- 更新日 : 2026年1月14日
キャリアウーマンとは?女性が活躍できる企業にするための施策を解説
労働人口が減少する現代において、キャリアウーマンの活躍の場を整えることは、企業にとって重要なことです。
本記事では、キャリアウーマンがどのような働き方や価値観を持つのかを解説します。
OLやバリキャリとの違いや、広まった背景などもまとめました。企業で活躍するキャリアウーマンの特徴や、採用時に確認したいポイントも整理しております。
キャリアウーマンが活躍できる企業づくりのポイントを学び、ご活用ください。
目次
キャリアウーマンとは?
キャリアウーマンとは、仕事に真剣に向き合い、昇進や管理職へのステップアップを積極的に目指す女性を指す言葉です。
主に長い経歴を持ち、高い能力で成果を上げる女性を指します。
仕事に力を注ぐ人というイメージがありますが、実際には職務上の成長と同時に、私生活も大切にしながら自分らしい生き方を築いているケースも少なくありません。
ここでいうキャリアとは、仕事を通じて積み重ねた経験や専門知識、スキル全般を意味します。
キャリアウーマンという言葉が広まった当時は、男性に匹敵する、あるいはそれ以上の働きを見せる女性の意味で使われていました。
OLとの違い
OLは、企業や官公庁で事務作業を担う女性職員を指します。そのため、一般的に営業職や販売職の女性は含まれません。
一方でキャリアウーマンは、専門知識や高度なスキルを備え、専門性の高い仕事に携わる女性に用いられる呼称です。
業種に限定されず、専門職として自立して働く点が大きな違いといえます。
バリキャリとの違い
キャリアウーマンは、専門的な知識や資格を活かして働く女性を指すのに対し、バリキャリは仕事を最優先し、成果を出すことに力を注ぐタイプの女性を意味します。
管理職として活躍したり、新たなスキルを習得したりするのに積極的な点も特徴です。
バリキャリについて詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
キャリアウーマンが広まった背景
キャリアウーマンという言葉が浸透したのは、女性の社会進出が一気に進んだ、1980〜1990年代の流れが大きく影響しています。
女性が男性と肩を並べて働く姿が評価され、専業主婦とは異なる新たな女性像として注目を集めました。
当時は「女性でもここまで活躍できる」という価値観が背景にあったといえます。
現在では、性別よりも個人の力や志向が重視され、働き方や生き方の選択肢も広がりました。
仕事中心にこだわらない、多様なライフスタイルが尊重されるようになっています。
企業で活躍するキャリアウーマンの特徴
企業で力を発揮するキャリアウーマンには、共通する行動傾向や強みがあります。
ここでは、キャリアウーマンの特徴をわかりやすくまとめました。
仕事もプライベートも充実している
仕事で成果を上げながら、私生活も大切にできる女性は、キャリアウーマンとしての素質を備えているといえます。
キャリアウーマンは時間管理がうまく、勤務後の限られた時間であっても学びや趣味などに積極的に充てられるのが特徴です。
その積み重ねにより、仕事とプライベートの双方を満たす生活スタイルを築きやすく、充実した毎日を送る人が多い傾向があります。
時間を効率よく使える
キャリアウーマンに共通する大きな特徴として、時間を無駄なく使える点が挙げられます。
限られた時間をどう使うかで、仕事の進め方は大きく変わります。タスクごとの所要時間を見極め、残りの時間で何を進めるかを判断できる力は重要です。
こうした的確な時間配分ができる人ほど、成果を出しやすく、仕事ができる人として評価されます。
ビジネス上でのマナーを身につけている
ビジネスマナーをきちんと身につけている女性は、キャリアウーマンとしての素質があります。
仕事への意欲が高く、周囲から信頼される働き方を実現するには、基本的な礼儀や気配りが欠かせません。
挨拶や言葉遣い、相手への配慮が自然にできる人ほど、職場での評価が上がります。そのため、仕事ができる女性としてキャリアウーマンと呼ばれる存在になりやすいのです。
モチベーションが高い
仕事への意欲が高い女性は、キャリアウーマンとして活躍しやすい傾向があります。
朝から集中モードに入り、限られた時間を最大限に活かしたり、努力したりすると、結果にもつながりやすいでしょう。
さらに、高いモチベーションは周囲にもよい影響を与え、チーム全体の雰囲気や士気を引き上げる存在となります。
責任感がある
強い責任感を持って仕事に向き合える女性は、キャリアウーマンとして活躍しやすいタイプです。
業務やチームのマネジメントに対して責任を負わない人もいますが、成果を出す人の多くは責任感があります。
自分がミスをした際には誠実に謝罪し、十分なフォローを行う姿勢が欠かせません。
また、部下の失敗にも向き合い、適切な指導とサポートを行える女性こそ、信頼されるキャリアウーマンといえるでしょう。
キャリアウーマンが活躍するために会社ができる施策
キャリアウーマンが力を発揮できる環境を整えるには、企業側の取り組みも欠かせません。ここでは、女性の活躍を後押しするために会社ができる施策について紹介します。
産休・育休・生理休暇を整備する
キャリアウーマンが長く安心して働くには、産休や育休、生理休暇といった制度の充実が欠かせません。
女性向けの休暇が整備されている企業では、結婚や出産、子育て、介護といったライフイベントにも柔軟に対応できる傾向にあります。そのため、女性がキャリアを中断せずに働き続けられます。
休暇取得が当たり前になっている職場では、罪悪感なく制度を利用できるのも特徴です。
子育てが落ち着いた後の、スムーズな復職にもつながる点がメリットです。
女性の生理休暇について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
柔軟な働き方を整える
柔軟な働き方の整備は、キャリアウーマンが力を発揮し続けるために欠かせない取り組みです。
たとえば、リモートワークやフレックスタイム制が導入されている職場であれば、働く時間や場所を調整しやすいでしょう。子育て世代の女性も、子どもの送迎や行事に合わせて無理なく働けます。
さらに、介護を担うケースでも、自宅でのケアやヘルパーとの連携が取りやすく、仕事と家庭の両立がしやすい点がメリットです。
女性の管理職を登用する
女性管理職を登用することは、キャリアウーマンが働き続けやすい環境づくりにつながります。
役職に女性がいるだけで、生理やPMSといったデリケートな悩みを相談しやすく、心理的な負担が軽減されます。
また、子育てと仕事を両立する管理職が身近にいれば、自分の将来像を描きやすいでしょう。女性の従業員は、「自分も管理職を目指せる」と感じられます。
企業は、性別に左右されない評価体制を整え、公平なキャリア形成を支えることが重要です。
女性活躍の認定制度を取得する
企業が女性活躍に関する認定制度を取得していることは、子育てとキャリアを両立したいキャリアウーマンにとって、働きやすい環境が整っている証といえます。
代表的な「くるみんマーク」は、育児休業の取得状況や男性の育児参加、残業抑制など、国が定めた基準を満たした企業だけが受けられる認定です。
くるみんマークを持つ企業は、制度が整備されているだけでなく、実際に利用しやすい雰囲気がある点も特徴です。
ほかにも、「えるぼし認定」や「プラチナえるぼし認定」など、女性活躍推進の取り組み状況を評価する制度もあります。
女性の認定制度について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
福利厚生を充実させる
キャリアウーマンが安心してキャリアを築くには、福利厚生の充実も欠かせません。
たとえば、家賃補助などの住宅手当や、人間ドック費用の補助といった健康面の支援などです。
加えて、社内託児所の設置や保育園・ベビーシッター費用の補助など、育児関連のサポートを強化する企業も増えています。
こうした制度が整っていれば、ライフステージが変わっても働き続けやすい環境といえます。
女性に人気の福利厚生については、下記記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。
残業時間を少なくする
残業が少ない職場は、キャリアウーマンに限らずすべての従業員にとって働きやすい環境といえます。
長時間労働が少ないほど、家庭の時間や趣味、自己成長のための時間を確保できます。
定時で帰れる企業であれば、保育園の迎えや家事を無理なくこなしつつ、働き方を柔軟に調整できる点も魅力です。
結果的に、ワーク・ライフ・バランスを重視するキャリア志向の女性が集まりやすい傾向があります。
仕事後に習い事や友人との食事を楽しめるなど、生活の充実度も高まるでしょう。
採用時にキャリアウーマンを見極めるポイント
採用の場では、将来活躍できるキャリアウーマン候補をどう見極めるかが重要です。
ここでは、面接などで確認すべきポイントをわかりやすく解説します。
挨拶やマナーがきちんとしているかどうか
挨拶や基本的なマナーは、面接時にすぐ確認できる重要なチェックポイントです。
一見当たり前のようですが、日頃から丁寧な挨拶を習慣化できている人は多くありません。
自ら明るく声をかけられる姿勢は、主体性や前向きさの表れでもあり、仕事への積極性を知る手がかりです。
キャリアウーマンとして成長する資質があるかどうかを判断する際にも、有効なポイントといえるでしょう。
レスポンスが早いかどうか
採用時に確認しておきたいポイントのひとつが、連絡へのレスポンスの早さです。
すぐに返答できない状況でも、電話やメールを放置せず「確認して折り返します」と、ひと言伝えられるかどうかは重要です。
こうした対応ができる人は、自己管理ができ、状況に応じて柔軟に動ける傾向があります。
レスポンスの丁寧さやスピードは、キャリアウーマンとして活躍できる資質を見極める手がかりとなります。
質問に対して明確に回答できるかどうか
面接では、質問の意図を正しく理解し、要点を押さえた返答ができるかどうかが見極めポイントです。
相手の話を的確に受け取り、スムーズにコミュニケーションできるかは、実際に働くうえで欠かせない要素といえます。
また、トラブル発生時にも円滑な意思疎通ができなければ対応が遅れやすいでしょう。
明確に答えられる力は、キャリアウーマンとしての資質を判断するうえで大切なチェック項目です。
企業がキャリアウーマンを採用するための具体策
自社で優秀なキャリアウーマンを採用するには、戦略的なアプローチが必要です。
ここでは、採用活動で実践できる具体的な取り組みをわかりやすく紹介します。
適性検査や実技試験を取り入れる
キャリアウーマンとしての資質を見極めるには、適性検査や実技試験を導入するのが有効です。
実際の業務に近い課題へ取り組んでもらうことで、ストレスへの強さや職務への向き不向きが明確になります。
長期インターンを実施すれば、働き方や姿勢を深く観察でき、採用判断の精度も高まるでしょう。
学歴や資格、自己PRだけでなく、実技評価を組み合わせることで、将来活躍できる人材を見極められます。
質問内容を戦略的に決める
自社に合う人材を採用するには、面接での質問を戦略的に設計することが大切です。
たとえば、成長意欲の高い人を探したい場合は「これまで成長を実感した経験」や「努力の原動力」を尋ねることで、内面を引き出せます。
また、企業理念との相性を確認したいなら「会社への印象」や「入社後に実現したいこと」を聞くと効果的です。
求職者の強みや価値観に合わせて、質問を柔軟に変えることが、適切な人材を見極めることにつながります。
企業のブランド力を高める
優秀なキャリアウーマンに選ばれる企業になるには、まず応募者を惹きつけるだけのブランド力が欠かせません。
知名度の高い企業は、大きな広告費をかけなくても応募が集まりやすく、採用活動を有利に進められます。
優秀な女性ほど複数社から内定を獲得していることが多いため、自社を選んでもらうには、志望度を高める工夫が必要です。
競合にはない魅力を明確に示し、採用段階から丁寧な対応を心がけることで、選ばれる企業へと近づけます。
経営者も面談に立ち会う
キャリアウーマンに自社の魅力をしっかり伝えるには、経営者が面談に参加することが効果的です。
トップ自らが理念や社風を語ることで、企業の方向性が明確に伝わり、応募者の印象にも強く残ります。
反対に、面接官の態度が横柄だと会社への評価が下がり、内定辞退につながるリスクもあります。
経営者を含め、面談に関わる全員が丁寧な言葉遣いと誠実な姿勢を徹底することが重要です。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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