- 更新日 : 2025年12月17日
分析・振り返り手法の「KPT」とは?進め方や具体的な例を紹介!
現代社会では、日々新しいものが生まれています。常に環境が変化する中で、個人や組織は問題解決やプロジェクト管理の方法を絶えず改善し、アップデートすることが求められます。
今回は、分析・振り返り手法として活用されている「KPT」について、基本的概念やメリット、具体的な進め方を解説します。
目次
KPTとは?
KPTは、問題解決やプロジェクト管理などの目標達成に向けて使用される手法です。まずは基本的な知識として、KPTにおける3要素と明確に区別しておくべきOKRとの違いについて見ていきましょう。
KPTにおける3要素
「KPT」は「Keep」「Problem」「Try」の頭文字を取った略称で、これらがKPTの3要素です。
KPTでは、プロジェクトや仕事の改善を加速させるために、これら3つの要素について振り返ります。
Keep:良かったこと、継続したいことProblem:悪かったこと、直したいこと
Try:どうやって解決・改善するのか
例えば、あるプロジェクトの振り返りでは、以下のようなKPTが出るかもしれません。
Keep:チームメンバーとのコミュニケーションがスムーズだったProblem:納期に間に合わなかった
Try:タスク管理ツールを導入して進捗を可視化する
このように、KPTを用いることで現状分析から次にやることが明確になり、盲目的な行動を避けることができます。
KPTとOKRの違い
OKRは「Objectives and Key Results(目標と主要な結果)」の略称で、「達成目標(Objectives)」とその達成度を測る「主要な成果(Key Results)」を設定し、企業が目指すべき目標と社員個人の目標をリンクさせるものです。
OKRは目標設定のフレームワークですが、前述の通りとおりKPTは振り返りのフレームワークであり、「Keep(良かったこと、継続したいこと)」「Problem(悪かったこと、直したいこと)」を洗い出し、分析した上で、具体的な改善策としての「Try(どうやって解決・改善するのか)」を検討するという流れで行われます。
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KPTを使用するメリット
では、KPTを使用するメリットは何でしょうか。ここでは、4つのメリットを紹介します。
目標の明確化と整理
KPTでは、K(Keep)で成功した要素を振り返り、P(Problem)によって課題や問題を特定し、T(Try)で改善策や実施計画を立てます。KPTを使用することで目標を明確化し、具体的な課題や解決策を整理することができます。
チームのコミュニケーション促進
KPTは、特に複数のメンバーが関与するプロジェクトやチームで有効です。メンバーが定期的にKPTを行い、進捗や課題を共有することで、チーム全体での情報共有や意思統一が図れます。これにより、メンバー間のコミュニケーションが活発化し、問題解決や改善に向けた協力体制が構築されます。
継続的な改善と学習の促進
KPTは、継続的な改善をサポートするための手法です。定期的にKPTを実施することで、問題や課題を発見し、解決策を試行することができます。また、成功要因や効果的な手法を早期で特定することができるので、組織や個人の学習も促進されます。KPTを習慣化することで、組織全体が持続的な成長と改善を実現することが期待できます。
リフレクションとモチベーションの向上
KPTは、達成感や失敗から学ぶことを重視するアプローチです。K(Keep)では成功要因を振り返り、達成した成果から自己肯定感を得ることができます。P(Problem)では課題や失敗を共有し、改善に向けた意欲を高めます。T(Try)では新たな試みやチャレンジを計画し、成長意欲を刺激します。このように、KPTを通じてリフレクション(振り返り)が促されることで、メンバーのモチベーション向上につながります。
KPTのやり方・フレームワーク活用法
KPTのメリットを確認したところで、次は具体的なKPTのやり方やフレームワーク活用法について見ていきましょう。
KPT法の実践方法には画一的なものがあるわけではありあせん。一般的に普及しているものとしては、「ホワイトボード」と「付箋」を用いた方法があります。基本的な進め方は、まずホワイトボードの中心に縦線、その左側に横線を書きます。左上に「Keep」、左下に「Problem」、右のスペースに「Try」と書き込みます。
それぞれが付箋に意見を書いて話し合い、貼り出した付箋の内容について、参加者全員がコメントしたり、ホワイトボードに書き出したりして話し合います。最後に、Tryすることを具体化します。
この方法はシンプルかつ事前準備もほとんど不要であるためテーマを問わず利用でき、ミーティングを始め、アイデア出しが必要な場面で頻繁に用いられます。
KPTは「アジャイル開発」に早くから取り組んでいたプログラマーのAlistair Cockburn氏によって提唱されたフレームワークであり、ソフトウェアやシステム開発の場面で用いられてきました。
その汎用性の高さから、現在ではビジネスシーンはもちろん、プライベートにおいても行動を改善するためのフレームワークとして活用されています。
KPTを成功させるためのポイント
KPTは個人からチーム、大規模プロジェクトまで、幅広く利用できます。成功させるためには、対話を基本としてメンバー間でより多くの意見を交わしながら進めることが大切です。そのため、意見を交わしやすい環境をつくる作ることがポイントといえます。
KPTは一度きりではなく、定期的に実施することで、さらに効果が高まります。具体的なスケジュールはチームやプロジェクトの特性によりますが、プロジェクトのマイルストーンごと、あるいは定期的なチームミーティングの一部として行うとよいでしょう。
分析・振り返り手法の「KPT」を改善に向けて立てよう
分析・振り返り手法として活用されている「KPT」について、基本的概念やメリット、具体的な進め方を解説しました。
KPTを活用し、過去の取り組みを振り返り、現状の問題点を洗い出した上で、改善に向けた具体的な行動計画を立てましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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