• 作成日 : 2022年9月16日

起業家・経営者におすすめ映画10選

起業家・経営者におすすめ映画10選

起業のヒントやモチベーションなどは、本やセミナーだけでなく映画からも得られます。成功者の半生を描いたサクセスストーリーから、ビジネスの過酷さが分かるリアルな作品まで、さまざまな映画が参考になるでしょう。映画は気軽に見られるため、仕事の息抜きとしてもおすすめです。

本記事では、起業家や経営者におすすめの映画を10作品紹介します。あらすじやおすすめポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

起業家・経営者は名作映画から学ぶことができる?

名作映画と言われる作品の中には、邦画・洋画問わず、起業家や経営者のモチベーションアップや自己啓発につながるものも多く存在します。
成功した経営者のドキュメンタリーや夢のあるサクセスストーリーを見れば、モチベーションも高まるでしょう。また、リーダーシップやビジネスのあり方など、起業・経営で大切なことを教えてくれる映画も役に立ちます。

ここでは、起業を志す方や、経営者におすすめの10作品を紹介します。

ココ・シャネル

『ココ・シャネル』は、20世紀を代表するデザイナーであるココ・シャネルの生誕125周年に製作された映画です。アカデミー賞女優のシャーリー・マクレーンが主演を務め、劇中では70着もの衣装が登場します。

上映年2008年
上映時間138分
出演者シャーリー・マクレーン、バルボラ・ボブローヴァ、マルコム・マクダウェルなど

あらすじ

孤児院で育ったココ・シャネルは、シャネルのデザイナーとして大成功を収めました。その後15年の亡命生活を送り、1954年にデザイナーとして復帰するも、かつての顧客や評論家から「時代遅れ」と批判されてしまいます。絶望の中、駆け出しから現在に至るキャリアや、成功と引きかえに失った恋人たちに思いを馳せながら、再起を誓う彼女の物語です。

『ココ・シャネル』が起業家におすすめなポイント

『ココ・シャネル』は、特に女性の起業家を目指す方におすすめです。ココ・シャネルは、当時の女性を因習から解放することに貢献した人物として知られています。孤児院で育ち、才能と努力で20世紀を代表するデザイナーへと成長した彼女の軌跡や、ブランクを経て再び返り咲いたその力強い姿から、勇気や活力をもらえるでしょう。シャネルというブランドに興味を持っていなかった方や、もちろん男性にとっても観る価値がある作品です。

また、ココ・シャネルを題材にした映画はほかにもあるため、この作品で彼女の生き様に魅了された方は、ぜひほかの作品も視聴してみてください。

ソーシャル・ネットワーク

『ソーシャル・ネットワーク』は、Facebookの創設者マーク・ザッカーバーグの半生を映画化した作品です。話題作を続々と生み出すデヴィッド・フィンチャーが監督を務め、豪華キャストが揃っています。

上映年2011年
上映時間120分
出演者ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイクなど

あらすじ

マーク・ザッカーバーグは、ハーバード大学在学中に、学内の友人を増やすためのネットワーキング・サービスとしてFacebookを立ち上げました。学内で人気の高いサイトとなり、Facebookを設立し、ナップスター創設者ショーン・パーカーとの出会いを経て大成功を収めます。その後、裏切り・お金や女性をめぐる問題に巻き込まれ、終わりの見えない訴訟に発展する様子など、彼の波乱の半生を描いた作品です。

『ソーシャル・ネットワーク』が起業家におすすめなポイント

『ソーシャル・ネットワーク』は、Facebookの始まりから成功までがわかるサクセスストーリーです。起業を志す方にとっては、起業のヒントを得たり、モチベーションアップにつながったりするでしょう。また、華々しい成功の様子だけでなく、裏切りや恋愛・金銭などの重苦しいシーンも描かれています。マーク・ザッカーバーグが成功と引き換えに失ったものがリアルに描かれており、彼の人となりやビジネスの残酷さが浮き彫りになっている作品です。

バトル・オブ・シリコンバレー

『バトル・オブ・シリコンバレー』は、スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツを主人公にした作品です。アメリカで、優れたテレビドラマ番組に与えられる「エミー賞」の夜間番組版「プライムタイム・エミー賞」を受賞した実績があります。

上映年1999年
上映時間97分
出演者ノア・ワイリー、アンソニー・マイケル・ホールなど

あらすじ

主人公は、テクノロジー界の海賊と言われるApple創設者のスティーブ・ジョブズと、マイクロソフト創設者のビル・ゲイツです。スティーブ・ジョブズの学生時代からAppleを立ち上げ、解雇されるまで、そしてビル・ゲイツがWindowsを発売するまでを描いています。綿密な取材・調査をもとに、2人の主人公のドキュメンタリーが相互に描かれた作品です。

『バトル・オブ・シリコンバレー』が起業家におすすめなポイント

『バトル・オブ・シリコンバレー』を観ることで、シリコンバレーの雰囲気や、起業家としてのマインドセットを知ることができます。映画内で、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツを決して神格化していないのもポイントです。彼らの尖った人間性をストレートに描いているため、彼らの素顔に迫ることができます。2人がどのように他人の技術を自分のものにしたか、人を説得してうまく動かしたのかなど、彼らの狡猾さにも注目です。

幸せのちから

ホームレスだった黒人男性が、億万長者になるまでの様子を描いたお話です。実話をもとにしています。主人公をウィル・スミス、息子役をウィル・スミスの実の息子であるジェイデン・スミスが演じており、親子初共演の映画である点も特徴です。2007年の「NAACPイメージ・アワード 最優秀作品賞」や、「ティーン・チョイス・アワード 映画部門 ドラマ映画賞」など、さまざまな受賞歴があります。

上映年2007年
上映時間112分
出演者ウィル・スミス、ジェイデン・スミスなど

あらすじ

1980年代のサンフランシスコで、妻と5歳の息子と3人で暮らしていたクリス・ガードナーは、困窮し、ついには妻と家を失います。息子とともに、たった21ドルしか持ち合わせていないホームレスになりました。そんな彼が目指したのは、一流証券会社の正社員になることです。幼い息子を養いながら、ただ1人の正社員枠を目指して全身全霊で勉強を続け、最終的には億万長者として成功を掴む様子が描かれたサクセスストーリーです。

『幸せのちから』が起業家におすすめなポイント

『幸せのちから』では、人生のどん底にいながら、諦めず成功を掴んだ主人公の姿が描かれています。その力強さからは、勇気やモチベーションを得られるでしょう。起業には失敗や挫折はつきものですが、どんなにどん底にいても、諦めずに努力を続ければ成功する、というメッセージを感じられる作品です。起業にあたって背中を押してほしいと考えている方におすすめできます。

マイインターン

『マイインターン』は、若き女性CEOがシニアインターン生を迎え、徐々に距離を縮めていく物語です。アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロという、実力のある有名俳優が出演しています。心温まるストーリーで、心が疲れてしまった方にぴったりの作品です。日本では興行収入17億5000万円を突破した実績があります。

上映年2015年
上映時間121分
出演者アン・ハサウェイ、ロバート・デ・ニーロなど

あらすじ

ファッションECサイト運営会社のCEOを務める主人公のジュールズが、シニアインターンのベンと出会い、彼を通してさまざまな成長を遂げる姿が描かれたヒューマンドラマです。年齢差からはじめは社内で浮いていたベンが、その人柄から徐々に受け入れられていきます。そして、ジュールズに降り注ぐさまざまな困難を、ベンからアドバイスをもらいながら乗り越えていく姿を描いた心温まる作品です。

『マイインターン』が起業家におすすめなポイント

『マイインターン』は、若き女性CEOである主人公と高齢男性のインターン生、という対照的な関係性が面白い作品です。また、ベンを迎え入れて職場の雰囲気が変わっていく様子や、ベンとジュールズが次第に心を開き、近しい関係性へと変化していく様子は、周囲を穏やかな気持ちにさせてくれます。

また、ベンがジュールズを尊敬して積極的に行動していく様子や、ベンのジュールズに対する気遣いやアドバイスは、ビジネスのあり方を知るうえで非常に参考になります。ファッションに興味がなくても楽しめる作品です。

スティーブ・ジョブズ

『スティーブ・ジョブズ』は、2011年に死去したAppleの共同創設者スティーブ・ジョブズの人生を描いた伝記映画です。ジョブズ自身や家族・友人などへのインタビューをもとに作られています。スティーブ・ジョブズ役を演じたのが、『それでも夜は明ける』で有名なマイケル・ファスベンダーです。

上映年2015年
上映時間122分
出演者マイケル・ファスベンダー、ケイト・ウィンスレット、セス・ローゲンなど

あらすじ

1984年のMacintosh、88年のNeXT Cube、98年のiMacの3つの発表会にスポットを当てて、その舞台裏を明らかにしています。Appleの創設からCEO追放、そしてCEOに返り咲き再び成功を収める姿まで、彼の生涯を描いた作品です。また、ジョブズの信念や完璧主義者としての姿、娘リサとの確執や和解といった、ジョブズの人間性が浮き彫りになるエピソードも多く盛り込まれています。

『スティーブ・ジョブズ』が起業家・経営者におすすめなポイント

スティーブ・ジョブズといえば有名なのが、新作発表会で人々を魅了するプレゼンです。その舞台裏が明らかになっているため、経営者にとっては非常に参考になります。彼の高いビジネスセンスがリアルに描かれているため、起業や経営のモチベーションアップにつながるでしょう。

また、成功者としての彼の姿だけでなく、同僚や恋人への仕打ち、娘との確執の様子まで描かれています。彼の素顔を知ることができるため、スティーブ・ジョブズを尊敬している経営者は特に必見です。

マネーボール

『マネーボール』は、メジャーリーグ「オークランド・アスレチックス」のゼネラルマネージャーを務めたビリー・ビーンの半生を描いた作品です。世界的スターのブラッド・ピットが主演を務め、『ソーシャル・ネットワーク』の脚本を務めたアーロン・ソーキンが本作でも脚本を担当しています。

上映年2011年
上映時間133分
出演者ブラッド・ピット、ジョナ・ヒルなど

あらすじ

ビリー・ビーンは、選手から若くしてメジャーリーグの弱小球団「オークランド・アスレチックス」のゼネラルマネージャーに就任しました。当初は短気で風変わりだったビリー・ビーンですが、イエール大学卒のピーターとの出会いから、独自の「マネー・ボール理論」をもとに改革を進めます。周囲の反対を受けながらも、諦めずに弱小球団の改革を進め、やがて奇跡を起こす物語です。

『マネーボール』が起業家・経営者におすすめなポイント

『マネーボール』では、主人公の諦めない姿からモチベーションを得られるだけでなく、データ分析の重要性や、組織のマネジメントについても学べます。球団を成長させた主人公の「マネー・ボール理論」は、データ分析に基づいて選手を評価するというものです。改革により強豪球団を倒していく様子からは、ビジネスにおいて戦い方が重要であることを実感できます。組織マネジメントに悩んでいる経営者に、特におすすめです。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

マクドナルド・コーポレーションの創業者であるレイ・クロックの伝記映画です。マクドナルドが、もとは1軒のとあるレストランだったことをご存知でしょうか。あるレストランを、世界が誇るファストフードチェーンへと成長させた、彼の経営手腕がわかる作品です。

上映年2017年
上映時間115分
出演者マイケル・キートン、ニック・オファーマン、ローラ・ダーンなど

あらすじ

1954年、当時52歳のレイ・クロックは、ドライブインレストラン・マクドナルドの存在を知り、興味を持ちました。そこでマクドナルドのビジネスコンセプトに共感し、チェーン化を進めます。しかし、次第に経営者であるディックとマック兄弟の反感を買うようになります。1つのハンバーガーショップを、世界を代表するファストフードチェーンに成長させた、レイ・クロックの手腕や苦悩を鮮やかに描いた作品です。

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』が起業家・経営者におすすめなポイント

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』は、マクドナルドを世界最大規模のチェーンに発展させた、レイ・クロックの経営手腕が見事に描かれています。ビジネス成功のために時に冷酷な手段を選ぶレイと、利益ばかり追求するレイに共感できない兄弟の対比が印象的な作品です。その対比から、ビジネスの実態や残酷さを感じ取れます。起業や経営について前向きな気分になれる作品が多いなか、この作品はいい意味でビジネスの厳しさを学べるため、起業家・経営者におすすめです。

摩天楼を夢見て

『摩天楼を夢見て』は、ヴェネチア国際映画祭での受賞経験もある作品です。ピューリッツァー賞受賞経験のある、劇作家のデイビッド・マメットの劇をもとに作られています。ベテラン俳優たちがテンポよく繰り広げる高い演技力にも注目です。

上映年1992年
上映時間100分
出演者アル・パチーノ、ジャック・レモン、アレック・ボールドウィンなど

あらすじ

ニューヨークの不動産会社ミッチ&マレーのニューヨーク支社で働くセールスマンたちは、ある日本社の幹部から「営業成績がビリならクビ」という宣告を受けます。宣告をきっかけに、契約獲得のための攻防や価格交渉など、社内で残酷な争いを繰り広げます。営業成績トップの社員と、クビを回避するために必死に策略を練る社員たちの攻防が描かれた作品です。

『摩天楼を夢見て』が起業家・ビジネスマンにおすすめなポイント

『摩天楼を夢見て』は、厳しい世界を生きるセールスマンたちの葛藤の様子や裏切り・嘘など、ビジネスの暗い部分を克明に映し出した作品です。『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』と同様に、モチベーションを上げるようなサクセスストーリーではありません。ビジネスの残酷さをリアルに描いた作品を通して、経営者としての覚悟を固めたい方におすすめです。また、名俳優たちが織りなす高い演技力も必見です。

ウォールストリート

『ウォールストリート』は、ウォール街における証券マンたちの闘いを描いた作品です。1987年公開の『ウォール街』の23年ぶりの続編として製作されました。『ウォール街』と同様に、主人公のゴードンをマイケル・ダグラスが再び演じています。

上映年2011年
上映時間133分
出演者マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ、キャリー・マリガン、ジョシュ・ブローリンなど

あらすじ

前作「ウォール街」で逮捕・収監された主人公のゴードンは、ウォール街で活躍するカリスマ投資家です。刑期を終えてニューヨークに帰ったゴードンは、彼を犯罪者として毛嫌いし、絶縁状態にある娘との関係修復を図ろうとします。偶然にも、娘の婚約者であるジェイコブは、ウォール街で働く野心家でした。しかし、何者かによって自社のあらぬ噂が流れ、株価は暴落、社長は自殺し、ついに会社が破綻してジェイコブも財産を失ってしまいます。ジェイコブはゴードンに協力を仰ぎ、噂を流したであろう人物への復讐を企むのです。

『ウォールストリート』が起業家・経営者・ビジネスマンにおすすめなポイント

『ウォールストリート』では、ジェイコブとゴードンが協力し、ジェイコブは復讐のために、ゴードンは家族のためにスリリングな駆け引きを展開します。作中で描かれる社会の黒い部分や人間の深層心理、痛烈な駆け引きが見どころです。ビジネスで勝ち抜くための熾烈な争いが克明に描かれており、生き残るための厳しさを実感できます。刺激がほしい方におすすめです。

起業家に大切な資質を映画から学ぼう

本記事では、起業家におすすめの映画10作品を、あらすじや見どころとともに紹介しました。モチベーションアップや自己啓発につながるものから、ビジネスの残酷さや経営者としてのマインドセットを知れるものまで、さまざまな映画があります。今回紹介した映画を仕事の息抜きとして観ることで、起業家・経営者にとって重要な資質を映画から学んでみてはいかがでしょうか。

よくある質問

起業家や経営者に役立つ映画とは?

成功者の伝記映画は、モチベーションアップやビジネスのヒントを得るのに役立ちます。また、ビジネスの残酷さが分かる闇の部分を描いた作品は、経営者としてのマインドを知るのにおすすめです。 詳しくはこちらをご覧ください。

モチベーションアップにおすすめの映画は?

女性で起業を目指す方なら『ココ・シャネル』がおすすめです。また、『幸せのちから』や『マネーボール』は、どん底にいながら戦い続け成功を収める様子を描いており、勇気とやる気が得られます。詳しくはこちらをご覧ください。


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