- 作成日 : 2026年2月10日
スキャンした文書をワードで編集する方法!無料で変換・文字起こしする手順や書き込み術を解説
紙の書類やPDF化されたスキャンデータを、手入力で打ち直すのは非常に手間がかかります。実は、Microsoft Word(ワード)には「OCR(光学文字認識)」機能が備わっており、スキャンした画像データを読み取って、編集可能なテキストデータに変換することができます。
この記事では、スキャンした文書をワードで編集できるように変換する具体的な手順から、レイアウトを崩さずに上から文字を書き込む方法、そして無料で使える代替ツールやエクセルでの活用法まで、ビジネスや学習の効率を上げるテクニックを解説します。
目次
スキャンした文書はワードで直接編集できるのか?
ワードの「PDFを開く」機能を使用することで、スキャンデータ内の文字を自動的に認識(文字起こし)し、編集可能な文書として開くことができます。
以前は専用のOCRソフトが必要でしたが、現在のワードには標準でこの機能が搭載されています。スキャナーで取り込んだ画像データ(JPEGなど)やPDFファイルをワードで読み込むと、AIが文字の形を解析し、テキストデータとして再構築してくれます。
OCR(文字認識)機能の仕組み
紙に書かれた「文字の形」をデジタルな「文字コード」に変換する技術です。ワードはこの機能を使って、単なる画像だった書類を、文字の削除や追加ができるワード文書(.docx)に変換します。ただし、手書き文字や画質の悪いデータの場合、認識精度が落ちて文字化けすることがあります。
スキャンしたPDFをワードに変換して編集する手順
スキャンして作成したPDFファイルを、ワードの「ファイルを開く」から選択するだけで自動変換が始まります。
特別な操作は必要なく、普段ワードファイルを開くのと同じ感覚で実行できます。
変換の具体的なステップ
- スキャンしたデータをPDF形式でパソコンに保存します。
- ワードを起動し、ファイルタブから開くをクリックします。
- 参照を選択し、保存したPDFファイルを選んで開くをクリックします。
- 「PDFから編集可能なWord文書に変換します」というメッセージが表示されるので、OKをクリックします。
- 変換処理が完了すると、テキスト編集ができる状態で文書が開きます。
JPEGなどの画像データの場合
画像ファイル(.jpg, .png)の場合は、一度ワードに画像を貼り付け、PDFとして保存し直してから上記の手順を行うか、後述するGoogleドライブなどの無料ツールを使う方法がスムーズです。
文書のレイアウトを崩さずに「上から書き込む」方法は?
文字変換せずに「画像」としてワードに貼り付け、その上に「テキストボックス」を配置して文字を入力します。
申請書やアンケート用紙など、元のレイアウトを絶対に崩したくない場合や、手書きのように空欄を埋めたいだけの場合は、無理に文字変換(OCR)しない方がきれいに仕上がります。
書類に書き込むための手順
- ワードの挿入タブから画像を選択し、スキャンした書類の画像を貼り付けます。
- 画像を選択し、レイアウトオプション(文字列の折り返し)を背面またはテキストの背面に設定します。これで画像が背景として固定されます。
- 挿入タブからテキストボックス(横書き)を選択します。
- 文字を入力したい場所(空欄)に合わせてテキストボックスを配置し、文字を入力します。
- テキストボックスの図形の塗りつぶしと枠線をなしに設定し、背景に馴染ませます。
無料で使える変換ツールやスマホでの方法は?
Googleドライブ(Googleドキュメント)や、スマホアプリの「Microsoft Lens」を使えば、無料で高精度の文字起こしと変換が可能です。
ワードを持っていない場合や、外出先で作業したい場合に便利な方法です。
Googleドライブを使って変換する方法
Googleの無料クラウドサービスを使います。
- Googleドライブにスキャンした画像(PDFまたはJPEG)をアップロードします。
- アップロードしたファイルを右クリックします。
- アプリで開くからGoogle ドキュメントを選択します。
- 自動的に文字起こしされた状態でファイルが開きます。これをコピーして利用するか、ファイルメニューからMicrosoft Word (.docx)としてダウンロードします。
スマホアプリ「Microsoft Lens」を使う方法
マイクロソフト公式の無料スキャナーアプリです。
- アプリで書類を撮影(スキャン)します。
- 保存先としてWordを選択します。
- クラウド上でOCR処理が行われ、文字変換されたワードファイルとして保存されます。
エクセル(Excel)で編集した方が良いケースは?
表組が複雑な請求書や名簿などは、ワードよりもエクセルに貼り付けて編集する方が、枠線やセルを使った位置調整が簡単です。
ワードは文章の作成には向いていますが、細かい枠線や数字の管理には不向きです。
エクセルで書き込むメリット
スキャンした画像をエクセルに貼り付ければ、セルのマス目(グリッド)を利用して、文字の位置を縦横きれいに揃えることができます。
計算が必要な書類や、一覧表形式の書類に書き込む場合は、ワードではなくエクセルで同様の「画像貼り付け+テキスト入力」を行うことをお勧めします。
ツールを使い分けてスキャン文書を効率的にデータ化する
本記事では、スキャンした文書をワードで編集する方法について、自動変換機能と画像としての活用法の2パターンを中心に解説しました。
文書を再利用して大幅に書き換えたい場合は、ワードの「PDFを開く」機能やGoogleドライブを使ってテキストデータに変換するのが最適です。一方で、既存の書式を守ったまま空欄だけを埋めたい場合は、画像を背景にしてテキストボックスで書き込む方法が確実です。目的に応じてこれらのテクニックを使い分けることで、紙の資料を一から作り直す時間を大幅に短縮できます。
この記事をお読みの方におすすめのガイド5選【部署別紹介】
最後に、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
経理担当者向け
①Excel関数集 32選まとめブック
経理担当者の方をはじめ、ビジネスパーソンが知っておきたい便利なExcel関数集を初級~上級までギュッと網羅。新人社員の研修用などにもお使いいただけます。Google スプレッドシートならではの関数もご紹介しています。
②勘定科目・仕訳辞典(税理士監修)
勘定科目・仕訳に関する基本知識、および各勘定科目の仕訳例を具体的かつ網羅的にまとめた、50ページを超えるガイドを無料で提供しております。お手元における保存版としてでだけでなく、従業員への印刷・配布用としてもぜひご活用ください。
人事労務担当者向け
①入社・退職・異動の手続きガイドブック
書類の回収・作成・提出など手間のかかる入社・退職・異動(昇給・昇格、転勤)の手続き。
最新の制度をもとに、よくある質問やチェックポイントを交えながら、各手続きに必要な情報をまとめた人気のガイドですす。
②社会保険・労働保険の手続きガイド
企業において社会保険および労働保険の加入・喪失手続きは必ず発生し、手続きを誤れば保険事故が発生した際に従業員が不利益を被る可能性があります。
各保険の基本的な手続き方法を入社・退職・異動のシーン別にギュッとまとめた分かりやすいガイドです。
総務・法務担当者向け
契約書ひな形まとめ30選
業務委託契約書や工事請負契約書…など各種契約書や、誓約書、念書・覚書、承諾書・通知書…など、使用頻度の高い30個のテンプレートをまとめた、無料で使えるひな形パックです。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
ワードで垂れ幕を作るには?A4用紙をつなぎ合わせて大きく作る方法や縦書き設定を解説
講演会や学校行事、イベントなどで使用する「垂れ幕」や「横断幕」。業者に頼むと本格的ですが、コストがかかります。実は、Microsoft Word(ワード)と一般的なA4プリンターが…
詳しくみるワードでカレンダーを作るには?無料テンプレートの活用や2025年版の自作手順、日付入力のコツを解説
スケジュール管理や壁掛け用にオリジナルのカレンダーを作成したい場合、普段使い慣れているワード(Word)が非常に便利です。エクセルに比べて画像やイラストの配置がしやすく、デザイン性…
詳しくみるワードでおたよりを作成するには?無料テンプレートの活用やレイアウトのコツ、エクセルとの違いまで解説
保育園や小学校、介護施設などで毎月発行する「おたより」。手書きの温かみも素敵ですが、写真を入れたり、読みやすくレイアウトしたりするにはパソコン作成が便利です。しかし、「デザインセン…
詳しくみるCanvaで作った資料をWord(ワード)に変換するには?「Word形式がない」時の対処法とレイアウト崩れを防ぐコツ
「Canvaで作ったデザインをWordで保存したいのに、選択肢が見当たらない」と困っていませんか?実は、Canvaの通常の編集画面からは直接Word形式を選んでダウンロードすること…
詳しくみるWord(ワード)が勝手に白黒反転したのはなぜ?ダークモードの解除や印刷設定まで解説
Word(ワード)を開いたら、背景が黒く、文字が白く反転して表示されて驚いた経験はないでしょうか。これは不具合ではなく、目の負担を軽減するための「ダークモード」という機能が作動して…
詳しくみるWord(ワード)で文字を曲げる方法とは?アーチ状にする手順や変形メニューが出ない時の対処法を解説
Word(ワード)でチラシやPOPを作成する際、タイトル文字をアーチ状に曲げたり、波打つような形に変形させたりして、デザインにインパクトを与えたいと思うことはよくあります。しかし、…
詳しくみる



