• 更新日 : 2025年12月2日

【PC・スマホ】スプレッドシートでリンクを貼り付けるには?挿入・編集・削除の方法

Googleスプレッドシート(Google Sheets)でリンクを貼り付ける方法は、業務効率化において重要なスキルです。本記事では、PCとスマートフォンの両方で、ハイパーリンクの挿入から編集、削除まで、初心者でも簡単にできる手順を詳しく解説します。URLの埋め込みやセル内リンクの設定方法を習得することで、資料の参照性が大幅に向上し、チームでの情報共有もスムーズになります。

スプレッドシートにリンクを挿入する方法は?

スプレッドシートでリンクを挿入するには、セルを選択して「挿入」メニューから「リンク」を選ぶか、Ctrl+K(Mac:⌘+K)のショートカットを使用します。この基本操作により、外部サイトへのハイパーリンクや別シートへの内部リンクを簡単に作成できます。

リンク挿入には主に3つの方法があります。

  1. メニューバーからの挿入
    • 対象セルを選択
    • 「挿入」→「リンク」をクリック
    • URLとリンクテキストを入力
    • 「適用」をクリック
  2. 右クリックメニューの活用
    • セルを右クリック
    • 「リンクを挿入」を選択
    • リンク先URLを貼り付け
  3. ショートカットキーの使用
    • Windows:Ctrl + K
    • Mac:Command + K

どんな種類のリンクが設定できる?

Googleスプレッドシートでは、外部URL、メールアドレス、同一ファイル内の別シート、特定のセル範囲へのリンクが設定可能です。これらの多様なリンク形式により、データの相互参照や外部リソースとの連携が柔軟に行えます。

設定可能なリンクの種類
  • 外部Webサイト:https://で始まるURL全般
  • メールアドレス:mailto:を付けたメールリンク
  • シート内リンク:同じスプレッドシート内の別シートやセル
  • Googleドライブ内ファイル:ドキュメントやプレゼンテーションへの直接リンク

リンクテキストとURLを分けて表示するには?

リンクテキストとURLを別々に表示するには、リンク挿入時に「表示するテキスト」欄に任意の文字を入力します。これにより、長いURLを短い説明文で表示でき、シートの見やすさが向上します。

設定手順
  1. リンクを挿入したいセルを選択
  2. Ctrl+K(Mac:⌘+K)でリンクダイアログを開く
  3. 「リンク」欄にURLを入力
  4. 「表示するテキスト」欄に表示したい文字を入力
  5. 「適用」をクリックして完了

スマホでスプレッドシートのリンクを操作する方法は?

スマホでのリンク挿入は次のいずれかで行えます。

  • iOS:セルをタップ→もう一度タップして編集モード→キーボード上部のツールバーの鎖アイコン(リンク)→URL/表示テキストを入力→完了。
  • Android:セルをタップ→編集アイコン(鉛筆)で編集モード→画面上部のリンク(鎖)アイコンまたはメニューからリンク→URL/表示テキストを入力→適用
    ※ 長押しのコンテキストメニューからリンクを選べる端末もあります。

iPhone/iPadでのリンク挿入手順

iOS版Googleスプレッドシートでは、セルを2回タップして編集モードに入り、上部メニューのリンクアイコンをタップすることでリンクを追加できます。Apple製デバイス特有の操作性を活かした直感的なインターフェースが特徴です。

具体的な操作手順
  1. 対象のセルをダブルタップ
  2. キーボード上部のツールバーを表示
  3. リンクアイコン(鎖のマーク)をタップ
  4. URLを入力または貼り付け
  5. 「完了」をタップ

Androidでのリンク操作方法

Android版では、セルを選択後、右上の「︙」メニューから「リンクを挿入」を選ぶことで、URLの貼り付けが可能です。Googleが開発したOSならではの、スプレッドシートとの親和性の高さが利点となっています。

Android固有の便利機能
  • 音声入力によるURL入力
  • 他アプリからの共有機能でリンク挿入
  • クリップボード履歴からの選択貼り付け

リンクを編集・更新する手順

スマホでのリンク編集・削除
  • セルをタップ → 表示されるリンクのバナー/ポップアップ編集(鉛筆) をタップ → URL/表示テキストを修正 → 適用
  • 削除は同じ画面のリンクを削除(または「クリア」)を選択。
    PC 版では Ctrl+K(⌘+K) で編集ダイアログを開けます。用途別に使い分けましょう。
編集可能な項目
  • リンク先URL:新しいWebページやファイルへの変更
  • 表示テキスト:より分かりやすい説明への修正
  • リンクの種類:外部リンクから内部リンクへの変換

一括でスプレッドシートのリンクを更新する方法

一括更新の方針は次のとおりです。

  • HYPERLINK関数で作ったリンク:Ctrl+H の「数式も検索」を有効にして置換すれば更新できます。
  • UI操作で付けたリンク(リッチテキスト):Ctrl+H ではURLは更新されません。次の Apps Script を使って、範囲内のリンクURLを置換してください(例:https://old.example.com → https://new.example.com)。

function replaceRichTextLinks() {

const SHEET_NAME = SpreadsheetApp.getActiveSheet().getName(); // 必要なら固定名に

const OLD = ‘https://old.example.com’;

const NEW = ‘https://new.example.com’;

const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getSheetByName(SHEET_NAME);

const rng = sheet.getDataRange();

const values = rng.getValues();

const rich = rng.getRichTextValues();

let changed = 0;

for (let r = 0; r < rich.length; r++) {

for (let c = 0; c < rich[0].length; c++) {

const rt = rich[r][c];

if (!rt) continue;

const runs = rt.getRuns();

if (!runs || runs.length === 0) continue;

const builder = SpreadsheetApp.newRichTextValue().setText(values[r][c]);

let pos = 0, touched = false;

runs.forEach(run => {

const txt = run.getText();

const style = run.getTextStyle();

let link = run.getLinkUrl();

if (link && link.indexOf(OLD) !== -1) {

link = link.replace(OLD, NEW);

touched = true;}

// 同じスタイルを適用しつつ、リンクURLだけ置換

builder.setTextStyle(pos, pos + txt.length – 1, style);

if (link) builder.setLinkUrl(pos, pos + txt.length – 1, link);

pos += txt.length;});

if (touched) {

rich[r][c] = builder.build();

changed++; }}}

if (changed) rng.setRichTextValues(rich);

SpreadsheetApp.getUi().alert(`リンク置換完了:${changed} セル更新`);}

スプレッドシートのリンクを削除する方法は?

リンクを削除するには、対象セルを選択すると表示されるリンクのバナーで「リンクを削除」をタップ/クリックします。右クリックメニューの「リンクを削除」でも同様に解除できます。テキストは残り、クリック機能のみが外れます。

セルの内容を保持したままリンクだけ削除する

リンクのみを削除してテキストを残す場合は、セルを右クリックして「リンクを削除」を選択します。この操作により、表示されている文字列はそのままで、クリック機能だけが無効化されます。

削除方法の使い分け
  • リンクのみ削除:情報は残しつつクリック機能を解除
  • セル全体をクリア:リンクとテキストを同時に削除
  • 書式なしで貼り付け:他のセルからコピー時にリンクを除外

HYPERLINK関数を使った高度なリンク設定とは?

HYPERLINK関数を使用すると、条件に応じて動的にリンクを生成したり、複雑なURLの構築が可能になります。数式と組み合わせることで、データに基づいた自動リンク生成が実現できます。

基本的な構文:

=HYPERLINK(“URL”, “表示テキスト”)

動的リンクの作成例

セルの値を使って動的にURLを生成する場合、CONCATENATE関数やアンパサンド(&)と組み合わせてHYPERLINK関数を使用します。これにより、商品コードや顧客IDに基づいた個別ページへの自動リンクが作成できます。

実用的な例:

=HYPERLINK(“https://example.com/product/” & A2, “商品詳細”)

上記の数式では、A2セルの値(例:商品ID)をURLの一部として使用し、各行で異なる商品ページへのリンクを自動生成します。

スプレッドシートのリンク機能を活用して業務を効率化しよう

Googleスプレッドシートでのリンク貼り付けは、基本的なCtrl+Kのショートカットから、HYPERLINK関数を使った高度な自動化まで、幅広い方法で実現できます。PC・スマートフォン両方での操作方法を習得することで、場所を選ばず効率的なデータ管理が可能になります。ハイパーリンクの挿入・編集・削除をマスターして、チーム全体の生産性向上に貢献しましょう。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事