- 作成日 : 2026年2月24日
パワーポイントで提案書を作成するには?構成・デザイン・効果的なテクニック
パワーポイント(PowerPoint/PPT)で説得力のある提案書を作りたい、クライアントや上司に採用される企画書を作成したいと思ったことはありませんか。提案書は、アイデアや企画を相手に伝え、承認や採用を得るための重要なビジネス文書です。
本記事では、提案書の基本構成から、見やすいデザインのルール、効果的に伝えるためのテクニックまで詳しく解説します。
目次
パワーポイントの提案書とは?
提案書は、課題の解決策やビジネスアイデアを提示し、相手の意思決定を促すための文書です。
提案書は、新規事業の企画、業務改善の提案、クライアントへのサービス提案、社内プロジェクトの承認申請など、さまざまな場面で使用されます。単なる情報の羅列ではなく、相手に「採用したい」「実行したい」と思わせることが目的です。
PowerPointで提案書を作成すれば、視覚的に分かりやすく、プレゼンテーションでもそのまま活用できる資料になります。
パワーポイントの提案書の構成
課題の提示から解決策、効果、実行計画まで、論理的な流れで構成します。
効果的な提案書の基本構成を解説します。
表紙
提案書の概要を示します。
提案書のタイトル、提案先(宛名)、提案者(会社名・部署・氏名)、提案日を記載します。タイトルは「○○に関するご提案」「△△改善のご提案」のように、何についての提案かが一目で分かるようにしましょう。
エグゼクティブサマリー
提案の要点を簡潔にまとめます。
忙しい意思決定者向けに、提案の全体像を1枚にまとめたスライドです。課題、提案内容、期待される効果、必要な投資を簡潔に示します。このスライドだけで提案の価値が伝わるよう、要点を絞り込みましょう。
背景・現状分析
なぜこの提案が必要なのかを説明します。
現在の状況、市場環境、業界トレンド、競合の動向など、提案の背景となる情報を示します。データやグラフを使って客観的に現状を分析し、「今のままでは問題がある」「このままでは機会を逃す」という認識を共有します。
課題の明確化
解決すべき問題を特定します。
背景分析から導き出される課題を明確に示します。「売上が伸び悩んでいる」「業務効率が低下している」「顧客満足度が下がっている」など、具体的な課題を挙げます。課題が明確になることで、提案の必要性が伝わります。
提案内容
課題に対する解決策を提示します。
提案の核となるパートです。何を提案するのか、どのような方法で課題を解決するのかを具体的に説明します。新しいシステムの導入、業務プロセスの変更、新サービスの開始など、提案内容を分かりやすく示しましょう。
複数の選択肢がある場合は、比較表を使って各案のメリット・デメリットを示し、推奨案を提案すると説得力が増します。
期待される効果
提案を採用するメリットを示します。
提案を実行することで得られる効果を具体的に示します。「売上○%向上」「コスト○%削減」「業務時間○時間短縮」のように、可能な限り数値化して効果を示しましょう。定性的な効果(顧客満足度向上、ブランドイメージ向上など)も併せて記載します。
実行計画・スケジュール
どのように実行するかを示します。
提案を実現するための具体的なステップ、タイムライン、マイルストーンを示します。「いつまでに」「何を」「誰が」行うのかを明確にすることで、実現可能性を示せます。ガントチャートやロードマップで視覚的に表現すると分かりやすくなります。
体制・リソース
必要な人員や設備を示します。
提案を実行するために必要なチーム体制、人員、設備、外部リソースなどを記載します。「誰が責任を持って進めるのか」が明確になると、相手も安心して承認できます。
費用・投資
必要なコストを明示します。
提案の実行に必要な費用、初期投資、ランニングコストを示します。費用対効果(ROI)を計算して示すと、投資の妥当性を説明できます。予算の内訳を項目別に示すと透明性が高まります。
リスクと対策
想定されるリスクと対応策を示します。
提案を実行する際に想定されるリスクや課題を事前に洗い出し、その対策を示します。リスクを隠さず提示することで、誠実さと計画の周到さをアピールできます。
まとめ・次のステップ
提案の結論と依頼事項を示します。
提案内容を簡潔にまとめ、相手に何をしてほしいのか(承認、予算確保、次回ミーティングの設定など)を明確に伝えます。「ご検討をお願いいたします」だけでなく、具体的なアクションを示しましょう。
補足資料
詳細データや参考情報を添付します。
本編に入りきらない詳細データ、参考資料、会社概要、実績紹介などは、補足資料として最後にまとめます。必要に応じて参照してもらえるようにしておきます。
パワーポイントのデザイン基本ルール
見やすく、プロフェッショナルな印象を与えるデザインを心がけましょう。
提案書のデザインで守るべき基本ルールを紹介します。
1スライド1メッセージを徹底する
情報を詰め込みすぎないようにします。
1枚のスライドで伝えることは1つに絞りましょう。複数のメッセージが混在すると、何が重要か分からなくなります。「このスライドで言いたいことは何か」を明確にしてから作成しましょう。
フォントを統一する
読みやすいフォントを一貫して使用します。
フォントは2種類程度に抑えます。本文には視認性の高いゴシック体(游ゴシック、メイリオなど)を使い、見出しには少し太めのフォントを使うと、メリハリが出ます。フォントサイズは本文18pt以上、見出し24pt以上が目安です。
配色は3〜4色に抑える
統一感のある配色にします。
メインカラー、サブカラー、アクセントカラー、背景色の3〜4色でまとめましょう。自社のコーポレートカラーや、提案先のブランドカラーを取り入れると、親近感が生まれます。
余白を十分に確保する
詰め込みすぎは見づらさの原因です。
スライドの周囲や要素間に適度な余白を設けることで、すっきりと見やすいデザインになります。余白は「高級感」「洗練さ」を演出する重要な要素です。
視線の流れを意識する
情報を読む順序を設計します。
人の視線は左上から右下に流れる傾向があります(Zの法則)。重要な情報を左上に、結論や行動喚起を右下に配置すると、自然な流れで読んでもらえます。
グラフや図解を活用する
数字やデータは視覚化します。
文字だけで説明するより、グラフ、図解、アイコンを使って視覚的に表現すると、理解しやすくなります。棒グラフ、円グラフ、フローチャートなど、内容に適した形式を選びましょう。
提案書を作成する際の効果的なテクニック
提案を採用してもらうための説得力を高めるテクニックです。
提案書の質を高めるためのコツを紹介します。
相手の課題から始める
自社の都合ではなく、相手の視点で語ります。
「弊社の新サービスをご紹介します」ではなく、「御社の○○という課題を解決するご提案です」という切り口で始めましょう。相手にとってのメリットを最初に示すことで、関心を引きつけられます。
数字で効果を示す
定量的なデータは説得力を高めます。
「効率が上がります」ではなく「作業時間が30%削減されます」、「売上が伸びます」ではなく「年間売上1,000万円の増加が見込まれます」のように、具体的な数字で効果を示しましょう。根拠となるデータや計算方法も示すと、信頼性が増します。
事例・実績を盛り込む
成功事例で信頼性を高めます。
同様の提案を実施した事例、導入企業の声、具体的な成果などを盛り込むと、「実際にうまくいった」という証拠になります。グラフや写真を使って、Before/Afterを視覚的に示すのも効果的です。
比較表で選択肢を示す
複数案を比較して推奨案を示します。
現状維持、案A、案Bのように複数の選択肢を比較表で示し、それぞれのメリット・デメリット、コスト、効果を整理します。その上で「弊社としては○○を推奨します」と示すことで、相手が判断しやすくなります。
ストーリーを意識する
論理的な流れで納得感を生みます。
「課題がある→解決策がある→実行すれば良くなる」というストーリーで構成すると、聞き手を自然に結論へ導けます。各スライドのつながりを意識し、「なぜ次にこの話をするのか」が明確になるよう構成しましょう。
想定質問への回答を準備する
反論や疑問に先回りします。
「コストが高いのでは?」「本当に効果が出るのか?」「リスクはないのか?」といった想定される質問への回答を、スライド内または補足資料として準備しておきましょう。
行動を促すCTAを明確にする
次に何をしてほしいかを示します。
提案書の最後に、「○月○日までにご承認をお願いいたします」「次回ミーティングで詳細をご説明します」のように、具体的な次のアクションを示しましょう。曖昧な締めくくりでは、提案が宙に浮いてしまいます。
パワーポイントで提案書を作成する際の注意点
相手目線と正確性を忘れずに。
パワーポイントの作成時に気をつけるべきポイントです。
相手の立場や関心事を理解し、相手にとってのメリットを中心に構成しましょう。専門用語は避け、相手が理解できる言葉で説明します。
データや数字は正確なものを使用し、出典を明記しましょう。誇張や不正確な情報は、信頼を損ないます。
提出前に誤字脱字、数字の間違い、レイアウトの崩れがないか確認しましょう。第三者にレビューしてもらうと、自分では気づかない問題を発見できます。
説得力のある提案書で成果を出そう
パワーポイントで提案書を作成する際は、背景、課題、提案内容、効果、実行計画、費用という構成を基本にしましょう。1スライド1メッセージを徹底し、フォントと配色を統一して見やすいデザインにします。
相手の課題から始め、数字で効果を示し、事例で信頼性を高めることで、採用される提案書に仕上がります。
相手目線を忘れず、説得力のある提案書を作成してください。
この記事をお読みの方におすすめのガイド5選【部署別紹介】
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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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