- 作成日 : 2026年2月19日
1人美容室は儲かる?収入の目安や失敗しない開業・経営のコツを解説
1人美容室は、適切な経営により高利益が狙えるビジネスです。
- 利益率が高く年収600万も可能
- 高単価×固定客で売上が安定
- 経費と集客を自分で最適化できる
客単価12,500円×1日4人施術とすると月商100万円程度が実現可能です。高付加価値化と時間管理が必須です。
近年、美容師としての独立手段として注目されているのが「1人美容室」です。自分のペースで働ける自由な環境と、適切な運営によって高収益も狙える点から、多くの経験者が開業を検討しています。しかし一方で、「本当に儲かるのか」「失敗しないためには何が必要か」といった不安もつきものです。
本記事では、1人美容室の特徴や収入の実態、成功のためのポイントや開業に必要な資格について解説します。
目次
1人美容室とはどんな形態?メリットと特徴は?
1人美容室とは、美容師自身がオーナーとして施術から経営まですべてを一人で行うサロンの形態です。人件費がかからないぶん利益率が高く、自分の裁量で自由に働ける一方、責任のすべてを負う覚悟も求められます。
一人で経営・施術を完結させる独立スタイル
1人美容室は、スタッフを雇わずに、美容師本人がカットやカラーなどの施術、予約管理や経理、会計、仕入れといった業務をすべて担当します。店舗規模は最小限に抑えられ、自宅や小規模テナントでも開業可能です。設備投資が少なく、必要な経費も限定的なため、独立へのハードルが比較的低いのが特徴です。
人件費ゼロで高い利益率と柔軟な働き方を実現
従業員を雇わないことで人件費が発生せず、売上の多くを自分の収入として確保できます。さらに、営業時間や定休日も自分で自由に決められるため、子育てやプライベートとの両立を重視した働き方ができます。無理のない範囲でスケジュールを組み、長く働き続けたいと考える方にとって魅力的な運営スタイルです。
経営すべてを背負う負担と限られた対応力が課題
全業務を一人で担うということは、常に店舗の運営責任を背負うということでもあります。体調不良や休業時には売上がゼロになるリスクがあり、1日に対応できる顧客数も限られるため、効率的な時間管理と経営知識が必要です。自由度が高い反面、継続的な収益を生むにはビジネスとしての戦略が欠かせません。
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1人美容室は儲かる?収入の目安は?
1人美容室は、運営の工夫と努力次第で十分な収入を得ることができます。平均的には雇われ美容師よりも高い年収が見込まれ、技術と経営の両面を活かすことでさらに高収益を目指すことも可能です。
平均年収は330万〜660万円程度
1人美容室オーナーの収入は、一般の雇用美容師の平均年収(約310万円)より高い傾向にあります。年収330万〜660万円程度が多く見られ、経営が順調な場合には年収800万円を超えるケースもあります。スタッフを雇わない分、人件費がかからず、売上の約半分以上が手元に残るため、利益率が高くなる構造です。
月商100万円なら年収600万円以上も可能
収入は月々の売上と経費によって大きく左右されます。たとえば、月の売上が100万円の場合、経費や税金などを差し引いても月収で50万円以上が残る計算となり、年収では600万円を超えることになります。逆に月商が50万円程度にとどまると、年収も300万円前後と会社員時代と大きな差が出ない可能性もあります。
高収入を目指すには戦略的な運営が必須
1人で対応できる人数や時間には限りがあるため、単に働くだけでは収入に上限が生じます。そのため、高単価メニューの導入や、リピーターの確保、稼働時間の最適化など戦略的な工夫が必要です。技術力だけでなく、集客や経営管理といったスキルを磨く必要があります。成功には、安定した売上を確保できる仕組みづくりが不可欠です。
1人美容室で儲けるためのポイントは?
1人美容室でしっかり収益を上げるには、支出を抑えて利益を残す工夫と、客単価やリピート率を高めて売上を最大化する工夫が欠かせません。加えて、自ら集客を工夫し来店数を維持することも重要です。
経費を抑えて利益率を高める
1人美容室は人件費が不要な分、運営コストを抑えやすい形態ですが、その他の経費も最小限に抑えることで利益率をさらに高めることができます。固定費である家賃や光熱費の見直しは効果的です。必要最小限の広さの物件を選び、高額な内装や設備投資を避けることで初期費用と月々の経費を削減できます。
自宅の一室をサロンに活用したり、シェアサロンやレンタルスペースを利用すれば、家賃を抑えながら開業することが可能です。材料費も、過剰な在庫を持たず都度仕入れを基本とすることで無駄な出費を防げます。小さな節約を積み重ねることで、少ない売上でもしっかり利益が出る体質に整えられます。
客単価とリピート率を向上させる工夫をする
1人で対応できる顧客数には限りがあるため、1人あたりから得られる売上を増やすことが重要です。高単価のセットメニューを設定したり、トリートメントやヘッドスパといった付加価値サービスを提案することで、自然に客単価を引き上げることができます。
客単価の目安としては、8,000〜12,000円程度に設定すれば、1日3〜4人の施術でも月商50万円を超える可能性が高まります。また、安定した売上を維持するには、リピーターの確保が不可欠です。次回来店の提案や、LINEやDMによるフォロー、ポイントカードなどの仕組みを用いて、定期的に通ってもらえる環境を整えましょう。固定客が増えれば、収益は自然と安定します。
効果的な集客で安定した来店数を確保する
大手サロンのようにブランド力に頼れない1人美容室では、オーナー自らが集客に取り組む姿勢が求められます。まず、ホームページやSNSを活用した発信は欠かせません。施術例やお客様の声を掲載することで、信頼感と親近感を与えることができます。特にInstagramはビジュアル訴求に優れ、美容との親和性が高いため効果的です。
さらに、Googleマップでの上位表示を狙うMEO対策を行えば、近隣の新規顧客に見つけられやすくなります。口コミの収集や、営業時間・価格・空き状況の明示も信頼感につながります。近所のフリーペーパーやチラシも有効で、地域密着型の認知拡大に役立ちます。手が回らない場合は、美容室専門の集客サービスや予約サイトを活用するのも選択肢です。
1人美容室が儲からないと言われる理由と対策は?
「1人で美容室をやっても儲からない」と言われることがありますが、その多くは事前準備や運営の工夫が不十分な場合です。ここでは、ありがちな収益低下の原因と対策を紹介します。
【集客不足でお客様が増えない】 コンセプトと発信を強化する
来店者数が伸び悩む理由の多くは、「存在を知られていない」「魅力が伝わっていない」ことにあります。特に1人美容室は、立地や知名度だけで集客するのが難しく、ターゲットやコンセプトを明確にし、それを的確に発信する力が不可欠です。
対策としては、以下が効果的です。
- コンセプトや得意分野を明確に打ち出す(例:40代女性特化、白髪染め専門など)
- SNS(Instagramなど)でビフォーアフターの投稿やお客様の声を継続発信
- Googleマップ上での情報充実と口コミ集め(MEO対策)
- 地域チラシや紹介特典による地元集客の促進
- リピート顧客の獲得とリピート率の向上
「何が自分の店の強みか」をはっきりさせ、誰にとって価値のあるサロンなのかを発信することが、安定した来店につながります。
【料金が安すぎて利益が出ない】適正価格と単価アップを意識する
1人で対応できる顧客数が限られている以上、安さだけで勝負するのは危険です。開業直後に集客を焦って過度な割引を続けると、価格に対する信頼性が落ち、利益率が下がるばかりか、リピーターも定着しにくくなります。
対策としては、以下が効果的です。
- サービスの質に見合う適正価格を設定し直す
- プレミアムメニュー(スパ、トリートメント等)で客単価を引き上げる
- 値上げに抵抗がある場合は、オプションやセットメニューで単価アップを図る
- 割引よりも「次回予約特典」や「紹介者特典」など再来に繋がる工夫を行う
マンツーマンで丁寧な施術が受けられるのは1人サロンならではの価値。価格に自信を持ち、無理のない範囲で収益化を図りましょう。
【家賃や設備費が重く利益を圧迫】固定費の見直しと管理を徹底をする
売上があっても、毎月の経費が多ければ利益は残りません。特に開業時に高額なテナントを契約していたり、設備投資にお金をかけすぎたりすると、その負担が継続的にのしかかってきます。
対策としては、以下が効果的です。
- 家賃の安い物件への移転を検討する
- 使っていないスペースを他美容師とシェアして収入化する
- 材料や光熱費の無駄を見直し、必要最低限の仕入れに抑える
- 経費を毎月記録し、数値として把握・分析する習慣をつける
- 経営知識に不安がある場合は、税理士や中小企業診断士への相談を活用
1人美容室では「いかに利益を残すか」がポイントです。経費のコントロール力こそ、儲かる経営への第一歩です。
1人美容室を開業するに必要な資格や許可は?
1人美容室を開業するには、技術者としての資格だけでなく、法的に定められた手続きも必要です。ここでは、美容師としてサロンを運営するために最低限必要な資格・届出について整理します。
【必須資格】美容師免許の取得が大前提
まず、美容室を営むには「美容師免許」が必要です。国家資格である美容師免許を取得していないと、カットやカラーなどの施術を行うこと自体が法律違反となります。すでに現場で経験を積んでいる方の多くはこの免許を所持していますが、未取得の場合は、美容専門学校などで指定の課程を修了し、国家試験に合格する必要があります。
【営業許可】保健所への「美容所開設届」と検査
美容師免許に加え、営業するためには「美容所開設届」を所轄の保健所に提出し、所定の衛生基準を満たしているかの検査を受け、営業許可を取得しなければなりません。これは美容師法第11条で義務づけられており、無届け営業をすると30万円以下の罰金が科されることもあるため、必ず手続きを行いましょう。
提出書類には、以下のようなものがあります。
- 美容所開設届
- 店舗の平面図
- 従業員名簿(1人でも必要)
- 使用する設備の概要
- 医師による検診結果(感染症の確認)
現地検査では、シャンプー台や消毒設備などが法律で定められた基準を満たしているかを確認され、合格すれば営業許可証が交付されます。費用は2万円前後、許可取得までは1〜2週間程度です。
なお、スタッフを2人以上雇う場合は「管理美容師」の配置が必要ですが、1人で運営する場合は不要です。
【その他の開業手続き】税務署への届出も忘れずに
サロンを個人事業として始める場合は、税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する必要があります。開業日から1ヶ月以内が目安です。また、地域によっては、看板設置や営業に関する条例があるため、事前に自治体にも確認をしておくと安心です。
1人美容室も経営次第で高収入が目指せる
1人美容室は、正しい戦略と努力によって十分に儲けることができます。確かに一人で経営するのは楽ではありませんが、その分利益率が高く、自分の裁量で収益を伸ばせる余地があります。平均的な雇われ美容師の収入を超え、個人経営でも安定した収益を得ている美容室オーナーは数多く存在します。
ポイントは、経費管理・客単価アップ・集客力強化といった基本をしっかり押さえることです。準備と創意工夫を重ねれば、一人美容室であっても高収入を実現し、充実したサロン経営を継続していくことは十分可能と言えるでしょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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