作成日 : 2025年12月24日

儲かるおすすめの資格15選！高収入を目指す上での選び方ポイントや注意点も解説

監修：中田宏樹（不動産証券化協会認定マスター / 2級ファイナンシャル・プランニング技能士）

儲かる資格を取りたい、収入を上げたいと考える人は多いものの、取得した資格が本当に稼げるのか不安に思うこともあるでしょう。高収入につながる資格の特徴は、専門性と希少性が高く、スキルを客観的に証明できる点にあります。

特に独占業務を持つ分野や需要が伸び続ける資格は、収入アップに直結しやすいのが特徴です。本記事では、実際にどんな資格が「儲かる資格」といえるのか具体的な資格例をご紹介しながら、選び方のポイントや注意点なども詳しく解説します。

儲かる（高収入を目指せる）おすすめの資格15選
儲かる（高収入を目指せる）資格を選ぶポイント
儲かる（高収入を目指せる）資格を取得する際の注意点
儲かる資格を活かして、未来を切り開こう

儲かる（高収入を目指せる）おすすめの資格15選

戦略的に資格を選べば、年収アップや独立による高収入を目指す可能性を高めることはできますが、必ずしも全員が高収入を得られるわけではありません。「一発逆転を狙える難関資格」から「副業から始められるスキル系資格」まで、取得することで儲かる・稼げる見込みがある資格を15選ご紹介します。

1. 公認会計士

企業の決算書をチェックする「監査」のスペシャリストであり、高年収を実現している人も多いビジネス系資格の一つです。大手監査法人での安定した高収入に加え、独立やCFOへの転職などキャリアパスが豊富です。

収入と独立性：大手監査法人での勤務は高年収が期待でき、独立開業や一般企業のCFO（最高財務責任者）への転職など、キャリアの選択肢が非常に豊富です。経験やスキル、勤務先や担当業務次第では高収入を得ている人もいます。
難易度とコスパ：難易度は非常に高く、合格には一般的に数年単位の集中的な学習が必要とされています。なお学歴要件がなく誰でも受験できますが、合格後ただちに高収入が保証されるわけではありません。監査法人等で経験を積み、実績次第で高収入キャリアを築いている人もいる、というイメージが近いでしょう。
需要とAI：企業のグローバル化対応などで監査需要は堅調です。AIはデータ照合などの単純作業を効率化しますが、不正リスクの判断や経営層への助言といった「高度な判断業務」については、現時点では人による対応が不可欠とされています。

2. 司法書士

登記（不動産・会社）手続きなどを行う法律専門職であり、独立後の収益性が非常に高い資格です。 法律系国家資格の中でも難関とされる資格であり、不動産登記や相続など単価の高い独占業務を持っています。

収入と独立性：独立開業を選ぶ人も多く、地域や得意分野、営業力などの条件が揃えば年収1,000万円以上の水準で働いている人もいます。不動産登記や相続、成年後見など業務単価が高く、安定した収益を見込めます。
難易度とコスパ：難関資格ですが、法科大学院に行く必要はなく、独学や予備校での学習で合格可能です。試験合格後に独立開業を選ぶ道もありますが、開業してすぐに高収入になるとは限りません。実務経験の蓄積や営業活動を前提に、学習コストに見合う収入を得ている人もいる、という程度に考えるのが現実的です。
需要とAI：高齢化に伴う「相続登記の義務化」や「成年後見」のニーズが急増しています。AIによる書類作成の効率化は進みますが、複雑な権利関係の調整や法的判断は専門家にしかできず、需要は拡大傾向です。

3. 税理士

税務申告や相談に応じる専門家であり、独立開業による安定的な収益モデルを築きやすい資格です。 企業との顧問契約により、継続的な収入（ストック収入）確保が見込めます。

収入と独立性：独立開業という選択肢を取る人も多い資格です。特に企業との「顧問契約」による継続的な収入（ストック収入）を積み上げることで、経営を安定させやすいのが強みです。
難易度とコスパ：難関ですが、科目ごとに取得できる「科目合格制」があるため、働きながらの取得も可能です。顧問契約を積み上げることで比較的安定した収入を得ている事務所もありますが、独立後の収入や安定性は、顧客獲得状況や経営次第で大きく異なります。
需要とAI：記帳代行などの単純作業はAI化が進んでいますが、節税対策、事業承継、経営コンサルティングといった「付加価値の高い業務」へのシフトが加速しており、経営者に寄り添える税理士の需要は盤石です。

4. 社会保険労務士（社労士）

人事・労務管理の専門家であり、働き方改革に伴いコンサルティング需要が急拡大している資格です。 独立開業もしやすく、手続き代行とコンサルティングの両輪で高収益化が可能です。

収入と独立性：独立開業を選ぶ人も多く、税理士と同様に顧問契約による継続的な報酬を目指すこともできますが、顧客獲得の状況によって収入は大きく変動します。手続き代行に加え、人事コンサルティングで高収益化も可能です。
難易度とコスパ：難関ですが、独立のしやすさと、女性がライフステージに合わせて働き方を選びやすい点から、働き方の柔軟さなどから、社会人の受験者が多い資格の一つです。
需要とAI：手続き業務は自動化が進んでいますが、「ハラスメント対策」「賃金制度設計」「働き方改革対応」など、人と組織に関わる複雑な調整業務は、現状ではAIだけで完結させることが難しく、人が担う役割が大きい領域です。

5. 不動産鑑定士

不動産の適正な価値を評価する専門家であり、希少性が高く高単価な業務を受注しやすい資格です。 資格保有者が他の士業に比べて少ないため、専門分野によっては競合が比較的少ないケースもありますが、受注環境や地域によって状況は異なります。

収入と独立性：専門性が高く競合が少ないため、高単価な業務を受注しやすい傾向があります。鑑定事務所としての独立も可能です。
難易度とコスパ：公認会計士などと同様に、合格までに相応の学習時間が必要とされる難関資格です。しかし、その「希少性」ゆえにニッチな市場で高い価値を発揮でき、合格後の働き方や受注状況によっては、学習コストに見合う収入を得ている人もいますが、必ずしも全員に当てはまるわけではありません。
需要とAI：AIはデータ分析を補助しますが、「現地調査」でしか分からない環境要因や複雑な権利関係の整理は、専門家による実地確認と判断が不可欠です。不動産投資や相続案件の増加に伴い、重要性は増しています。

6. 中小企業診断士

経済産業省が所管する経営コンサルタント分野の国家資格であり、独立・副業・企業内での評価向上など、多様な形で活用されている資格です。 独占業務はありませんが、コンサルティング単価が高く、収入源を増やしやすいのが魅力です。

収入と独立性：収入は個人の実力次第ですが、独立コンサルタントとして活躍する道があります。また、企業内での昇進や、「副業」として収入源を増やすのに最適な資格です。
難易度とコスパ：難関ですが、学習を通じて経営全般の知識が身につくため、どのような職種でも役立ちます。副業（補助金申請支援や執筆など）に活用している人もおり、学習で得た知識を収益につなげる事例も見られますが、収益化のしやすさは個々の営業力やネットワークによって異なります。
需要とAI：AIには難しい「企業の課題特定」や「未来の戦略策定」が本領です。DX推進やリスキリング支援の橋渡し役として、コンサルティング需要は高まっています。

7. 行政書士

官公庁に提出する書類作成のプロフェッショナルであり、低資金で独立開業し高収入を狙える資格です。 建設業許可や外国人ビザ申請など業務範囲が広く、得意分野を持つことで大きく稼げます。

収入と独立性：独立開業を選ぶ人が多い資格ですが、事務所勤務として働くケースもあります。建設業許可やビザ申請、相続など業務範囲が非常に広く、得意分野を確立することで高収入を得ることが可能です。
難易度とコスパ：法律系国家資格の中では比較的挑戦しやすく、社会人の受験者も多いです。比較的少ない初期投資で自宅兼事務所から開業する事例もありますが、開業後に十分な収入を得られるかどうかは、業務分野の選び方や営業活動の結果に大きく左右されます。
需要とAI：単純な書類作成はデジタル化の影響を受けますが、外国人労働者の受け入れ拡大に伴うビザ申請や、許認可コンサルティングなど、専門知識を要する分野の需要は伸びています。

8. 宅地建物取引士（宅建士）

不動産取引の専門家として「重要事項説明」などの独占業務を担う国家資格であり、不動産業界では一定のニーズが続いている資格です。 資格手当による年収アップや、将来的な不動産開業にも必須となります。

収入と独立性：不動産業界では資格手当や歩合給に直結しやすく、成果次第で高収入も狙えます。独立開業（不動産屋）にも必須の資格です。
難易度とコスパ：国家資格の中では独学で挑戦する人も多く、社会人の場合でも半年〜1年程度の学習期間を取って合格を目指すケースが一般的です。不動産関連の就職・転職では評価される場面が多く、取得によって選択肢が広がりやすい資格の一つです。
需要とAI：不動産取引がある限り、独占業務（重要事項説明）はなくなりません。AI活用が進んでも、取引の安全性を担保する宅建士の役割は今後も不可欠です。

9. IT関連資格（AWS, GCP, 基本情報など）

クラウド技術などのITスキルを証明する資格であり、DX推進やクラウド利用の拡大に伴い、市場価値が高まっている資格群の一つです。 取得することで、好待遇での転職や高単価なフリーランス案件に直結します。

収入と独立性：特にクラウド系の認定資格は、高待遇での転職や高単価なフリーランス案件に直結しやすく、転職やフリーランス案件で有利になるケースが多く、年収アップにつながっている事例も少なくありませんが、必ず年収が上がるわけではありません。
難易度とコスパ：レベルによりますが、数ヶ月の学習で取得できるものも多いです。取得が即座に市場価値向上につながるため、現代のビジネス環境において、比較的短期間の学習で市場価値向上につなげやすい資格群と評価されることが多いです。
需要とAI：全産業でのDX推進により、ITインフラを支えるエンジニアは深刻な人手不足です。AIやデータサイエンスもクラウド基盤の上で成り立つため、今後も需要は右肩上がりです。

10. Webマーケティング（Google広告・SNSなど）

広告運用やSNS運用のスキルを証明する認定資格であり、「売上を伸ばすための施策を考え実行する力」を示す一つの材料となり、実績次第では高単価案件を獲得している人もいます。企業の運用代行は継続受注しやすく、副業から独立まで幅広く稼げます。

収入と副業性：企業の広告運用代行やSNS運用代行は、月額数万円〜数十万円で継続受注しやすいビジネスです。実績を作ればコンサルタントとして独立も可能です。
難易度とコスパ：Googleや各プラットフォームが提供する認定資格は、短期間・低コストで取得可能です。実務に直結する内容を学べるため、スキルを習得すれば副業やフリーランスとして収益化を目指しやすい分野ですが、実際に案件を獲得できるかどうかは営業活動や実績づくりに左右されます。
需要とAI：広告の自動最適化は進んでいますが、「誰に・何を・どう訴求するか」という戦略設計や、トレンドを捉えたSNS企画は人間にしかできず、需要は拡大しています。

11. Webデザイン関連資格

Webサイトやバナー制作のスキルを証明する資格であり、作成したデザインごとに報酬が発生するため、案件を獲得できれば収入につながりやすい分野です。副業でも案件ごとの報酬額が明確なことが多く、ポートフォリオの内容や営業次第では、単価の高い仕事を受注している人もいます。

収入と副業性：バナー制作1枚数千円〜、Webサイト制作数万円〜と、副業でも案件単価が明確です。資格取得をゴールにせず、ポートフォリオ（作品集）を作ることで高収入を狙えます。
難易度とコスパ：Photoshopクリエイター能力認定試験などは実践的な内容で、学習過程そのものが実務スキルになります。数ヶ月のスクールや独学で習得でき、副業開始までのリードタイムが短いです。
需要とAI：デザイン生成AIが登場していますが、クライアントの意図を汲み取り、細部を調整して納品レベルに仕上げるクリエイターの需要は依然として高いです。

12. キャリアコンサルタント

個人のキャリア形成を支援する国家資格であり、オンライン相談との相性が良く場所を選ばずに稼げる資格です。 転職が一般的になりつつある中で、キャリア相談のニーズは高まりつつあります。

収入と副業性：転職エージェントでの勤務のほか、スキルシェアサービス経由での「キャリア相談（履歴書添削・面接対策）」を1件1万円〜などで受注できます。
難易度とコスパ：養成講座の受講が必要ですが、合格率は50%前後と国家資格の中では比較的挑戦しやすいです。自分の人生経験を価値に変えられるため、ミドルシニア層のリスキリングにも適しています。
需要とAI：終身雇用が崩れ、転職が当たり前になる中で、キャリアに悩む人は増え続けています。AIにはできない「深い傾聴」と「モチベーション支援」といった対人支援は、現時点では人が担うことが前提になっており、こうしたスキルを持つ専門家の需要は高まっています。

13. ファイナンシャル・プランナー（FP）

お金の人生設計を支援する専門家であり、金融業界でのキャリアアップや副業ライターなどで稼げる資格です。 比較的短期間で取得を目指しやすく、自身の家計管理や資産形成にも応用できるため、勉強内容が実生活に活かしやすい資格です。

収入と副業性：勤務先での資格手当や昇進に直結します。独立（上位資格）も可能ですが、相談料などで稼ぐには営業力が必要です。金融系Webライターなどでも稼ぎやすい資格です。
難易度とコスパ：2級であれば比較的短期間で取得可能です。本業のスキルアップ、自身の家計管理、副業と多方面に活かせるため、取得コストに対するリターン（コスパ）は抜群です。
需要とAI：新NISAや老後資金問題により、資産運用への関心は爆発的です。AIによるシミュレーションだけでなく、個人の価値観や不安に寄り添った「伴走型の提案」ができるFPが求められています。

14. 簿記（2級・3級）

経理スキルの鉄板資格であり、すべての企業で必要とされる汎用性の高さから堅実に稼げる資格です。 在宅の記帳代行や経理サポートといった副業案件も存在し、将来起業する際にも役立つ知識です。ただし、案件数や条件は時期やサービスによって変動します。

収入と副業性：クラウドソーシングなどで「記帳代行」や「経理サポート」の案件が豊富にあり、在宅副業として堅実に稼ぐことが可能です。将来起業する際にも必須の知識となります。
難易度とコスパ：3級は数ヶ月、2級でも半年程度の学習で取得可能です。経理・財務系の就職・転職では評価される場面が多く、副業案件に応募する際のアピール材料にもなりやすい資格です。
需要とAI：単純な入力作業はAI化が進んでいますが、最終的なチェックや決算整理、イレギュラーな処理など、簿記知識を持つ人間による確認業務の需要はなくなりません。

15. リラクゼーション・セラピスト関連資格（民間資格）

ボディケアやリフレクソロジーなど、心身の癒やしを提供する技術を習得する資格です。 デジタル化が進む社会でも、リアルな施術を求める人は一定数おり、サロン勤務や個人開業で活動している人も多い分野です。ただし、集客次第で収入は大きく変動します。なお、医療行為（マッサージや整骨など）は行えません。

収入と独立性：リラクゼーションサロンでの勤務を経て、自宅サロンや出張セラピストとして独立する道があります。固定客がつけば安定した収入が見込め、自身の技術そのものが商品になります。
難易度とコスパ：国家資格とは異なり、民間の短期スクールや通信講座で数ヶ月程度で習得可能です。働きながら技術を身につけ、週末起業から始められるため、スモールスタートに適しています。
需要とAI：デスクワークの増加で「疲れ」や「ストレス」を感じる人は増えています。人の手による「癒やし」はAIやロボットには代替が難しく、将来にわたって需要がなくならない手堅い分野です。

儲かる（高収入を目指せる）資格を選ぶポイント

収入アップへの近道は、「将来も食える資格」を見極めることです。 稼げる資格には明確な共通点があります。やみくもに難関資格を目指すのではなく、賢く選ぶための視点を解説します。

1. 独占業務があるか

最も分かりやすい指標が独占業務の有無です。弁護士の訴訟代理、税理士の税務申告、公認会計士の監査、宅建士の重要事項説明など、その資格を持つ人でなければ行えない業務がある資格は、専門性が法律で守られています。

これにより競合が制限され、価格競争に陥りにくいため、高い専門性の対価として報酬も高くなる傾向があります。

2. 独立開業が可能か

会社員としてのキャリアアップだけでなく、将来的に自分の裁量で働き、収入の上限を自分で決めたいと考えるなら、独立開業が現実的な選択肢となる資格が魅力的です。

士業（税理士、社労士など）やコンサルタント系（中小企業診断士）、ITエンジニア（フリーランス）などは、自身のスキルと営業努力次第で、会社員時代の収入を大きく超える可能性があります。

開業しやすい資格については、以下の記事でも紹介しています。

会社設立の基礎知識

開業しやすい資格とは？独立したい人や個人事業主になりたい人におすすめの業種も解説

独立開業を目指せる資格として、不動産鑑定士や社会保険労務士、薬剤師などがあります。独立開業すれば、収入が上がる可能性がある点やモチベーションを上げやすい点がメリットです。これから開業することを目指している方は、国家資格や民間資格の中から独立しやすい種類や自分が興味のある種類を見つけ、学習を始めましょう。独立開業を目指すメリットとは一般的に、独立開業とは、主に個人事業を立ち上げることです。独立起業という類似用語は、会社を立ち上げる際にも個人事業主でビジネスをはじめる際にも使われるのに対し、独立...

3. 市場の需要（ニーズ）が高いか

現在狙い目なのは「IT・DX」「医療・介護・相続」「法務・労務」といった成長分野です。

資格の価値は時代のニーズと共に変動します。どれほど難関な資格であっても、市場から求められていなければ高収入にはつながりません。トレンドを見極め、需要が拡大している分野の資格を選ぶことが重要です。

4. AIに代替されにくいか

将来性が高いのは「複雑な交渉」「戦略立案」「コンサルティング」など、人間にしかできない業務を担う資格です。 AIの発展により単純作業の自動化が進む一方で、高度な判断や倫理観、他者への深い共感が求められる領域は代替されにくく、その価値は相対的に高まっています。こうした「AIだけでは完結しにくい業務」を多く含む資格は、今後も一定のニーズが続くと考えられます。

5. 自分の興味・適性と合っているか

長期的に稼ぎ続けるための絶対条件は、その仕事が「自分の適性や興味に合っていること」です。 どれだけ儲かる資格でも、興味がない分野では難関試験の学習も、その後の実務も続きません。「好き」や「得意」とマッチしていることが、結果として高収入につながる最大の要因です。

儲かる（高収入を目指せる）資格を取得する際の注意点

資格を取るだけで安泰というわけではありません。 高収入を実現し、失敗しないキャリアを築くために、取得前に知っておくべき「現実」と「心構え」を3つ解説します。

1. 資格取得＝即高収入ではないことを理解する

市場で評価されるのは「資格」単体ではなく、「資格 × 実務経験」の実績です。 資格はあくまでスタートラインに過ぎません。特に難関資格であっても、取得直後は「実務未経験者」です。まずは現場で経験を積み、実績を作ることに注力して初めて、高収入への道が開かれます。

2. 資格取得後も知識をアップデートする

専門家としての価値を保つには、取得後も「継続的な学習（リスキリング）」が不可欠です。 法律や税制、IT技術は常に変化します。合格をゴールにせず、常に最新知識をアップデートし続ける姿勢がなければ、すぐに市場価値の低い人材になってしまいます。

3. 取得コストとリターンを考える

その資格に「投資する時間と費用」に見合うリターンがあるか、冷静に計算しましょう。 難関資格ほど、合格までに長期間の学習と一定の費用がかかる傾向があります。ご自身の年齢やキャリアプランと照らし合わせ、そのコストを回収し、利益を出せる見込みがあるか検討が必要です。

儲かる資格を活かして、未来を切り開こう

儲かる資格や稼げる資格には、確かに高収入につながる共通点があります。しかし、資格はあくまでキャリアを切り開くための一つの武器に過ぎません。

大切なのは、その武器をどう活かすかです。資格取得をゴールにするのではなく、それをスタートラインとして捉えましょう。

この記事で紹介した選び方を参考に、まずは自身のキャリアプランに最適な資格を見定めてください。そして、資格取得という最初のハードルを越えたなら、次は実務経験と継続的な学習によって、その専門性を磨き続けましょう。

そうすることで初めて、資格は「本当に稼げる力」に変わるはずです。あなたの未来につながる、価値ある一歩を踏み出しましょう。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

監修：中田宏樹（不動産証券化協会認定マスター / 2級ファイナンシャル・プランニング技能士）
1984年生まれ。大学卒業後、大手金融機関にて資産運用やファイナンス分野の新規事業企画、法人向けコンサルティングに従事し、多くの企業や個人の資産形成・経営支援に携わる。現在は、ファイナンシャルプランナーとして、保険・投資・相続を中心に、一人ひとりの人生に寄り添った資産形成をサポートする一方で、起業や独立を志す方に対する事業計画の策定、資金調達、経営基盤づくりまで一貫した包括的な支援や、大手企業に対する新規事業企画・開発、DX推進、マーケティング戦略策定などにも幅広く携わり、理論と実務の両面から成果創出に向け伴走支援している。
「数字の裏にある想いを大切に」「金融をもっと身近に、経営をもっと戦略的に」を信条に、金融・不動産・デジタルの知見を備えた実務経験に基づき、信頼と成果につながる実践的な情報を分かりやすくお届けします。