- 作成日 : 2026年2月19日
スマホ修理で起業は可能?「儲からない」と言われる理由や成功のポイントを解説
スマホ修理は単体では利益が薄い傾向にありますが、技術力と周辺ビジネスの組み合わせで十分に収益化が可能です。
- 月収は副業で5万〜15万円、本業なら30万円以上
- 技術習得と集客設計が成功のポイント
- 修理+中古販売など複合型が有利
スマホ修理だけで生活できるかというと、 高単価修理や複合サービスを組み合わせれば可能です。基板修理や中古販売との連携が有効です。
「スマホ修理で起業したいけれど、本当に儲かるのか?」そう考えている方は多いのではないでしょうか。スマホの普及とともに修理ニーズは一定数ありますが、実際には「儲からない」と言われる声も少なくありません。
本記事では、スマホ修理ビジネスの収益構造や年収の目安、利益が出にくい理由、成功のための工夫や開業手順などを解説します。
目次
スマホ修理ビジネスは儲かる?年収の目安は?
スマホ修理は、手軽に始められるビジネスとして注目されていますが、実際にどれくらい稼げるのかは気になるところです。ここでは、収益の実態や副業と本業の違い、利益構造について整理します。
【副業】月収5万〜15万円、年収ベースで60万〜180万円
副業としてスマホ修理を行う場合、自宅や出張形式での対応が中心となります。週末や空き時間を使って月に5〜15件の修理をこなすと、1件あたりの利益が4,000円前後と仮定して、月収は2〜6万円、売上が安定していれば月収10万円を超えることもあります。年間で換算すると約60万〜180万円程度の副収入が見込まれます。時間的制約があるため件数には限界がありますが、スキルを磨く練習期間としての副業スタートは現実的です。
【本業】年収400万〜600万円、技術次第で700万円超も可能
専業としてスマホ修理店を運営した場合、月収は30万〜50万円前後が相場です。これは、日々1〜2件以上の修理を安定的に受注し、集客・在庫・対応品質をしっかり管理しているケースを想定しています。高度な技術(基板修理・データ復旧など)を習得すれば1件あたりの利益が大きくなり、年収700万円以上を実現している個人経営者も存在します。ただし、開業初期は顧客獲得に時間がかかるため、収入が安定するまでの準備と努力は不可欠です。
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スマホ修理ビジネスの利益構造は?
スマホ修理ビジネスの収益はシンプルな構造ですが、利益を安定的に出すためには、コスト要素と工夫を理解しておく必要があります。ここでは1件あたりの利益感覚、収入に影響する要素について解説します。
1件あたりの粗利益は3,000~8,000円が相場
スマホ修理1件で得られる利益は、修理料金から部品代を引いた差額です。たとえば、画面交換でお客様から1万円を受け取った場合、部品の仕入れに4,000円かかれば、粗利益は6,000円となります。相場としては、1件につき3,000〜8,000円の範囲に収まるケースが多く、修理内容や機種、作業の難易度によって変動します。
利益を圧迫するのは部品原価と固定費
修理代行業のコストで最も大きいのは、部品の仕入れ原価です。特に少量仕入れを行う個人の場合は、単価が割高になりがちです。加えて、出張費や配送費、工具代といった変動費、さらに店舗を構えている場合は家賃・光熱費・人件費などの固定費も利益を削ります。そのため、いくら売上が立ってもコスト管理が甘いと手元に残る利益は少なくなってしまいます。
部品再販・高単価メニューで利益を上乗せ
スマホ修理では、故障したパーツの回収・再販による副収入も見込めます。割れた液晶パネルでも、リサイクル業者に売却すれば数千円の回収が可能な場合があります。また、基板修理やデータ復旧など高難度かつ高単価なメニューを取り入れれば、1件あたりの収益が大きくなり、利益率を高められます。
スマホ修理が儲からないと言われる理由は?
スマホ修理ビジネスは一見すると始めやすく利益も出しやすい印象がありますが、「儲からない」と言われるのは、そうした課題への理解や対策が不十分なまま参入し、思ったように利益が出せないケースが多いためです。ここでは、収益が伸び悩む主な原因を解説します。
初期費用と利益のバランスが取りにくい
スマホ修理は「低資本で始められる」と思われがちですが、工具や交換パーツ、作業机、検査装置などの初期設備に20〜30万円、店舗開業なら50万円以上かかる場合もあります。一方で、1件あたりの利益は3,000〜8,000円程度と小さく、回収には一定の時間が必要です。適切な価格設定ができず、収支バランスが崩れると、開業後すぐに赤字が続いてしまうこともあります。
技術不足が品質と信頼の低下を招く
「短期間で習得できる」との広告を信じて経験不足のまま開業すると、修理品質に問題が生じやすくなります。水没復旧や基板修理などは高度な技術が必要で、ミスがあれば二次故障や修理不能になり、クレームの原因になります。さらに、スマホは機種ごとに内部構造が異なるため、常に新機種に対応するための学習が必要です。技術の更新を怠ると、継続的な顧客獲得が難しくなります。
集客ができず、依頼が安定しない
技術があっても顧客が来なければ収益にはつながりません。スマホ修理店は年々増加しており、競合との差別化が難しくなっています。店舗を持たない出張型や副業の場合は、ネット集客に頼る必要がありますが、検索対策(SEOやMEO)ができていないとほとんど見つけてもらえません。また、修理業は口コミの影響が大きく、悪い評価がつくと集客に響くため、対応力と評価管理が重要になります。
安売り競争に巻き込まれ利益が残らない
参入者が多いため、価格競争が起きやすい業界です。画面交換やバッテリー交換など基本的な修理メニューは、安価に提供する業者が増えており、価格が下落傾向にあります。安さだけで顧客を集めようとすると、部品原価や人件費を引いた後の利益がほとんど残らず、継続的な経営が困難になります。反対に価格を上げれば集客が難しくなるため、価格と品質のバランスに苦慮するケースが多いです。
修理需要の鈍化と市場環境の変化
スマホ端末の耐久性が向上し画面が割れにくい構造になったことで、画面割れ修理の件数自体が減少しています。また、AppleCareなどの公式保証やキャリア修理が充実してきたことにより、非正規の修理業者に依頼する人が減ってきました。加えて、中古スマホ市場の拡大により、「修理するより買い替える」動きも広がっており、独立系修理店の需要は一部で頭打ちとなっています。
スマホ修理で儲けるための成功のポイントは?
スマホ修理ビジネスで安定した利益を得るには、安売り競争に巻き込まれることなく、サービスの差別化や経営の工夫が不可欠です。ここでは「儲からない」と言われる原因を乗り越えるために実践したい成功ポイントを解説します。
高単価修理(基板・水没・データ復旧)で売上を伸ばす
基本的な修理だけでは収益が頭打ちになりやすいため、他店が対応できない高難度の技術を習得することが重要です。基板修理、データ復旧、水没処理などは専門性が高く、1件で数万円の利益も見込めます。これらに対応できる技術力を身につければ、「どんなスマホも直せる店」としての信頼と単価向上が同時に実現します。継続的な研修や機種ごとの構造理解も、差別化の鍵になります。
品質と信頼で「多少高くても選ばれる店」へ
価格競争に巻き込まれないためには、サービスの質と顧客対応で選ばれる存在になる必要があります。保証期間の明示や丁寧な説明、データ保持への配慮など、安心感を提供することが信頼につながります。修理品質と接客態度の両面で満足度が高ければ、「また頼みたい」と思ってもらえるリピーターが生まれ、単価を下げずに継続収入が得られます。
Googleマップ・SNS活用で集客を仕組み化する
新規顧客の獲得には、オンラインでの露出が不可欠です。Googleビジネスプロフィールへの登録・強化(MEO対策)は、地域ユーザーの検索にヒットしやすくなります。また、InstagramやX(旧Twitter)で修理事例を投稿することで、実績と人柄が伝わりやすくなり、安心感を与えられます。さらに、修理後の口コミ依頼やレビュー返信も集客効果を高める要素になります。
アクセサリー販売・中古端末で客単価アップ
スマホ修理だけでなく、関連サービスを組み合わせて売上を増やす方法も有効です。中古端末の販売やスマホケース・保護フィルムの販売、コーティングサービスなどは、修理のついでに購入されやすい商品です。また、修理依頼から買い替えに発展するケースもあるため、中古スマホの在庫を持つことは機会損失の防止につながります。修理以外にも売上の柱を増やすことで、収益の安定化が図れます。
経営・在庫管理・改善を続ける「職人経営者」になる
技術があるだけでは継続的な利益は出ません。材料費の見直し、在庫過多の防止、価格設定や広告効果の分析といった「経営者目線」が求められます。副業なら限られた時間で効率を最大化する必要がありますし、本業なら営業時間やスタッフ管理も含めて調整が必要です。小さな改善の積み重ねこそが、長期的に「儲かるビジネス」を築く基本です。
スマホ修理に必要な資格・スキルは?
スマホ修理ビジネスを始めるにあたり、「資格は必要なのか?」「どんなスキルが求められるのか?」といった疑問を持つ方は少なくありません。国家資格は不要ですが、信頼性や実務力を高めるために身につけておくべき知識やスキルがあります。
国家資格は不要だが技術力が問われる
スマホ修理を行うにあたって、法律上は特別な国家資格や免許は必要ありません。極端に言えば、工具さえあれば誰でも始めることはできます。しかし、ユーザーの大切なデータを預かる修理業である以上、技術的な信頼性と顧客からの安心感が欠かせません。そのため、資格はなくとも高度な技術を実践的に身につけていることが事業の成否を分ける要因になります。
民間資格やスクールで技術証明を取得できる
スキル習得の手段として、スマホ修理の民間資格取得や専門スクールの受講が一般的です。代表的な民間資格に「スマートフォン整備士検定」(NPO法人主催)があります。試験ではスマホの構造や分解・組み立ての知識、修理手順を問われ、一定水準の技能を持っていることを第三者に証明する手段として有効です。民間スクールやオンライン講座では実機を使ったトレーニングが受けられ、修了証を取得することで信頼度が高まります。
登録修理業者制度や保険加入で信頼性を強化
総務省が提供する「登録修理業者制度」に登録することで、ユーザーから見た信頼性が大きく向上します。これは、電波法や電気通信事業法に適合した修理体制であることを示す制度で、登録には各種書類の提出や検査が必要ですが、「総務省登録業者」という肩書きは安心材料になります。また、賠償責任保険への加入も、万一の修理ミスに備えた信頼の裏付けとなるため推奨されます。
参考:登録修理業者制度|総務省
スマホ修理ビジネス開業の手順は?
スマホ修理ビジネスは、比較的少ない資金とスペースで始められる事業ですが、開業にあたっては準備すべきステップがいくつかあります。
① 技術の習得と修理スキルの向上
まずはスマホ修理の基礎から実践的なスキルまでを確実に習得します。独学も可能ですが、専門スクールやオンライン講座の受講によって、より体系的に技術を学べます。基板修理や水没対応など、差別化できる技術まで身につけておくと有利です。
② 修理内容や営業形態の決定
自分が対応する修理内容(画面・バッテリー・水没・データ復旧など)と、営業形態(自宅営業・出張型・テナント店舗・フランチャイズなど)を明確にします。これにより、必要な設備や資金、集客戦略が変わってくるため、事業の方向性をしっかり定めましょう。
③ 必要な道具・パーツ・設備を準備
修理に使う工具や部品を揃えます。精密ドライバー、ヒートガン、検査機器などは必須です。また、よく修理依頼がある機種のパーツを事前に在庫しておくことで、即対応が可能になります。作業スペースの確保と安全な保管方法も検討しておきましょう。
④ 開業届や許可の取得
個人事業として始める場合は、税務署に開業届を提出し、屋号付きの口座開設なども行います。中古端末の買取販売を行うなら、古物商許可証も必要です。あわせて、総務省の「登録修理業者制度」への申請も、信頼性を高めたい場合に有効です。
⑤ 集客ツールと宣伝の準備
ホームページやGoogleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)を開設し、検索で見つけてもらえる状態を作ります。X(旧Twitter)やInstagramなどSNSでの情報発信も効果的です。口コミやレビューの獲得も開業初期の信頼構築に役立ちます。
⑥ 営業開始と業務改善のスタート
準備が整ったらいよいよ営業開始です。最初は知人やSNS経由の依頼が中心になることもありますが、対応の丁寧さと修理品質を保つことで口コミが広がります。収支を定期的に見直しながら、在庫管理や価格設定などを柔軟に調整し、事業の成長を図りましょう。
スマホ修理ビジネス開業費用の目安は?
スマホ修理ビジネスは修理形態や規模によって必要な初期費用が変わります。ここでは、費用の目安をステップ別に解説します。
① 修理用工具・機材の購入(2万円〜10万円)
最初に必要になるのが、スマホを安全に分解・組立てするための工具です。ピンセットや精密ドライバー、ヒートガン、テスター、静電気防止マットなどが基本セットです。個人用として最低限の設備なら2〜3万円程度、本格的に揃える場合は5〜10万円程度を見ておくと安心です。
② 部品在庫の仕入れ(3万円〜10万円)
修理に対応するためには、iPhoneやAndroid端末のよくある故障パーツ(画面、バッテリー、カメラなど)をある程度在庫しておく必要があります。最初は人気機種に絞って仕入れれば3〜5万円でも可能ですが、幅広く備えるなら10万円前後かかることもあります。仕入れ単価を抑えるためには、信頼できる卸業者との契約も重要です。
③ 営業スペースの準備(0円〜30万円)
自宅の一室を活用する場合、追加の家賃は不要で費用ゼロでも始められます。ただし、テーブルや照明など作業環境を整えるには5,000〜2万円程度の出費が必要です。テナントを借りて店舗開業する場合、敷金・礼金・内装費用など含めて30万円以上かかることが一般的です。立地によってはさらに高額になることもあります。この場合、ターゲットの導線(ターミナル駅周辺等)への出店を検討するとよいでしょう。
④ 各種申請・許可取得費用(1万円〜3万円)
個人事業主として開業する場合、開業届は無料で提出できますが、古物商許可証(中古スマホの取扱い予定がある場合)には1万9千円の申請費がかかります。また、総務省の登録修理業者制度に申請する場合は、技術書類の作成や手数料などに追加費用がかかるケースがあります。
⑤ 広告・集客にかかる費用(1万円〜5万円)
ホームページの立ち上げ、ロゴ作成、チラシ印刷やSNS広告など、開業時に最低限の広報活動を行うための費用も見込んでおく必要があります。自作すれば低コストで済みますが、外注すれば3万〜5万円程度の出費になることもあります。
スマホ修理ビジネスは準備と戦略で「儲からない」を超えられる
スマホ修理は一見すると始めやすいビジネスですが、安定して利益を上げるには確かな技術、継続的な集客、そして経営の工夫が欠かせません。確かに「儲からない」と言われる背景には理由がありますが、それは準備不足や競合との差別化ができていないケースが多いのも事実です。副業からスモールスタートして技術と信頼を積み重ね、必要な資格や販路を整えていけば、持続的に収益を上げることは十分可能です。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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