• 作成日 : 2026年2月16日

訪問美容は儲からない?きついと言われる理由や開業に成功するための集客戦略まで解説

Point訪問美容は儲からない?

訪問美容は移動効率と価格設定のミスで儲からないと言われがちですが、戦略的なエリア選定と高単価化により、店舗型以上の高収益化が可能です。

  • 移動効率の改善:半径5km圏内への集約で実質時給を向上
  • 高単価メニュー:眉カット等の導入で滞在単価を最大化
  • 独自の販路開拓:地域包括支援センター等との強固な連携

移動を含めた実質時給の低さに加え、高齢者に対し安売りをしてしまう心理的ブロックによる価格設定の誤りが、儲からないと感じる最大の原因です。

訪問美容が儲からないと言われる最大の理由は、移動時間による効率低下と、低価格競争に陥りやすい集客構造にあります。しかし、超高齢社会において需要は確実に増加しており、正しいビジネスモデルを構築すれば、店舗型と同等またはそれ以上の利益率を実現することも可能です。

この記事では、訪問美容で失敗する原因を分析し、安定して稼ぐための具体的な手順を解説します。

訪問美容が儲からない・きついと言われる理由は?

訪問美容が儲からない最大の理由は、1日あたりの施術人数が移動時間によって制限される点と、集客を他者依存にしている点にあります。サロンワークのように待っていれば客が来る構造ではないため、自ら販路を開拓する営業力が欠かせません。

移動時間による稼働率の低下

移動時間が施術時間を圧迫し、1日の回転数が上がらないことが利益を削る最大の要因です。店舗型はお客様が来店しますが、訪問美容は美容師側が動くため、1人の施術に対して移動や準備を含めた多大な時間を要します。

時給換算のシミュレーション例
  • 往復の移動時間:1時間
  • 準備・片付け・会計:30分
  • 施術時間:1時間
  • 合計:2.5時間

仮にカット料金を4,000円としても、2.5時間で割れば時給換算で1,600円程度になります。ここからガソリン代や材料費を引けば、手元に残る利益はさらに少なくなります。
※これはあくまで一例であり、訪問件数の集約度や移動手段(徒歩・自動車)によって実質時給は大きく変動します。

店舗よりも安い価格設定

利用者やその家族への配慮から本来適正な対価を適切に設定できないという心理的ブロックが、収益性を下げる原因となります。競合に対抗してカット2,000円〜3,000円といった低価格に設定してしまうと、どれだけ働いても利益が出ない悪循環に陥ります。

本来、訪問美容は移動の手間や、寝たきりの方への対応など高度な技術が必要です。出張費を含め、店舗より高い料金設定にすべきところが安くなってしまっているのが実情です。

当日キャンセルリスクの高さ

主要顧客が高齢者であるため、体調不良による急なキャンセルが頻繁に発生します。店舗なら空いた時間に他のお客様が入る可能性がありますが、訪問の場合はその時間が丸ごと空き時間となり、移動コストだけが無駄にかかるリスクがあります。従って、事前に家族や施設と連絡体制を構築し、キャンセルポリシーを明示することも重要となります。

集客難易度の高さ

Webサイトを作っても、高齢者本人が検索して予約することは稀です。決定権を持つご家族やケアマネジャー(介護支援専門員)に認知してもらう必要がありますが、そのルート開拓には特有の営業ノウハウと時間が必要です。

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訪問美容で儲からない人の共通点とは?

訪問美容で失敗する人の共通点は、ターゲット設定が曖昧で、サロンワークと同じ感覚で価格競争に巻き込まれていることです。

エリア選定のミス

集客エリアを広げすぎると移動時間が増え、実質的な時給が低下します。「誰でも、どこでも」受けるのではなく、半径5km以内などの特定地域や、特定のニーズ(介護が必要な高齢者、外出困難な妊婦など)に特化したマーケティングを行わないと、広告費だけが嵩む結果となります。

コスト構造の把握不足

訪問美容は店舗家賃がない分、車両維持費や出張費の計算を誤ると利益が残りません。従って、訪問美容では売上と同等に「時間あたり利益」を重視することが必要です。

項目店舗型サロン訪問美容(個人)
主な固定費家賃・共益費・水道光熱費車両維持費・保険・駐車場代
変動費材料費・広告費ガソリン代・消耗品費
最大のリスク集客不足による欠損移動時間による稼働制限
収益の鍵回転率と物販単価設定とルート効率

訪問美容で儲けるためのポイントは?

利益を出すためには、移動時間を最小化し、1件あたりの付加価値を高めて単価を上げることが不可欠です。

高単価を実現するメニュー設計

カットのみから脱却し、滞在時間あたりの単価が高いメニューを設計しましょう。高単価メニューの例は以下の通りです。

  • 頭皮ケア・ヘッドスパ:乾燥やかゆみに悩む高齢者向けのケア
  • ハンドマッサージ:血行促進とリラクゼーション効果で満足度アップ
  • 眉カット・顔そり:自分では手入れが難しい部分のケア

地域密着型のブランディング

個人や小規模事業者が生き残る道は、「〇〇市の訪問美容といえば〇〇さん」という第一想起の獲得にあります。地域のイベント参加や町内会の掲示板活用など、リアルな接点を重視しましょう。地域包括支援センターや民生委員とのパイプを太くし、相談先として認知されることが最強の差別化になります。

参考:介護サービス情報公表システム|厚生労働省

介護施設の提携と個人宅訪問の両立

効率よく稼ぐためには、一度に複数名の施術が可能な介護施設との提携と、利益率の高い個人宅訪問の両輪で回すのが理想です。

施設は安定した件数を見込め、個人は自由な価格設定ができるため、これらを組み合わせることで収益の安定性と最大化を両立できます。

介護福祉関連の資格による差別化

介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)や福祉理美容士の資格を持つことは、ケアマネジャーや施設担当者からの信頼を勝ち取る大きな武器になります。

資格があることで、寝たきりの方への対応や移乗サポートも安心して任せられると判断され、価格競争に巻き込まれない独自の価値となります。
実際に資格取得を目指す際は厚生労働省等のサイトを参照しましょう。

デジタルツールを活用した集客と予約管理

Googleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)やSNSを活用し、地域名とキーワード(例:〇〇市 訪問美容)で検索上位を狙うことは必須です。

また、LINE公式アカウントを利用した予約受付を導入することで、顧客やその家族とのコミュニケーションコストを下げ、スムーズな運営が可能になります。

リピート率を高めるアフターフォロー

その場で次回の予約を頂く「次回予約制」の導入が成否を分けます。施術後にサンキューレターを送る、あるいはご家族やケアマネジャーへ利用者の笑顔をLINE等で共有することで、「親の様子を教えてくれる信頼できるパートナー」としての地位を確立できます。

訪問美容で活用できる補助金や自治体の制度は?

2025年以降、訪問美容の将来性は明るく、補助金などの行政の制度を賢く活用することで、開業リスクを大幅に軽減できます。
※補助金制度は年度や公募ごとに内容が変更されるため、必ず最新情報を公式サイトでご確認ください。

  • 補助金の活用:「小規模事業者持続化補助金」などを活用すれば、チラシ作成、HP制作、訪問用機材の購入費用の支援を受けられます。
  • 自治体の助成券:自治体が発行する訪問理美容サービスの登録事業者になることで、利用者負担を減らしつつ安定した集客ルートを確保できます。

参考:小規模事業者持続化補助金高齢者訪問理美容サービス | 世田谷区公式ホームページ

訪問美容を儲かるビジネスに変えるために

訪問美容が儲からないと言われるのは、従来のサロン運営の延長線上で考えてしまうからです。成功の秘訣は、徹底した移動効率の改善、介護知識に基づいた高付加価値サービスの提供、そして地域密着型の集客にあります。

超高齢社会において、外出困難な方々に美容を届ける仕事は、社会貢献性が高いだけでなく、独自の経営戦略を持つことで高い収益性を秘めた魅力的な事業へと進化します。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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