- 作成日 : 2026年2月16日
Word(ワード)で下線が消えない時の解決法:原因別の対処手順を徹底解説
下線に見えて残る表示は段落罫線・校正波線・変更履歴・ハイパーリンクなど原因が異なるため、種類を見分けて適切に解除します。
- 段落罫線:[罫線なし]/[罫線と網かけ]で段落を確認
- 校正波線:右クリックで無視、または[文章校正]で表示オフ
- 変更履歴:表示を「最終版」にし、必要に応じて[承諾]で確定
- リンク下線:[ハイパーリンクの削除]、一括は[Ctrl+Shift+F9]
- 予防:入力中オートフォーマットの「罫線」をオフ
書式一括クリアは装飾消失に注意しましょう。
Wordで文書を編集していると、特定の場所の下線が消えないという問題が発生することがあります。下線ボタンを押しても消えない、書式をクリアしても残っているという状況です。実は、Wordで「下線」に見える表示には、段落境界線、校正の波線、変更履歴、ハイパーリンクなど、複数の原因があり、見た目は同じでもそれぞれ対処方法が異なります。
当記事では、下線が消えない4つの原因と具体的な解決方法、今後自動で線が引かれないようにするための予防設定、書式を一括クリアする際の注意点を解説します。
目次
なぜWordで特定の場所の下線が消えないのか?
下線が消えない原因は、境界線・校正の波線・変更履歴・ハイパーリンクなど、下線に見える表示が残るためです。見た目が同じでも対処が異なるので、まず種類を切り分けます。ここでは、4つの原因を順に確認します。
オートフォーマット機能により「段落境界線」が引かれたため
オートフォーマットの設定で、入力したハイフン(—)やアンダーバー(___)が自動的に段落境界線(罫線)へ変換される場合があります。直後なら[Ctrl]+[Z]で戻せます。すでに残っているときは、境界線の直上の段落にカーソルを置き、[ホーム]→[罫線]→[枠なし]で解除します。
消えない場合は[罫線と網かけ]で「段落」の罫線が入っていないか確認します。[¶]表示をオンにし、どの段落に罫線が付いたかも見ます。再発防止は[ファイル]→[オプション]→[文章校正]→[オートコレクトのオプション]で自動罫線を無効化します。
スペルチェックや文章校正の指摘による波線が表示されているため
赤や青の波線は、下線ではなくスペルチェック・文章校正(文法チェック)の指摘表示です。画面上の校正波線は、校正設定を変えない限り表示され続けます。消したい場合は、該当箇所を右クリックして[無視][辞書に追加]などで解消します。表示自体を止めるなら、[ファイル]→[オプション]→[文章校正]で「入力中にスペルチェックを行う」「文法の誤りを入力中にチェックする」をオフにします。
文書単位で非表示にする場合は同画面の「この文書でのみ校正を非表示」を選びましょう。日本語と英語が混在する場合は、[校閲]→[言語]で校正言語の設定も確認します。
「変更履歴の記録」がオンの状態で編集が行われたため
[校閲]タブの「変更履歴の記録」がオンだと、挿入文字が下線、削除が取り消し線などのマークで表示され、下線が消えないように見えます。表示だけ消すなら、[校閲]→[変更履歴]の「表示」を「最終版」に切り替えます。
ただし変更そのものは残ります。完全に解消するには、[承諾]で変更を確定するか、[却下]で元に戻します。今後同じ表示を避けたい場合は「変更履歴の記録」をオフにしましょう。マークアップが多いときは[すべてのマークアップ]の絞り込みや[変更履歴ウィンドウ]で、どの種類の変更かを確認すると切り分けが早くなります。
ハイパーリンクの設定が残っており自動書式が適用されているため
文字列がリンク扱いになると、既定のスタイルで下線が自動適用されます。残っている場合は、対象を右クリックして[ハイパーリンクの削除]を実行しましょう。複数まとめて解除したいときは、リンクを含む範囲を選択し[Ctrl]+[Shift]+[F9]でフィールドを解除します(戻せない場合があるため注意)。
見た目だけ直すなら、[ホーム]→[書式のクリア]で下線を外します。自動リンク化を止める場合は[オートコレクトのオプション]で「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」をオフにします。
「段落境界線」として引かれた線を消す方法は?
段落境界線として見える線は、線が付いている段落を選択し、[ホーム]タブの[罫線]メニューから[罫線なし]を選ぶと消えます。罫線は段落の書式なので、文字の下線とは手順が異なります。ここでは3つの手順で整理します。
線が引かれている箇所の上下を含めて段落を選択する
まず、線が引かれている位置の前後を含めて段落を選択します。段落境界線は「上の段落の下罫線」や「下の段落の上罫線」として設定されることがあり、線の直上だけを選ぶと解除が効かない場合があります。ドラッグで2段落まとめて選ぶか、線の直上と直下の段落を順に選び直して解除対象を切り替えると確実です。
段落を素早く選ぶには、段落内を3回クリックする、または左余白(選択バー)をクリックして段落単位で選択します。段落記号(¶)を表示し、改行位置を目印にして選択するとミスを減らす上で有効です。
「ホーム」タブの段落グループにある「枠線」の▼ボタンを押す
次に、[ホーム]タブの「段落」グループにある[罫線](枠線)ボタンの▼を押してメニューを開きます。ボタン本体をクリックすると直前の罫線設定が適用されるだけになり、意図せず別の線が追加されることがあります。必ず▼から一覧を出し、今どの罫線が有効かを確認しましょう。
メニューには「下罫線」「上罫線」「外枠」などが並び、選択中の段落に対してオン・オフが切り替わります。リボンが簡略表示になっている場合は、[ホーム]を開いた状態で段落のアイコン群を探します。設定状況を詳しく見たい場合は、同メニューの[罫線と網かけ]を開き、「段落」に罫線が入っているかも確認できます。
メニューの中から「罫線なし」を選択する
表示されたメニューから[罫線なし]を選択すると、段落に設定された罫線が外れ、境界線として見えていた線が消えます。消えない場合は、選択範囲を線の上下に広げて同じ操作を繰り返し、どの段落に罫線が付いているかを切り分けます。罫線が解除できたのに再び出るときは、入力した記号が自動的に罫線へ変換されている可能性があります。
[ファイル]→[オプション]→[文章校正]→[オートコレクトのオプション]で自動罫線の設定を見直してください。表のセルやテキストボックス内では「表の罫線」「図形の線」が原因のこともあるため、表ツールや図形の書式側も確認します。
文章校正による赤い波線や青い二重線を消す方法とは?
赤い波線や青い二重線は校正の指摘表示なので、設定で非表示にするか、単語ごとに無視すれば消えます。目的別に手順が変わります。ここでは設定で止める方法と個別に消す方法を説明します。
「ファイル」タブから「オプション」を選択する
[ファイル]タブを開き、[オプション]を選択します。[Wordのオプション]画面が表示されたら、左側のメニューから[文章校正]をクリックしましょう。赤い波線は主にスペル、青い二重線は文法や文章校正の指摘として表示されます。
設定を変更すると、入力中の指摘や自動修正候補も変わるため、まずは操作対象を確認します。波線を止めたい文書を開いた状態でこの画面に入り、下部の「例外」セクションまでスクロールして次の設定を行います。
「文章校正」メニュー内の「例外」設定にあるチェックを入れる
[文章校正]の下部にある「例外」では、特定の文書だけ校正結果を表示しない設定ができます。対象の文書名が選択されていることを確認し、「この文書でのみスペルチェックの誤りを非表示にする」「この文書でのみ文法の誤りを非表示にする」といったチェックをオンにしましょう。
[OK]で閉じると、赤い波線や青い二重線が非表示になります。誤りそのものが直ったわけではないため、共有前に校正を再開したい場合は、同じ画面でチェックをオフに戻します。
波線が表示されている単語を右クリックして「無視」を選択する
波線を出したくない単語だけを処理したい場合は、波線が付いた語句を右クリックし、表示される候補から[無視]を選びましょう。スペルの指摘なら[すべて無視]や[辞書に追加]が出ることがあり、固有名詞や社名などは辞書登録すると同じ単語で波線が出にくくなります。
青い二重線の提案は、表現を直すか、無視して表示だけ消します。文書全体の校正設定は変わらないため、他の箇所の波線は残ります。必要箇所だけ消したい場合に向きます。
変更履歴の記録によって残った線を消す方法は?
変更履歴で残る線は、記録をオフにした上で、承諾で変更を確定すると解消します。線は「修正の痕跡」なので、表示設定を変えただけでは消えません。ここでは安全に消すための手順を2つに分けて説明します。
「校閲」タブにある「変更履歴の記録」をオフにする
[校閲]タブで「変更履歴の記録」をオフにします。これは今後の編集に履歴を付けない設定で、すでに付いた下線や取り消し線を直接消す効果はありません。まずは誤って履歴を増やさない状態にし、次の手順で既存の変更を確定します。
表示だけ隠すなら「表示」または「表示の切り替え」を「最終版」にしますが、変更内容は残ります。マークが多い場合は「すべてのマークアップ」で種類を絞り、吹き出し表示かインライン表示かも確認して、対象の線が変更履歴かどうかを切り分けましょう。確認後に不要な表示だけを消すと作業戻りを防げます。
「承諾」ボタンのメニューから「すべての変更を反映」を選択する
残った線を確実に消すには、変更を承諾して確定します。[校閲]タブの[承諾]▼を開き、「すべての変更を反映」または「すべての変更を反映して記録を停止」を選びましょう。前者は変更確定のみ、後者は確定後に記録もオフになります。確定すると下線や取り消し線が通常表示に戻ります。
ヘッダーや脚注など別領域の変更が残ることもあるため、表示位置を移動して同様に承諾します。安全に進めたい場合は、[次へ]で1件ずつ確認しながら承諾し、必要なら事前にバックアップを作成します。コメントは承諾では消えないので、別操作で削除しましょう。
今後勝手に線が引かれないようにするための設定方法は?
自動で線が入る原因の多くは、入力内容をWordが罫線に変換する自動処理です。設定で「罫線」の自動変換をオフにすると、意図しない線が入りにくくなります。ここでは具体的な設定手順を順番に説明します。
「ファイル」タブの「オプション」から「文章校正」を開く
まず[ファイル]タブを開き、左側メニューの[オプション]を選択して[Wordのオプション]を表示しましょう。続いて左の一覧から[文章校正]へ進み、中央付近の[オートコレクトのオプション]をクリックします。ダイアログが開いたら、上部のタブに[オートフォーマット]や[入力中にオートフォーマット]が並んでいることを確認します。
見当たらない場合は、オプション画面の検索欄で「オートコレクト」と入力すると到達しやすくなります。変更前に現在のチェック状態を控えると安心です。別文書にも影響します。
「オートフォーマット」の設定で「罫線」のチェックを外す
[オートコレクトのオプション]で[入力中にオートフォーマット]を開き、「罫線」のチェックを外します。必要に応じて[オートフォーマット]側にも同名の項目があるため、両方を確認します。これで、— や ___ などの入力が自動的に段落罫線へ変換されにくくなります。
設定後は[OK]→[OK]で確定し、テストとして新しい行で同じ記号を入力して線が出ないか確認します。罫線が必要な場合は、後から[ホーム]→[罫線]で手動設定します。手動設定なら、意図した段落だけに線を付けられます。
書式を一括でクリアする際の注意点とは?
書式の一括クリアは下線だけでなく、文字と段落の装飾をまとめて初期化します。必要な装飾まで消える点に注意が必要です。ここでは消えやすい設定を3つに分けて整理します。
下線以外のフォントサイズや文字色も初期状態に戻ってしまう
「すべての書式をクリア」や「書式のクリア」を使うと、下線だけでなくフォントサイズ、文字色、フォント種類、背景色などの文字書式も戻ります。見出し用に大きくした文字や、強調のために色を変えた箇所も同時に初期化されるため、意図が崩れる場合があります。
対策として、まず対象をコピーして別箇所に退避する、または最小範囲だけを選択してクリアします。下線だけを消したいときは、[下線]の解除や[フォント]ダイアログでの下線設定変更が安全です。
箇条書きや段落番号の設定も同時に解除されてしまう
一括クリアは段落書式にも作用し、箇条書き、段落番号、インデント、行間、段落前後の間隔などが解除されることがあります。結果として、手順説明が段落に戻ったり、番号の連番が崩れたりします。特に、見出しと本文で段落設定を使い分けている文書では影響が広がりやすい点に注意が必要です。
段落構造を保ちたい場合は、箇条書き部分を除外して選択する、またはスタイルを適用し直す前提で作業しましょう。可能なら「スタイルのクリア」と「直接書式のクリア」を使い分けます。
意図して設定した太字や斜体などの強調装飾も消えてしまう
太字、斜体、下付き、上付き、取り消し線、文字間隔などの強調装飾も、一括クリアで消える場合があります。読者に要点を伝える目的で付けた強調が消えると、文章の読み取りやすさが下がります。
対策は、強調が必要な箇所だけを先にメモしておき、クリア後に戻すか、最初から下線の原因だけを狙って処理する方法です。Wordの下線に見える表示は、段落罫線や校正波線、変更履歴など原因が複数あるため、原因を切り分けた上で最小限の操作を選ぶほうが安全です。
Wordで下線が消えない悩みを解消しましょう!
Wordで特定の場所の下線が消えない原因は、段落境界線、校正の波線、変更履歴、ハイパーリンクなど複数あります。段落境界線は罫線メニューから「罫線なし」で解除し、校正の波線はオプションで非表示設定または個別に無視しましょう。変更履歴は「承諾」で確定すると消え、ハイパーリンクは右クリックで削除できます。
今後自動で線が入らないようにするには、オートフォーマットの「罫線」設定をオフにしましょう。書式を一括クリアする際は、フォントサイズや文字色、箇条書き、太字などの必要な装飾も消えるため、原因を切り分けて最小限の操作を選ぶことが安全です。
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