• 作成日 : 2026年2月10日

ワードで引用・参考文献を管理するには?挿入方法や字下げ、番号の付け方まで解説

レポートや論文を作成する際、他者の文章やデータを借りる「引用」は避けて通れません。しかし、引用元の情報を手作業で管理したり、本文中の番号と巻末のリストを整合させたりするのは非常に手間がかかる作業です。

ワード(Word)には、これらの作業を効率化する専用の「引用文献」機能が備わっています。この記事では、長い引用に必要な「字下げ」の設定方法から、ワードの機能を使って引用文献を登録・挿入し、番号([1]など)や一覧を自動作成する方法までを解説します。Webサイト(URL)を引用する場合の注意点にも触れますので、正確な文書作成にお役立てください。

ワードで引用を正しく表記する基本ルールと書き方(手動設定)

引用には、文章の中に埋め込む「短い引用」と、段落を分けて記載する「長い引用」があり、それぞれ書き方のルールが異なります。

ワードの機能を使う前に、まずは見た目を整えるための基本的な作法と、それを実現するための書式設定について理解しておく必要があります。

短い引用と長い引用の使い分け

短い引用(数行以内)の場合

本文の流れの中で、「」(カギカッコ)や“”(ダブルクォーテーション)で囲んで記述します。

例:田中(2023)は、「AI技術の進歩は著しい」と述べている。

長い引用(数行にわたる場合)の場合

本文から独立させ、改行して別段落として記述します。この際、引用部分全体を「字下げ(インデント)」して、自分の文章と区別する必要があります。

引用部分を「字下げ」する設定手順

長い引用を行う際は、インデント機能を使って段落全体を右にずらします。スペースキーで空白を入れるのはレイアウト崩れの原因になるため推奨されません。

  1. 引用したい段落(文章)を選択します。
  2. 「ホーム」タブの「インデントを増やす」ボタンをクリックします。
  3. または、ルーラー(画面上部の目盛り)にある「左インデント」マーカー(四角いマーク)をドラッグして、任意の文字数分だけ右に移動させます。
    これで、その段落全体が字下げされ、引用であることが視覚的に明確になります。

ワードの「引用文献の挿入」機能で管理・自動化する方法

「参考資料」タブにある機能を使えば、文献情報をデータベースとして登録し、クリック一つで本文への挿入や文献目録の作成が可能になります。

この機能を使う最大のメリットは、引用箇所が増えたり順序が変わったりしても、番号やリストを自動で更新できる点です。

引用文献を登録して挿入する手順

  1. 本文中で引用を挿入したい場所にカーソルを置きます。
  2. 「参考資料」タブをクリックします。
  3. 「引用文献と文献目録」グループにある「引用文献の挿入」をクリックし、「新しい資料の追加」を選択します。
  4. 「資料の作成」画面が開くので、資料の種類(書籍、Webサイトなど)を選び、著者名、タイトル、年、発行元などの情報を入力して「OK」をクリックします。
  5. カーソル位置に(田中, 2023)や [1] といった引用記号が挿入されます。

一度登録した文献はリストに保存されるため、2回目以降は「引用文献の挿入」のリストから選ぶだけで済みます。

参考文献リスト(文献目録)を自動作成する

レポートの最後に、利用した文献の一覧を表示させます。

  1. 文書の末尾など、リストを作りたい場所にカーソルを置きます。
  2. 「参考資料」タブの「文献目録」をクリックします。
  3. 組み込みのスタイル(文献目録、引用文献など)を選択します。
    登録された文献情報に基づき、正しい形式で一覧が自動生成されます。後から文献を追加した場合は、「文献目録の更新」をクリックすれば内容が反映されます。

引用番号を「[1]」や「小さい数字」で表示するには?

「スタイル」を変更することで番号の形式(バンクーバー方式など)を切り替えるか、脚注機能を利用します。

ワードの引用機能では、表示形式(スタイル)を選ぶことで、「(著者名, 年)」形式や「[1]」形式などを切り替えることができます。

引用文献のスタイルを変更する

「参考資料」タブの「スタイル」のプルダウンメニューから選択します。

  • APA:主に社会科学系で使われる(著者名, 発行年)形式。
  • IEEE:工学系などで使われる [1] のような番号形式。
  • SIST 02:日本の科学技術情報流通技術基準に近い形式(※標準搭載されていない場合は、近いスタイルで代用するか手動修正が必要です)。

小さい数字(上付き文字)にしたい場合

引用文献機能のスタイルで対応できない場合や、単なる注釈として番号を振りたい場合は、「脚注」機能を使うか、手動で「上付き」設定を行います。

  • 脚注の挿入:「参考資料」タブの「脚注の挿入」をクリックすると、文末に小さい数字(1など)が付き、ページ下部に説明を書くエリアができます。
  • 上付き文字:「[1]」などを入力し、選択した状態で「ホーム」タブの「上付き」ボタン(xの2乗のようなアイコン)をクリックします。

Webサイト(URL)を引用する場合の書き方

「資料の種類の選択」で「Webサイト」を選び、URLだけでなくアクセスした日付も必ず入力します。

Web上の情報は変更・削除される可能性があるため、いつ確認した情報かを明記することが重要です。

登録時の入力項目

「資料の作成」画面で、以下の項目を正確に入力します。

  • 著者:記事の執筆者やサイト運営団体名。
  • Webページの名前:記事のタイトル。
  • Webサイトの名前:サイト全体の名称。
  • 年、月、日:記事の公開日や更新日。
  • URL:該当ページのリンクアドレス。
  • アクセスした年、月、日:自分がそのサイトを閲覧した日付(重要)。

これらを入力しておけば、文献目録を作成した際に「入手先: <URL> (参照 202X-XX-XX)」のように、適切な形式で出力されます。

ワードの引用機能を活用して論文作成を効率化する

本記事では、ワードの引用機能について、基本的な字下げの作法から、便利な「引用文献の挿入」機能の使い方までを解説しました。

手動で「1」や「2」と番号を振っていると、修正のたびにすべての番号を書き直すことになりかねません。ワードの「参考資料」タブにある機能を使いこなせば、文献の管理から番号の整合性、参考文献リストの作成までを自動化でき、執筆作業に集中することができます。レポートや論文の作成時には、ぜひこの機能を活用してみてください。

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