• 作成日 : 2026年1月5日

パワーポイント1枚でプレゼンを成功させる伝え方は?企画書の書き方や実践テクニック

情報がたくさんある今の時代、パワーポイント(パワポ・PowerPoint)を使って1枚にまとめた提案書は、短い時間で決断してもらうのにとても役に立ちます。本記事では、パワーポイント1枚で伝える企画書とはどういうものか、実際の作り方や見やすくするコツ、プレゼンのコツまでを解説します。

1枚だけの資料作りに難しさを感じている方や、もっと相手に伝わる資料を作りたいと考えている方に向けて、実際の仕事で使えるヒントを紹介します。

パワーポイント1枚で伝えるメリットは?

パワーポイントを1枚で伝えるメリットは、何よりも「一番伝えたいこと」を短くまとめ、相手がすぐに内容を理解できる点にあります。いわゆる1枚企画書とは、相手が決断するために必要な情報を1ページにまとめた提案書のことです。

忙しい経営者や上司にとって、分厚い資料から大事な点を探すのは時間がかかり、どうしても判断が遅くなってしまいがちです。

しかし、パワーポイントの1枚にまとめることで、提案のポイントを短い時間で提示できるようになります。新しいビジネスを始めるときなど、スピードが求められる場面でも、この形が広まりつつあります。

また、作る人にとっても頭の中が整理されるという良さがあります。限られたスペースに情報を収める作業をしていると、本当に大切なことだけを残すことになり、企画の狙いがはっきりとしてきます。

余計な情報を削っていくことこそが、パワーポイント1枚で伝える資料作りの一番のやりがいといえるでしょう。

パワーポイントで1枚の企画書を作る前準備とは?

パワーポイントで1枚の企画書を作る前に準備しておきたいのは、パソコンに向かう前の情報の整理です。いきなりソフトを立ち上げるのではなく、その前の準備が質を左右します。

まずは相手のことをよく考えることから始めます。経営者であれば利益が出るか、現場のリーダーであれば具体的にどう動くかといったように、相手の立場や気にしていることを想像しておきます。

次に、この企画で何を実現したいのかを、30文字くらいの短い文章にしてみます。これが迷ったときの中心になります。

最後に情報を、絶対に必要なのか、あると良いのか、おまけ程度なのか、の3つに分けて考えます。

パワーポイントで資料1枚にまとめるときには、絶対に必要なことだけを載せて、あると良いことは口で説明し、おまけは別の資料で渡すように使い分けるとよいでしょう。

パワーポイント1枚で伝えるための4つの構成要素

パワーポイントで1枚にまとめる際には、相手になるほどと思ってもらうための4つのポイントを含めるのが基本です。それは、課題、解決策、効果、実行計画です。

これらの要素を論理的に配置することで、読み手の理解と納得をスムーズに進めることができます。

課題提起のセクションをどう作るか

課題提起は、パワーポイント資料の左上または上部に配置し、現状の問題点を端的に示します。数値データやグラフを活用し、問題の深刻さを視覚的に訴えかけることが重要です。例えば、売上が前年比30%減少しているといった具体的な数値を大きく表示し、読み手にインパクトを与えます。

解決策の提示方法は?

解決策は資料の中央に配置し、特に目立たせるようにします。シンプルなアイコンや図解を用いて、複雑な内容であっても直感的に理解できるようにします。技術的な細かい話は省き、結局何をするのかを明確に表現することに力を入れましょう。

期待効果をどう表現するか

期待効果は、具体的な数値目標とビジュアル要素を組み合わせて表現します。売上が増えるなら上向きの矢印、コストが下がるなら下向きの矢印など、一目で分かるアイコンを活用します。また、ビフォーとアフターの比較図を用いることで、どのような変化が起きるのかを視覚的に訴求できます。

1枚で見やすいパワーポイントのデザインのコツ

1枚で見やすいパワーポイントにするためのデザインのコツとして大切にしたいのが、見やすさ、統一感、情報の整理の3つです。これらの原則を守ることで、情報が整理され、メッセージが確実に伝わります。

フォントとカラーの選び方

パワポで1枚にまとめる際は、フォントサイズを最低14pt以上に設定し、遠くからでも読める大きさを確保します。メインタイトルは24pt以上、重要な数値は36pt以上にすると効果的です。フォントは、日本語ならメイリオやヒラギノ角ゴ、英数字ならArialやSegoe UIなど、視認性の高いものを選びます。

カラーは3色以内に抑え、コーポレートカラーをベースにした配色にしましょう。背景は白または薄いグレー、文字は濃いグレーまたは黒、強調部分にアクセントカラーを使うという構成が基本です。赤は注意喚起、青は信頼感、緑は成長や環境といった、色の持つ心理的効果も考慮しましょう。

レイアウトの基本原則とグリッドシステム

パワーポイントの1ページを効果的に使うには、グリッドシステムの活用が欠かせません。画面を3×3または4×4のグリッドに分割し、要素を整列させることで、プロフェッショナルな印象を与えます。

視線の流れはアルファベットのZやFの形を意識して、大切な情報を上のほうに置きます。

また、情報を詰め込みすぎず、スライド全体の3割から4割くらいのスペースを空けておくことで、すっきりとした印象を与えることができます。

パワーポイントで1枚の企画書を作る手順と工夫

パワーポイントで1枚の企画書を作る手順は、構想→下書き→デザイン→推敲の4ステップで進めます。 各ステップを着実にこなすことで、質の高い資料が完成します。

STEP1:構想段階での情報整理

まず紙とペンを用意し、アイデアを自由に書き出します。この段階では、パワーポイントを開かずにアナログで作業することをお勧めします。

A4用紙を4分割し、それぞれに課題、解決策、効果、実行計画を配置する練習から始めましょう。各セクションに入れる情報を箇条書きで列挙し、優先順位をつけていきます。

STEP2:パワーポイントでの下書き作成

構想が固まったら、パワーポイントで実際に1枚のスライドを作成します。最初はテキストボックスのみで構成し、文章を配置していきます。この段階では、デザインよりも論理構成を重視し、ストーリーの流れが自然かどうかを確認します。

フォントサイズを調整しながら、1ページに収まる情報量を見極めます。

STEP3:図形の追加とデザイン調整

テキストの配置が決まったら、アイコン、グラフ、図形などのビジュアル要素を追加します。パワーポイントのSmartArtやアイコン機能を活用し、文字情報を視覚化していきます。この際、装飾過多にならないよう注意し、シンプルで洗練されたデザインを心がけます。

STEP4:推敲と最終調整

完成した1枚企画書を印刷し、実際の提示環境で確認します。プロジェクターで投影する場合は、実際に投影してみて視認性をチェックします。第三者に見てもらい、5秒で要点が理解できるか、論理的な流れがあるか、デザインが適切かを確認し、必要に応じて修正を加えます。

パワーポイント1枚でプレゼンを成功させる伝え方は?

プロフェッショナルなプレゼンを実現するには、単に情報を並べるだけでなく、どのように伝えるかが重要です。ここでは、ストーリーテリング、データビジュアライゼーション、インタラクティブ要素という3つの応用技術を活用し、相手の心を動かすためのポイントを解説します。

ストーリーテリングで話の流れを作る

1枚という限られたスペースの中でも、物語のような起承転結の流れを作ることが大切です。人の視線は自然と左上から右下へと移動するため、その動きに合わせて「問題提起」から「現状分析」、そして「解決提案」を経て「未来像」へとつながるように配置します。

こうすることで、読み手を自然に結論へと導くことができます。また、論理的な構成だけでなく、感情に訴える要素も忘れてはいけません。例えば、現場の切実な声や、導入後の喜びの声といった顧客のコメントを小さく添えるだけでも、無機質な資料に体温が宿り、共感を得やすくなります。

データビジュアライゼーションで直感的に伝える

複雑な数値情報を、一目でわかるインフォグラフィックとして表現する技術です。単にグラフを置くだけでなく、そのデータが何を語っているのかを直感的に伝える工夫が求められます。割合を示したいときは円グラフ、推移を見せたいときは折れ線グラフといったように、目的に応じて適材適所で使い分けます。

さらに、最も伝えたいデータ部分だけ色を変えるなどして強調すると効果的です。パワーポイントの標準機能だけでなく、外部ツールで作成した洗練されたグラフィックを挿入することも、資料の質を高める一つの手です。

インタラクティブ要素で情報の奥行きを持たせる

紙面の制約を超えるための工夫として、インタラクティブな要素を取り入れます。例えば、QRコードを配置して詳細なデータや動画へのアクセスを提供したり、ハイパーリンクを設定して関連情報への導線を作ったりすることも可能です。

これにより、紙面はシンプルに保ちつつ、興味を持った人には深い情報を提供することができます。ただし、これらはあくまで補助的な要素です。リンク先を見なくても、その1枚だけで企画の魅力が十分に伝わるという基本構造を崩さないよう、バランスには注意が必要です。

パワポ1枚で伝えるプレゼンはポイントを押さえて説得力を高めよう

パワーポイントで1枚にまとめる企画書は、相手に負担をかけずに、短い時間でスムーズに意思決定してもらうためにとても役立ちます。

本記事で解説した基本構成やデザインの原則、作成手順を基に、提案資料を作成しましょう。

ワンスライドという限られたスペースだからこそ、本当に必要な情報を選び抜く力と、それを視覚的に伝える工夫が磨かれます。ぜひこれらのポイントを活かして、相手にしっかりと伝わる説得力のあるプレゼンテーションを目指してください。

広告

この記事をお読みの方におすすめのガイド5選【部署別紹介】

最後に、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。

経理担当者向け

①Excel関数集 32選まとめブック

Excel関数集 32選まとめブック

経理担当者の方をはじめ、ビジネスパーソンが知っておきたい便利なExcel関数集を初級~上級までギュッと網羅。新人社員の研修用などにもお使いいただけます。Google スプレッドシートならではの関数もご紹介しています。

無料ダウンロードはこちら

②勘定科目・仕訳辞典(税理士監修)

勘定科目・仕訳辞典(税理士監修)

勘定科目・仕訳に関する基本知識、および各勘定科目の仕訳例を具体的かつ網羅的にまとめた、50ページを超えるガイドを無料で提供しております。お手元における保存版としてでだけでなく、従業員への印刷・配布用としてもぜひご活用ください。

無料ダウンロードはこちら

人事労務担当者向け

①入社・退職・異動の手続きガイドブック

入社・退職・異動の手続きガイドブック

書類の回収・作成・提出など手間のかかる入社・退職・異動(昇給・昇格、転勤)の手続き。

最新の制度をもとに、よくある質問やチェックポイントを交えながら、各手続きに必要な情報をまとめた人気のガイドですす。

無料ダウンロードはこちら

②社会保険・労働保険の手続きガイド

社会保険・労働保険の手続きガイド ‐入社・退職・異動編‐

企業において社会保険および労働保険の加入・喪失手続きは必ず発生し、手続きを誤れば保険事故が発生した際に従業員が不利益を被る可能性があります。

各保険の基本的な手続き方法を入社・退職・異動のシーン別にギュッとまとめた分かりやすいガイドです。

無料ダウンロードはこちら

総務・法務担当者向け

契約書ひな形まとめ30選

契約書ひな形まとめ30選

業務委託契約書や工事請負契約書…など各種契約書や、誓約書、念書・覚書、承諾書・通知書…など、使用頻度の高い30個のテンプレートをまとめた、無料で使えるひな形パックです。

無料ダウンロードはこちら


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事