- 更新日 : 2024年4月30日
起業家を目指すきっかけは?よくある理由・動機を紹介!
会社の起業を目指すきっかけは、人によりさまざまです。よくある理由・動機には、仕事でお金を増やしたい、ビジネスのアイデアが浮かんだなどが挙げられます。
起業を決意したら、必要な資金を集めなければなりません。自己資金が足りない場合は金融機関に相談したり、クラウドファンディングをしたりなどの方法もあります。
本記事では起業のきっかけについてよくある理由や動機を紹介するとともに、成功している経営者のきっかけや資金調達方法をお伝えします。起業に失敗したくない方は、ぜひ参考にしてください。
目次
起業家を目指すきっかけにはどんなものがある?
これまでサラリーマンだった人が起業するのは人生の大きな変化であり、誰でも何らかのきっかけがあります。起業のきっかけは人によりさまざまで、主に以下のようなきっかけがあります。
- 副業が軌道に乗った
- お金を稼ぎたいと思った
- 成功者と出会って影響を受けた
- 環境が変化した
- 早くから起業を目指し、計画を立てていた
- ビジネスのアイデアが浮かんだ
副業をしていて本業よりも稼げるようになった場合は、そちらに本腰を入れることが起業するきっかけになります。またサラリーマンのままでは稼げるお金にも限界があり、それより大きな資金を得たいと思うことは起業するきっかけになるでしょう。
成功者との出会いや、取り巻く環境の変化などがきっかけになることもあります。
よくある起業の理由・動機 5選
起業するきっかけは人により異なりますが、よくあるのは「お金持ちになりたい」「尊敬できる起業家に会って影響を受けた」といった理由です。
ここでは、よくある起業の理由・動機について見ていきましょう。
1.お金持ちになりたい
お金持ちになりたいというのは、起業のよくある理由です。サラリーマンは労働の対価として給与を受け取るため、稼げる金額には限界があります。仕事でどれだけ成果を上げても、受け取れるのは毎月決められた給与と、せいぜい成果が反映された賞与・インセンティブのみです。
しかし起業して成功すれば、受け取れる報酬に制限はありません。稼いだ分の多くが自分の収入になるため、サラリーマンでは決して受け取れないような大きな収入も夢ではないのです。
2.尊敬できる起業家と出会った
「起業家と実際に会って影響を受けた」「成功した起業家の本を読んだ」など、起業家に憧れて起業するケースは少なくありません。実際に成功する姿を見て、自分も同じように成功したいと考える人もいるでしょう。
起業家が活躍している様子は実際に行動を起こす原動力になり、参考にすることで実際に同じような成功を収める人も出てきています。
3.ビジネスアイデアが浮かんだ
良いビジネスアイデアを思いついたときに起業を決意するケースもあります。競合があまりいないビジネスであれば、好機を逃さないためすぐに行動すべき場合もあるでしょう。
ビジネスアイデアはある日突然思い浮かぶ場合もありますが、基本的には日頃から情報を集め、ビジネスを分析することで得られることがほとんどです。起業したいと思ったら、日頃から新しい情報をチェックし、革新的なアイデアを生み出せるよう努力してみるとよいでしょう。
4.今の仕事に不満があった
現在の仕事に不満があり、やりたいことができない場合に起業を決意することもあります。人に雇われるのではなく、自分で事業を行う方が向いている人もいるでしょう。時間に縛られず、自由に働きたいというのも起業の動機になります。
得意なことや強み、スキルなど起業に活かせるものを持ち、現在の仕事では活かせないと思った場合も起業のきっかけになります。自分の持つ強みが起業で活かせるというめどがついたときに、起業の行動を起こす人が多いでしょう。
5.会社が倒産した
会社の倒産やリストラ、早期退職優遇制度の利用などをきっかけに起業する場合もあります。
「会社の倒産やリストラで職を失った」「もともと起業したいと思っていた」あるいは「転職先が見つからない」といったことで起業に踏み切ることがあるでしょう。
早期退職優遇制度では退職金が割増で支給されるケースもあります。その資金も元手に起業しようと決意して、早期退職を希望する人も少なくありません。
起業のきっかけを成功している経営者に聞いてみた!
実際に起業をして成功した経営者に共通するのは、以下の3つを満たしていることです。
- 知識やスキルなど、自分に得意なことや強みがある
- やりたいこと(アイデア)がある
- 資金がある、もしくは資金調達のあてがある
これら3つの条件について検討し、起業してもうまくいくという結論に達したときに起業へと踏み出しています。
いくつか成功している起業家の例を見てみましょう。
旅行社を起業したN氏は、ビジネスプランコンテストへのチャレンジを決意し1年がかりで練ったプランを発表しました。その結果グランプリを獲得し、起業する決意を固めたということです。
化粧品会社を起業したSさんは、自分が敏感肌になったことで肌の悩みを解決するために自家製化粧水を作ったことが起業のきっかけになりました。自分の肌に合った化粧水を完成させると、同じような肌の悩みを持つ人から化粧水を分けてほしいという声が集まったのです。商品化して化粧水を多くの人に届けるために、起業を決意することになりました。
起業を決意したら、必要資金はどこから調達する?
起業には資金が必要になるため、資金調達方法を考えなければなりません。ここでは、起業家が利用する資金調達方法の特徴やメリットなどを紹介します。
自己資金
まず自己資金で開業資金をすべて賄う方法があります。負債を抱えず、返済が不要なのがメリットです。利用上の制約や金利の負担もありません。
自己資金と他の資金調達方法を組み合わせることも多く、自己資金がどれくらい準備できるかで、他にどの方法を選ぶかが変わります。金融機関からの融資の場合、自己資金の用意が必要とされる場合もあるでしょう。
起業を決意したときは、自己資金をある程度準備することも必要です。
クラウドファンディングなどの出資を受ける
自己資金が足りないときは、出資を受ける方法もあります。出資はベンチャーキャピタルや個人投資家から受ける方法がありますが、近年はクラウドファンディングの利用も増えています。
クラウドファンディングはインターネットを通して自分の活動を発信し、活動を応援したいと考える人から出資を受けるという仕組みです。
クラウドファンディングは、主に以下の3種類があります。
- 購入型:出資者は支援をした見返りとして、さまざまなリターンを得る
- 寄付型:公益的な活動を行っている団体が利用でき、集めた資金は寄付金として受け取れる
- 金融型:株式発行やファンドの仕組みを利用して資金を受け取る
クラウドファンディングは資金調達のほか、多くの人に活動をアピールできるというメリットがあります。応援のメッセージなどを通じて支援者と交流ができ、ニーズを拾い上げて商品・サービスの開発などアイデアの創出にも活かせます。
金融機関から融資を受ける
金融機関からの融資は比較的利用しやすく、多くの起業家が活用している方法です。開業資金を対象にした有利な制度もあり、手続きを通じて事業に対するアドバイスを受けられるというメリットもあります。
ただし融資には審査があり、金融機関の審査基準を満たしていなければ融資を受けることはできません。起業したばかりは実績がないため、金融機関によっては審査に通りにくいケースもあるでしょう。また金融機関からの融資は、利息を含めた毎月の返済が必要です。
起業の融資が比較的受けやすいのは、日本政策金融公庫の新創業融資制度です。無担保・無保証人で利用でき、融資の実行までが早いというメリットがあります。審査の通過には、自己資金の用意と事業計画の提出が必要です。特に事業計画は重要であるため、しっかりと計画を立てなければなりません。
※日本政策金融公庫の新創業融資制度は、令和6年3月31日をもってお取扱いを終了しています。
令和6年4月1日からは、新創業融資制度の適用なく、無担保・無保証人で各種融資制度をご利用いただけます。詳しくは「日本政策金融公庫」のホームページを参考にしてください。
補助金・助成金を利用する
開業資金に関する補助金・助成金を利用する方法もあります。「交付の目的」が定められており、その目的に沿った事業であることが必要です。
返済の義務がないのがメリットですが、利用には審査が行われます。助成金は要件などが合えば受給できる可能性が高いのに対し、補助金は採択の上限がある場合が多く、受給できないケースもあります。
また基本的に後払いのため、当初必要になる開業資金は別途用意しなければなりません。
補助金・助成金は国だけでなく市区町村などの各自治体が、地域活性などの目的で独自に実施している場合があります。起業する地域の自治体で行われていないか、確認してみるとよいでしょう。
起業家を目指すなら、失敗を恐れず行動してみましょう
起業のきっかけはシンプルにお金を稼ぎたい、ビジネスアイデアが浮かんだなどさまざまです。活躍する起業家に憧れて、自分も起業しようと決意する人もいます。
起業すると決めたら、まず資金の調達が必要です。資金調達方法にはいくつかありますが、どれも利用できるとは限りません。起業を決意したら資金も含めた事前準備をしっかり行い、失敗を恐れず大胆に行動してみましょう。
よくある質問
起業を目指すきっかけとはどのようなものですか?
起業のきっかけは成功者との出会いや環境の変化など、人によりさまざまです。詳しくはこちらをご覧ください。
よくある起業の理由・動機はどのようなものがありますか?
お金を増やしたい、ビジネスアイデアが浮かんだなどの理由が挙げられます。詳しくはこちらをご覧ください。
起業にあたって必要な資金はどこから調達しますか?
自己資金のほか、金融機関からの借入れやクラウドファンディングなどがあります。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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