• 更新日 : 2026年1月28日

情報リテラシーとは?意味を簡単にわかりやすく解説!低いとどうなる?例や対策も紹介

情報リテラシーとは、一言で言えば「情報を正しく使いこなす力」のことです。これが低いと、フェイクニュースに騙されたり、SNSでトラブルに巻き込まれたりするリスクが高まります。この記事では、情報リテラシーの意味や、小学生・中学生にもわかる簡単な例え、低いとどうなるのかといったリスク、そして今日からできる身につけ方までを、わかりやすく解説します。

情報リテラシーとはどのような能力か?

情報リテラシーとは、世の中に溢れる多種多様な情報の中から必要なものを見つけ出し、その真偽を見極め、目的に合わせて適切に活用・発信する基礎能力のことです。

インターネット社会において、情報は「受け取る」だけでなく「選び取り、使う」ものへと変化しました。誤情報や情報漏洩のリスクを防ぎ、正しく意思決定を行うために、現代人にとって読み書きそろばんと並ぶ必須スキルとされています。

具体的には、検索エンジンで適切なキーワードを入力して答えを探す力や、SNSの噂話を鵜呑みにせず事実確認をする態度などがこれに含まれます。

【小学生・中学生向け】情報リテラシーをもっと簡単にいうと?

情報リテラシーは、よく「料理」に例えられます。

  • 材料集め(情報収集):新鮮で安全な食材(正しい情報)をスーパーや畑から見つけてくる。
  • 味見・確認(情報の精査):その食材が腐っていないか、賞味期限は切れていないかを確認する。
  • 調理(情報の活用):美味しい料理(レポートやSNS投稿)を作って、みんなに食べてもらう。

もし、腐った食材(嘘の情報)を使って料理を作ったら、食べた人(情報を読んだ人)はお腹を壊して(トラブルになって)しまいます。そうならないために、「良い材料を選び、美味しく安全に調理する力」が情報リテラシーです。

情報リテラシーを構成する3つの要素とは?

文部科学省などでは、情報リテラシーを主に「情報の収集・判断・処理・発信・創造」といった要素で定義しています。

単にパソコンが使えるだけでなく、情報の「中身」を理解し、社会的な責任を持って扱うことが求められるからです。

  1. 情報活用の実践力:課題解決のために必要な情報を集め、相手に伝わるように表現・発信する力。
  2. 情報の科学的な理解:情報通信技術(ICT)の仕組みや特性を理解する力。
  3. 情報社会に参画する態度:情報社会の一員として、ルールやマナーを守り、責任ある行動をとる力。

ITリテラシー・メディアリテラシーとの違いは?

ITリテラシーは「機器やツールの操作能力」、メディアリテラシーは「メディア情報の読み解き能力」を指し、情報リテラシーはそれらを包括する、より広い概念です。

  • ITリテラシー:PCやスマホの操作、ネットワークの利用技術など「道具」を使う力。
  • メディアリテラシー:テレビやネット記事などの情報が、どのような意図で作られたかを読み解く力。
  • 情報リテラシー:上記を含み、情報を目的達成のために活用する総合的な力。

たとえITリテラシーが高くPC操作が速くても、情報の真偽を見抜けない場合は「情報リテラシーが低い」と判断されます。

情報リテラシーが低いとどうなるのか?

情報リテラシーが低いと、偽情報に騙されて損害を被るだけでなく、知らず知らずのうちに加害者としてデマを拡散したり、所属する企業の信用を失墜させたりするリスクがあります。

情報の真偽や重要性を判断できないため、セキュリティ意識の欠如や誤った判断を引き起こしやすいからです。

ここでは、個人と企業それぞれの視点でリスクを解説します。

【個人編】SNSトラブルや詐欺被害のリスク

個人レベルでは、SNSでの炎上や詐欺被害、デマ情報の拡散に加担してしまうリスクがあります。

  • デマ情報の拡散:災害時などに流れる「根拠のない噂」を信じて拡散し、社会的な混乱を招く加害者になってしまう。
  • バイトテロ・炎上:軽い気持ちで投稿した悪ふざけ動画が拡散され、学校や就職先に特定され、損害賠償を請求される。
  • 詐欺被害:「簡単に稼げる」といった怪しい広告やフィッシングメールに騙され、個人情報や金銭を盗まれる。

【企業編】情報漏洩や信用の低下

企業レベルでは、たった一つのミスが顧客情報の流出や、会社全体のブランド毀損につながる重大なリスクとなります。

  • 情報漏洩:セキュリティ意識が低く、重要ファイルが入ったメールを誤送信したり、パスワード管理が甘く不正アクセスを許したりする(例:リクルートキャリアの個人情報流出事故など)。
    参考:株式会社リクルートキャリア
  • 公式アカウントの炎上:企業のSNSで不適切な発言や誤情報を発信してしまい、顧客や取引先からの信頼を一瞬で失う。
  • 誤情報に基づく経営判断:ネット上の不正確なデータを信じて事業を進め、大きな損失を出す。

なぜ今、情報リテラシーが必要とされているのか?

現代において情報リテラシーが不可欠な理由は、誰もが発信者になれることで「根拠の薄い情報」が激増し、真実を見抜く難易度が上がっているからです。

かつて情報はテレビや新聞が発信するものでしたが、現在はSNSで個人が自由に発信できます。これにより情報の量は爆発的に増えましたが、同時に質は玉石混交となりました。

フェイクニュースや誤情報の増加

インターネット上には、アクセス稼ぎや世論操作を目的としたフェイクニュースが多く流通しています。

実際に野村総合研究所の調査(2021年)では、回答者の約75%が直近1ヶ月でフェイクニュースに接触したと回答しています。これらを無批判に信じると、誤った行動を取る危険性が高まっています。

誰もが発信者になれる社会の変化

スマホ一つで世界中に情報を発信できるようになったため、一個人の発信が企業や社会に多大な影響を与えるようになりました。

発信のハードルが下がった分、発信者としての「責任」や「モラル」が問われるようになっています。自身が加害者にならないためにも、高いリテラシーが求められます。

情報リテラシーを身につけるにはどうすればよいか?

情報リテラシーを身につけるには、一つの情報を鵜呑みにせず「比較・検証」する癖をつけること、そして資格取得などを通じて体系的に学ぶことが有効です。日々の習慣を変えるだけで、情報の見極め力は格段に向上します。

多くの情報を収集し比較する(クリティカルシンキング)

情報を得たときは、すぐに信じるのではなく「本当に正しいのか?」と疑問を持つ「クリティカルシンキング(批判的思考)」を持つことが大切です。

  • 情報の「発信元(ソース)」を確認する:「ネットに書いてあった」ではなく、「誰が(国、専門家、個人)言っているのか」を確認する。
  • 一次情報にあたる:まとめサイトではなく、元のデータや公式発表を確認する。
  • 複数の情報を比較する:一つのニュースだけでなく、別のメディアや反対意見も読み、多角的に判断する。

「事実」と「意見」を分けて考える

文章を読む際、「事実(Fact)」と「意見(Opinion)」を区別して読む習慣をつけましょう。

  • 事実:誰が見ても変わらない客観的な出来事(例:今日の気温は30度だった)。
  • 意見:人によって変わる主観的な感想(例:今日はすごく暑かった)。

「意見」を「事実」のように語る情報には注意が必要です。

資格取得を通して体系的に学ぶ

独学だけでなく、資格取得を通じて情報の扱い方やセキュリティ知識を体系的に学ぶのも近道です。

  • ITパスポート:ITに関する基礎知識を証明する国家資格。
  • 情報セキュリティマネジメント試験:情報の安全な管理について学べる。
  • データサイエンティスト検定:データの正しい分析・活用方法を学べる。

企業ができる情報リテラシー対策とは?

企業が社員の情報リテラシーを高めるためには、個人の努力に任せるのではなく、研修による教育やルールの策定、システムによる安全網の構築が必要です。

組織全体でリテラシーの底上げを行うことが、重大なセキュリティ事故を防ぐ鍵となります。

1. 社員のレベルに合わせた研修の実施

社員の知識レベルには個人差があるため、現状を把握した上で、階層別や理解度別の研修を行うことが効果的です。

新入社員にはSNS利用のリスクを、管理職には情報の管理責任を説くなど、役割に応じた教育が必要です。実際の炎上事例や情報漏洩事故をケーススタディとして扱うと、自分事として捉えやすくなります。

2. 情報の取り扱いルールの明確化

個人情報の利用目的や管理方法、SNSでの発信ガイドラインなど、具体的なルールを策定し周知します。

「何をしたら違反になるか」が曖昧だと、悪気なく不正を行ってしまう可能性があります。政府のガイドラインなどを参考に、社内規定を整備しましょう。

参考:「政府広報オンライン 個人情報保護法」をわかりやすく解説個人情報の取扱いルールとは?

3. セキュリティシステムやITツールの導入

ヒューマンエラー(うっかりミス)を防ぐために、セキュリティソフトやログ管理ツールなどのシステムを導入し、技術的にリスクを低減します。

  • セキュリティソフト:ウイルス対策ソフトを最新に保つ。
  • UTM(統合脅威管理):外部ネットワークとの間に設置し、攻撃を一括して防ぐ。
  • 操作ログ管理:いつ誰がどのファイルにアクセスしたかを記録・監視する。

これらを導入することで、万が一社員のリテラシーが不足していても、システム側で事故を未然に防げる可能性が高まります。

情報リテラシーとは現代を生き抜くための「必須スキル」

情報リテラシーとは、単にパソコンが使えることではなく、溢れる情報を正しく見極め、活用する「生きる力」そのものです。IT化が加速する現代において、情報リテラシーが低いことは、個人にとっては詐欺やトラブルのリスクを高め、企業にとっては信頼を失う致命的な弱点となります。

まずは「その情報は本当に正しいの?」「誰が言っているの?」と一度立ち止まって考えることから始めてみましょう。正しい知識と習慣を身につけることが、あなた自身と会社の信頼を守ることにつながります。

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