「1ヶ月単位変形労働時間制」を利用した設定の具体例は、以下をご確認ください。
1ヶ月単位変形労働時間制の設定方法や各項目については、以下のガイドをご参照ください。
1ヶ月単位変形労働時間制の設定方法
【「所定外」と「法定外」で別々に集計】と表示されている場合は以下のガイドをご参照ください。
1ヶ月単位変形労働時間制の設定例を教えてください。(「所定外」と「法定外」で別々に集計)
一般的な設定の具体例
設定条件
- 変形期間:1ヶ月 ※2023年3月を例に説明します。
- ①毎月の起算日:1日
- ②7日に満たない端数週の取り扱い:原則通り(端数週の暦日数÷7✕法定労働時間)
- ③変形労働制勤務に含める範囲:平日のみ
- ④1日の労働時間:09:00 – 18:00(休憩1時間)/09:00 – 20:00(休憩1時間)/10:00 – 14:00(休憩なし)
- ⑤シフト:第1週:24時間・第2週:44時間・第3週:40時間・第4週:34時間・第5週:32時間・合計:174時間
設定手順
- 「勤怠ルール」>「就業ルール」>「1ヶ月単位変形労働時間制」画面で「追加」をクリックします。
- 就業ルールの追加・編集画面にて、設定条件にあわせて各項目を入力・選択します。
- 「勤務時間及び休憩時間」で「追加」をクリックし、「09:00 – 18:00(休憩1時間)」の勤務パターンを作成します。
「契約時間」は、「開始」に「09:00」、「終了」に「18:00」を入力します。
「休憩時間自動適用設定」では「時間帯指定」で「指定する」を選択し、「開始」に「12:00」、「終了」に「13:00」と入力してください。
- 手順3と同様に、「09:00 – 20:00(休憩1時間)」と「10:00 – 14:00(休憩なし)」の勤務パターンを作成します。
- 画面下部の「保存」をクリックし、設定を保存します。
- 「全権管理者メニュー」>「従業員一覧」画面にて、作成した就業ルールを適用する従業員の「編集」をクリックします。
- 「異動履歴」の「就業ルール」で作成した就業ルールを選択し、「保存」をクリックします。
- 「上長メニュー」>「シフト管理」画面にて、週の労働時間の条件(設定条件の「⑤シフト」)にあわせて作成した勤務パターンを設定し、「保存」をクリックします。
「シフト管理」画面の操作方法はこちらをご参照ください。
勤怠集計への反映
3月1日~3月31日に以下画像のように勤務した場合を例にご説明します。
上記の場合、A~Cは以下のように集計されます。
記号 | 値の説明 |
---|---|
A | 1日の労働が8時間を超えても、勤務パターンの時間内は「所定」に集計されます。 |
B | 1週間の労働が40時間を超えても、シフト(第2週:44時間)の時間内は「所定」に集計されます。 |
C | 変形期間内の労働時間の上限を超過すると、「法定外」に集計されます。 |
なお、労働時間の上限は、「変形期間」の暦日数を1週間の日数である「7」で割り、週の法定労働時間「40時間」を乗じた値です。
変形期間 | 期間内の労働時間の上限 |
---|---|
1ヶ月(31日の月) | 177.1時間(177:06) |
1ヶ月(30日の月) | 171.4時間 (171:24) |
1ヶ月(29日の月) | 165.7時間(165:42) |
1ヶ月(28日の月)又は4週間 | 160.0時間(160:00) |
変形期間内で「残業」と「法定外」が集計される設定の具体例
設定条件
- 変形期間:1ヶ月 ※2023年3月を例に説明します。
- ①毎月の起算日:1日
- ②7日に満たない端数週の取り扱い:原則通り(端数週の暦日数÷7✕法定労働時間)
- ③変形労働制勤務に含める範囲:平日のみ
- ④1日の労働時間:09:00 – 18:00(休憩1時間)/09:00 – 20:00(休憩1時間)/10:00 – 14:00(休憩なし)
- ⑤シフト:第1週:20時間・第2週:40時間・第3週:32時間・第4週:40時間・第5週:44時間・合計:176時間
設定手順
- 「勤怠ルール」>「就業ルール」>「1ヶ月単位変形労働時間制」画面で「追加」をクリックします。
- 就業ルールの追加・編集画面にて、設定条件にあわせて各項目を入力・選択します。
- 「勤務時間及び休憩時間」で「追加」をクリックし、「09:00 – 18:00(休憩1時間)」の勤務パターンを作成します。
「契約時間」は、「開始」に「09:00」、「終了」に「18:00」を入力します。
「休憩時間自動適用設定」では「時間帯指定」で「指定する」を選択し、「開始」に「12:00」、「終了」に「13:00」と入力してください。
- 手順3と同様に、「09:00 – 20:00(休憩1時間)」と「10:00 – 14:00(休憩なし)」の勤務パターンを作成します。
- 画面下部の「保存」をクリックし、設定を保存します。
- 「全権管理者メニュー」>「従業員一覧」画面にて、作成した就業ルールを適用する従業員の「編集」をクリックします。
- 「異動履歴」の「就業ルール」で作成した就業ルールを選択し、「保存」をクリックします。
- 「上長メニュー」>「シフト管理」画面にて、週の労働時間の条件(設定条件の「⑤シフト」)にあわせて作成した勤務パターンを設定し、「保存」をクリックします。
「シフト管理」画面の操作方法はこちらをご参照ください。
勤怠集計への反映
3月1日~3月31日に以下画像のように勤務した場合を例にご説明します。
上記の場合、A~Eは以下のように集計されます。
記号 | 値の説明 |
---|---|
A | 勤務パターンの時間を超えているため、「残業」に集計されます。 |
B | 勤務パターンの時間(8時間)を超えているため「残業」に集計され、そのうち1日8時間を超えた時間が「法定外」に集計されます。 |
C | 勤務パターンの時間(10時間)を超えているため「残業」に集計され、そのうち1日8時間を超えた時間が「法定外」に集計されます。 |
D | 勤務パターンの時間内(8時間)ですが、所定「40:00」とAの法定外を含まない残業「01:00」の合計が「週の法定労働時間総枠(第2週:40時間)」の時間を超えているため、「法定外」に集計されます。 |
E | 勤務パターンの時間内(8時間)ですが、所定「176:00」と法定外を含まない残業「01:06(残業06:00 – 法定外04:54 = 01:06)」が「月の法定労働時間(177:06※)」に達したため、「法定外」に集計されます。 |
なお、労働時間の上限は、「変形期間」の暦日数を1週間の日数である「7」で割り、週の法定労働時間「40時間」を乗じた値です。
変形期間 | 期間内の労働時間の上限 |
---|---|
1ヶ月(31日の月) | 177.1時間(177:06) |
1ヶ月(30日の月) | 171.4時間 (171:24) |
1ヶ月(29日の月) | 165.7時間(165:42) |
1ヶ月(28日の月)又は4週間 | 160.0時間(160:00) |
※「1ヶ月31日の月」の労働時間上限は177時間06分です
7日に満たない週があるときの取り扱い例
本項では、変形期間の始まりと終わりに生じる、7日に満たない端数の日が存在する週の扱いについてご説明します。
「原則通り(端数週の暦日数÷7✕法定労働時間)」の場合
「原則通り(端数週の暦日数÷7✕法定労働時間)」を選択した場合、7日に満たない端数の日が存在する週については、労働時間の上限を「端数の日数 ÷ 7 ✕ 週の法定労働時間(40時間)」の式で計算します。
具体例
2023年5月の第1週(1週間の起算が日曜日)に以下画像のように勤務した場合を例にご説明します。
※7日に満たない端数日の日が存在する週は、5月1日から5月6日までの6日間です。
上記の場合、A~Bは以下のように集計されます。
記号 | 値の説明 |
---|---|
A | 勤務パターンの時間「4時間」を超えるため、「残業」に集計されます。 |
B | 1日8時間の法定労働枠内ですが、「残業」のうち「01:12」が「週の労働時間上限(端数の日が6日の週 = 34:12※)」を超えているため、「法定外」に集計されます。 |
※「端数の日数が6日」の場合、労働時間上限は34時間12分です。
変形期間の初日から週を起算
「変形期間の初日から週を起算」を選択した場合は変形期間の初日から1週間を起算するため、端数の日が存在する週は変形期間の終わりの週のみとなります。
変形期間の終わりの週は、労働時間の上限を「端数の日数 ÷ 7 ✕ 週の法定労働時間(40時間)」の式で計算します。
具体例
2023年5月を例にご説明します。
「変形期間の初日から週を起算」を選択した場合、変形期間の始まりと終わりは以下のようになります。
- 始まり:変形期間の初日から1週間を起算するため、第1週は端数の日が存在する週に該当しない。
- 終わり:第5週は5月29日(月)~5月31日(水)の3日間のため、端数の日が存在する週に該当する。
記号 | 値の説明 |
---|---|
A | 勤務パターンの時間(4時間)を超えるため、「残業」に集計されます。 ※1日8時間以内かつ「週の法定労働時間」の総枠内のため、「法定外」は集計されません。 |
B | 勤務パターンの時間(4時間)を超えるため「残業」に集計されます。 また、「残業」のうち「00:54」が「週の労働時間上限(端数の日が3日の週 = 17:06)」を超えているため、「法定外」に集計されます。 |
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