- 作成日 : 2026年2月19日
成功する起業家の特徴は?これから求められるスキルや海外との違いも解説
成功する起業家に共通する特徴は、多面的な行動力と柔軟な思考力を併せ持つことです。
- 決断と実行が速く、行動力に優れる
- 強い使命感とビジョンで事業を推進
- 失敗から学ぶ柔軟性と粘り強さ
起業家に最も必要な資質は 状況変化に適応しながら意思決定できる実行力と言えます。
起業家として成功する人には、いくつかの共通する特徴があります。アイデアや情熱だけでは不十分で、実行力や柔軟性、強い使命感、そして失敗から学ぶ姿勢など、多面的な資質が求められます。
本記事では、起業家に見られる代表的な特徴を中心に解説し、加えて現代社会において必要とされるスキルや若手起業家に特有の傾向にも触れます。
目次
起業家とは?他の類似用語との違いは?
起業家とは、ゼロから新たな事業を立ち上げる創業者を指します。似たような言葉に「経営者」「企業家」「事業家」「実業家」などがありますが、それぞれ意味や役割が異なります。
起業家は、自ら新たな事業を立ち上げる創業者を指す
起業家とは、新しいアイデアやビジネスモデルをもとに、ゼロから事業を立ち上げる人のことを指します。市場にまだ存在しない価値を生み出し、世の中の課題やニーズに応える形でビジネスを構築していく点が特徴です。特定の業種や規模に限らず、革新性と挑戦心を持って事業に取り組む姿勢が、起業家の根幹にあります。自営業者や独立開業者と区別されるのは、その創造性と社会的インパクトを重視する点にあります。
【経営者】必ずしも自ら創業していない運営責任者
経営者とは、すでに存在する企業や組織の運営を担う人です。自ら事業を立ち上げた人だけでなく、家業を継いだり、第三者から会社を引き継いだりした場合も経営者と呼ばれます。フランチャイズ店のオーナーや社長職に就任した人物も、経営の責任を持つ立場であれば経営者に該当します。一方、起業家はあくまで自ら新規にビジネスを創出する人であり、その意味で経営者とは重なる部分があるものの、本質的なスタート地点が異なります。
【企業家・事業家】既存の事業を発展させる立場
企業家とは、企業の資源や組織を活用して市場拡大や業績向上に取り組む人のことを指します。また、事業家は既に立ち上がっている事業をさらに成長させる能力に長けた人物です。つまり、企業家や事業家は「1を10や100にする」ことに注力する人たちであり、未開拓のアイデアを具現化する起業家の「0を1にする」役割とは異なります。起業家はまだ誰も踏み込んでいない領域で、新たな価値を見出すことに挑戦する点に特徴があります。
【実業家】モノやサービスの提供に従事する人
実業家という言葉は、製造業や流通業、小売業など、具体的なモノやサービスの生産・提供に携わる人を指します。一般に、伝統的な産業や地域密着型の商売を展開する人物に対して使われる傾向があります。起業家もモノやサービスを提供しますが、限定的な業種には縛られず、ITやバイオなど先進的な分野でも新たな事業を生み出していきます。実業家が既存産業での実務に精通した事業者であるのに対し、起業家は業界の垣根を越え、革新を通じて新たな市場を切り開く役割を担います。
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成功する起業家の特徴は?
起業家として成功を収める人には、いくつかの共通した特徴があります。以下では、成功する起業家に共通する要素について解説します。
行動力と決断力を備えている
成功する起業家は、考えるよりもまず動く行動力と、迅速に判断する決断力を兼ね備えています。
起業は構想だけでは進まず、実行が必要です。市場調査や顧客ヒアリング、資金調達、サービスの試作・改善など、起業初期には迅速な行動が連続的に求められます。同時に、都度発生する課題や選択肢に対して、素早く意思決定を下せる力も必要です。創業間もない時期には、リソースも限られ、自分自身がすべての判断を担う場面が多くあります。その中で行動と判断を繰り返し、柔軟に修正しながら前進する力が成否を分けます。
使命感とビジョンに基づいて行動する
成功する起業家は、明確な目的と社会的な使命感に基づいて事業を展開しています。
収益目的だけでは、困難に直面したときに軸がぶれてしまうことがあります。しかし、「社会課題を解決したい」「業界の常識を変えたい」など、強いビジョンや信念を持つ起業家は、ブレずに継続的な努力を続けられます。また、そうした想いは周囲の共感を呼び、支援者や顧客、パートナーの獲得にもつながります。ビジョンがあることで、組織としての方向性も明確になり、事業の推進力になります。
柔軟な発想と強い好奇心を持っている
常に学び続け、新しい視点から物事を考えられる柔軟性と好奇心が、起業家のイノベーションを支えています。
市場や顧客のニーズは常に変化しており、それに応じた新たな提案ができる柔軟な思考が重要です。特にITやテクノロジーの進化が速い現代では、既存の枠にとらわれず、新たな組み合わせや切り口でビジネスを組み立てる力が求められます。また、好奇心の強い人ほど新しい知識や技術を積極的に取り入れる傾向があり、時代の変化に遅れずに対応できます。この姿勢が、新たなビジネスチャンスを生み出す原動力になります。
忍耐力と失敗から学ぶ姿勢を持つ
起業は成功よりも失敗の連続です。だからこそ、失敗に屈せず、そこから学びを得る姿勢が欠かせません。
成功した起業家の多くは、過去に複数の失敗を経験しています。大切なのは、失敗を糧にして次に活かせるかどうかです。問題の原因を分析し、改善を繰り返すことで、事業は少しずつ軌道に乗っていきます。粘り強く試行錯誤を繰り返すことで、確かな学びを積み重ね、より確度の高い意思決定ができるようになるのです。短期的な成果に一喜一憂せず、長期的視点で行動する姿勢が成功に近づけます。
強い責任感を持って事業を推進する
起業家はすべての責任を自ら背負う立場にあります。そのため、自分の選択や行動に責任を持てる人物でなければ務まりません。
顧客、取引先、従業員、出資者など、多くの関係者の期待や信頼のもとに事業は成り立っています。小さな約束を守る、問題が起きた際に逃げずに対応する、という姿勢が信頼構築の基盤になります。また、自分の失敗を他者や環境のせいにせず、「自分に何ができたか」、「次はどうするか?」を問い直す自責の姿勢を持つ人は、組織を前向きに導ける起業家としての器があります。
リスクを受け入れ、挑戦する胆力がある
起業には常にリスクが伴いますが、それを恐れず前向きに挑戦できることも起業家の特徴です。
どれだけ綿密に計画を立てても、予期せぬ事態は必ず発生します。競合の出現、法制度の変更、顧客ニーズの変化など、不確実な要素は事業に大きな影響を与えます。それでも「やってみなければ分からない」と判断し、一歩を踏み出す決断が求められます。成功する起業家は、不安や恐れを感じながらも行動し、変化を受け入れていく胆力を持っているのです。
これからの起業家に求められる能力は?
変化の激しい現代では、起業家には従来以上に多様なスキルが必要です。以下では、これからの起業家に求められる主な能力と、それらを磨く方法について解説します。
デジタルリテラシーとAI活用
AIやデータを使いこなせる高度なデジタルリテラシーは、これからの起業家にとって必須の能力です。信念だけに頼らずデータに基づいて仮説検証を行う力が、生き残りの鍵だと指摘されています。そのため、新しいテクノロジーやDX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に取り入れ、データ分析に基づき意思決定する能力が重要です。
身につけるには
プログラミングやデータ分析の基礎を学ぶなど、デジタルスキルの習得に努めましょう。日頃からAIを含む最新技術の動向にアンテナを張り、必要に応じてオンライン講座やセミナーで専門知識をアップデートすることも有効です。また、IT分野に詳しい人材を創業メンバーに迎えたり、技術系のコミュニティに参加して情報交換したりすることで、自身のデジタル知見を補強できます。
グローバルな視点とネットワーキング
世界を舞台にビジネスを捉え、国境を超えて協働できるグローバルな視点も不可欠です。現代の起業家エコシステムはこれまで以上にグローバルかつデジタル化しており、ハイブリッドワークや分散チームが一般化する中でメンタリングさえ世界規模で行われています。
こうした環境では、異文化コミュニケーション能力や海外市場への理解があることで大きなチャンスを掴めます。実際に、国際的に事業を構築・拡大した経験を持つメンターから学ぶことで、グローバル経営の知見やネットワークを得ることができるでしょう。
身につけるには
語学力(特に英語)を磨き、海外のビジネス動向や文化について情報収集する習慣をつけましょう。海外の企業家コミュニティや国際カンファレンスに参加し、人脈を広げることも効果的です。オンラインで世界中の起業家と繋がれるプラットフォームを活用したり、異文化交流の場に飛び込んだりすることで、国際感覚とネットワーキング力が養われます。
社会課題への挑戦とサステナビリティ
環境問題や社会的課題に取り組むサステナビリティ志向も、これからの起業家に求められる重要な姿勢です。現代の消費者や社員は、持続可能性や多様性など何らかの社会的価値を掲げる企業を支持する傾向が強まっています。社会に貢献するブランドを構築することが、ビジネスの持続力につながります。目的に根ざした企業は混乱時にも速く回復し、優秀な人材の支持を得て長期的な忠誠心を獲得しやすいとされています。
身につけるには
自社の事業目的を社会的価値と結びつける視点を持ちましょう。気候変動や地域課題など関心のある社会問題について日頃から情報収集し、自分のビジネスで何が貢献できるかを考える習慣が大切です。事業計画にSDGs(持続可能な開発目標)やESGの視点を取り入れる、社会貢献活動に参加して見聞を広める、といった方法があります。こうした経験を通じて社会課題への感度を高め、ビジネスに持続可能な発想を組み込んでいきましょう。
変化への適応と継続的な学習
市場環境の急激な変化に素早く適応し、常に学び続ける姿勢も欠かせません。変動の激しい現代では、10年先までの長期計画よりも数ヶ月〜1年単位で素早く軌道修正できる俊敏性(アジリティ)が求められます。短期的な俊敏さは競争上の優位というより、今やビジネス参入の前提条件だとも言われます。また、不確実性を推進力に変えるような柔軟性を組織に組み込むことも重要です。状況に応じてAIツールを導入したりサプライチェーンを再構築したりと、環境の変化に合わせて戦略を素早く調整できる企業は逆境下でも成長を遂げています。
身につけるには
常に新しい知識を吸収し継続的に自己研鑽することを心がけましょう。業界のトレンドやテクノロジーの進展に関するニュースを定期的にチェックし、必要に応じてオンライン講座や勉強会でスキルアップすることが大切です。自社の状況を客観的に振り返り、柔軟に戦略を見直す訓練も有効です。また、経験豊富なメンターや先輩起業家からフィードバックを受けることで、自分では気づきにくい改善点を学び、変化への対応力を高めることができるでしょう。
日本と海外の起業家の特徴の違いは?
起業家という言葉は世界共通ですが、その行動様式や価値観には文化的背景の違いが色濃く反映されます。ここでは、日本の起業家と海外(特にアメリカや欧州)の起業家との特徴の違いを比較し、それぞれの強みと課題を整理します。
日本の起業家は慎重で継続志向が強い
日本の起業家に多く見られる特徴は、リスクを慎重に捉える傾向と、安定的・長期的な事業運営を重視する姿勢です。事業開始前に時間をかけて計画を練り、準備が整ってから起業する傾向があります。日本では「失敗=信用の損失」と見なされやすいため、一度の失敗で再起が難しくなると考える人も少なくありません。そのため、慎重な意思決定や計画性を重んじるスタイルが根付いています。
また、日本の起業家は製品・サービスの品質を重視し、「完璧なものを出す」ことにこだわる傾向があります。この姿勢は高品質なビジネスを生み出す一方で、市場投入が遅れやすく、スピード感に欠けるケースもあります。
海外の起業家はスピードと柔軟性を重視する
アメリカや欧州の起業家にはスピードと挑戦の精神が強く見られます。特にアメリカでは「まずやってみる(Lean Startup)」という文化が浸透しており、最小限のプロダクトを市場に出してからフィードバックをもとに改善を重ねるアプローチが一般的です。失敗は成長の一部と捉えられ、「何度でも挑戦すること」が評価される土壌があります。
また、海外の起業家は投資家との連携や資金調達の意識が高く、ビジネスモデルやスケーラビリティ(拡張性)を早期から意識して動くケースが多いのも特徴です。社会課題やテクノロジーを活用したグローバルな視点を持つ起業家も多く、世界市場を視野に入れたビジネス展開が一般的です。
どちらが優れているかではなく「違い」を理解することが重要
日本と海外の起業家の特徴に優劣はなく、それぞれに強みと課題があります。日本の堅実な姿勢は信頼性と持続性に優れており、海外のスピード感はイノベーションの創出に適しています。グローバル化が進む現在、両者の良さを理解し、バランスを取った起業家像を目指すことが、今後の競争力につながります。
若手起業家に多い特徴は?
近年、20代から30代前半の若手起業家が増加し、従来の起業家像とは異なる価値観や行動スタイルを持つ新しい世代が注目されています。ここでは、若手起業家に見られる特徴を紹介します。
パーパス(目的)重視の価値観を持つ
若手起業家は、「何のために起業するのか」という目的意識(パーパス)を重視する傾向があります。収益を得るだけでなく、環境問題や社会課題など、個人の信念や関心と結びついたビジネスを立ち上げることが多く見られます。Z世代やミレニアル世代は、「意義ある仕事」に価値を置く傾向が強く、起業を通じて社会に良いインパクトを与えることを目指す人が増えています。
SNSやデジタルを活用した起業スタイル
デジタルネイティブである若手起業家は、SNSやオンラインプラットフォームを活用したビジネスモデルに長けています。InstagramやYouTubeなどを使ったマーケティング、X(旧Twitter)での情報発信、noteやブログでのブランディングなど、個人の影響力を生かして事業を拡大するスタイルが一般的です。また、オンラインでのクラウドファンディングやサブスクリプション型のサービス設計など、従来の資本集約型のモデルとは異なる方法で資金や顧客を獲得するケースが増えています。
軽やかなスタートと柔軟な方向転換
若手起業家は、完璧を目指すよりも「まずやってみる」という姿勢が強く、スモールスタートとピボット(方向転換)に対して柔軟です。大規模な初期投資や人材確保にこだわらず、ミニマムな形で事業を始め、フィードバックを得ながら改善していくアプローチを取ることが多く見られます。また、環境変化に応じて事業内容を大胆に見直す柔軟性も備えており、既存の型にとらわれず行動する姿勢が特徴です。
これからの起業家に求められる資質を理解しよう
起業家には、行動力や柔軟な発想、強い使命感といった特徴が共通して見られます。さらに、変化の激しい時代を生き抜くには、デジタルリテラシーやグローバルな視野、社会課題への感度、そして継続的な学習力が不可欠です。また、若手起業家の登場により、価値観や起業スタイルも多様化しています。自分自身の強みを理解し、時代の変化に適応しながらスキルを磨くことが、起業家としての成長と成功への確かな一歩となるでしょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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