• 作成日 : 2026年2月24日

パワーポイントで図形を結合するには?結合の種類・手順・解除方法

パワーポイント(PowerPoint/PPT)で複数の図形を組み合わせてオリジナルの形を作りたい、既存の図形にはない形状を作成したいと思ったことはありませんか。図形の結合機能を使えば、複数の図形を合体させたり、型抜きしたりして、自由な形状を作成できます。

本記事では、図形を結合する手順から、結合方法の種類、ポイントと注意点、解除方法、結合できない場合の対処法まで詳しく解説します。

パワーポイントの図形の結合とは?

図形の結合は、複数の図形を組み合わせて新しい形状を作成する機能です。

PowerPointの図形結合機能を使うと、円と四角形を合体させたり、図形の重なり部分だけを取り出したり、一方の図形で他方を型抜きしたりできます。グループ化とは異なり、結合後は1つの図形として扱われ、元の図形の境界線はなくなります。

ロゴデザイン、アイコン作成、図解の装飾、吹き出しのカスタマイズなど、既製の図形では表現できない形状を作成する際に活用できます。

パワーポイントの図形を結合する手順は?

複数の図形を選択し、「図形の結合」メニューから結合方法を選択します。

基本的な結合手順を解説します。

STEP1:結合する図形を配置する

まず、結合したい図形をスライドに配置します。

  1. 「挿入」タブの「図形」から、結合したい図形を選択する
  2. スライド上でドラッグして図形を描画する
  3. 同様に、2つ目以降の図形も配置する
  4. 図形同士を重ねるなど、目的の位置に配置する

結合結果は図形の重なり方によって変わるため、配置を調整してから結合しましょう。

STEP2:図形を選択する

結合する図形をすべて選択します。

  1. 最初の図形をクリックして選択する
  2. Ctrlキーを押しながら、他の図形をクリックして追加選択する

選択する順序によって結合結果が変わる場合があります(後述)。

STEP3:図形の結合を実行する

結合方法を選んで実行します。

  1. 「図形の書式」タブをクリックする
  2. 「図形の挿入」グループの「図形の結合」をクリックする
  3. 結合方法(接合、型抜き/合成、切り出し、重なり抽出、単純型抜き)を選択する

選択した結合方法に応じて、図形が結合されます。

パワーポイントの図形の結合方法の種類

5種類の結合方法があり、それぞれ異なる結果が得られます。

各結合方法の特徴と活用例を解説します。

接合

複数の図形を1つに合体させます。

選択したすべての図形が合体し、外側の輪郭線だけが残った1つの図形になります。重なっている部分の境界線は消え、完全に一体化します。

活用例として、円と四角形を接合してカプセル型を作る、複数の円を接合して雲の形を作る、基本図形を組み合わせてキャラクターのシルエットを作るなどがあります。

型抜き/合成

重なっている部分だけを切り抜きます。

図形が重なっている部分が透明になり(くり抜かれ)、重なっていない部分だけが残ります。2つの円を少しずらして重ねると、三日月のような形が2つできます。

活用例として、ドーナツ型の図形を作る、複雑な模様や装飾を作成する、テキストの背景に穴を開けるなどがあります。

切り出し

図形を重なりごとに分割します。

重なっている部分と重なっていない部分が、それぞれ独立した図形に分割されます。結合というより「分割」に近い機能です。分割後は、不要な部分を削除したり、個別に色を付けたりできます。

活用例として、ベン図を作成する、図形を任意の形で分割する、複雑な図形のパーツを作成するなどがあります。

重なり抽出

重なっている部分だけを取り出します。

複数の図形が重なっている部分だけが残り、重なっていない部分は削除されます。2つの円を少しずらして重ねると、レンズ型(アーモンド型)の図形が得られます。

活用例として、交差部分を強調した図を作る、特殊な形状のアイコンを作成する、図形の共通部分を抽出するなどがあります。

単純型抜き

一方の図形で他方を型抜きします。

最初に選択した図形から、後から選択した図形の形状がくり抜かれます。選択順序が重要で、くり抜かれる側を先に、くり抜く型を後に選択します。

活用例として、図形の中に穴を開ける、写真や画像を特殊な形に切り抜く、文字の形に図形をくり抜くなどがあります。

図形を結合するポイントと注意点

結合結果を意図どおりにするためのポイントを押さえましょう。

図形結合を効果的に使うためのコツと注意点です。

選択順序が結果に影響する

特に「単純型抜き」では選択順序が重要です。

「単純型抜き」では、最初に選択した図形が残り、後から選択した図形の形でくり抜かれます。意図した結果にならない場合は、選択順序を変えて試してみましょう。また、結合後の図形の色は、最初に選択した図形の書式が適用されます。

結合前に書式を確認する

結合後は最初に選択した図形の書式が適用されます。

塗りつぶしの色、枠線、効果などは、最初に選択した図形のものが結合後の図形に適用されます。目的の書式の図形を最初に選択するか、結合後に書式を変更しましょう。

結合前にコピーを保存しておく

結合は元に戻しにくい操作です。

結合後の図形は、元の個別の図形に戻すことができません(Ctrl+Zで直後に元に戻すことは可能)。複雑な図形を作成する場合は、結合前の状態をコピーして別の場所に保存しておくと、やり直しが必要になった際に便利です。

複数回の結合で複雑な形状を作る

段階的に結合すると自由度が上がります。

一度の結合で目的の形状にならない場合は、複数回に分けて結合しましょう。まず2つの図形を接合し、その結果に対してさらに別の図形で型抜きするなど、段階的に形を作り上げることで、複雑な形状も作成できます。

テキストを含む図形の結合

テキストボックスや図形内のテキストの扱いに注意します。

図形にテキストが入力されている場合、結合するとテキストが失われることがあります。テキストを残したい場合は、テキストを削除してから結合し、結合後に再度テキストを追加するか、テキストボックスを別に重ねる方法を取りましょう。

画像と図形の結合

画像を特殊な形に切り抜くことができます。

画像と図形を選択して「重なり抽出」や「単純型抜き」を使うと、画像を図形の形に切り抜くことができます。円形、星形、ハート形など、「トリミング」機能では難しい形状に画像を切り抜く際に活用できます。

結合した図形の解除方法は?

残念ながら、結合した図形を元の個別の図形に戻す直接的な方法はありません。

結合は不可逆な操作ですが、対処方法はあります。

直後であればCtrl+Zで元に戻す

結合直後なら取り消しが可能です。

結合を実行した直後であれば、Ctrl+Zキーを押すことで結合を取り消し、元の個別の図形に戻すことができます。ファイルを保存して閉じると、操作履歴はクリアされるため、この方法は使えなくなります。

グループ化との違い

グループ化は解除できますが、結合は解除できません。

グループ化(Ctrl+G)は、複数の図形をまとめて扱えるようにしますが、各図形は独立したまま維持されます。Ctrl+Shift+Gでグループ解除すると、元の個別の図形に戻ります。

一方、図形の結合は、複数の図形を1つの新しい図形に変換します。元の図形の情報は失われるため、解除して元に戻すことはできません。

対処法:結合前のコピーを使う

事前にバックアップを取っておきましょう。

結合を行う前に、対象の図形をコピー(Ctrl+C)してスライドの外や別のスライドに貼り付けておくと、やり直しが必要になった際に元の図形を使えます。複雑な図形を作成する際は、この方法を習慣にしておくと安心です。

対処法:頂点の編集で形状を調整する

結合後の図形を編集することは可能です。

結合後の図形を右クリックして「頂点の編集」を選択すると、図形の輪郭を構成する頂点を個別に移動・追加・削除できます。結合結果を微調整したい場合に活用できます。ただし、元の図形に分離することはできません。

図形を結合できない場合はどうする?

特定の条件では結合機能が使えないことがあります。

結合できない原因と対処法を確認しましょう。

「図形の結合」がグレーアウトしている

図形が選択されていない可能性があります。

「図形の結合」メニューがグレーアウトして選択できない場合、図形が正しく選択されていない可能性があります。図形をクリックして選択し、「図形の書式」タブが表示されていることを確認してください。

1つの図形しか選択していない

結合には2つ以上の図形が必要です。

図形の結合は、複数の図形を組み合わせる機能のため、1つの図形だけでは実行できません。Ctrlキーを押しながら複数の図形を選択してください。

プレースホルダーを選択している

スライドの既定領域は結合できません。

タイトルやコンテンツのプレースホルダーは、図形の結合の対象外です。プレースホルダーではなく、「挿入」→「図形」から追加した図形を使用してください。

SmartArtを選択している

SmartArtは直接結合できません。

SmartArtグラフィックは、図形の結合の対象外です。SmartArtを図形として結合したい場合は、SmartArtを右クリックして「変換」→「図形に変換」を選択し、通常の図形に変換してから結合してください。

グループ化された図形を選択している

グループを解除してから結合します。

グループ化された図形は、そのままでは結合できない場合があります。Ctrl+Shift+Gでグループを解除してから、個別の図形を選択して結合してください。

テキストの編集モードになっている

テキストボックスの中にカーソルがあり、文字を入力できる状態(編集モード)では、「図形の結合」機能は使用できません。テキストボックスの枠線をクリックして、中のカーソルが消えた「オブジェクト選択状態」にしてから、他の図形と一緒に選択して結合操作を行ってください。

図形の結合でオリジナルデザインを作ろう

パワーポイントの図形結合機能を使えば、接合、型抜き/合成、切り出し、重なり抽出、単純型抜きの5種類の方法で、オリジナルの形状を作成できます。

選択順序が結果に影響する点、結合後は元に戻せない点に注意し、事前にコピーを保存しておくことをおすすめします。

グループ化との違いを理解し、目的に応じて使い分けながら、クリエイティブな資料作成に活用してください。

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