- 更新日 : 2025年10月10日
クールビズとは?実施期間はいつ?企業や家庭でできる対策
クールビズとは、地球温暖化対策を主な目的として政府が提唱する夏を快適に過ごすライフスタイルのことです。夏場における室内の適正温度あるいは上限温度の目安を28℃にして軽装で仕事をする取り組みですが、仕事の効率を落としてしまうと本末転倒です。本記事では、クールビズに取り組む際のポイントや注意点について解説します。
目次
クールビズとは?
クールビズとは、夏の服装を軽装にすることによって室内でも適切な温度で快適に過ごすための取り組みです。クールビズでは、快適に過ごすための室温が28℃となるようにして仕事に取り組みます。
ここでいう28℃は空間の温度を指し、エアコンのリモコンの温度設定ではありません。この温度は、衛生環境を確保するための施行令や規則で定められた範囲が17℃以上28℃以下とされていることに起因します。ジャケットを羽織らなかったりノーネクタイで過ごしたりと、企業によってクールビズの取り組み方法はさまざまです。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
人事・労務の年間業務カレンダー
毎年大人気!人事労務の年間業務を月別にまとめ、提出や納付が必要な手続きを一覧化しました。
法改正やシーズン業務の対応ポイントについて解説するコラムも掲載していますので、毎月の業務にお役立てください。
従業員の見えない不満や本音を可視化し、従業員エンゲージメントを向上させる方法
従業員エンゲージメントを向上させるためには、従業員の状態把握が重要です。
本資料では、状態把握におけるサーベイの重要性をご紹介いたします。
エンゲージメントサーベイを用いて、離職防止を推進する⽅法
離職防止には従業員エンゲージメントの向上が効果的です。そのために、従業員の状態把握が必要です。
本資料では、従業員の状態を把握する具体的な手段としてマネーフォワード クラウドサーベイをご紹介します。
エンゲージメント向上につながる福利厚生16選
多くの企業で優秀な人材の確保と定着が課題となっており、福利厚生の見直しを図るケースが増えてきています。
本資料では、福利厚生の基礎知識に加え、従業員のエンゲージメント向上に役立つユニークな福利厚生を紹介します。
クールビズが促進された背景・目的
クールビズの大きな目的は、持続可能な社会を目指すことです。ここでは、クールビズの取り組みの背景や目的について解説します。
地球温暖化
クールビズは地球温暖化対策の一環として2005年に日本政府が打ち出し、同年6月1日から始まりました。2005年は、ちょうど京都議定書が発効した年です。京都議定書において、温室効果ガスの排出削減が国際的に規定され、環境問題への関心が高まりました。
参考:
パリ協定の目標達成に向けてー京都議定書目標達成計画|全国地球温暖化防止活動推進センター
地球温暖化防止国民運動|環境省
脱炭素化
クールビズの取り組みでは、脱炭素化型の社会を通じて2050年のカーボンニュートラルの実現を目指しています。カーボンニュートラルとは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量と森林などの吸収量を均衡させて、トータルの排出量をゼロにすることです。そのためにできることとして、エネルギー使用量を抑えて省エネや省二酸化炭素につなげるクールビスの取り組みがあります。
クールビズの実施期間
クールビズは、5月1日〜9月末までの期間に集中的に実施するよう環境省より呼びかけています。ただ、地域ごとの気候条件等によって実施期間外であっても、クールビズに取り組むことが推奨されています。企業によっては実施期間が異なることがあるため、社内規定の確認が必要です。
クールビズで推奨される服装
クールビズは夏でも快適に過ごすための取り組みですが、軽装なら何でもよいわけではなく、ビジネスにふさわしい服装が求められます。
男性の場合は、基本はノーネクタイ・ノージャケットです。一般的にトップスはポロシャツや半袖シャツを着用します。ジャケットを着用しないため、シャツのシワが目立ったり清潔感を損なったりしないように注意が必要です。
定期的なアイロンがけや、ノンアイロンシャツを活用するとよいでしょう。一方、ボトムスではチノパンの着用が一般的です。
環境省が公表しているクールビズの服装の可否は、以下のとおりです。一つの目安として、クールビズ期間中の服装を選ぶ際の参考にしてみてください。
| クールビズ | スーパークールビズ (6月1日〜) | |
|---|---|---|
| ノーネクタイ | ◯ | ◯ |
| ノージャケット | (◯) | ◯ |
| 半袖シャツ | ◯ | ◯ |
| かりゆしシャツ | (◯) | ◯ |
| ポロシャツ | ✕ | ◯ |
| アロハシャツ | ✕ | ◯ |
| Tシャツ | ✕ | △ |
| ランニングシャツ | ✕ | ✕ |
| チノパン | (◯) | ◯ |
| ジーパン | ✕ | △ |
| ハーフパンツ | ✕ | ✕ |
| スニーカー | ✕ | ◯ |
| サンダル | ✕ | △ |
◯:可、(◯):可だが徹底されていない、✕:原則不可
女性の服装はもともとビジネスカジュアルである場合が多く、クールビズの服装を意識することは少ないでしょう。しかし、クールビズ期間中でも肌の露出が多い服装などビジネスにふさわしくない格好は避ける必要があります。
クールビズにおいて重要なポイント
ここでは、クールビズ期間中における意識すべきポイントについて解説します。クールビズの取り組みをしながら、効率的に仕事を進めるためにも以下のポイントをぜひ参考にしてみてください。
可能な限り冷房に頼らないこと
クールビズにおいてまず重要なのが、できる限り冷房に頼らないことです。エネルギー消費を抑えて地球温暖化対策をするのがクールビズの本来の目的であるため、冷房に頼りすぎずに過ごせるよう工夫が必要です。
例えば、麻などの通気性のよい素材の服を選んだり、冷感グッズを活用したりすることで冷房によるエネルギー消費を抑えられるでしょう。
外気温と室内温度の差分を減らすことによる健康
クールビズを進めるにあたっては、外気温と室内温度に大きな差が出ないよう配慮が必要です。外気温と室内温度の差が大きいと、ホルモンバランスを崩したり、自律神経に悪影響が出たりする恐れがあります。健康を損ねないためにも、室内を冷やしすぎない温度管理が大切です。
熱中症予防
クールビズに取り組むにあたっては、熱中症にならないよう注意が必要です。クールビズでは適切な室温が28℃とされています。しかし、室内の温度を同じ28℃に保つにしても、冷房時の外気温や西日の入りやすさなどの立地条件によってエアコンの設定温度は変わってきます。
それらを考慮せずにエアコンの温度を必要以上に高く設定してしまうと、熱中症になってしまい健康を害してしまう危険もあるのです。クールビズに取り組む上では、無理をしすぎないことが大切です。
参考:
適正な室温で快適に!クールビズの提案|内閣府
適正な室温とは|環境省
【企業の場合】クールビズの進め方
クールビズを進めていく中で、社内でぜひ取り入れたい取り組みについてご紹介します。これらの取り組みを行うことで、エネルギー消費を抑えながら効率的に仕事を進められるようになるでしょう。
うちわや扇子の利用
社内でうちわや扇子を積極的に利用することで、体感温度を下げられます。うちわや扇子を使うと、汗が蒸発しやすく熱が放出されるので、涼しいと感じられるのです。暑さをしのぐために昔から使われてきたこれらの道具をうまく活用しましょう。
ブラインドや断熱シートを使用する
ブラインドや断熱シートの使用も有効です。ブラインドで西日を避けるだけでも、室内の温度上昇を防げます。また、グリーンカーテンも取り入れるとより一層効率的にクールビズを進められるでしょう。
グリーンカーテンは、日差しの約80%のエネルギーをカットできると言われています。根から吸収した水を植物が葉から蒸散させるときに、気過熱として周囲の熱を奪い温度を下げる効果が期待できるのです。
服飾の色を清潔感・爽快感のあるものにする
クールビズの服装では、清潔感があり爽快感のあるカラーの服飾を選びましょう。おすすめのカラーはホワイトやブルー系です。例えば、サックスブルーのシャツは爽やかな印象を与えられます。さらにスタイリッシュさを求めるのであれば、ストライプ柄もよいでしょう。
勤務時間を朝方にシフトする
クールビズを進めやすくするために、勤務時間を朝方にシフトさせるのも1つの方法です。1日のうちでも比較的気温の低い午前中に仕事をするとエアコンの使用を抑えられます。
また、明るい時間帯に仕事を切り上げることで、夜の残業時間削減につながり夜間の照明に使われていたエネルギーの節電も期待できます。残業時間を減らすことで家族との時間もしっかり確保でき、ワークライフバランスも実現しやすくなるでしょう。
通気性のよいデスク・チェアを利用する
クールビズをストレスなく進めるために、通気性のよい空間づくりも大切です。風通しのよいところに机などを配置することで、仕事に集中できリフレッシュしやすい環境となるでしょう。また、通気性のよいチェアを使用することで、熱がこもりにくくなり湿気を効率よく逃してくれます。
快適にクールビズを進めて仕事の効率をアップさせよう
地球温暖化対策として始まったクールビズですが、現在では多くの企業で定着しています。しかし、クールビズ期間にどのような服装をしたらよいか迷う方もいるでしょう。
この機会に、社内でのルールを見直してみるとよいかもしれません。クールビズ期間中であっても仕事の効率を落としたり、熱中症になったりしないよう各企業での工夫も必要です。ぜひ、本記事の内容を参考にしながらクールビズの取り組みを進めてみてください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
人事労務の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
CAB適性検査とは?IT人材の採用で活かす目的やGAB・SPIとの違いを解説
企業のIT人材獲得競争が激化する中、候補者の潜在能力を客観的に評価する手法として「CAB適性検査」が注目されています。特にプログラマーやSEといった専門職の採用において、その効果を…
詳しくみる人材育成ってどうやるの?考え方や具体的な手法を紹介
人材育成の方法として、新入社員研修やOJTなどは多くの企業で実施されています。しかし、思っていたように成長できない、人材教育との違いが分からないなど課題、疑問を持っている方は少なか…
詳しくみる中堅社員のモチベーション低下を防ぐには?キャリア研修と役割の与え方を解説
「中堅社員のモチベーション低下をどうにかしたい」とお考えではありませんか。その解決の鍵は「キャリア研修」と「役割の与え方」の見直しにあります。企業の成長に欠かせない中堅社員が、再び…
詳しくみる【新卒・転職】採用面接の質問集&回答例|面白い人材を見抜く質問や逆質問のポイントも解説
就職・転職活動の面接で、どのような質問をされるのか不安を感じている方は少なくないでしょう。面接は、あなたの人柄や価値観、そして企業との相性を確かめるための重要な機会です。 この記事…
詳しくみるキャリアアンカーとは?意味や診断方法、適職がわかる8つの分類を解説
キャリアアンカーとは、キャリア形成においてこれだけは譲れないという価値観のことです。8つのカテゴリーがあり、どれに分類されるかを知ることで人材配置や人材育成に役立てられます。また、…
詳しくみるRPOとは?採用代行のメリット・デメリット、選び方や導入すべき企業を解説
優秀な人材を採用できるか否かは、企業の命運を左右するといっても過言ではありません。しかし、採用業務に十分なリソースを割ける企業ばかりではないでしょう。 当記事では、RPO(採用代行…
詳しくみる


