- 作成日 : 2026年2月16日
Word(ワード)で行間を詰める方法|行間を調整する場合の注意点も解説
行間を詰めたいときは段落設定で「固定値」にしてポイント数を下げるのが基本で、詰まらない場合はページ設定の行送りや「グリッド線に合わせる」が優先されていないか確認します。
- 基本操作:[段落]→行間を「固定値」→本文サイズに合うptを入力し微調整します。
- 詰まらない原因:フォント寸法の自動計算、ページ設定の「行送り」、グリッド吸着が影響します。
- 対処:[ページ設定]→[文字数と行数]で行送りを調整し、「グリッド線に合わせる」を解除します。
見出し/箇条書きとのバランスと、文書全体の統一感を確認し、印刷プレビューでも最終チェックしましょう。
Wordで資料を作成する際、行間を適切に詰めると、情報を1枚に収めて全体像を把握しやすくし、文書の見た目を整えてビジネス上の信頼性を高められます。ただし、段落設定で行間を詰めても、フォントの余白情報やグリッド線による自動調整の仕組みが働き、思い通りに詰まらない場合もあるでしょう。
当記事では、行間を詰める必要性、自動調整の仕組み、固定値での基本操作、詰まらないときの対処法、調整時の注意点を詳しく解説します。
目次
なぜWordで行間を詰める必要があるのか?
Wordで行間を詰める目的は、限られた紙面に情報を整理して収め、読み手に整った印象を与えるためです。ただ詰め込みではなく、読みやすさとの両立が重要です。ここでは、主な理由を2つに分けて説明します。
情報を1枚に収めて資料の要点を整理するため
会議資料や報告書は、1枚に要点が収まると全体像を把握しやすくなります。行間が広いと、同じ内容でもページが増え、読者は前後を行き来する負担が増えます。行間を適切に詰めれば、見出しと本文、箇条書きの関係が近づき、論点のまとまりが見えやすくなります。
また、余白が多すぎて内容が薄く見えるリスクも抑えられます。提出先が短時間で判断する場面ほど、紙面内で情報を整理して提示する価値が高まります。
文書の見た目を整えてビジネス上の信頼性を高めるため
行間は文書の第一印象を左右します。広すぎる行間は間延びした印象になり、狭すぎる行間は読み取りにくく感じられます。適切な行間に整えると、本文の密度と余白のバランスが安定し、文書全体が引き締まって見えます。
結果として、作成者が体裁まで配慮している姿勢が伝わり、資料の信頼感につながります。社外提出や上長決裁の資料では、内容と同じくらい整った体裁が評価に影響します。
Wordで行間が自動調整される仕組みとは?
Wordで行間が自動調整されるのは、フォントの寸法情報や文書のグリッド設定に合わせて、1行の高さ(行送り)が再計算されるためです。段落で行間を指定していても、別の規則が優先される場合があります。ここでは、代表的な2つを説明します。
フォント固有の余白から行送りが算出される
フォントには、文字の上下に必要な余白(上端・下端の余裕)を含む寸法情報があり、Wordはこの情報を基に行の高さを見積もります。行間を「最小値」や「倍数」にしている場合、段落内に大きい文字、上付き・下付き、ルビ、数式などが入ると、その行だけ必要な高さが増え、行送りが自動的に広がります。
見た目では本文は同じ大きさでも、一部の記号や書式が混ざった行だけ行間が不揃いになるのはこのためです。特に複数フォントが混在すると、最も高さが必要な要素に合わせて行が確保されます。
標準設定のグリッド線へ文字が吸着する
「行グリッド線に合わせる」が有効だと、Wordはページ設定側のグリッド間隔に文字のベースラインをそろえます。段落で指定した行間よりグリッド間隔が大きい場合、行がグリッドに吸着し、結果として行間が広がって見えます。縦書きや原稿用紙風の体裁で起きやすい一方、横書きでも設定が残っていると影響します。
段落ごとに適用されるため、特定の見出しや一部の段落だけ行間が急に広がる現象として表れることがあります。行間を固定値にしていても、グリッド側が優先される設定だと見え方が変わります。
行間を詰めるための基本操作とは?
Wordで行間を詰める基本操作は、段落設定を開き、行間を「固定値」にしてポイント数を指定することです。固定値は行の高さを一定にでき、1枚に収めたい資料づくりで有効です。ここでは、3つの手順で説明します。
段落設定のダイアログボックスを表示する
まず行間を詰めたい段落にカーソルを置くか、複数段落なら対象が漏れないように範囲選択します。行間設定は「文字」ではなく「段落」にかかるため、選択範囲が重要です。
次に[ホーム]タブの「段落」グループ右下にある小さな矢印(ダイアログボックス起動ツール)をクリックすると、「段落」ダイアログボックスが開きます。[インデントと行間隔]タブ内に行間の設定項目があるので、ここで数値を調整し、最後に[OK]で反映します。反映後は必要に応じて印刷プレビューでも確認します。
行間の種類を「固定値」に変更する
「段落」ダイアログボックスの[インデントと行間隔]タブで、「行間」のプルダウンを開き、「固定値」を選びます。固定値は1行の高さを指定値で固定する方式で、段落内の行間がそろいやすく、行数をコントロールしやすくなります。
一方、「最小値」や「倍数」は文字の高さに応じて行が広がる場合があります。固定値は自動で広がらないため、ルビや数式、大きい文字がある段落では、設定が厳しすぎると上下が詰まって見える点に注意しましょう。行間を確実に詰めたい場合に向く設定です。
文字の大きさに合わせたポイント数を入力する
「固定値」を選ぶと、「間隔」にポイント数を入力できます。ポイントはフォントサイズと同じ単位なので、数値を下げるほど行間が詰まり、上げるほど余白が増えます。まずは本文のフォントサイズより少し大きい値から始めると崩れにくく、少しずつ下げて最適化しましょう。
数値が小さすぎると、濁点や英字の下にはみ出す部分、上付き・下付き、ルビなどが欠けたり重なったりします。調整後は該当ページだけでなく前後の段落でも見え方を確認し、必要なら印刷プレビューでも確認します。
思い通りに詰まらないときの対処方法は?
行間を詰めたはずなのに見た目が変わらない場合、段落設定より優先される「行送り」や「グリッド線」の設定が効いている可能性があります。ページ設定側を確認すると原因を切り分けやすくなります。ここでは確認手順を3つに分けて説明します。
ページ設定の「文字数と行数」タブを開く
まず、文書全体に影響する設定を確認します。[レイアウト]タブ(または[ページ レイアウト]タブ)から「ページ設定」を開き、ダイアログボックス内の[文字数と行数]タブを表示しましょう。ここには、1ページあたりの行数や、行の配置に関わる設定があり、段落で行間を調整しても意図どおりに詰まらない原因が残っていることがあります。まずは該当タブを開き、行間に影響する設定が存在するかを把握しましょう。
「行送り」の数値設定を直接変更する
[文字数と行数]タブに「行送り」の数値設定がある場合、ここが大きいと行間が広がって見えます。行送りは、1行の高さをページ単位で決める考え方で、段落の行間を固定値にしても、行送りの指定が優先されることがあります。数値を小さくすると行の間隔が詰まり、ページ内に収まる行数も増えます。
ただし、過度に小さくすると文字が上下で重なったり欠けたりするため、本文のフォントサイズやルビ・数式の有無を踏まえて調整します。変更後は、特定ページだけでなく文書全体の見え方も確認します。
「グリッド線に合わせる」のチェックを解除する
「グリッド線に合わせる」が有効だと、文字がグリッド間隔に吸着し、段落で行間を詰めてもグリッドの間隔以上には詰まりません。この状態では、固定値を小さくしても見た目がほとんど変わらないことがあります。[文字数と行数]タブや関連設定で「グリッド線に合わせる」にチェックが入っている場合は解除しましょう。
解除すると、段落側の行間設定が反映されやすくなり、意図した詰まり方に近づきます。設定の影響範囲は文書全体に及ぶため、解除後は見出しや本文のバランスが崩れていないかも確認します。
行間を調整する際の注意点とは?
行間調整では、読みやすさを保ったまま体裁を整え、文書全体の統一感を崩さないことが重要です。詰めすぎや広げすぎは可読性を下げます。ここでは注意点を3つに分けて説明します。
文字の上下が欠けない程度の余白を確保する
行間を詰めすぎると、文字の上端・下端が欠けたり、上下の行と重なって読みにくくなったりします。特に固定値を小さく設定した場合、濁点や英字の下に伸びる部分、上付き・下付き、ルビ、数式がある行で崩れやすくなります。画面では気づきにくいこともあるため、印刷プレビューでも欠けがないか確認し、本文のフォントサイズに見合う余白を確保しましょう。
箇条書きや見出しとのバランスを考慮する
本文だけ行間を詰めると、見出しや箇条書きの間隔とのバランスが崩れ、全体がちぐはぐに見える場合があります。見出しは段落前後の間隔が大きめに設定されがちで、箇条書きは行間やインデントの影響を受けやすい構造です。本文・見出し・箇条書きの密度がそろうように、行間だけでなく段落前後の間隔も含めて見た目を点検しましょう。
文書全体の行間設定に統一感を持たせる
段落ごとに設定がばらつくと、同じ本文でも行間が不揃いになり、読み手に雑な印象を与えます。特に複数人で編集した文書や、別資料から貼り付けた文章が混在する文書は、段落設定が混ざりやすくなります。本文の基準となる行間を決めた上で、見出しや箇条書きも基準から大きく外れないようにそろえ、文書全体の一貫性を確保します。
Wordの行間を適切に詰めて見やすい資料を作成しましょう
Wordで行間を詰めるのは、要点を1枚に収めて理解しやすくし、体裁を整えて信頼感を高めるためです。また、行間が勝手に変わるのは、フォントの余白情報や行グリッド設定により行送りが再計算されるためです。段落設定で行間を固定値にし、ポイント数を文字サイズに合わせて調整しましょう。
効かない場合はページ設定の行送りや「グリッド線に合わせる」を見直します。調整後は印刷プレビューで文字欠け、見出し・箇条書きとの密度差、文書全体の統一を確認し、詰めすぎも避けましょう。
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