- 更新日 : 2024年9月11日
工数管理ツールおすすめ8選!(無料あり)生産性向上のための活用法
工数管理ツールとは、プロジェクトの完遂に必要な作業量を算出して管理するためのシステムです。エクセルやスプレッドシートと比べて工数の入力や分析の手間が省け、工数状況を把握しやすいという特徴があります。
本記事では、工数管理ツールを利用するメリットや活用法、無料ツールを含めたおすすめ8選を紹介します。
目次
工数管理とは?
工数管理とは、プロジェクトの完遂に必要な作業量を算出し、スケジュール管理やコストの把握、業務改善などに役立てる取り組みです。まずは工数の算出方法や工数管理のやり方を解説します。
工数の計算式
工数は、プロジェクトにおける「作業時間」×「作業人数」で算出し、単位は「人時(にんじ)」「人日(にんにち)」「人月(にんげつ)」の3種類を使用します。
たとえば、3人で5日間かかる作業の工数は「15人日」、5人で2ヶ月間かかる作業の工数は「10人月」となります。
工数管理のやり方
工数管理を始めるにあたり、まずはプロジェクト全体にかかる工数を見積もって、工程表を作成します。工程表とは「いつ・どのタスクを・誰が・どのくらいの時間をかけて行うか」を計画したスケジュールのことです。
プロジェクトが開始したら、実際に作業にかかった工数を管理表や管理ツールへ毎日入力していきます。見積もった工数と実際の工数を比較し、スケジュール通りに進んでいるか、コストオーバーをしていないかなどを確認しながらプロジェクトを進行していくことが大切です。
プロジェクトが完了したら、プロジェクト期間中に入力したデータを集計し、分析を行います。見積もりと実績に差があるタスクはどこか、チーム別や工程別などさまざまな視点から分析し、改善点を検討していきます。
工数管理をする方法
工数管理の方法は、主に「エクセルで行う方法」と「工数管理ツールで行う方法」があります。それぞれの方法の特徴を解説します。
エクセルで行う場合
エクセルで工数管理表を作成する場合、主に次の3つの方法があります。
- Microsoftの公式サイトから工数管理のテンプレートをダウンロードする
- WBS(作業分解構成図)を利用する
- ガントチャートを利用する
エクセルが使用できるパソコンが社内にあれば、費用をかけずに利用できるのが大きなメリットです。しかし、最初にフォーマットを作成しなければならない点や、複数人での同時使用には向かない点はデメリットといえます。
工数管理ツールで行う場合
工数管理ツールは最初から必要な機能が備わっているため、ユーザーがフォーマットを作成する必要はありません。ユーザーそれぞれが実際にかかった工数を入力するだけで、自動で集計されるため、プロジェクトの進捗状況やコストの状態がリアルタイムで可視化されます。
導入コストがかかる点はデメリットといえますが、なかには無料で使用できるツールもあります。ただし、無料ツールは使用できる機能やユーザー数に制限がある場合もあるため、費用対効果を考慮したうえで有料ツールの導入も視野に入れて検討するとよいでしょう。
工数管理の無料テンプレート
マネーフォワード クラウドでは、工数管理の無料テンプレートをご用意しております。ご自由にダウンロードしていただけますので、ぜひお気軽にご利用ください。
工数管理ツールを利用するメリット
工数管理ツールを利用する主なメリットは、次の4つです。
- 工数入力の負担が軽減できる
- 人員を最適に配置できる
- リアルタイムでのデータ管理・分析ができる
- 生産性の向上につながる
それぞれについて解説します。
工数入力の負担が軽減できる
工数管理ツールはカレンダー形式やガントチャート形式などを利用し、直感的に入力することが可能です。手作業で工数入力をしなければならないエクセルとは違い、入力の負担が少ない点はメリットといえるでしょう。
Googleカレンダーや勤怠管理ツールと連携できるツールもあるため、うまく組み合わせることで、より効率的に工数管理ができるようになるでしょう。また、スマートフォンで入力可能なツールであれば、より手軽にタイムリーな入力が可能です。
人員を最適に配置できる
工数管理ツールを使用すると、蓄積されたデータをもとに人員を適切に配置できるようになります。工数が集中している作業に人員を多く割り当てたり、余裕のあるチームのメンバーをほかのチームの作業へ増員したりすることで、無駄のない最適な人員配置が可能になるでしょう。
また、それぞれのメンバーの状況を可視化できるため、誰がどのような作業をしているのかも簡単に把握できます。人によって作業量に大きな差が生じることのないよう、調整を行うのにも役立ちます。
リアルタイムでのデータ管理・分析ができる
工数管理ツールに入力したデータは、すぐに表やグラフなど視覚的にわかりやすく集計できるため、分析に活用できます。プロジェクトやメンバーごとの工数をリアルタイムで集計できるうえに、予定以上の工数がかかっているタスクをすぐに発見できるため、赤字になる前に対処できます。
なかにはレポートを自動で作成する機能を備えたツールもあり、損益や効率性などを分析したデータを業務改善に生かすことも可能です。
生産性の向上につながる
工数管理ツールは、エクセルなどを使用する場合に比べて工数入力やデータの集計が簡単にできるため、業務効率がアップし生産性の向上につながります。また、適切な工数管理を行うことで、無理や無駄のないスケジュール設定が可能となり、より効率的にプロジェクトを進められます。
現場でもプロジェクトの進捗状況を常に共有できるため、メンバー間の連携がスムーズになるでしょう。遅れや漏れなどのトラブルにもすぐに対処できるため、さらなる生産性の向上が期待できます。
おすすめの工数管理ツール(無料あり)
工数管理ツールを試しに使ってみたい場合や予算を確保できない場合は、まずは無料で利用できるツールを使用してみてもよいでしょう。無料で利用できるおすすめのツールは、次の4つです。
- Brabio!(ブラビオ)
- TimeCrowd(タイムクラウド)
- Jooto(ジョートー)
- Asana(アサナ)
それぞれのツールの特徴について解説します。
Brabio!(ブラビオ)
Brabio!(ブラビオ)は、5人まで無料で利用可能な工数管理ツールです。初心者でも簡単にガントチャートが作成でき、エクセルシートへの一括出力も可能です。Googleクラウドでデータを保護するクラウド型サービスのため、セキュリティー面でも安心して利用できます。
Brabio!(ブラビオ)の料金プランは、次のとおりです。
| 無料プラン | 5ユーザーまで無料 |
| エントリープラン | 10ユーザーまで:月額3,300円 20ユーザーまで:月額6,600円 30ユーザーまで:月額9,900円 40ユーザーまで:月額13,200円 50ユーザーまで:月額16,500円 |
| ミッドレンジプラン | 100ユーザーまで:月額33,000円 200ユーザーまで:月額66,000円 300ユーザーまで:月額99,000円 |
| エンタープライズプラン | 要問い合わせ |
| 運営会社 | ブラビオ株式会社 |
| 公式サイト | https://brabio.jp/ |
※2024年7月8日現在
※税込み表記
TimeCrowd(タイムクラウド)
TimeCrowd(タイムクラウド)は、ワンクリック打刻やカレンダー連携などの機能を備えた工数管理ツールで、リアルタイムに時間管理や人件費管理ができます。丁寧なヒアリングをもとに導入から運用まで徹底的にサポートしてくれるため、初めてでも安心して利用できます。
TimeCrowd(タイムクラウド)の料金プランは、次のとおりです。
| 料金プラン | 要問い合わせ ※2週間の無料トライアルあり |
| 運営会社 | タイムクラウド株式会社 |
| 公式サイト | https://timecrowd.net/ |
※2024年7月8日現在
Jooto(ジョートー)
Jooto(ジョートー)はあらゆる無駄を省いたカンバン方式のタスク・プロジェクト管理ツールで、4ユーザーまで使用できる無料プランがあります。誰にでも使いやすい、シンプルで親しみやすいデザインや、直感的に操作できるレイアウトが特徴です。
Jooto(ジョートー)の料金プランは、次のとおりです。
| 無料プラン | 月額無料 |
| スタンダードプラン | 月額458円(1ユーザーあたり) ※年契約の場合 |
| ビジネスプラン | 月額1,078円(1ユーザーあたり) ※年契約の場合 |
| タスクDXプラン | 要問い合わせ |
| 運営会社 | 株式会社PR TIMES |
| 公式サイト | https://www.jooto.com/ |
※2024年7月8日現在
※税込み表記
Asana(アサナ)
Asana(アサナ)は、さまざまな業務を可視化する機能が充実したツールです。タイムトラッキング機能やワークロード機能などによって、各タスクの作業時間やメンバーの仕事量がひと目でわかります。また、実際の作業時間を正確に記録できるライブタイマー機能もあります。
Asana(アサナ)の料金プランは、次のとおりです。
| Personal | 10ユーザーまで無料 |
| Starter | 月額1,320円(1ユーザーあたり) ※年契約の場合 |
| Advanced | 月額2,970円(1ユーザーあたり) ※年契約の場合 |
| Enterprise | 要問い合わせ |
| Enterprise+ | 要問い合わせ |
| 運営会社 | Asana Japan株式会社 |
| 公式サイト | https://asana.com/ja/campaign/work-hour-management |
※2024年7月8日現在
※税込み表記
おすすめの工数管理ツール(300円から)
300円から利用できるおすすめの工数管理ツールは、次の2つです。
- Pace(ペース)
- チムスピ工数(チムスピシリーズ)
それぞれのツールの特徴について解説します。
Pace(ペース)
Pace(ペース)は毎日の日報入力をもとに、案件ごとの利益をリアルタイムで可視化できる工数管理ツールです。必要なアカウント分だけ契約が可能で、全社導入はもちろん部署単位でも導入しやすいシンプルな料金体系になっています。
料金プランは、次のとおりです。
| 料金プラン | 月額550円(1ユーザーあたり) ※月払いの場合 |
| 運営会社 | 株式会社リーピー |
| 公式サイト | https://paces.jp/ |
※2024年7月8日現在
※税込み表記
チムスピ工数(チムスピシリーズ)
チムスピ工数は、勤怠データと連動して勤務時間と工数時間を自動で一致させることが可能な工数管理ツールです。勤怠データは外部からインポートして利用することも可能ですが、チムスピシリーズの製品である「チムスピ勤怠」と併用すれば、よりスムーズに管理できます。
チムスピシリーズには「勤怠」「工数」「経費」の3つの製品があり、1製品のみの利用はもちろん、複数製品の併用も可能です。
チムスピシリーズの料金プランは、次のとおりです。
| チムスピ勤怠 | 月額440円(1ユーザーあたり) ※基本サポート費用(ライセンス料金×20%/月)が別途必要 ※初回契約時に初期費用が別途必要 |
| チムスピ工数 | 月額330円(1ユーザーあたり) ※基本サポート費用(ライセンス料金×20%/月)が別途必要 ※初回契約時に初期費用が別途必要 |
| チムスピ経費 | 月額330円(1ユーザーあたり) ※基本サポート費用(ライセンス料金×20%/月)が別途必要 ※初回契約時に初期費用が別途必要 |
| チムスピMix (チムスピシリーズのうち2製品を選択して利用可能) | 月額660円(1ユーザーあたり) ※初回契約時に初期費用が別途必要 |
| チムスピMix+ (チムスピシリーズの3製品が利用可能) | 月額880円(1ユーザーあたり) ※初回契約時に初期費用が別途必要 |
| 運営会社 | 株式会社チームスピリット |
| 公式サイト | https://www.teamspirit.com/mm/ |
※2024年7月8日現在
※税込み表記
【勤怠連携あり】おすすめの工数管理ツール
勤怠管理システムと連携して利用する際におすすめの工数管理ツールは、次の2つです。
- クラウドERP ZAC
- クラウドログ
それぞれのツールの特徴について解説します。
クラウドERP ZAC
クラウドERP ZACは工数管理はもちろん、勤怠管理や経費管理、在庫管理などの多様なシステムが一体化した工数管理ツールです。毎月固定の費用を支払う「月額ライセンス利用型」のサービスになっています。
クラウドERP ZACの料金プランは、次のとおりです。
| 料金プラン | 要問い合わせ |
| 運営会社 | 株式会社 オロ |
| 公式サイト | https://www.oro.com/zac/ |
※2024年7月8日現在
クラウドログ
クラウドログはさまざまな外部システムとの連携が可能で、勤怠管理ツールは「KING OF TIME」「ジョブカン」「勤革時」「HRMOS勤怠」と連携できます。勤怠管理ツールと連携することで、工数と勤怠が一致しているかを簡単に確認できます。
クラウドログの料金プランは、次のとおりです。
| 無料トライアル | 7日間無料 |
| ベーシックプラン | 要問い合わせ |
| プレミアムプラン | 要問い合わせ |
| 運営会社 | 株式会社クラウドワークス |
| 公式サイト | https://www.crowdlog.jp/ |
※2024年7月8日現在
この記事をお読みの方におすすめのガイド5選【部署別紹介】
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