説します。
目次
Microsoft To Doとは?
Microsoft To Doは、Microsoftが提供する無料のタスク管理アプリでシンプルで使いやすいのが特徴です。日々のやるべきこと(タスク)を忘れないようにリスト化し、整理・管理するのに役立ちます。
主な機能
To Doの中心となるのは「今日の予定(My Day)」という機能です。その日に集中して取り組みたいタスクを一覧で確認でき、日ごとの優先順位を明確にできます。また、以下のような基本機能も標準で備わっています。
- タスクのリスト作成とグループ化
- 締切日の設定や通知(リマインダー)機能
- 繰り返しタスクの設定(毎日・毎週・毎月など)
- メモ、サブタスクの追加による詳細管理
Outlookとの連携
Outlookと連携することで、メールにフラグをつけるだけでタスクに変換され、自動的にTo Doへ追加されます。Outlookのタスク機能と完全に同期されているため、どちらからでもタスク管理が可能です。メールベースで仕事をしている人には特に便利で、業務効率の向上に直結します。
デスクトップに表示して活用
To Doを常にデスクトップ上に表示させておくことで、日々のタスクが視界に入りやすくなり、タスクの見落としを防げます。例えばPCの起動時に自動でTo Doを立ち上げる設定にしておけば、朝一番で「今日やること」が確認でき、業務のスタートをスムーズに切ることができます。デスクトップ上でいつでも確認・追加・編集ができる環境は、特に集中力の維持や習慣化に効果的です。
ビジネスでの活用
タスクを書き出して可視化することで、やるべきことの優先順位が明確になり、作業に集中しやすくなります。To DoはOutlookを主に使っている人にとって特に相性がよく、メールとタスクを一元的に管理できる点が大きな強みです。
マルチデバイス対応
Windows、Mac、iOS、Android、Webブラウザから利用できるため、オフィスではPC、外出中はスマホといった使い分けが可能。どこにいてもタスクの確認・更新ができ、継続的なタスク管理をサポートします。
本格的なプロジェクト管理には不向き
シンプルさが魅力である一方、ガントチャートや進捗の可視化といった本格的なプロジェクト管理機能は備えていません。したがって、日々の個人タスクや小規模業務の管理に向いており、大規模なプロジェクトには他のツールとの併用が効果的です。
Microsoft To Doアプリのインストール手順
Microsoft To Doのデスクトップアプリは、Windowsに標準で含まれている「Microsoft Store」から無料で手に入れることができます。
具体的なインストール手順は以下の通りです。
- 画面左下のWindowsロゴ(スタートボタン)をクリックし、表示されるメニューから「Microsoft Store」を探して開きます。もし見当たらなければ、検索バーに「Store」と入力して検索してください。
- Microsoft Storeが開いたら、上部にある検索バーに「Microsoft To Do」と入力し、Enterキーを押すか検索アイコンをクリックします。
- 検索結果にMicrosoft To Doアプリが表示されたら、それをクリックします。
- アプリの詳細ページが開くので、「入手」または「インストール」と書かれたボタンをクリックします。ダウンロードとインストールが自動的に始まります。
- インストールが完了すると、ボタンが「開く」に変わります。また、スタートメニューのアプリ一覧にもMicrosoft To Doが追加されているので、そこから起動できます。
初めて起動する際には、Microsoftアカウント(職場や学校のアカウント、または個人用アカウント)でのサインインを求められます。サインインすることで、スマートフォンなど他のデバイスで利用しているTo Doとタスクリストが自動的に同期され、同じ情報をどこからでも確認できるようになります。
Microsoft To Doをデスクトップに表示させるには?
デスクトップアプリをインストールしたら、次は実際にデスクトップからアクセスしやすく設定しましょう。ここでは、目的や好みに合わせて選べる方法を、具体的な手順とともに紹介します。
1. Microsoft To Doアプリを「常に手前」に表示する
Microsoft To Doアプリをデスクトップに「常に手前に表示」機能の利用手順は以下の通りです。
- Microsoft To Doアプリケーションを起動します。
- アプリケーションウィンドウの右上隅にある、「常に手前に表示」専用のアイコンをクリックします。
- To Doウィンドウが他のすべてのウィンドウより手前に固定されます。
解除方法:この機能を解除したい場合は、再度同じアイコンをクリックします。ウィンドウは通常の挙動に戻ります。
他のアプリケーションを開いていても、To Doリストが常に手前に表示されるため、タスクの見落としを防ぎます 。頻繁にリストを参照するユーザーに適しています。
ただし、To Doウィンドウが常に画面の一部を占有するため、特にディスプレイサイズが小さい場合には作業領域が狭く感じられる可能性があります。
2. デスクトップにショートカットで表示する
デスクトップ画面上にMicrosoft To Doのフォルダを表示する方法です。フォルダアイコンをダブルクリックし、Microsoft To Doを起動させます。
Windows 11での作成手順は下記の通りです。
- Windowsロゴ(スタートボタン)をクリックし、右上に表示される「すべてのアプリ」をクリックします。
- インストールされているアプリの一覧がアルファベット順(または五十音順)に表示されるので、「M」の項目までスクロールし、「Microsoft To Do」を見つけます。
- 見つけたら、Microsoft To Doのアイコンをマウスの左ボタンでクリックしたまま、デスクトップ上の何もないところまでドラッグ(引きずって移動)します。
- マウスのボタンを離すと、デスクトップにMicrosoft To Doのショートカットアイコンが作成されます。「Microsoft To Do – ショートカット」のような名前になっているはずです。
この方法は、To Doを頻繁に起動するけれど、常に画面上に表示させておく必要はない、という場合に適しています。デスクトップを比較的すっきりと保ちたい方にも向いているでしょう。
3. タスクバーにピン留めする
タスクバーへのピン留めとは、画面下部(設定によっては左右や上部)にあるタスクバーに、よく使うアプリのアイコンを常に表示させておく方法です。ピン留めしておけば、他のウィンドウを開いている状態でも、タスクバーのアイコンをワンクリックするだけでMicrosoft To Doを起動したり、すでに起動している場合はウィンドウを最前面に表示したりできます。
Windows 11でのピン留め手順は下記の通りです。
- まず、Microsoft To Doを一度起動します。スタートメニューや先ほど作成したショートカットから起動してください。
- 起動すると、画面下部のタスクバーにMicrosoft To Doのアイコンが表示されます。
- そのタスクバー上のTo Doアイコンをマウスで右クリックします。
- 表示されたメニューの中から「タスクバーにピン留めする」という項目を探し、クリックします。
- これでピン留めは完了です。Microsoft To Doを閉じても、アイコンはタスクバーに残り続けます。次回からはこのアイコンをクリックするだけで起動できます。
(別の方法として、スタートメニューの「すべてのアプリ」一覧でMicrosoft To Doのアイコンを右クリックし、表示されるメニューから「タスクバーにピン留めする」を選択することでも、同様にピン留めが可能です。)
この方法は、Microsoft To Doと他のアプリケーション(例えば、WordやExcel、Webブラウザなど)を頻繁に切り替えながら作業する場合にとても便利です。デスクトップショートカットよりもさらに素早くアクセスできるのが利点です。
4. Windowsウィジェットを活用する
Windowsのウィジェットボード(主にWindows 11)を利用して、To Doタスクの概要確認や簡単な追加を素早く行います。
ウィジェットボードの開き方
- タスクバー上のウィジェットアイコン(通常、左端にあり天気を表示していることが多い )をクリックするか、マウスカーソルを合わせます。
- キーボードショートカット Win + W を押します。
- タッチ対応デバイスでは、画面の左端からスワイプします。
(タスクバーのウィジェットアイコンは、タスクバーの設定で表示/非表示を切り替え可能です)
To Doウィジェットの追加手順
- ウィジェットボードを開きます。
- ボードの上部にある「+」(ウィジェットを追加)ボタンをクリックします。
- 利用可能なウィジェットの一覧から「Microsoft To Do」を探すか、検索します。
- 「Microsoft To Do」ウィジェットをクリックするか、隣にある「+」アイコンなどをクリックしてボードに追加します。
5. Windows 11の「スナップレイアウト」機能を使う
これは常に手前に表示するのとは少し違いますが、画面を分割して表示する方法もあります。
ウィンドウの右上にある最大化ボタンにマウスカーソルを合わせる(またはWinキー + Zを押す)と、画面を分割するためのレイアウト候補が表示されます。ここで、例えば画面の右半分や右上の四分の一などにTo Doのウィンドウを配置(スナップ)させると、残りの領域で他の作業を行いつつ、To Doを常に視界に入れておくことができます。
新しいウィンドウを開いても、指定した領域にTo Doが留まるため、擬似的な常時表示として機能します。
6. Microsoft PowerToysの「Always on Top」機能を利用する
Microsoft自身が提供している無料のユーティリティ「PowerToys」を利用する方法です。
この方法を使えば、To Doのウィンドウが他のウィンドウの下に隠れることがなくなります。作業中に頻繁にタスクリストを参照したり、チェックリストとして使ったりする場合に有効です。
PowerToysには様々な便利な機能が含まれており、その一つに「Always on Top」があります。
- まず、Microsoft StoreなどからPowerToysをインストールします。
- インストール後、PowerToysの設定画面を開き、「Always on Top」機能を有効にします。
- 有効にすると、特定のショートカットキー(標準では Win + Ctrl + T)を押すことで、現在アクティブなウィンドウ(この場合はMicrosoft To Doのウィンドウ)が「常に手前に表示」モードになります。もう一度同じショートカットキーを押せば解除されます。
ただし、画面の一部が常にTo Doウィンドウで占有されることになるため、特に画面サイズが小さい場合は、他の作業スペースが狭くなる点には留意が必要です。
Microsoft To Doを使ったタスク管理方法
Microsoft To Doは、ただ「やること」を書き出すだけでなく、タスクの整理・優先づけ・実行までを自然に促す仕組みを持っています。うまく活用すれば、仕事のスピードも質もグッと上がります。
大きなタスクは「見える単位」に分ける
仕事の中には「企画書作成」「打ち合わせ準備」「提案資料の修正」など、ひとくちに言っても中身が多くて重たいものが多いです。こうした「大きな仕事」ほど細かく分けて管理することが鉄則です。
例えば「企画書作成」なら、以下のように分けられます:
- 構成を考える
- 必要なデータを集める
- スライドの骨組みを作る
- 仮案を提出する
- フィードバックを反映する
タスクは「種類」や「目的」で整理する
To Doでは、リストを活用してタスクを分類できます。分類の基準は自由ですが、仕事を早く片づけるには、同じタイプの作業をまとめて管理するのがポイントです。
例えばこんな分け方が有効です:
- 「集中して作業が必要なタスク」(例:資料作成、文章執筆)
- 「短時間で終わる小さなタスク」(例:メール返信、確認作業)
- 「コミュニケーションが必要なタスク」(例:依頼、打ち合わせ準備)
- 「定期的な業務」(例:週報、会議準備)
これにより、脳の切り替えを減らして効率化できます。同じタイプの仕事は、まとまった時間に一気に片づけるのが時短のコツです。
タスクごとに「時間の見積もり」をする
To Do自体には所要時間を入力する機能はありませんが、自分の中で「このタスクは何分で終わるか」を意識するだけで、仕事のスピードが変わります。
例えば
- 「メール返信 → 5分」
- 「打ち合わせ資料見直し → 15分」
- 「簡易レポート作成 → 30分」
こうしておくことで、スキマ時間にやるタスク/まとまった時間が必要なタスクを選びやすくなり、結果的に仕事の流れがスムーズになります。
Microsoft To Doをデスクトップに表示してタスク管理をもっと効率的に
Microsoft To Doは、タスクの見える化と日々の業務管理に最適な無料アプリです。タスクを常に意識できるようにするには、Microsoft To Doをデスクトップに表示するのが効果的。「常に手前に表示」や「タスクバーへのピン留め」などの方法で、ワンクリックでアクセス可能にすれば、うっかり忘れを防ぎ、仕事のスピードも向上します。自分に合った表示スタイルを設定し、日々のタスク管理を習慣化しましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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