• 作成日 : 2026年2月12日

PDFをWordに変換する方法は?変換できないときの対処法も解説

PointPDFをWordに変換する方法とは?

PDFをWordに変換するには、まずテキスト型か画像型かを判別し、社外秘の資料であればオンライン変換を避けてローカル環境で処理しましょう。

PDFをWordファイルに変換する方法には、以下の3つがあります。

  • Word:手軽に変換できる
  • Adobe Acrobat:精度が高く、OCRにも対応
  • Google Drive:文章の抽出・再利用に向いている

変換時には以下の点に注意しましょう。

  • 表や段組は作り直しを前提に校正する
  • 変換できない場合は、制限設定やOCR条件を見直す
  • 金額、日付、固有名詞は原本PDFと突き合わせて誤記を防ぐ

PDFをWordに変換する最適な方法は、PDFの種類(テキスト型か画像型か)、機密度、求める精度によって決まります。

当記事では、PDFをWordに変換する方法をWord、Adobe Acrobat、Google Drive、無料オンラインツールの順に手順化し、変換できない場合の原因と対処法まで安全面を含めて解説します。レイアウト崩れを減らすコツやOCRの限界、情報漏えいリスクの考え方も押さえ、短時間で再利用できるWord文書(.docx)に仕上げるためのポイントをまとめています。

PDFをWordファイルに変換する方法はどのように選べばよい?

PDFをWordに変換する際は、PDFの種類(テキスト型か画像型か)、機密度、求める精度を先に確認してから手段を選ぶのが最短ルートです。判断軸を誤ると、変換精度の低下や情報漏えいリスク、手戻りの増加につながります。

PDFがテキスト型か画像型かを確認する

まずはPDFが「文字情報を持つテキスト型」か「文面が画像化されている画像型」かを確認します。PDFの種類によって、必要な処理(OCRの要否)と変換結果の品質が大きく変わるためです。

テキスト型と画像型の違い

テキスト型PDF上で文字をドラッグしてコピーできることが多く、Word変換後も文字編集がしやすい
画像型紙をスキャンしたPDFに多く、文字が画像として埋め込まれているため、そのままでは編集できない

判別する際は、PDFビューアで文字選択ができるかを確認しましょう。文字が選択できない場合は画像型の可能性が高く、OCR(光学文字認識)でテキスト化する工程が必要です。

機密度でオンライン変換の可否を判断する

社外秘や個人情報、取引条件を含むPDFは、アップロード型のオンラインツールを避け、ローカル環境で完結する方法を選ぶのが基本です。

オンライン変換は手軽ですが、アップロード先での保存期間、第三者への提供、通信経路、利用規約の扱いを利用者側で統制しにくい面があります。社内規程や契約上の守秘義務がある場合は、クラウド変換を使わない判断が安全です。

機密度が低く短時間で済ませたい場合は、オンラインツールも選択肢になります。ただし、作業前にPDFの不要ページを削除し、氏名や口座番号などをマスキングしてからアップロードするとリスクを軽減できます。

精度と作業時間の優先度を決める

求める成果物が「文章効率重視」か「体裁重視」かによって、精度と作業時間の優先度合いは変わります。

目的別の精度や作業時間の選び方
  • 文章を効率よく編集したい場合:Wordへの取り込みやOCRでテキスト化し、段落や見出しを整え直すほうが早いことがある
  • 体裁が重要な場合(見積書や申請書など):Acrobatの書き出しや高精度OCRを使い、表や段組の崩れを最小限に抑える

どちらの方法でも、変換後の検算は必須です。以下の項目は誤りが出やすいため、原本PDFと突き合わせながら最終版を作成しましょう。

  • 数字の桁
  • 日付
  • 固有名詞
  • 表の合計値
  • 脚注の位置

特に社内提出用の資料は、原本と同じフォントがない場合に文字幅が変わり、行送りや改行位置がずれることがあります。印刷物として提出する予定がある場合は、変換後にPDFへ再書き出しして体裁を確認しておくと安心です。

WordでPDFをWordファイルに変換するやり方は?

WordでのPDF変換は、PDFをWordで開くだけで編集可能なWord文書に変換できる点が利点です。ただし、レイアウト再現には限界があるため、手順と崩れやすい条件を理解した上で使い分けることが重要です。

Windowsで変換する手順

Windowsでは、WordでPDFを直接開いて変換するのが基本です。操作が少なく、社内PCでローカル完結しやすい点がメリットです。

Windowsで変換する手順
  1. Wordを起動し、「ファイル」→「開く」から対象のPDFを選択する
  2. PDFをWord形式に変換する旨のメッセージが表示されたら、内容を確認して変換を実行する
  3. 変換後、「名前を付けて保存」でWord文書(.docx)として保存する
  4. 原本PDFと見比べ、段落、改行、表の罫線、数字の桁を中心に校正する

Wordが作成する文書は、見た目を近づけるためにテキストボックスや改行が多用されることがあります。編集しやすい状態に整えるには、以下の順で作業すると手戻りを減らせます。

  • 段落スタイルを適用する
  • 不要な改行を削除する
  • 表を再作成する

Macで変換する手順

Macでも基本は同じで、WordでPDFを開いてWord形式に変換します。環境によっては表示に差が出るため、変換後の確認を前提に進めます。

Macで変換する手順
  1. Wordを起動し、「ファイル」→「開く」でPDFを選択する
  2. 変換の確認ダイアログが表示されたら実行し、編集可能な文書として開く
  3. 「ファイル」→「名前を付けて保存」で.docxとして保存する
  4. フォント置換や文字幅の違いで改行位置がずれやすいため、段落単位で体裁を整える

MacにはWindowsと同じフォントが入っていない場合があり、同一のWordファイルでも行間や表幅が変わることがあります。共有前提の資料は、最終確認を行うOSをあらかじめ決めておくと、差分修正を最小限に抑えられます。

Word変換で崩れやすい条件

Word変換が得意なのは文章中心のシンプルなPDFで、崩れやすいのは複雑なレイアウトのPDFです。崩れやすい条件を事前に把握しておくと、別の手段への切り替え判断が早くなります。

崩れやすいPDFの例
  • 段組や回り込みがあるレイアウト
  • 複数のテキストボックスを使用している文書
  • 注釈が多い学術資料
  • 細かな表やセル結合が多い表
  • 画像をスキャンしたPDF(画像型)

画像や図形が多い場合は位置がずれやすく、表はセル結合や罫線が崩れて編集が難しくなります。画像型のPDFは文字情報がないため、Word単体ではOCR処理ができず、画像のまま取り込まれることがあります。

Adobe AcrobatでPDFを変換するやり方は?

Adobe Acrobatを使えば、PDFの書き出し機能とOCRを組み合わせることで、レイアウトを比較的保ちながらWord化できます。デスクトップ版はローカル環境で完結でき、オンライン版は端末を選ばずに実行可能です。

以下では、それぞれの方法を解説します。

デスクトップ版で書き出す手順

AcrobatでPDFを開き、「書き出し(Export PDF)」からWord(.docx)を選べば変換できます。

  1. AcrobatでPDFを開く
  2. 「PDFを書き出し」または「変換(Convert)」を選ぶ
  3. 形式で「Microsoft Word(Word文書)」を指定して書き出し、.docxで保存する

変換後はテキストボックスが増え、編集しづらくなる場合があります。後から編集することを重視する資料は、段落や表をWord側で作り直す前提で進めると手戻りを減らせます。

オンライン版で変換する手順

Acrobatのオンライン変換は、PDFをアップロードしてWordをダウンロードするだけで完了します。

  1. Acrobatの「PDFをWordに変換」ページを開く
  2. PDFをアップロードする
  3. 変換後のWordをダウンロードする

機密資料はオンライン変換を避け、社内で許可された方法を使用しましょう。利用する前にプライバシーポリシーや社内情報の取り扱い方針を確認してください。

スキャンPDFをOCRで変換する手順

画像型のPDFは、OCRで文字認識を行ってからWordへ書き出すと編集可能になります。

  1. AcrobatでOCR(テキスト認識)を実行し、文字を選択できる状態にする
  2. 必要に応じて認識言語を「日本語」に設定する
  3. 「PDFを書き出し」からWord(.docx)へ変換する

OCRは誤認識が発生するため、金額、日付、固有名詞、条番号などは原本PDFと突き合わせて最終確認を行いましょう。

無料オンラインツールでPDFを変換するやり方は?

無料オンラインツールは、PDFをアップロードしてWord(.docx)をダウンロードするだけで変換でき、時間がないときに便利です。一方で、送信したファイルが外部サーバーで処理されるため、機密資料には不向きです。

PDF変換のやり方は以下の通りです。

  1. 変換サイトを開き、PDFを選択してアップロードする
  2. 変換(Convert)を実行し、Wordをダウンロードする
  3. ダウンロードしたファイルは、マルウェア検査と内容確認を行ってから社内共有する

アップロード前に確認すべき注意点

オンライン変換を使う前には、ファイルの「機密度」「保存・利用の条件」「安全な取り扱い」を確認し、社内ルールに適合する場合にのみ実行しましょう。

項目内容
機密情報の有無社外秘、個人情報、取引条件を含むPDFはアップロードしない。判断に迷う場合はローカル変換に切り替える
サービスの規約プライバシーポリシー、保存期間、第三者提供、学習利用の有無を確認する
パスワード付きPDF解除の可否を含め、社内規程に従う
アップロード前の処理不要ページを削除し、氏名や口座番号などをマスキングする
ダウンロード後の処理添付ファイルと同様に、ウイルス対策ソフトで検査してから開く

利用者が意識しないままクラウド側へデータが送信されることもあるため、社内端末の設定や利用規約の確認を習慣化することが重要です。

また、Webサービスのファイルアップロード機能は攻撃対象になり得るため、信頼できないサイトの利用は避け、公式サービスや大手など運営主体が明確なサービスを選びましょう。

Google DriveでPDFを変換するやり方は?

Google Driveでは、PDFをGoogleドキュメントで開いて内容を取り込み、Word形式(.docx)で書き出すことで変換できます。体裁の再現よりも、文章の編集や再利用を優先したい業務に向いている方法です。

Googleドキュメントで開く手順

DriveにPDFをアップロードし、「アプリで開く」からGoogleドキュメントを選ぶと、変換の土台となる文書が作成されます。

  1. Google DriveにPDFをアップロードする
  2. 対象のPDFを右クリックし、「アプリで開く」→「Googleドキュメント」を選択する
  3. 新しいGoogleドキュメントが生成され、PDFの文字や画像が文書として展開される

テキスト型のPDFは比較的そのまま文字として取り込まれますが、スキャンPDFはOCRが介在するため、誤認識や欠落が増えます。契約書や見積書のように誤字が許容されない文書は、取り込み後の校正時間も見込んでおく必要があります。

Word形式でダウンロードする手順

Googleドキュメントの「ダウンロード」からMicrosoft Word(.docx)を選ぶだけで、Wordファイルとして保存できます。

  1. 作成されたGoogleドキュメントを開く
  2. 「ファイル」→「ダウンロード」→「Microsoft Word(.docx)」を選択する
  3. 保存した.docxをWordで開き、文字化けや表崩れを確認する

納品物がWordの場合でも、最終的にPDF提出が必要な案件は多くあります。Wordで修正した後は、印刷プレビューやPDF再出力で見た目が崩れていないかを確認すると、手戻りを抑えられます。

文字化け・レイアウト崩れの対処法

Google Drive経由の変換は崩れやすいことを前提に、原因別に「直す範囲」と「作り直す範囲」を切り分けるのが最短ルートです。

文字化けはフォント置換が原因になりやすいため、Word側で一般的な日本語フォントに統一し、丸数字や記号は原本PDFと突き合わせて置換します。OCR由来の誤認識が疑われる場合は、スキャンの傾き、濃淡、解像度不足が原因になり得るため、可能であれば再スキャン(傾き補正、300dpi程度など)してから再変換しましょう。

レイアウト崩れは段組、回り込み、表のセル結合で起きやすく、表は「再作成」したほうが早い場面が多くあります。

また、長いPDFをGoogleドキュメントで開くとページが途中で欠ける事例が報告されているため、変換後はページ数と末尾の欠落を必ず確認し、必要に応じてPDFを分割してから処理するのがおすすめです。

PDFをWordに変換できないときの原因と対処法

PDFをWordに変換できない原因は、暗号化・権限制限、OCRの失敗、複雑なレイアウトの3つに集約できます。原因を切り分けて対処することで、無駄な再変換や情報漏えいリスクを減らせます。

パスワード・編集制限がかかっている場合

開封用パスワードや編集制限が付いたPDFは、許可がない限り変換できないか、変換結果が不完全になります。以下の順序で対処するのがおすすめです。

  1. PDFのプロパティや表示メッセージで「暗号化」「印刷・コピー禁止」などの制限の有無を確認する
  2. 作成者または管理部門に、パスワードの提供や権限制限の解除(少なくとも変換・編集が可能な状態への再発行)を依頼する

自分が正当な権限を持つ場合は、Acrobatなどでセキュリティ設定を変更できることがあります。ただし、権限制限の回避を目的とした操作は規程違反になり得るため、社内ルールと契約条件を優先しましょう。

制限解除が難しい場合の代替手段は、以下の通りです。

  • 編集箇所だけを手入力で転記する
  • 原本PDFのまま注釈で対応する

画像PDFでOCRがうまく機能しない場合

元画像の品質が不足している場合、OCRの精度が低下しやすくなるため、前処理を改善すると精度が上がります。

OCR精度を下げる要因
  • 傾き(斜行)
  • 低解像度
  • 薄い印字
  • 手書き文字

OCRがうまく行かない場合、可能であれば再スキャンで傾きを抑え、文字がつぶれない濃度に調整し、300dpi程度の解像度でPDFを作り直しましょう。OCR言語が日本語以外になっている場合も誤認識が増えるため、言語設定を確認します。

それでも精度が出ない場合は、成果物の要件に合わせて以下のように割り切ることで再作業を減らせます。

  • ページを分割して重要部分だけOCRする
  • 表は画像のまま残し、本文のみテキスト化する

画像PDFにおいて金額、日付、氏名、型番は誤りが残りやすいため、原本PDFとの突き合わせを必ず工程に組み込みましょう。

表・段組が複雑で崩れる場合

表、段組、回り込みが多いPDFは、自動変換での完全再現が難しいため、「レイアウトの再現重視」か「編集の効率重視」かで方針を分けましょう。

方針対応方法
再現重視Acrobatの書き出しや専用OCRで変換し、崩れた箇所だけを人手で補正する
編集重視文章は抽出してWordの段落・見出しを付け直し、表はWordで作り直す

崩れやすいページだけを先に試しに変換し、結果が悪ければ手段を切り替えることで、作業時間を抑えられます。全ページを一度に変換してから崩れを直すよりも、早い段階で「このPDFは作り直しが最短」と判断したほうが工数が安定します。

PDFをWordに変換する場合は

PDFをWordに変換するには、まずテキスト型か画像型かを判別し、社外秘の資料であればオンライン変換を避けてローカル環境で処理します。Wordは手軽さが強み、Acrobatは精度とOCRに優れ、Google Driveは文章抽出に向いています。表や段組は作り直しを前提に校正し、変換できない場合は制限設定やOCR条件を見直してください。金額、日付、固有名詞は原本PDFと突き合わせて誤記を防ぐことで、手戻りを抑えられます。

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