確定申告書の不動産所得欄や「青色申告決算書(不動産所得用)」の「損益計算書」に不動産事業の収入や経費が集計されない場合、以下の要因が考えられます。
不動産用の書類を作成する設定になっていない
不動産所得を申告するためには、「設定」>「事業者設定」画面の「提出書類」で「不動産」または「一般・不動産」が選択されているかを確認します。
不動産所得を申告する場合の操作方法は、以下のガイドをご参照ください。
Q. 不動産所得を申告する場合の操作方法を教えてください。
不動産所得用の勘定科目で仕訳登録していない
不動産用の書類を作成する設定になっているにも関わらず、確定申告書や決算書に金額が集計されない場合、営業等の収入や経費として仕訳登録している可能性があります。
不動産所得として集計するためには、Web版のマネーフォワード クラウド確定申告の「各種設定」>「勘定科目」>「不動産所得」画面に登録されている不動産所得用の科目を使用して登録登録する必要があります。
登録している仕訳は、「会計帳簿」>「残高試算表」画面等で確認してください。
具体例
本項では、以下の場合を例に説明します。
- 「地代家賃」の仕訳を登録したにも関わらず、「青色申告決算書(不動産所得用)」の「損益計算書」に金額が集計されていない。
- 不動産用の書類を作成する設定になっている。
- 不動産所得用の勘定科目を初期値から変更していない。
確認手順
- 「確定申告」>「申告書の提出」画面でPDFファイルをダウンロードを行い、エラーメッセージが表示されるかを確認します。
エラーメッセージが表示される場合こちらのガイドをご参照ください。
- 「仕訳帳」画面で、想定と異なる勘定科目で仕訳が登録されていないか確認します。
今回は、「地代家賃」と表示されているため、「地代家賃(不動産)」が使用されていないことが推測できます。
- 該当の仕訳をタップし、勘定科目「地代家賃」を「地代家賃(不動産)」に変更します。
編集する仕訳が複数の場合は、こちらのガイドを参照して勘定科目を一括編集してください。
- 「確定申告」>「申告書の提出」画面でPDFファイルをダウンロードし、エラーメッセージが消えているか、確定申告書や決算書に不動産事業の金額が集計されているかを確認します。
不動産所得用の勘定科目を追加する方法
仕訳に使用されている勘定科目を不動産所得用の勘定科目に変更する場合は、Web版のマネーフォワード クラウド確定申告の「会計帳簿」>「仕訳帳」画面で該当仕訳の「編集」をクリックし、勘定科目を変更して保存します。
編集する仕訳が複数の場合は、「会計帳簿」>「仕訳帳」>「一括編集」画面で一括編集を行ってください。
「一括編集」機能の詳細については、以下のガイドをご参照ください。
「一括編集」機能の使い方
不動産所得用の勘定科目を追加する方法
Web版のマネーフォワード クラウド確定申告の「各種設定」>「勘定科目」>「不動産所得」画面に利用する科目がない場合は、画面下部の「+決算書科目追加」「+勘定科目追加」「+補助科目追加」ボタンをクリックすることで科目を追加できます。
科目名を設定する際は、末尾に「(不動産)」をつけて登録すると、区別がしやすくなります。
勘定科目の追加方法については、以下のガイドをご参照ください。
「勘定科目」画面の使い方
「貸借対照表」「損益計算書」タブが選択されている場合、「不動産所得用の勘定科目として追加できません。
※本サポートサイトは、マネーフォワード クラウドの操作方法等の案内を目的としており、法律的またはその他アドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトに記載している内容の正確性・妥当性の確保に努めておりますが、実際のご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家に相談するなど、ご自身の判断でご利用ください。
頂いた内容は、当サイトのコンテンツの内容改善のためにのみ使用いたします。
